teppanお気に入りのウェブページは下のリンクをクリック!
【愛知】高畑ハイクと川売の梅花まつり [山歩き・ウォーキング]
梅の花咲く川売集落から見上げる「高畑」
場所・山行日 | 「高畑:たかはた:762.19m:三等三角点」2019年3月14日(木) 愛知県新城市海老 |
||
ルート | 大林駐車スペース~高畑林道・標高320m地点~高畑頂上~大林駐車スペース | ||
歩行距離 | 6.2Km(平面距離) | ||
標高差 | 駐車スペース -30m取付地点 +430m山頂 -400m駐車スペース | ||
所要時間 | 04時間49分 08:00~12:49 (休憩・昼食時間約70分含む) Google earth俯瞰図はこちら |
この日はまだ登った事のない愛知県内の里山「高畑:たかはた」を歩いてきました。
愛知の130山ガイドブックに紹介されている山で、以前からteppanの登頂候補上位にランクインしていたのですが、なかなか足が向かなかった山のひとつです。
はっきり言って人気のない山ですが、東海自然歩道が通る主稜線から少し外れた独立峰的存在で、低山ではありますがなかなか凜々しい姿をしています。
ナビ頼りでそのまま現地へ向かったら、予定とは違う高畑林道の反対側の入口(海老側)を案内されてしまいました。
写真は高畑林道入口にあった海老小学校の案内板。”植林になる以前は田畑の肥料にする為の草刈場がこの山にあった” と書かれており、おそらくそれがこの山の名前「高畑」の由来ではないかと推測します。”むやみに登ると危険です”と書いてありますね^^;
図らずも林道を全線車で通過する事になりましたが、すれ違いできない道幅で、道路脇の倒木や泥濘みがあり車での乗り入れはお勧めでききません。
その代わりと言ってはなんですが、ケガの巧名で滝への入口看板を見つけましたので、登山前に見ておきましょう。
荒れた階段道を登っていくと、植林の中に忽然と滝が現れます。 ベンチや橋がありましたが、あまり人は訪れていない様です。
落差は6mくらい、水量は僅かですが雰囲気は悪くない滝です。入口に三上滝(黒滝)と表示してありましたが、なるほど黒いですね。
狭い林道を慎重に走って、反対側の林道入口(四谷側)に着きました。上六橋の銘板がある橋の手前に駐車スペースがありました。ここから周回ハイキングをスタートします。
林道を走って来た方向に少し戻ると大林登山口。「愛知の130山」ガイドブックに紹介されているルート入口です。今回は他の場所から取り付いて登頂し、ここに降りてくる予定です。
道路に何か黒いものが転がっていたので、近づいてみたらモグラが冷たくなっていました。せめて土の上で眠らせてあげようと移動しておきました。
しばらく林道歩きです。
キブシの花。
高畑山の案内表示が倒れていました。ここから登るルートがあるのかもしれませんね。
なぜか地面に置いてあった林道起点表示。
正面に取り付く予定の尾根が見えてきました。ここまで多少のアップダウンはありましたが、基本緩やかな下りでした。
また花を見つけました、枝が緑色なのでクロモジですね。これも春の花です。
標高320m地点です。写真の場所に踏み跡があったので、ここから取り付くことにしました。
尾根に乗りました。多少藪がかっていますが、かなり快適な部類。
この急斜面を登り切った所が地形図にある435m独標地点です。あったのは鹿の足跡だけ。
435m地点を過ぎて、鞍部から登り返して間もなくジグザグ道に出ました。たぶんこの道が海老小学校の案内板にあった登山道だと思われます。尾根芯は行かずに、しばらく道なりに登る事にしました。
”古”表示の杉 古田さんか?古川さん?
道は山腹を横移動するように付いていました。尾根芯から大きく離れてしまいますが、そのまま歩いて行くと、やがて踏み跡が不明瞭になりました。
この辺で道を探るのはあきらめ、広い谷地形の適当な場所を尾根芯目指して急登します。
尾根に乗ったら、間もなく急斜面が立ちはだかります。何度も立ち止まりながらの登り。踏み跡はありません。
大きな岩も出てきて、縫う様に登っていきます。
山頂の西、標高730m地点にある尾根の頭です。樹間に見える整った三角形のピークは、鞍掛山の南端部分。
最後の急斜面に取り付きます。
大きなモミの木。
写真では伝わりませんが急斜面です。立木につかまりながら必死に登る。油断は禁物。
山頂部の一番北側にある展望地に着きました。展望の解説でしょうか?
