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【奥三河】明神山 夕立岩~天空岩縦走 2019/12/5 [山歩き・ウォーキング]

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 夕立岩からの眺め


場所・山行日  三ツ瀬明神山 夕立岩(南東尾根)~天空岩(南尾根)2019年12月5日(木)
愛知県新城市・北設楽郡東栄町 境
ルート 三河川合駅~東栄駅~東栄橋~深谷集落~夕立岩~三ツ瀬峠~南尾根分岐~天空岩
~妙見山~三河川合駅
歩行距離 15.0Km(平面距離)
標高差  東栄駅(+450m)奈根三角点(-20m)三ツ瀬峠(+180m)南尾根分岐(-150m)天空岩
(-550m)三河川合駅 
所要時間 09時間30分 07:38~17:08 1.6Km/h(休憩・昼食時間含む)
Google earth俯瞰図はこちら


 西高東低の気圧配置で北風が強い一日でしたが、以前から計画していた(三ツ瀬)明神山の電車利用周回ハイクを実行してきました。その明神山にある「夕立岩」、由来は分かりませんが、名前に惹かれて岩の上に立ってみたいとずっと思っていました。今回南尾根にある天空岩とセットで歩いてきました。


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 JR東海・飯田線の三河川合駅です。ここに車を置いて駅始発の電車に乗ります。AM7:10



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三河川合駅前にあった周辺マップ(写真クリックで拡大表示)



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 ワンマン電車もある様ですね。



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 2分遅れで電車が来ました、これで2駅先まで移動します。AM7:17



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 ドアは乗客自らボタンを押して開きます。乗ったらボタンを押して閉めておくのを忘れずに。
https://www.jr-odekake.net/railroad/service/semi-automatic-door.html



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 車掌さんに降車駅を告げて運賃(190円)を払います。2人分まとめた切符でした。



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 トイレも完備されてます。



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 降りる時も自らボタンを押して扉を開きます。寒冷地ではよくある方式だそうですが、teppanには珍しく面白かったです。



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 降車したのは東栄駅、アーティスティックな駅舎です。



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 駅舎内にはカフェもありました。(火・水・木はお休み)



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 国の重要無形文化財に指定されている花祭りのディスプレイ、詳しくは下のリンクで!
 https://www.town.toei.aichi.jp/hana/top/top.html



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 国道のバス停、この先東栄橋を渡って左へ曲がり深谷集落へ入ります。AM7:46



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 長泉院



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 ナンテンの実が真っ赤です。



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 集落内では「三遠南信道:さんえんなんしんどう」のトンネル工事中でした。ちなみに、愛知県東部・東三河(ひがしみかわ)の「三」、静岡県西部・遠州(えんしゅう)の「遠」、長野県南部・南信州(みなみしんしゅう)の「南信」の3つを合わせた呼び名だそうです。



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 馬頭観音と刻まれた碑と祠



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 見上げると最初の目的地、ドーム状の「夕立岩」。



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 マユミの実



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 集落内の道を終点まで歩きました。最奥のお家の番犬に吠えられる(^^; AM8:12



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 アスファルト道が終わった所に車が置ける広場があり、さらにコンクリート舗装された道を進むと前方に堰堤。間伐材が無造作に転がっていて歩きにくい。



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 堰堤の右(左岸)を巻いて越えます。後で気が付いたのですが、写真の折れた丸木は渡るための橋だったみたい。きっと夕立岩への道の一部だったのでしょう。丸木を潜って谷中を溯りました。AM8:31



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 この大岩は雰囲気的に左に巻いたのですが失敗(右が正解でした)AM8:43



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 左に進んで沢の右岸を登ろうとしたら、足場が悪く滑って登れません。ちなみに写真のすべり台は人工物ではなくて天然のものです。岩盤に水が流れていてヌルヌルツルツルです。AM8:46



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 大岩に戻って、今度は右側を進むとやがて踏み跡がハッキリしてきました。AM8:54



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 ここを渡渉して右岸へ。地形図ではひとつの大きな谷に見えるのですが、実際には支谷が幾つか流れ込んでいてちょっと複雑でした。AM9:10



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 古い橋が架かっていましたが、朽ちていて渡れる状態ではありませんでした。脇を抜けます。AM9:20



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 壊れた作業小屋を過ぎると大きな杉が立っていました。植林の中ですがこれは自生でしょうね。



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 明神山の南東尾根に乗る直前を詰めているところです、特に道はありません。



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 鞍部から北へ、ここからは尾根歩き。AM9:35



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 ”界” 石柱


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 途中標高650mのピークを乗り越えますが、巻いた方が楽だったみたい。斜面にあったツルリンドウの実


