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【近江鈴鹿】天狗堂 2019/2/14 [山歩き・ウォーキング]

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 霧氷が美しい天狗堂の山頂


場所・山行日
 「天狗堂:てんぐどう:988m独標」2019年2月14日(木)
 滋賀県東近江市君ヶ畑
ルート  君ヶ畑P~岩屋谷登山口~天狗堂~君ヶ畑P
歩行距離 7.6Km(平面距離)
標高差  君ヶ畑P→ +100m岩尾谷登山口→ +450m天狗堂→ -550m君ヶ畑P 
所要時間 06時間07分 06:24~12:31 (休憩・昼食時間含む)
Google earth俯瞰図はこちら

 鈴鹿主稜線の山々から、その凜々しい姿を眺めては憧れていた天狗堂、いつでも登れると思いながらも、なかなか実行に移せずにいましたが、とうとう登頂する日が来ました。今回はそのレポートです。

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 君ヶ畑集落手前の駐車場からスタート。


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 君ヶ畑ミニ展示館。下山したら中を覗いてみようと思います。


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 しばらく御池川沿いの車道を歩いて上流へ。今年は随分雪が少ないですね。


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 釣りの解禁まであと少し、釣り客も混じって賑やかになることでしょう。


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 岩尾谷登山口から入山します。以前は踏み跡もない道でしたが、東近江市が「鈴鹿10座」にこの天狗堂を選定してから整備された様です。


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 序盤は緩やかな登りですが、積雪が増えるに従って、所々踏み抜いたりして歩きにくくなってきました。


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 雪のせいで踏み跡はハッキリしませんが、微かな痕跡をたどりながら進みます。ずっと谷沿いを登り、写真の場所から一気に急登が始まります。


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 かなり急な斜面です。”滑落して立木に激突”なんてシチュエーションだけは避けなければいけませんので、四輪駆動で慎重に登ります。ピッケルを持って来なかったことをちょっと後悔。


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 このあたりは積雪は少なめ。フィックスロープが設置されています。


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 急斜面を必死に登って緩やかになると、


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 支尾根に到達します。ここからは山頂までは尾根歩き。


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 また急坂にさしかかりました。凍りかけた古い雪の上に後から雪が積もった様で、下の雪が割れるとズボッ!と踏み抜いたりします。


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 杉の霧氷。


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 一旦緩やかになる地点。


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 これは梱包紐のマーキングに着いた霧氷です。


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 だんだん積雪が増してきました。雪はもっと少ないと思っていたので予想外。


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 山頂近くになると再び急斜面。大きな岩を縫う様に登って行きます。


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 例年ならもっと雪が多いのでしょうね。たぶん腰まで埋まるくらい積もると思います。


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 試したい事があって、あえて薄い塩ビの長靴を履いてきました。固い雪だとステップが切れないのですが、適度な固さで助かりました。


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 ポルトガル語かスペイン語でしょうか、何が書かれているのでしょう?


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 どうやら雪の下に階段が埋もれている様です。


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 ちょっと苦戦しましたが、ようやく天狗堂の山頂に到着しました。


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 どこを見ても霧氷祭りの真っ最中です。


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 霧氷の撮影中。

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 しっかり歯ブラシになってますね。


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 南北に長い山頂部の一番北側まで来ました。ここが展望岩です。


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 岩に登ると素晴らしい眺めが見えるはず… だったのですが、まっ白ですね。


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 岩の上は意外に滑らない。でも先端は絶壁になっているので油断は禁物です。


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 すぐには視界が開けそうにないので、とりあえずエネルギーチャージ。山専のお湯を持ってきましたが、それをもう一度沸かし直して作りました。アルコールバーナーは手間いらずで着火でき、低温でも火力が安定しているのが強みです。


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 展望岩とは別の岩です。ツララが下がっていました。中は広いので、緊急時のビバークに使えそうでした。


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 再び展望岩の上から。ようやく視界が開けました。


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 岩の南側を見たところ。


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 前方に見える白い平らな山はテーブルランドと呼ばれている御池岳。鈴鹿山脈の最高峰です。この季節に行くのは、なかなか大変なんですが、素晴らしい景色が堪能できる山です。いつも向こう側から眺めるだけだった天狗堂に、今こうして立っているのが感激です。


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 御池岳の右は藤原岳。その手前に土倉岳も見えています。さらに手前がT字尾根です。


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 東を向くと、銚子岳、静ヶ岳、竜ヶ岳。手前は土倉岳からノタノ坂・ヒキノを経由して黄和田の”岳”まで続く稜線です。

