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【奥三河】田峯の里から笹頭山 2020/1/9 [山歩き・ウォーキング]
田峯城から眺める笹頭山
場所・山行日 | 「笹頭山:ささのうずやま:760.04m:三等三角点」 愛知県北設楽郡設楽町田峯 2020年1月9日(木) |
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ルート | 田峰観音P~田峰観音~乳母神様~南尾根口~笹頭山~東尾根口 ~呼間集落~田峰観音P |
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歩行距離 | 9.0Km(平面距離) | ||
標高差 | 田峰観音P(+107m)南尾根口(+285m)笹頭山頂(-160m)東尾根口 (-360m)呼間集落(+136m)田峰観音P |
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所要時間 | 03時間52分 08:02~11:54 2.3km/h(休憩時間含む) Google earth俯瞰図はこちら |
あつた勤労者山岳会編集の「愛知の130山」ガイドブックに載っている山々ですが、teppanはこれまで88山に登頂しました。残りはアクセスが遠い東三河の山と奥三河の山ばかりになってしまい、近頃は足が向かなくなっています。
前身の「愛知の100山」ガイドブックを手に入れてからすでに30年、今さらではありますが、できる限り登頂していこうと、昨年から少ずつ未踏の山へ出かけるようにしています。今回は設楽町にある笹頭山を歩いてきました。
笹頭山の麓に位置する田峯(だみね)は小高い丘の上にある集落で、田峰観音が有名です。写真の駐車場には天然水の水汲み場があります。右の建屋は公民館的な役割の農村環境改善センタ―。AM8:04
広い駐車場内には農産物直売所を兼ねた食堂とトイレもあります。
駐車場脇に咲いていたソシンロウバイ。ロウバイは花の中心が赤くなりますが、この種類は外側と中心が同色なのが特徴だそうです。
階段を登って両脇にそびえる鳥居杉を潜ると田峰観音の境内です。鰐口ではなく神社と同様な鈴がぶら下がっていました。田峰観音(谷高山高勝禅寺)は室町時代末期に菅沼定信が築城した田峯城の守護として創建されたお寺だそうです。AM8:10
布袋様と奥は賓頭盧尊者様でしょうか?
毎年2月に田峯田楽(国指定重要無形民俗文化財)が奉納され、併せて弓道大会も催されている様です。田楽の説明書きには面白い謂われが書かれていました。
笹頭山の麓に位置する田峯(だみね)は小高い丘の上にある集落で、田峰観音が有名です。写真の駐車場には天然水の水汲み場があります。右の建屋は公民館的な役割の農村環境改善センタ―。AM8:04
広い駐車場内には農産物直売所を兼ねた食堂とトイレもあります。
駐車場脇に咲いていたソシンロウバイ。ロウバイは花の中心が赤くなりますが、この種類は外側と中心が同色なのが特徴だそうです。
階段を登って両脇にそびえる鳥居杉を潜ると田峰観音の境内です。鰐口ではなく神社と同様な鈴がぶら下がっていました。田峰観音(谷高山高勝禅寺)は室町時代末期に菅沼定信が築城した田峯城の守護として創建されたお寺だそうです。AM8:10
布袋様と奥は賓頭盧尊者様でしょうか?
毎年2月に田峯田楽(国指定重要無形民俗文化財)が奉納され、併せて弓道大会も催されている様です。田楽の説明書きには面白い謂われが書かれていました。
本堂横を通って笹頭山へ AM8:12
お寺の近くにあった廃屋。何かのお店だったのかな?