南西方向に視界が開けていました。正面一番遠くに写っているのが本宮山みたいです。
眼下には朝車で通過してきた海老の町。
そしてこちらが”高畑”の山頂です。”高畑山”とも呼ばれているようです。
三等三角点「海老:762.19m」
山名板。
ちょっとイルカを連想させる岩。
気温は1℃でした。スタート直後に雪が舞ってきて、一時はどうなることかと思いましたが晴れてきました。
出来合いの”おでん”です、麓に降りたら川売の集落で何か食べようと思っているので軽いランチ。温めるのに時間が掛かってしまい、1時間以上の山頂滞在になりました。
長居をした山頂を後にします。いきなり激急下りから始まります。
広々とした鞍部まで下ってくると、モミの巨木が何本か立っていました。幹周りは5~6メートルくらい、樹齢何百年なんでしょうね。
岩が混ざったヤセ尾根の急斜面、気が抜けない下りが続く。この辺はほとんどバリエーションルートレベル。
案内板。先月登った作手の竜頭山で見たものと同じ仕様です。
標高640m地点にある広い尾根の頭地点です。ルートはここで90度方向が変わるので、下山時は注意が必要です。写真が登山口方向です。
640m地点からも急斜面が続きます。広い尾根が麓に向かって小さく分かれていきますが、テープマーカーがしっかり付いているので、初めてでしたが分かりやすかったです。
緩やかになって谷間を横断する地点にこんな機械が置いてありました。”ログキャリー”と表示してありますから、伐採した丸太を運ぶのに使うのでしょうか?
朝通り過ぎた大林登山口に無事降りてきました、お疲れさまでした。
林道入口付近にあった観音像
伊那街道の脇道として使われた「ふりくさ道」には石仏がたくさんあり、それがこの近くにある「仏坂峠」の由来だそう。
下山後、海老の川売(かおれ)地区に立ち寄りました。「日本の里100選」になっている集落の周囲には梅の木がたくさんあります。
ここは梅栽培が盛んで、この時期「梅花まつり」をやってます。
みたらし団子屋さん。
川を渡った所にある売店へ。お目当ての物はと言いますと、
五平餅です、かじる前の写真撮り忘れました^^
うるち米を炊いて半搗きにしたものを串に付けて焼き、甘辛い味噌ダレを塗ったもの。中部地方の山間部に伝わる食べ物、三河地方ではおなじみです。右の串はヘボ(クロスズメバチ)入りタレ。
今年の梅は開花が早くすでに見頃は過ぎていましたが、それでも十分楽しめました。
三角形でカッコイイ565mピークをバックに。
集落の外れにある奇岩「猿ヶ岩」
ニホンミツバチの巣箱。
南高など、多くは食用にする白い花の品種だそうです。
足元を見るとネコノメソウもたくさん。
中にはこんなピンクの品種やシダレウメもありました。
おしまいは、こちらも帰りに立ち寄った「保殿の七滝」のひとつ三ノ滝。(豊田市下山地区)
(あとがき)
かなり急な尾根道でした。ガイドブックで紹介されているルートにしてもバリエーション的で、どちらかと言うと玄人向けの山だと思います。
登下降は急で大変なのですが、短時間で登頂でき、静かで、登頂の満足感が得られる山だと思います。全く期待してなかった展望も、南側に少し開けている場所があったので、良い意味で裏切られました。
登山後は川売の集落へ梅の花を観賞に行きました。残念ながら最盛期は過ぎていましたが、残った梅の花も綺麗で楽しむことができました。平日でも多くの観光客が訪れていて、良く知られている様です。ここの梅は実を食用にするために植えられたそうで、美味しそうな自家製梅干しや沢庵をお土産に買って帰りました。
五平餅を焼いていた地元のおじさんと、少々蜂のお話をしました。ニホンミツバチの養蜂をやっていたが、全部絶えてしまったとの事です。teppanも以前素人養蜂家でしたが、同じように絶えてしまったので話が合いました。
川売にある梅の木には自家受粉する種類と、外部受粉が必要な種類があり、受粉する手助けに西洋ミツバチを使っているそうです。また高畑は、おじさんが「へぼ追い」に出かける山だとの事でした。
(備忘録)
【海老側からのルート】
【海老側からのルート】
山頂から西側へ伸びる尾根を歩きました。
高畑林道の標高320m付近から取り付き、基本的に尾根芯を進む。道や踏み跡はありません。標高435m独標を過ぎた鞍部あたりから古い道跡に合流しますが、途中から分からなくなりました。急な個所があり転滑落に注意。歩く場合は地形図・コンパス・GPS等でルートファインディングが必要です。
【山頂~大林登山口】
愛知の130山ガイドブックに紹介されているルートです。急斜面の登下降が多く転滑落注意。標高640m地点で90度方向が変わるので下山時注意。640m地点から大林登山口間はテープマーカーが多く付いています。
タグ:愛知のお山
コメント 0