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永源寺から日本コバ~白鹿背山周回 2019/11/21後編 [山歩き・ウォーキング]
永源寺の紅葉
場所・山行日 | 「日本コバ:934.15m三等三角点」「白鹿背山:はっかせやま:755.36m二等三角点」 「高野山:たかのやま:684.75m三等三角点」 滋賀県東近江市永源寺高野町 2019年11月21日(木) |
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ルート | 紅葉橋南駐車スペース~旦度橋~もみじ荘P~識呂・永禅滝~日本コバ~白鹿背山 ~明神山~高野山~旦度橋~永源寺~紅葉橋南駐車スペース |
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歩行距離 | 21.2Km(平面距離) ★駐車地~旦度橋間往復:2.6Km/40分★識呂の滝、永禅の滝鑑賞:1.6Km/50分 ★永源寺紅葉観賞:1.3Km/40分(計5.5Km:130分)を含む |
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標高差 | 松尾谷渡渉地点(+165m)笠松尾根合流地点(+500m)日本コバ(-180m)白鹿背山 (-75m)高野山(-470m)旦度橋 |
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所要時間 | 11時間14分 05:58~17:13 (休憩・昼食・滝/紅葉散策時間含む) Google earth俯瞰図はこちら |
鈴鹿の日本コバ~白鹿背山周回ハイキングレポートの後編、続きは日本コバから縦走に入るところからスタートです。前編はこちらをクリック
日本コバ山頂からは北西方向へ下ります。日本コバの山頂部は広く、中央部が窪んでいて周囲の尾根をグルリと周回できます。”時間要します”と書かれているのはそのコースの事ですが、今回私達が周回する予定ルートはさらに時間を要します。AM10:41
雑木林の明るい尾根道。AM10:55
”日本コバまで2.5Km”の標識が置いてある地点。ここで藤川谷・政所方面と別れて西へ進みます。AM11:06
ここから白鹿背山まではほとんど植林の尾根でした。
ブナが数本ある分岐地点です。永源寺尾根は南へ、白鹿背山は右前方へ下ります。AM11:26
お昼近くなったので途中でランチタイム。適当な場所が無く尾根上でお店を広げていたら、男性ハイカーがお一人通過して行かれました。平日にこんなマイナールートを歩く人が他にも居るなんて驚きました。(まあ、お互い様だと思いますが^^;) 写真は夏の名残のセミの抜け殻。
ランチ地点から見えたシルエットは綿向山でした。PM0:00
倒木の脇を抜ける。
体力温存?で小ピークは巻きます。これは獣道ですね。
踏み跡は不明瞭です。テープマーカーも時々しか見当たらず、なかなかワイルド。
こんな展望があります。中央やや左が伊吹山で、そのすぐ右手前が鈴鹿北部の霊仙山。
写真の場所はまだマシなのですが、アセビをかき分けたり、サルトリイバラに引っかかって痛い思いをしたり、溝道は落ち葉や枝が積もり歩きにくかったり、藪を嫌って山腹を巻いたら行き過ぎて戻ったりで難儀しました。
関西電力・三重東近江線 乙三十六鉄塔 この横を過ぎると明瞭な道になってきます。PM1:16
地形図に載ってない林道が尾根を寸断していました。林道を右(北)へ下ればこの先「角井峠」までつながっていると思われます。左(南)へ行くと、この後歩いて下る予定の尾根の先端付近に出ると思われます。PM1:18
琵琶湖が見えます。手前は彦根市あたり、対岸は高島市です。
押立山
鉄塔の下を潜って尾根芯へ。PM1:30
眺めの良い場所に来ました。背後は歩いてきた稜線です。
北東方向の眺め。いちばん奥の稜線が鈴ヶ岳と御池岳、そのひとつ手前の稜線がサンヤリと天狗堂です。
白鹿背山の北側にあるピークです。ここは左(南)へ折れる。
登り返して白鹿背山頂上に着きました。PM1:46
二等三角点「百済寺村」 755.36m
「白鹿背山:はっかせやま」はこの山の西麓にあるお寺の山号「白鹿背山・東光寺」が元になった山名、東光寺山とも呼ばれます。
白鹿背山からは広い尾根道、テープもしっかり付いていました。
鉄塔の展望地から。南西には近江富士と呼ばれる三上山。PM1:57
南東にはイブネ、雨乞、カクレグラ、綿向山。