車道を歩いて笹頭山へ向かいます。途中急階段と説明が刻まれた石がありました。AM8:14
上がってみると祠と供養塔。小法師丸(後の田峯城主・菅沼定忠)が幼少期に今川方の追手から逃れる際に斬られた乳母を弔う為に造ったとの謂われ。別の場所から移転されたものだそう。
鞍掛山が良く見えます。
130山ガイドブックの登山口は右(この日は工事で車両通行止)ですが、今回は左の林道田峯線へ入りました。AM8:30
林道をしばらく登ると峠に着きます。ここが南尾根ルートの取り付き口。AM8:42
溝道から尾根に乗ります。細い尾根を歩く地点。
溝道がありましたが荒れています。
左に巻き道がありましたが、ここはあえて尾根芯を行ってみる。〇〇は高い所が好きってね(^^
530mピークには大きめモミの木。東(写真右方向)の尾根に入らない様に気をつけます。
ピークからの下り始めはちょっとアセビがうるさいです。
巻き道と合流する地点。
鞍部には「霊神」と刻まれた祠がありました。
鞍部からの登り返しは広い急な斜面、下部は荒れた溝道になっていました。途中からテープマーカーが目立つようになってきました。
所々花崗岩の大岩が点在しています。
雑木林の冬は広葉樹が落葉し、明るくて開放的です。
標高700m付近の平坦地AM9:48
南北に長細い山頂部は北側に三角点がありました。AM10:00
山名表示板
三等三角点「川入」760.04m
三角点の隣に”笹頭”と書かれた標石がありましたが、置いてあるだけでなく、ちゃんと埋めてありました。
山頂すぐ下に少しだけ展望があります。大鈴山と平山明神山
荒川岳、赤石岳、兎岳、聖岳
下山は東の尾根を下りましたが、滑って転びそうな急傾斜(汗)
標高700m付近の平坦地 AM10:12
この日見かけた唯一の案内板。
ミヤマシキミの真っ赤な実
踏み跡不明瞭な急斜面をテープを頼りに下ると、最後は山腹のトラバース道。
林道に着地した場所が、ガイドブックに載っている登山口です。AM10:27
ススキの穂、近くで見ると結構美しいですね。
民家の上水に使うドラム缶貯水タンク、金網ザルで砂やゴミを取る様になってました。
林道笹頭山線を下って行くと写真のところで町道に合流。ここから少し遠回りして田峰観音まで戻ります。AM10:50
梨程線で戻ろうとしましたが、分岐を民家の私道と勘違いして、かなり大回りして戻ることになってしまいました。
小屋の中を覗くと耕耘機が(^^
このあたりは田峯茶の栽培が盛んなようで、あちらこちらでよく手入れされた茶畑を見かけました。
あれっ おかしいな?と思った時にはすでに遅し、隣町田内の呼間(よんま)地区まで降りていました。
鱒の養魚場ですかね。
帰りの林道が工事中だったので、少し遠回りして戻る予定がかなり大回りになってしまいました。徒歩なら通らせてもらえたと思いますけどね(^^;
結局国道まで降りてきてしまいました。ここから田峯の里へは長い上りです。AM11:21
しばらく歩いて交差点に到着、予定ではここに出て来るはずだった。山より麓の方が難しいですね(^^ AM11:30
だいぶ登ってきました。下には国道257号の橋、奥の山々は鹿島、大鈴、平山明神山です。
帰り道の途中で三角点近くにあるようだったので、丘の上まで登ってみましたが見つかりません。草むらの中に石がまとめて置いてある所があったのですが、もしかしたらその中にあったのかもしれません。赤い屋根は田峯小学校です。AM11:47
行き帰りにヤギに激しく歓迎される^^ ほんとこの生き物は人懐っこいですよね、頭突きでスキンシップを求めてきました。
かなり遠回りになってしまいましたが、ようやく田峰観音まで戻ってきました。AM11:50
駐車場にある農産物直売所に併設の食堂でランチにしました。
食堂の内部。NHKローカル番組や芸能人サイン入り色紙が飾られています。五代目三遊亭円楽さんのものもありました。
五平餅と山菜そば
これが食べてみたかったのですが、日曜日限定で残念…
奉納歌舞伎の写真
食事のあとは田峯城へ、復元された本丸御殿はとても見事でした。(様子はまた後の記事でお伝えする予定)
物見台に上ると眺めが良かったです。
鞍掛山
鹿島山、大鈴山、平山明神山
左が鞍掛山ですが、その隣の隣が貧乏山でしょうか? 初めて知りましたがあまり登りたくない名前ですね(^^
【あとがき】
笹頭山の麓に位置する田峯(だみね)は小高い丘の上にある集落。田峰観音で有名です。この観音さまは室町時代末期に菅沼定信が築城した田峯城の守護として創建されたお寺だそうです。
室町から戦国時代初期にかけての田峯は織田-松平・今川・武田が覇権を争う狭間にあって、田峯菅沼氏はそれら大名に翻弄され、袂を分かった親戚同士で殺し合うという悲惨な歴史を持つ家系です。
復元された見事な田峯城からは奥三河の山々が屏風の様に眺められ、血なまぐさい歴史を微塵も感じさせないのどかな山村風景が楽しめます。単調で眺めのない笹頭山だけだとあまり楽しめませんが、田峯の里とセットで歴史ロマンに浸りながら散策するのがおすすめです。
【備忘録】
(往路:南尾根ルート)
林道田峯線を進み、峠から尾根の端に取り付く。下部は古い溝道があり荒れています。巻き道もあるが上を目指して尾根芯をたどれば、やがて山頂に到達する。下部はテープマーカー等なし。下りで使う場合は難易度が高くルートファインディング要。
(復路:東尾根ルート)
林道笹頭山線の途中から取り付く、「愛知の130山」ガイドブックに記されているルート。距離は短いが急な登下降でスリップ注意。踏み跡も不明瞭、テープマーカーを頼りに下ります。
(田峰観音)
※山歩きの後に立ち寄った田峯城とおしどりの里の記事は追ってアップする予定です。
タグ:愛知のお山
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