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【飛騨】御嶽遙拝の下呂御前山 2019/10/31 [山歩き・ウォーキング]

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 下呂御前山の頂上から御嶽山



場所・山行日
 「下呂御前山(空谷山):げろごぜんやま:1411.97m:三等三角点」
 岐阜県下呂市 2019年10月31日(木)
ルート  広域基幹林道登山口~五合目~お助け水~八合目~山頂(往復)
歩行距離 6.2Km(平面距離)
標高差  登山口~+-65m五合目~+-340m八合目~+-160m山頂(登山口より570m)
所要時間 04時間06分 08:02~12:08 (休憩時間含む)
Google earth俯瞰図はこちら
 

 

 今年の秋は暖かですね。そろそろ紅葉が楽しめそうだということで、以前から気になっていた岐阜県飛騨地方の簗谷山へ向かうことにしました。ところが…

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 岩屋ダム沿いの県道86号線を北へ向かう途中にある、この表示の所が簗谷山への入口です。AM6:07


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 橋を渡ったら、あれっ?虎柵が置いてあるぞ!倒木等で危険なので入山禁止だって…そんな~( ゜Д゜)


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 橋の上から金山湖を眺めながら思案の結果、急遽行き先を変更して下呂御前山へ向かうことにしました。なんてこったい!AM6:25


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 美しい馬瀬川沿いにある道の駅で休憩。

 
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 金山湖から下呂市街地へ下り、東の山中へ林道を登ると登山口の案内板を見つけました(ダム湖から約1時間)。後で分かったのですが、正規の登山口はもうひとつ北側の林道からアプローチするみたいです。登山道はこの林道を横切っており、このアプローチの仕方だと途中から登ることになります。(広域基幹林道・下呂萩原線と呼ぶようです)AM7:30


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 林道脇にはなかなか駐車スペースが無く、登山口から約400m程下った所にある御前橋の手前に廃林道の入口があったので、そのスペースに駐車しました。AM7:54


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 来た道を登り返してここが途中からの登山口(標高約830m)。登山道は林道で分断されており、正規の下山口はこの林道を150mくらい登ったところにあります。AM8:01


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 植林の中の登山道


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 20分歩いてもう五合目に到着。登山道の合目は下呂駅からカウントされているみたいですね。ちなみに駅からだと山頂まで標高差1000m登ることになります。AM8:20


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 道もしっかりで、案内板も適度に設置されています。


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 途中でまた別の林道を横断します。”高岩管理林道”と呼ばれる様です。AM8:49


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 林道を少し登った左手が登山道入口です。


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 植林と自然林が入り交じった尾根道。


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 途中「お助け水」の案内があったので立ち寄ってみました。AM8:55


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 登山道から約100m程水平移動したところに水場(お助け水)があります。


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 豊富ではないですが、しっかり出ています。ここが沢の流れが始まる地点です。


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 近くに咲いていたモミジガサ。水場から直登して登山道に出ようと試みましたが、藪がうるさそうなので諦めて来た道を戻りました。


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 どんびき岩 同じ名前の岩が美濃の天王山にもありました、たしかヒキガエルの方言だったと思います。AM9:23


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 急斜面をジグザグに登り切ると主稜線に到達、広場のような八合目で休憩です。AM9:30


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 地蔵尊と遙拝所跡の表示がありました。


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 気温は12℃ 明日から11月だというのに暖かいですね~


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 主稜線は西半分が自然林で東半分が植林、ここからようやく色づいた葉が現れてきました。


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 黄色いのはドウダンでしょうか?


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 思いっきりねじれた木、どうしてこんなになるんでしょうか?


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 九合目(岳見平) 地形図の標高1323m独標地点 AM9:53


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 赤いカエデもちらほら。


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 案内板のある尾根の頭、山頂だと思ったらまだでした… AM10:05


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 少し下って登り返し、今度こそ山頂に違いない!


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 立派な石の標柱が目に飛び込んできました。AM10:11


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 ここからは御岳山が嫌でも目に飛び込んできます、肉眼ではもっと大きく見えますよ。
 ”御前山”の名は御嶽山の遥拝所としての山だからに間違いないですね。下呂市街地からは全く見えない御嶽が、ここからは実に雄大な姿を現します。本来の名前 ”空谷山:からたにやま” にはどんな意味があるのでしょうか?


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 御嶽をズーム 左から継子岳、摩利支天、尖った剣ヶ峰、王滝頂上付近。目立たないけど、後ろと一体化した継母岳がいちばん手前に見えてます。


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 左から槍ヶ岳、穂高、乗鞍岳。写真は撮りませんでしたが、槍のさらに左手には笠ヶ岳や黒部五郎岳も見えました。


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 槍の穂先がわずかに出ていますが雪が乗っていませんね。(写真で分かるかな?)


