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田峯城・おしどりの里 2020/1/9 [お出かけ]

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 田峯城・本丸御殿


 前記事の笹頭山ハイキングの後に立ち寄った田峯城とおしどりの里のレポートです。

 愛知県設楽町にある田峯(だみね)地区は小高い丘の上にある集落で、田峰観音で有名です。
室町から戦国時代にかけての田峯や長篠など東三河・奥三河地区は、織田-松平・今川・武田が覇権を争う狭間にあって、田峯菅沼氏はそれら大名に翻弄され、袂を分かった親戚同士で殺し合うという悲惨な歴史を持つ家系です。

 復元された見事な田峯城からは奥三河の山々が屏風の様に眺められ、血なまぐさい歴史を微塵も感じさせないのどかな山村風景が楽しめます。歴史ロマンに浸りながら散策するのがおすすめ。

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 田峯の里案内図(クリックで拡大表示)
 
 


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 こちらが田峯城の入口です。



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 城の前には曲輪が幾つかあり、現在は茶畑や墓地になっています。



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 本丸御殿の一画が受付、靴を脱いで上がります(210円)


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 田峯城は丘陵地にある中世戦国時代の山城で、城跡には本丸御殿、本丸大手門、厩、物見台などが復元されています。(別名:蛇頭城:じゃずがじょう)


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 鍵の間


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 螺鈿細工が施された鎖鎌


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 二の間から上段の間


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 甲冑展示


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 曰くがありそうな丸胴。この紋は菅沼氏のものなのでしょうね。


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 錆びた刀など。寄贈された展示物の説明がないのがちょっと残念。


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 広縁と落縁



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 日当たりが良く落ち着ける縁側ですね。


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 厩にあった田峰田楽(国指定重要無形民俗文化財)の写真。

 パンフレットに書いてあった、奉納歌舞伎が始まった謂われがおもしろい。
 「江戸時代に田峯にある日光寺が焼失したので、再建のため天領とは知らず鷹ノ巣山の木を切ってまった。検分に代官がやってくることになり、恐れた村人は”助けてくれたら村が三軒になるまで歌舞伎を奉納します”と願かけしたら、雪が降って代官が来られなくなり助かった」というもの

 キラッと奥三河観光ナビ WEBページリンク
https://www.okuminavi.jp/search/detail.php?id=647


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 田楽や歌舞伎は田峰観音の境内で毎年2月に行われるそうです。舞台の前には見事な竹組の屋根の観客席が作られるようですね。



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 物見台に上がってみましょう。


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 靴を脱いでハシゴの様な角度の急階段を上ります。



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 本丸御殿は入母屋書院造り。


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 物見台からは奥三河の主な山々が見渡せます。(写真クリックで拡大表示)



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 供養のための祠や石像でしょうか?これも解説が欲しいところです。



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 城跡入口から南西方向、竜頭山が見えました。



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 笹頭山(ささのうずやま)



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 入場チケットともらったパンフレット



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 田峯集落内にある「道善畑」

 武田方に従い長篠の戦いに参戦した田峯城主・菅沼定忠は、敗れた武田勝頼を伴って田峯城に入ろうとするが、叔父の定直と次席家老・今泉道善に入城を拒否され信州まで敗走。翌年定忠は恨みを晴らすため田峯城に夜襲を仕掛け、一族96人を惨殺したとのこと。

 謀反主謀者の今泉道善は写真の場所で生き埋めにされ、首を鋸で挽かれて処刑されたそうです。


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 処刑地から離れたところにある首塚にも行ってみました。折立から田峯へ通じる道の途中に入口があります。


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 この入口から歩いて200メートルくらい


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 「首塚地蔵尊」の看板がズラリとならんだ、ちょっと薄気味悪場所です。


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 主だった者の首をこのあたりに晒したとの事で、首塚と呼ばれるようになったと説明書きにありました。バラバラに置かれた五輪塔などがあるが、誰のものであるかは定かではないとも書かれていました。



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 田峰観音の参道入口にあるカゴノキの大木、2本が絡み合っている様です。パンフレットには県内最大と書いてありましたがどうでしょうか?


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 この樹種の名前の由来となった「鹿の子模様」です。



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 最後に訪れたのは田峰城から近い「おしどりの里」
 個人が趣味で公開されているところです。毎年11月~3月にかけて越冬でおしどりが集まってくるそうで、毎日何時頃現れるか?とかは全く分からないとのことです。



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 寒狭川沿いに造られた小屋の入口、注意書きがあります。



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 ブルーシートで覆われた小屋の内部、開けられた窓から水鳥を観察するようになっています。オシドリは臆病な鳥、窓からレンズを出したり、フラッシュを発光させたり、大きな声を出すと逃げてしまうので、絶対にダメだとのことです。



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 先客が1名、様子をお聞きすると2羽ほど見かけたとのこと。その方が帰ってから5~6分くらい待ちましたが鳥は全く現れず…



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 諦めて帰ろうと思ったところに、突然マガモの隊列が泳いできました。



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 やがて続々とオシドリ達も現れて賑やかになり、待った甲斐がありました。頭が黒くて羽が白いのはキンクロハジロというカモの仲間だそうです。



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 川まで10メートル以上あり、肉眼では小さくて良く分かりません。teppanのコンデジではこれが限界。




 おしどり達のビデオです。



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 エサにするドングリがたくさん保管されていました。

 帰り際にオーナーさんと少しお話しました。趣味で公開しているので、観光目的で来る面倒な客は追い返してしまう事もあるそうです。カメラは?と聞かれ、teppanがコンデジを見せると、”それじゃあ特別にこれあげるよ”と、綺麗なおしどりの写真をくれました(おしまいの写真)。

 電子レンジやお湯の入ったポットも置いてあり、お弁当を食べながらゆっくり休憩してもらってOKだとのことです。カンパとして車一台につき300円、三脚を持ち込むとプラス200円、もし鳥が見られなかったら要らないそうです。



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 里のオーナーに頂いたおしどり夫婦写真です。



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