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 アセビが繁る尾根、山主か物好きくらいしか歩かないところですからね(^^;


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 樹間から明神山頂が見えます。


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 次のピークに到着、三等三角点「奈根」699.78mがありました。ここから夕立岩に行くため、一旦東の支尾根へAM10:02



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 岩が集まった地点は左へ曲がります。地形図で見るとほぼ真っ直ぐな尾根なんですがねえ…



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 三角点から約250m下って夕立岩に到着、竜頭山や白倉山などが良く見えます。右に垂れ下がっているクサリは鐘か何かがぶら下げてあった名残だと、参考にしたレポートにありました。AM10:14



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 石の祠もありました。岩の先の方は前下がりで落ち着けません。



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 谷間は歩いてきた深谷集落。



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 南東方向、奥に存在感のある箒木山。



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 南隣の710mピークは南沢入山と言うらしいです。



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 三角点ピークまで戻って、今度は北へ尾根を辿ります。写真の地点は危ないので巻いて下りました。AM10:46



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 このあたりの岩は太古の海底火山活動でできたそうです。



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 岩場を巻いて鞍部から登り返すとすぐ巨大な岩が立ちふさがります。そのまま直登は装備と技術がないと無理です。AM10:52



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 あたりを見回すと左に踏み跡があるようです。大きく下る様に巻いて登り返す。登る際の岩場の取っかかりがちょっとキツイです。



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 巨大な岩を見上げたところ。後ろから回り込めば上に出られたかもしれませんね。



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 明神山はこのような岩の尾根が至るところにあります。



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 標高705m独標です。御殿山、大峠、古戸山などが見えました。AM11:14



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 ここ数年三河山間部の笹に花が咲いたとニュースになっていましたが、尾根周辺の笹は枯れていました。



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 落ち葉や落ち枝に岩ミックスの歩きにくい尾根を登って、



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 尾根の頭に到着(標高630m地点)AM11:32



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 歩いて来た南方向の展望は良好でしたが、



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 その先の岩場が危なくて引き返しました。無理すれば降りられたかもしれませんが、初めて歩くルートなので止めておきます。20分のロス。



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 再び歩きにくい尾根を戻って鞍部へ。左か右か?右に踏み跡らしきものを見つけました。AM11:42



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 こんなルートでわざわざ倒木を片付ける人はいませんよね。



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 この先黄色い旗が幾つかありました、山主の境界目印?



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 これはナツツバキ?それともヒメシャラでしょうか?



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 三ツ瀬道合流地点の手前で、またもや巨岩に阻まれる。参考にしたガイドブックではこの岩尾根を途中から登っているみたいでしたが、右側を巻くことにしました。AM12:30



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 間伐材で歩きにくい斜面を巻いて進むと三ツ瀬道が見えてきました。



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 稜線まで結構キツイ登り返しでした。



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 三ツ瀬道2合目表示。”迷い路 峠道”とはどう言う意味なのかな? ”左 川合”はここまで歩いてきた方向です。この付近から亀渕川へ下ると林道があるのですが、そこへ出るルートがあるのでしょうか?(地形図に破線はある)



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 峠から少し登って、巨大な岩壁のところで昼食にしました。PM0:43
三ツ瀬登山道は、今から16年前に初めて明神山を歩いたコース。その時と同じ場所で食べましたが、ちょっぴり懐かしかったです。 https://teppan.blog.ss-blog.jp/2014-01-30



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 峠から標高差200mの登り返しがこの日一番の急登になります。鎖場が見えてきました。PM1:14



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 鎖はボルトと金具で固定されてます。



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 山火事注意標識



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 1つめのハシゴ PM1:20



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 急斜面に青息吐息…



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 2つめのハシゴ。上部は足を掛ける棒が岩に近く、つま先しか乗せられないので慎重に。PM1:25



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 樹間から明神山頂が見えます。この日は行きませんでした。



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 斜度が緩んできてヤレヤレ(^^;



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 写真の青い梱包紐のところから南尾根へ入ります。気づかず通り過ぎてしまいそうな所です。PM1:45



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 もう紅葉の時期は過ぎてしまいましたが、ドウダン系の真っ赤な葉っぱがありました。



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 三ツ瀬道から南尾根はしばらく下り。尾根上にはこうした大岩が幾つも現れます。



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 この岩は脇を巻いても行けますが上を歩く。それほど高くはないですが、それでも落ちたら大ケガしますので油断は禁物。PM2:22



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 766m独標手前にあった巨岩。ここからしばらく不明瞭で歩きにくい巻き道です。PM2:29



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 天空岩のすぐ北にある展望地から宇蓮山と鞍掛山。PM2:48



