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【丹沢】鍋割山・塔ノ岳・丹沢山 2019/12/21-22 [山歩き・ウォーキング]

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 塔ノ岳山頂から富士山


場所・山行日 「鍋割山:なべわりやま:1272.35m:三等三角点」「塔ノ岳:とうのだけ:1,491m:独標」
「丹沢山:たんざわさん:1567.01m:一等三角点」
 2019年12月21日(土)~12月22日(日)
 神奈川県秦野市・山北町・松田町・清川村・相模原市 境
ルート (1日目)大倉バス停~二俣~後沢乗越~鍋割山~塔ノ岳~丹沢山(みやま山荘泊)
(2日目)丹沢山(みやま山荘)~塔ノ岳~金冷し(大倉尾根)~大倉バス停
歩行距離 (1日目)13.9Km:平面距離 (2日目)9.6Km:平面距離
標高差 
 大倉バス停(+240m)二俣(+270m)後沢乗越(+470m)鍋割山(+205m)
 塔ノ岳(+77m)丹沢山(-77m)塔ノ岳(-116m)金冷し(-415m)堀山の家
(-480m)観音茶屋(-190m)大倉バス停
【最大標高差1,277m】
所要時間 (1日目)07時間18分 07:25~14:43  1.9km/h(休憩・昼食時間含む)
 ※3.3km/h大倉~二俣 1.4km/h二俣~丹沢山
(2日目)04時間50分 06:46~11:36  2.0km/h(休憩時間含む)
 Google earth俯瞰図はこちら

 山SNS仲間同士で久しぶりに一杯やりましょうと言うことで、kameさん、horoyoiさん、s4redsさんとteppan夫婦の計5人で丹沢の山小屋に集まる事になりました。関東でメジャーな鍋割山と塔ノ岳を歩くのを楽しみに出かけてきました。

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 新東名高速・駿河湾沼津SAで朝食、うどん屋さんのカレーです。なぜカレーかって?それはこの日の昼食がうどんの予定だったからです。朝っぱらから4人分オーダーされるとは思ってなかったようで、炊飯器のライスがギリギリだったみたい(^^


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 新宿から小田急線に乗ってきたredsさんを渋沢駅で拾って、大倉のバス停にやってきました。すぐ近くのコインパーキングは空き3~4台分、ギリギリ駐めることができました。AM7:24


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 1日目の目的のひとつが、あの名高い?鍋割山荘の「鍋焼うどん」を食すこと。まずは後沢乗越を目指して長い林道歩きのスタートです。AM7:36


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 林道脇の杉の木に鍋割山荘の注意書きが貼ってありました。土日は行列ができる程賑わっているそうです。


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 小屋泊まりで忘年会を兼ねていましたので、アルコールやおつまみ他、いろいろ詰め込んで来たらザックの重いこと重いこと。後続のハイカーに次々と抜かれてしまい、うどんが売り切れにならないか心配になってきました。(^^;


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 林道が大きくカーブしている分岐地点に来ました、ここは正面右へ。AM8:42

 
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 尾関廣氏の胸像 昭和45年に全国の山岳連盟の登山家等の有志により功績を顕彰して設置されたそう。

 「昭和三十年全日本山岳連盟を結成。後に会長となり社団法人日本山岳協会に発展させ、地元神奈川県山岳連盟会長として自然保護のため丹沢国定公園化運動や、大自然を道場に青少年育成と遭難防止のため県立登山訓練所の設立に盡力した」と説明書きにありました。teppanと同じ愛知県のお生まれだそうです。


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 こんなに上流域なのに川原が広々しています。深田久弥氏は、”ある本で「丹沢山地は古いため陵夷活動でこのように川巾が広くなったと思われる」と書いたら、武田久吉氏に「そうじゃなくて地震による山崩れや雨で石片が堆積したものだ」と指摘された” と日本百名山に書いています。


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 今年10月(令和元年)の台風19号豪雨によるガケ崩れで、一時期車が通れなかった場所だと思われます。(ふり返って撮影)


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 二俣の渡渉点です。AM8:46


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 小丸尾根ルートの分岐地点AM8:48


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 水量が少なく細長い滝


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 本沢の渡渉点、橋が架かっていました。四十八瀬川の上流域です。AM9:08


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 ミズヒ沢出合地点まで来ると発泡スチロールのトロ箱が置いてありました。AM9:14


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 鍋割山荘の鍋焼うどんを作るための水道水です。登山者に有志で歩荷のボランティアを頼んでいるんですね。同行メンバーはそれぞれザックにペットボトルを入れていましたが、私は荷物が重くてパスさせてもらいました。(^^;


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 ミズヒ沢を渡渉していよいよ山道へ入ります。


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 丹沢山域のルート表示板。


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 後沢乗越手前の急斜面です。


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 稜線に出たら、ここからも急登が待っていました。AM9:49


