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【奥三河】県内最奥の日本ヶ塚山 2020/8/10 [山歩き・ウォーキング]

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 日本ヶ塚山の山頂から恵那山、大川入山、蛇峠山

場所・山行日  「日本ヶ塚山:にほんがつかさん:1107.79m:二等三角点」
 2020年8月10日(月)山の日
ルート バンガロー村P~(Bコース)山頂~(Cコース)~バンガロー村P
歩行距離 8.8Km(平面距離)
標高差  駐車場(+740m)1065mピーク(-70m)鞍部(+110m)山頂
(-760m)県道出合(+38m)駐車場
所要時間 07時間12分 07:32~14:45  1.2Km/h(休憩・昼食時間含む)
Google earth俯瞰図はこちら

 新型ウイルス感染症(COVID-19)の二次流行で自粛ムードの夏休み、山の日だったこの日は、山友のkameさんと県内最奥にある「日本ヶ塚山」を歩いてきました。”日本”が付く珍しい名前がどんな由来なのか知りたいですね。愛知の100山ガイドブックには、三角点名の「二本ヶ塚」について、”2つの山頂があることに由来”とありました、”二本”が”日本”に変化したものなのかもしれません。

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 旧愛知県富山村(現豊根村)にあるバンガロー村「ふる里とみやま」の駐車場にクルマを駐車、料金はお向かいにある東屋の料金箱へ200円投入します。
 消防の車が待機していました。これから遭難者の救助活動が行われるとの事で、警察関係車両が何台か来るため、出られなくならないように駐めて下さいとのことでした。


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 バンガロー村では何組かの家族連れなどが避暑に訪れているようです。


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 ここ(Bコース登山口)からスタート。結局捜索は別の登山口から入る事になったとの事で、消防の方は移動して行かれました。


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 この山の登山道はA・B・Cコースの3つ。ほとんどの方がB~Cコースの周回で歩かれているようですが、Cコースは谷間の高巻き道に設置されている丸太橋が老朽化して危険なため、通行は現在推奨されていません。


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 出だしから急斜面で始まり、この後主稜線まで急登が続きます。地形図を見て分かってはいましたが、なるほど急でした。


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 途中にあった平坦地に立つヤマザクラ、幹がねじれています。


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 全部植林の山かと想像していたら、標高が上がるにつれ自然林が良い感じになってきました。


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 私teppanは途中からバテてスローペースに。kameさんと相棒に先行してもらいました。


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 大きなヤスデを見つけました。もしかしたら紫外線を当てると光る種類なのかも。


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 標高900メートル付近の平坦な尾根部分。ここから先、主稜線手前の急斜面が待ち構えています。


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 岩混じりの急な尾根道。何度も立ち止まっては膝に手を置いて呼吸を整えながらの登り。かなり堪えましたが、この山のルートの真骨頂は主稜線に乗ってからでした。


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 西にある1109mピークでしょうか?


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 ここを登り切れば主稜線です。


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 標高1065mの通称「ニセ日本ヶ塚山」です。”山頂に着いた!”と勘違いするからでしょうか?
ここから山頂まで約1.6キロ。通常なら1時間もあれば十分な距離ですが、バテてしまったteppanが実際に掛かった時間はなんと2時間30分!随分kameさんに迷惑をかけてしまいました。


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 それというのも、山頂までが急なアップダウンの繰り返しだったから。主稜線に到達するまでにすでに死に体のteppanにとって、地獄の主稜線歩きとなりました。



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 長いハシゴも現れます。


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 とにかく急登と急降下の繰り返しなんです。


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 必死に登っているところ。(kameさん撮影)


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 2つ目のハシゴ。


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 途中の展望地から振り返ると、越えてきたニセ日本ヶ塚山が見えました。


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 谷間を挟んだ袖山岳と八嶽山。いづれ登る予定です。


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 展望地を後にします。気力を振り絞って必死に歩を進めました。


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 また下るのか…


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 山頂近くなってくると、ブナの木が見られる様になってきました。


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 写真は撮っていますが、いったいどの辺りが見えているのやら…


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 飾りと化したハシゴを横目に一歩進んでは立ち止まり、また一歩進んではの繰り返し。息も絶え絶えのteppanでした。