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 西側には今月初めに歩いた白山の御前峰と剣ヶ峰が見えています。


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 北隣にも御前山があります。こちらと区別するため、旧町名の”萩原”を添えて萩原御前山とも呼ばれる様です。あちらの方が標高が200mほど高く、御嶽山がよく見えそうですね。


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 三等三角点:空谷:1411.97m


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 御影石製の立派な山座同定方位盤


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 この立派な山名柱は、今から30年前に会の記念事業で設置された様ですね。


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 ヤマウルシの小さな秋


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 teppanの地元、愛知県豊田市にある松華堂さん謹製のほうじ茶ケーキ。


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 記帳ノートがありましたので何か書いておきましょう。山を手入れされている人達の励みになるので、できるだけ書くようにしています。


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 山頂から少し下ったところにある高岩大権現 AM11:02


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 ”大山祗神:オオヤマツミノカミ”は山を治める神様だそうです。
 最近調べてみたのですが、”権現(権化)”とは、仏が神の姿(仮の姿)となって現れたもので、神仏習合(本地垂迹)の思想のひとつだそうです。ちなみに、あの有名な山形・宮城にまたがる蔵王連峰は、吉野・金峯山寺の本尊”金剛蔵王大権現”を勧請したのがその名の由来だとのことです。日本各地にある蔵王山もきっと同様なのでしょうね。


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 黄葉に染まった尾根道を行く。


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 ヤマモミジかな?


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 真っ赤な色はわずか。


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 八合目を過ぎて、途中にある展望地から見た下呂市街地。


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 紅色・黄色・青空 ”もみじ”をより美しく見せる三色の神器ですね。


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 この赤い実はなんでしょうか?


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 帰路は快調に歩を進めます。ランチと温泉が待ってますからね(^^


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 面白い丸まった形の葉を裏返してみたら、カメムシのベッドでした。これで冬越しするのかな?


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 タラノ木の幹はトゲトゲで痛そうです。登山道脇の目立つところにあったので、新芽が美味しいことを知ってる人にすぐ摘まれてしまいそうです。


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 無事登山口まで戻ってこられました。ピンチヒッターの山でしたが楽しめてよかったです。PM0:08


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 林道脇のヒヨドリバナ


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 こちらはノコンギク


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 駐車地に戻る途中で下呂御前山が見えました。


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 飛騨川越しに眺める下呂御前山(中央少し右のピーク)、左手前は下呂富士(中根山)


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 御前山をズームで、山頂付近が色が違って自然林なのが分かりますね。

(あとがき)
 下呂御前山は植林の中に付けられた登山道が主で、途中の展望もほとんどない単調な歩きが続きます。八合目で主稜線に乗ってからは、尾根の西半分が自然林、東半分が植林の広いハイウェイとなり、序盤のガッカリ感はどこへやら?そしてたどり着いた山頂で待っていたのは、御嶽山が目前にドーン!と迫る素晴らしい展望でした。他にも乗鞍岳、北アルプス、白山なども眺めることができます。

 山頂に立ってみてすぐ ”御嶽山の遙拝所” だと理解できました。”御前”の名の由来はきっとそれに違いないと思います。本来の名前?である ”空谷山:からたにやま” には、どんな由来があるのでしょう?

(備忘録)
 踏み跡はハッキリしていて分かりやすい。
・登山口~5合目までは植林の山腹道
・5合目からは植林と自然林が混ざった支尾根道
・主稜線に到達してからは、広い尾根道が山頂まで続いています
登山道案内
下呂市役所 農林部 林務課Webページ内リンク↓下呂市役所 農林部 林務課
【下呂温泉】日本三大名泉・日帰り入浴施設、公共駐車場あり
 (公共浴場)
  飛騨川噴泉池(無料)、幸乃湯、クアガーデン露天風呂、白鷺の湯など
  無料足湯も複数あり
・白鷺の湯(今回利用したお風呂)
 AM10:00~PM10:00 毎週水曜日定休 大人400円 小学生140円 幼児70円
 TEL 0576-25-2462 下呂市湯之島856-1
 タオル・石鹸・ボディーソープ・シャンプー・リンス:なし(自分で持ち込みの事)
 コインロッカー(小)100円硬貨リターン式:あり  
 ドライヤー:あり 休憩室・缶ジュース缶ビール自販機:あり

(アフター編その1)

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 下山後まず向かったのはこのお店。


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 鶏ちゃん定食、生モモ肉をタレを絡めながら焼きます。鶏ちゃんは飛騨の家庭料理のひとつ。


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 美味しかったです!ジンギスカン鍋を使うとこが秀逸、シメに追加の焼きそばも頼めます。


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 これから電子決済が主流になりそうなのでペイペイ始めました。今なら10%の残高バックがあったりでオトクです。老舗の楽天と迷ったのですが、シェアが急拡大して使える店も多そうなのでこちらにしました。現時点では扱う加盟店は手数料無料ですが、近い内に有料になると思います。ソンして徳取れ!孫さんらしい戦略ですね~


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 食後は日本三大名泉の下呂温泉へ。白鷺の湯はロマネスク風、陽が差し込む明るいヒノキの浴槽で良いお湯でした。


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 表にはお洒落な足湯もあります(無料)


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 プリンのお店は人気でした。



(アフター編その2)金山巨石群

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 温泉の後は「金山巨石群」へ、縄文人の天文台だそうです。


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 こんな巨大な岩を、いったいどうやって加工したのだろう?
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 説明書き(クリックで拡大表示)



(アフター編その3)横谷峡・四つの滝

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 巨石群と同じ旧金山町にある横谷峡には四つの滝があります。(クリックで拡大表示)


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 「白滝」 滝壺周囲の雰囲気が素晴らしく必見の名瀑です。


 こちらが動画。


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 白滝下流は浅く砂利の川底になっていて、夏場は小さいお子さんも水遊びが楽しめそうです。


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 四つの滝の最上流にある鶏鳴滝、伝説を持つようです。(写真クリックで拡大表示)


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 二段になっていて、こちらもなかなか趣がある滝でした。


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 でもヤマヒルが出るようですね、いちばん涼みたい夏に訪れるのは要注意です。


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