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 この様な木道が長い距離設置されています。木製階段もあるんですが段差が大きく、太ももの筋肉が悲鳴をあげ始めました。(^^;


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 天気予報では晴れるはずでしたがずっと雲の中。鍋割山への尾根歩きは荷物が重いせいもあり予想以上に辛かったです。


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 何度も立ち止まって息を整えながら、なんとか鍋割山荘に到着。早速うどんを注文しに行きましょう。AM10:58


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 狭い小屋なのでザックは持ち込み禁止。グループ代表者が紙に名前と必要個数を記入して注文、呼ばれるまで座って待ちます。真っ黒に煤けたヤカンを乗せたストーブが幾つもありました。奥にはボランティアが担ぎ上げた水入ペットボトルが並んでいます。


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 呼ばれたらカウンターに出向いて代金と引き替えに鍋焼うどんを受け取ります。テーブルの上に用意してあるレンゲとお箸を取って外へ。混雑するので「七味は中でかけないで瓶ごと持って行って下さい」と注意書きがありました。


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 お目当ての鍋焼うどん1500円。ネット上では批判的なカキコミを見かけます。対応が悪いとか、下界の飲食店のうどんと比べて味が云々とか、値段が高いとか、実際そうだとしても標高1200mを越える山の上です、このような凝った温かい食べ物にありつけるのはありがたいとteppanは思うのですが…

 小屋主の体力低下に伴い、歩荷に人件費が嵩む様になった為値上げしたとのことです。山小屋の多くが種々の問題を抱えています。特に荷上げは吃緊の課題。ハイカーとしては何とか小屋を維持していってもらいたいですね。

 登山文化の危機!山小屋ヘリコプター問題(雲ノ平山荘)https://kumonodaira.com/news/helicopter.html


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 鍋割山荘の前では大勢のハイカーが食事中でした。小屋の鍋焼うどんはもちろんですが、それぞれで担いできた食事を楽しんでいる人も多い様ですね。


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 山頂では何かの工事が行われていました。AM11:50


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 鍋焼うどんを食べたら次なる目的地塔ノ岳へ。晴れていれば富士山の展望が楽しめるはず。


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 谷間は箒杉沢と鍋割沢です。残念ながら蛭ヶ岳も雲の中。


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 主稜線の縦走なのでアップダウンが繰り返され、欲張って重くなった荷物が堪えます。


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 階段は嫌でも段差に歩幅を合わせるしかなく誤魔化しが効きません。太ももの筋肉が悲鳴を上げ、何度も立ち止まりながら必死に登りました。(kameさん撮影)


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 青空が見えたのはこの一瞬だけでした。


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 小丸尾根コース分岐。


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 木道の下り、どうやって予算を計上しているのか、とにかくお金が掛かってますね。


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 金冷し 大倉尾根コースとの合流地点です。PM0:50


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 長い長い階段を登って、やっとの思いで塔ノ岳に到着しました。ガスで景色は見えません。PM1:15


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 展望もなく寒いので、休憩もそこそこに最終目的地「丹沢山」へ向かいました。途中の写真は割愛(^^;


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 辛そうなteppanを見かねたメンバーが荷物を分担してくれたり、ストックを貸してくれたりで、何とか丹沢山まで辿り着くことができました。ありがたや~(^^ PM2:39


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 こんな天候なので山頂に長居は無用、今宵の宿「みやま山荘」へ逃げ込みます。


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 みやま山荘の夕食は焼肉です。


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 夕食後は土間に置かれたテーブルで忘年会、久しぶりに会った山仲間と楽しいひとときを過ごすことができました。


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 2階が大部屋の寝室です。飲食は禁止、棚があるので便利です。


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 いきなりですが炊き込みご飯の朝食、お代わりOKです。


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 翌早朝、東の方に街の明かりが見えました。厚木~横浜市街地あたりだと思います。


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 暖かいとは言ってもさすがに12月の山の上、小屋の周りには霜柱ができていました。


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 準備を済ませて出発します。写真は小屋の隣にあるトイレです。


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 晴れるはずだった昨日は展望はサッパリ、2日目の予報はくもり後雨だったので期待していませんでしたが、富士山がクッキリ見えて感激しました。


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 一等三角点「丹沢山:1567.01m」木道脇にありました。


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 富士山をバックにメンバー全員の記念写真、真ん中の2人がteppan夫婦です。AM6:50


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 昨日とは打って変わって高曇りで遠くが良く見えます。丹沢の主脈は素晴らしい展望尾根でした。


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 青空がないのは残念ですが、富士山がこれだけ見えれば満足です。それにしても素晴らしい眺めです。


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 竜ヶ馬場から大山とその先に三浦半島。AM7:16


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 うっすらですが、東京スカイツリーも見えています。(写真で分かるかな?)