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 そしてようやくたどり着いた山頂。疲れ果てて到着と同時にへたり込んでしまいました。写真は昼食後十分休んでから撮ったもの。二等三角点「二本ヶ塚」1107.79m


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 休憩後は注意してCコースを下ることにしました。写真が分岐地点。正直なところ、もうアップダウンの激しい主稜線を戻りたくなかったと言うのが本音です。


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 すでにここまでで体力が消耗し切っているteppanでしたが、登りがほとんどないのが救いです。途中にあった目印。


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 緩やかに歩けるのはこの辺りまで。この後Cコースは激急尾根の下りでした。


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 延々と続く急斜面に、下りなのに疲れてきました。下山中に事故や遭難が多い理由です。


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 つかの間の平坦地にあったベンチ跡と道しるべ。登山道を修復する予算を捻出するのが難しいのでしょう。


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 植林の尾根ですが、1本だけ杉の巨木がありました。これは人が植えたものではないでしょう。


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 正規のCコースは、このテープ止め地点から左(西)の谷間へ下っていきますが、この先の高巻き道の丸太橋が朽ちて危険だと聞いていましたので、真っ直ぐ尾根を下って回避することにしました。


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 植林作業で使われたと思われるワイヤーが束になっている地点を通り過ぎる。


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 とにかく急降下の連続でした。もし転倒したら大怪我は避けられない斜度なので、一歩一歩慎重に歩きました。


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 長く長く感じた激下りが終わり、中沢の渡渉地点にたどり着く。いやあ~長かったです。沢の水で顔を洗って生き返りました。


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 谷から登り返すとCコースの道に出合う。後はこの道を下るだけでしたが…


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 まだ崩れた地点が2個所ありました。その内のひとつがここ。


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 遭難者救助で急きょ設置されたものでしょうか?新しいお助けロープを使わせてもらいました。


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 やがて堰堤の横を過ぎて舗装林道に出てひと安心です。


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 道路脇の廃車。たぶんダイハツデルタ750だと思います。(1970年~1979年 トヨタライトエースの兄弟車)


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 林道を下って行くと、警察関係車両が駐まっていました。まだ遭難者を捜索中なのかもしれません。


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 林道の車止め。


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 虎柵に貼ってありました。


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 遊歩道案内図。遊歩道と呼ぶにはかなり無理がありましたね。


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 マジックで書き加えてありました。(kameさん撮影)


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 ニホンミツバチの巣箱(待箱?) 蜂は居ない様でした。


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 県道に出てバンガロー村をめざします。あと1キロほど。


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 照り付ける日射しとアスファルトの熱で暑い暑い!下を流れる沢で水浴びしたかった。


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 ここを入れば駐車地はもうすぐ。家形の注意喚起看板がかわいい。


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 何とか無事戻ってこられました。真夏のハードなハイキングでした。


(あとがき)
日本ヶ塚山では急坂の連続するコースに序盤から息も絶え絶え。4分の1も行かない内に、”少し進んでは膝に手を置き立ち止まる”の繰り返し、なんとか主稜線までたどり着いたものの、日本ヶ塚山コースの真骨頂はその先にあったのでした…

 主稜線はえげつない急降下と急登の繰り返し、地形図には表現し切れない急なアップダウンが各所に現れます。なんとか山頂には辿り着きましたが、景色を眺める余裕はゼロでへたり込んでしまう始末。それでも何とか登頂できて良かったです。

 山頂からアップダウンの激しい往きのコース(Bコース)を戻る気力はteppanには無く、kameさんにお願いしてCコースを下る事になりました。
 Cコースは谷沿いの高巻き道部分の丸太橋が朽ちていて、過去に滑落事故が起きている危険個所がある為、現在通行は推奨されていません。そこで途中から危険個所を回避するコース取りで全員無事下山できました
 ※登山開始前に登山口に消防の方が待機されていて、遭難者の救助を行うとのことでした。往きのコース上で、県警の救助ヘリコプターが旋回しているのを見ましたが、この日の捜索では見つからなかった様です。2日後のニュースで見つかったことを知りましたが、お亡くなりになられていたとのこと、ご冥福をお祈り申し上げます。

タグ:愛知のお山
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