烏帽子型鉄塔
鎌ヶ岳 釈迦ヶ岳と猫岳の頭も見えますね。
少し東へ行ったところの鉄塔から。PM2:05
急な鉄塔巡視路を下って谷間に降りて登り返した小ピークから、正面にこれから向かう明神山。PM2:15
明神山の手前はプラ階段になっています。
明神山(707m独標) 山名板はありませんでした。PM2:28
高野山まで小ピークアップダウンの繰り返し。
尾根を少し外れたところに八大龍王雨宮明神社の祠。PM2:45
右隣にも石の祠と鉄製の鳥居、元は赤かったようです。調べてみると”八大龍王”とは水を司る神様だそうで、明神山は雨乞信仰の山だったと思われます。
高野山への登り。ここさえ乗り切れば後は下り一辺倒になるはずです。
高野山頂上。PM3:12
三等三角点「高野」684.75m
標高560m付近、尾根が切り替わる地点です。尾根なりに真っ直ぐ進まず左(南東)へ折れる感じで下ります。PM3:28
ここからは快適な尾根道です。
眺望台。案内板のとおり、黒尾山、銚子ヶ口、カクレグラ、綿向山などが良く見えます。PM3:49
尾根の終端が近づいて来ました。尾根芯を外れて山腹道に変わる地点。PM3:52
正規コースは写真の方向(西)へ尾根を外れて下るのが正解だった様ですが、枯れ枝が積もった歩きにくい溝道を真っ直ぐ進んで失敗。
直前はヤブヤブでしたが強行突破して林道に出ました。
林道に出たら東方向へ進み、ヘアピンカーブのところにある貯水槽脇を入ります。PM4:04
導水管沿いに下りますが、ここもそのまま真っ直ぐ行ったら最後が急で失敗。早めに左へそれた方が良かったみたいです。
獣除けフェンスの扉を開けて車道に出ます。PM4:09
弘法大師堂に出たら愛知川に向かって階段を下ります。
真下は永源寺参道入口です。夕日に照らされた紅葉が綺麗ですね。
旦度橋が見えたらハイク終了、お疲れさまでした。PM4:11
さて、最後は今回のメインイベント永源寺で紅葉狩りです。PM4:12
地蔵菩薩様の手水舎。道元禅師の言葉「和泥水」を表現しているそう。
山門はライトアップされていました。
本堂(方丈)
鏡文字
開山堂の雲龍図。この11月だけライトアップされているそうです。
赤だけでなく黄色や橙色など色とりどりで、思わず目を奪われる鮮やかさでした。
見事な山門は県指定重要文化財です。200年ほど前に再建されたものだそう。
お寺の参道は表裏の2ヶ所、ほとんどの人が表参道に集中するので、帰りは紅葉狩りを楽しんだお客さんでご覧の通り。お寺の敷地は細長く狭いので、この時期は人口密度が高いです。(^^
お腹が空いたので、入口にある出店でちょっと腹ごしらえ。
おでんをいただきました。PM4:52
1.2キロ先の駐車地まで戻ります。八日市名物「飛び出しとび太クン」これは本物(純正)ですね。
途中にあったこんにゃく店、どうにも気になったのでお土産に買って帰りました。「永源寺こんにゃく」はこの辺りの特産品。PM5:00
日が暮れてきました。夕焼けと琵琶湖対岸にある比良の山々です。
紅葉橋と今日歩いた高野山です。長い一日でしたが、無事帰ってこられました。PM5:13
(あとがき)
永源寺尾根や笠松尾根を歩く場合、旧国民宿舎・もみじ荘跡地にある駐車場からスタートするのが一般的なのですが、今年の豪雨で道路のがけ崩れが起き車両通行止めで入れません。手前に永源寺の臨時駐車場があるのですが、勝手に駐める訳にはいきませんし、民間駐車場は早朝から入れるかどうか分からなかったので、ちょっと遠くなりますが紅葉橋近くの駐車スペースからスタートしました。
永源寺尾根や笠松尾根を歩く場合、旧国民宿舎・もみじ荘跡地にある駐車場からスタートするのが一般的なのですが、今年の豪雨で道路のがけ崩れが起き車両通行止めで入れません。手前に永源寺の臨時駐車場があるのですが、勝手に駐める訳にはいきませんし、民間駐車場は早朝から入れるかどうか分からなかったので、ちょっと遠くなりますが紅葉橋近くの駐車スペースからスタートしました。
第1ステージ:笠松尾根を登って日本コバへ
もみじ荘跡の駐車場までの車道沿いには、美しく染まったカエデがたくさんあって、アフターの永源寺紅葉狩りが楽しみになります。せっかくなので、松尾谷に掛かる2つの滝にも立ち寄ってみました。特に識呂の滝は趣があり、10分くらいで往復できるのでおすすめです。
標高460mの笠松尾根の鞍部から日本コバ山頂までは自然林です。序盤は急で疲れますが、シロモジの黄葉やカエデの紅葉を楽しみながら登ることができます。この日は快晴で、日本コバ山頂からは雪を被った白山が見えました。