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 展望岩から少し西へ下ったところからは、樹間に琵琶湖が見えました。


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 尾根繋がりの”サンヤリ”方向を示す表示板。


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 山頂南側に戻って、別ルートで君ヶ畑へ下ります。


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 針のように尖った極上の霧氷。自然の芸術には感心しきりです。


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 こちらのルートも激急です。どこが道だかさっぱり分かりませんが、テープを頼りに下っていきます。


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 霧氷だらけ。


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 要所にはフィックスロープがありました。


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 やっと傾斜が緩んできてホッとします。


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 地点表示板。


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 途中の730mピーク。


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 一旦下ってまた登る。


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 標高700m付近にも霧氷がありました。


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 写真のピークから尾根を外れて左へ。違う支尾根に入ります。


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 下りはチェーンアイゼンを装着して歩きましたが、ここで外しました。ところがそれがいけなかった…


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 泥や落ちた枝で滑る滑る、尻餅を突くこと数度。こうしたコンディションでは、この長靴のソールは不向きでした。


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 お尻やザックが泥だらけになりながらも、なんとか麓の神社が見えてきました。ヤレヤレ(^^;


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 大皇器地祖神社(おおきみきじそじんじゃ) 木地師の祖と呼ばれる惟嵩親王を祀った神社です。


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 参道のご神木。樹齢600年くらいだそう。掃除をされていた地元の男性としばし雑談しました。


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 鳥居をくぐって集落へ下ります。


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 ”木地師発祥地 君ヶ畑ミニ展示館”とあります。中を覗いてみましょう。


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 お盆や独楽、剣玉がありますね、一番右下の道具は何でしょう?


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 人力旋盤なんですね、なるほど!


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 集落を振り返る、谷間の向こうは藤原岳。


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 駐車場に戻ってハイキングは終了。霧氷を思う存分堪能できて良かったです。


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 おしまいは三重県いなべ市付近からの藤原岳。



(あとがき)

 この日の天狗堂はなかなかガスが取れず、うっすらと青空は見えるのですが、とうとう晴れには至りませんでした。その代わり期待していなかった霧氷が素晴らしく、午前中ずっと楽しむことができました。山頂付近は自然林で、針の様に尖った霧氷がとても綺麗でした。


 麓に着くと、神社の参道を掃除している方がいらっしゃったので、少しお話をしました。
東近江市が鈴鹿10座を企画してから天狗堂を歩く人が増え、住人の邪魔になるように駐車する人が居て迷惑していたそうです。新しく市有地にできた駐車場は市に掛け合って整備されたもので、設置されている看板もその方が製作されたとのこと。
 新しいトイレの設置についても交渉中で、1年後くらいには完成する予定だそうです。5月のゴールデンウィークには御池岳のハイキングツアーも計画されているとのことでした。

 御池岳は君ヶ畑の所有で、昔は一面笹原の山だったが、登山者の火の不始末で火事が起きて大変だったそうです。植生が変わってしまったのも、それが原因じゃないか?とのことでした。私達登山者にとっては耳の痛いお話ですが、歩かせていただく立場である以上、絶対に火事を出さないようにしなければいけないと思いました。
 火器の使用には最大限注意をはらい、安全な場所だと思っても、不必要な焚き火はしないようにしたいものです。

 現在君ヶ畑の住人は20人くらい、若い人は皆外に出てしまい、神社を管理するのも大変なのだと言っておられました。

 ※鈴鹿10座に選定された山はこれで全て登頂できましたが、厳密に言えば東近江市側からのルートで登頂しなければ達成した事にならないのかもしれません。そうなるとteppanが未踏なのは御在所岳と雨乞岳の2つ、甲津畑から御在所かあ~ 遠いなあ…^^;
(注)東近江市による推奨コースは紹介されていますが、登頂コースの規定は特にありません。

(おまけ)

 帰りに道の駅・永源寺渓流の里に立ち寄ってお昼を食べました。
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 以前は政所中学校の校舎だった。


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 久しぶりに「永源寺ダムカレー」を食べてみましたが、相変わらず美味しかったです。岩魚のフライ付きで900円。お隣の甲賀市から、このダムカレーを食べに自転車を漕いできたという男子に会いました。


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 そしてこちらは豚汁定食。ラーメン丼大の器にたっぷり入った豚汁に、大きな卵焼きが4切れもあって、なんと500円!これで儲けはあるのかな?


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 さらに道の駅近くにある酒屋さんで地酒を買って帰りました。


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 滋賀県固有の酒米で造った、東近江の特別純米酒です。^^

タグ:鈴鹿の山
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