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 これから向かう塔ノ岳方面。


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 アップダウンを繰り返し、塔ノ岳手前で鞍部まで大きく下らなくてはなりません。


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 富士の左に愛鷹山が見えます、最高峰・越前岳は標高1504mでここ丹沢と同じくらいの高さなのですが、富士と比べるとすごく低く見えますね。


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 丹沢山を振り返ったところ。


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 そしてこの山行二度目の塔ノ岳に着きました。AM8:00


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 純粋な登山者以外の人が多く訪れる高尾山を別格とするならば、おそらく関東随一の人気を誇る塔ノ岳、この眺めを見れば納得です。


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 南アルプスのジャイアント達、いつも西側から眺めているので新鮮な角度です。


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 蛭ヶ岳(左端)と丹沢山(右端)


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 南は相模湾をワイドに眺めることができます。三浦半島や、遠く房総半島も確認できました。


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 輝く海に浮かぶ江の島と相模川 茅ヶ崎と平塚市街地 十分展望を楽しんだ後、下山を開始しました。


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 途中歩荷さんとすれ違いました。「チャンプ」こと畠山さんです、御年66歳とはとても思えませんね。


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 「金冷し」から大倉尾根に入りました。途中にあったヤセ尾根。丹沢の山は崩壊が進んでいるようです。AM8:36


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 パラグライダーのフライト場のようなところ、ここからなら海に向かって飛び立てそうです。(kameさん撮影)


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 花立山荘(kameさん撮影)AM8:50


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  秦野市街地めがけて下降します、大倉尾根は開放感抜群です。(kameさん撮影)


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 堀山の家で休憩(kameさん撮影)AM9:27


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 お汁粉を頼みました。ここは常連客が集まる山小屋みたいですね。


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 所々木道も整備されています。


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 駒止茶屋 昔はこの辺りに馬でも繋いでいたのでしょうか?AM10:04


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 良く歩かれていて快適な尾根道。redsさんによると、こんなに人が少ない丹沢は珍しいとのこと、やはり天気が悪いせいなのでしょう。(それでも大勢の登山者とすれ違いましたが)


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 見晴茶屋、トイレもありました。AM10:28


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 「雑事場の平」分岐地点です。どちらへ行ってもやがて合流します。前方の大倉高原山の家方面へ行ってみます。AM10:40


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 尾根上の広場はテント場になっていて、この日は2張り設営されていました。


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 大倉高原山の家、2年前に閉鎖されたようです。(kameさん撮影)AM10:45


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 山の家の前が「大観望」と呼ばれる展望スポット、相模湾、真鶴半島や熱海方面が良く見えました。


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 雑事場の平で分岐して、ここで合流しました。AM10:58


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 観音茶屋 AM11:00


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 なんとこの時期にかき氷の表示がありますよ。


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 石が敷き詰められた道、とても歩きにくかったです。


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 窯元の所で舗装路に出てしばらく下って、


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 この場所に出ました。今年初めまでここにあった乗馬クラブのマスコット人形、丹沢クリステル&キャサリンは、鍋割山の西方にある大野山へ転勤したそうです。せひ会いたかったのに残念(^^ AM11:20


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 道路脇の畑で咲いていたエンジェルストランペット、大きくて目立つ花ですが全草有毒だそうです。決して口に入れないように注意しましょう。


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 長い長い大倉尾根(通称バカ尾根)歩きが終わり、ホッとしながら歩いているところ。


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 重い荷物のせいで途中挫折しそうになりましたが、なんとか無事戻ってこられました。助けてくれたメンバーに感謝です。AM11:30


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 渋沢駅行きバス、redsさんとはここでお別れ、また来年お会いしましょう。


 天気予報に反して初日の稜線は終始雲の中で、期待していた富士山の眺めはサッパリ… 翌日は午後から雨予報だったのでほとんど諦めていたのですが、早朝丹沢山の頂上に立ってみると富士山がクッキリ見えているではありませんか!
 塔ノ岳からの大展望を体験して、関東でもトップクラスの人気がある理由が良く分かりました。素晴らしい眺めと思い出を土産に、再開を約束して帰路につきました。

 kameさん、horoyoiさん、s4redsさん、ありがとうございました!

 アフターは?

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 下山がちょうどお昼頃だったので、大倉バス停の向かいにある蕎麦屋さんへ


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 大勢のお客さんで賑わっていました。


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 その後秦野市内にあるスーパー銭湯へ。


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 帰路、足柄SAから眺めた富士山。山頂は雲の中でした。


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 愛鷹山を正面に東名高速をひた走る。


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 新東名高速・長篠設楽原PAで食事。「武田鶏塩ラーメン」880円。風林火山の幟が泣かせます(^^


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 火縄銃や亀の甲羅を使った火薬入れ展示がありました。武田と織田・徳川連合軍の合戦「長篠の戦い」の地にちなんだ展示です。

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