第2ステージ:日本コバから西へ進み白鹿背山へ。
政所集落・衣掛山方面と別れてからは、それまでの明るい雑木林から一転して植林の尾根に。テープ目印も極端に減り、尾根筋も複雑で地形図片手にトレーニングするには最適ですが、ヤブで尾根芯が歩きにくかったり、見通しが悪く巻きすぎて戻ったりと苦戦、何度かGPSで現在地確認しました。この縦走部分は左周り(東→西の下り方向)だとやや難易度が高く慣れた人向きです。
第3ステージ:白鹿背山から高野山を経由して永源寺へ。
基本下りですが、高野山までは小ピークのアップダウンが繰り返され、ここまでの行程で疲れてきた体には辛かったです。
こちらも尾根がやや複雑で、下り方向だと間違えやすい地点が2~3ヶ所かありましたが、地形図で予習してあったので大丈夫でした。高野山から先は緩い下り一辺倒になり、テープもあって分かりやすいのですが、下の方はあまり歩かれていない枝の積もった溝道になってきます。最後の林道着地付近で荒れた溝道を無理矢理下りましたが、途中で右(西側)に逸れるのが正解だった様です。
アフター:永源寺で紅葉狩り。
旦度橋まで下りてきたのは夕方4時過ぎでしたが、紅葉狩りの観光客で大賑わいでした。参道や境内は赤・橙・黄など、色とりどりのカエデで錦に染まってとても美しかったです。愛知川と山に挟まれた地理的要因が、カエデの色づきに何かしらプラスに作用しているのかもしれませんね。もう少し日の当たる時間帯に鑑賞できたら良かったのですが、実に見事な紅葉でした。
参道の露店でおでんを頬張り、高野のこんにゃく店でお土産を買って帰りました。
いやあ~予想はしていましたが長い一日でした(^^; いづれ笠松尾根と永源寺尾根の周回もしてみたいですね。
(コース注意点)
【松尾谷~笠松尾根(谷沿い上り)】
【松尾谷~笠松尾根(谷沿い上り)】
もみじ荘跡の駐車場手前を松尾谷に下り渡渉すると「自然かんさつコース」遊歩道入口がある。「←(左)永禅の滝 ・ 永源寺ダム(右)→」案内看板を(右)へ進み支谷沿いの道を溯っていく。途中から尾根道になり、反対側へ乗り越えてさらに上流へ進み、休憩広場に出ればひと登りで笠松尾根に合流する。道は整備されなくなって久しい感じ。倒木が多く荒れているが、通過に危険な個所はありません。
【笠松尾根~日本コバ山頂(尾根上り)】
自然林の明るい尾根で、序盤の標高差50mがかなりの急斜面。ハッキリした道はないが基本上を目指せばOK。(下りで使う場合は方向に注意が必要)
日本コバ山頂部は広く方向を定めにくいが、左方向(北西)を意識して進めば藤川谷ルートと合流して三角点に到達する。
【日本コバ~白鹿背山(尾根縦走)】
日本コバ山頂からは北西の踏み跡に入る。政所集落への周回コース分岐(日本コバまで2.5Km地点)を西へ逸れると植林に変わり、途端に踏み跡が不明瞭になってテープマーカーも極端に少なくなる。途中の永源寺尾根分岐はテープに惑わされないよう右(西)へ下る。
基本下りだがアップダウンの繰り返しで、進む方向が何度か切り替わるので注意。藪がかっていて尾根芯を通れない地点もありルートファインディングを要す。小ピークは所々巻きながら歩く。「乙36鉄塔」を過ぎると巡視路になり歩きやすい。地形図にない林道を横断すると明瞭な道となり白鹿背山に到着する。
※この尾根縦走区間は文字案内板なし、初心者はGPSナビがあっても入らない方が無難。
【白鹿背山~旦度橋(尾根下り)】
上部は鉄塔巡視路、踏み跡明瞭てテープマーカー多数。高野山まではアップダウンが多く結構疲れます。明神山南の小ピーク(標高690m ”東光寺山→”の案内板地点)は尾根なりに進まず左(東)へ外れる様に下るので注意。標高550m地点も同様ですが、こちらには分かりやすい案内板あり。
尾根最下部は荒れた溝道になり不明瞭。林道に着地して東へ進み、ヘアピンカーブの所の貯水槽横から下り、弘法大師堂に出て愛知川に向かって階段を降りると旦度橋前に出る。
(備忘録)
・大本山・永源寺
・永源寺エリア探訪マップ(駐車場マップ)
・永源寺温泉 八風の湯
午前10時~午後10時(最終受付午後9時)年中無休
大人(中学生以上) 平日1,300円 土日祝1,500円
岩盤浴(25分・予約制)290円(税別)
※タオル・バスタオル・館内着料金が含まれる
モンベル会員割引500円
タグ:鈴鹿の山
2019-11-26 13:25
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