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 天空岩を探すのに手間取りました。



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 天空岩 高度感と開放感が素晴らしい。よくクライマーさん達が登る岩です。みぞれが降ってきて西方向はまっ白。PM3:12



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 天空岩から戻って尾根道に合流。PM3:12



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 途中のミニ岩尾根。上も歩けますが、写真左側は結構な高さです。



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 南尾根のテラスです。PM3:34



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 午前中歩いたギザギザ稜線と南沢入山。



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 下りだとちょっと怖いです。後ろ向きで下った方が無難です。



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 転んだらアウトなので慎重に。



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 尾根の下の方はシダだらけです。たまに石が隠れているので注意しながら下る。



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 川合集落が見えてきました。



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 宇連ダム



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 やっと妙見山まで降りてきました。もうすぐ日没です。PM4:42



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 妙見山から尻餅を突きそうな急斜面を下って無事着地。暗くなってきました。



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 本当はここに降りる予定だったのですが、踏み跡を辿っていたら、だいぶ東に降りてしまいました。PM4:57



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 乳岩踏切です。ちょうど上り線の電車が通過するところでした。写真の踏切を待っていた小学生が”こんばんは”と挨拶してくれました。


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 「乳巌山 智蔵禅院」 明神山のメインコースに乳岩(ちいわ)と呼ばれる、とてつもなく大きな岩があるのですが、このお寺の山号はそれですね。



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 大正時代の建築物。新城市文化財だそうです。PM5:02



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 三河川合駅に無事戻ってこられました。お疲れさまでした。PM5:07



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 帰りに「ゆーゆーありいな」のお風呂に入って汗を流し、



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 新東名高速下り線・長篠設楽原PAでごはん。薄切りトンテキ定食1050円。



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 平日はドリンクバーとご飯お代わり無料サービス中でした。




(あとがき)

 三ツ瀬明神山周辺は、約1500万年前の海底火山活動で隆起、形成された岩が露出する愛知県内でも独特な場所だそうで、展望が良い岩場が多くあり楽しめます。今回歩いた夕立岩や天空岩もそのひとつです。

 明神山は標高1000m程ですが、一目でそれと分かる堂々とした姿は「奥三河の盟主」と呼ぶに相応しく、愛知県内でteppanが一番好きな山です。
 夕立岩は高度感タップリで、愛知県最奥の山々や浜松北部の山々を眺めることができ、想像通りの素敵な場所でした。 天空岩は以前gakukohさんのお誘いで初めて訪れた場所。この日の天候は良くありませんでしたが、こちらも名前に相応しい開放感あふれる素敵な場所です。

 三ツ瀬登山道は、今から16年前に初めて明神山を歩いたコース。その一部をそれ以来久しぶりに歩きましたが、こんなにハードだったかな?と思うくらいキツかったです(^^;) 

 電車利用で駅の始発(AM7:15)に合わせた為スタート時間が遅くなりました。岩場の多い尾根の縦走はアップダウンが多く予想以上に時間が掛かり、時期的に日の短い事も手伝って、またもや日没後の下山となってしまいました(汗)。
 最後の最後、妙見山から急斜面の下降はスリップし易く苦戦、暗くなってきたせいもあり、どこをどう間違ったのか?かなり東寄りに降りてしまいました。

 岩場が多く尾根通しでは歩けない地点もある厳しいルートでしたが、その分充実した山行きとなりました。低山とは言え侮れない明神山塊です。



(備忘録)

 バリエーションルートで案内表示はほとんどありません。地形図・コンパス・GPS等でルートファインディングが必要。岩場を巻く地点が数ヶ所あります。転落しないように注意。
※南尾根の天空岩(766mピーク)から南側はピンクテープ目印多数。

【日帰り温泉】
(名号温泉:うめの湯)
AM10:00~PM8:00(受付終了PM7:00)毎週木曜日定休
大人720円 小人410円
※今回利用したお風呂
(鳳来ゆーゆーありいな)
AM10:00~PM9:30(受付終了PM8:30)毎週火曜日定休
大人620円 子供310円 幼児150円
下駄箱:100円リターン式鍵付き
券売機で入浴券を購入してフロントに渡し、脱衣所ロッカー鍵を受け取る。
ボディシャンプー、リンスインシャンプー、ドライヤー、レンタルバスタオル(有料)あり

タグ:愛知のお山
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Jetstream

夕立岩を見る眺めも、山頂からの眺めもいいですね。!(^^)!
by Jetstream (2019-12-13 00:30) 

teppan

こんにちはJetstreamさん コメントありがとうございます。

 低山ばかりの愛知県ですが、この辺り(鳳来)は岩場が多く、眺めが良い場所が幾つもあるので楽しめる山域です。
by teppan (2019-12-16 09:26) 

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