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【奥美濃・本巣七名山】雷倉ハイク 2018/9/6 [山歩き・ウォーキング]
雷倉の山頂標識
場所・山行日 |
「雷倉:かみなりくら:1168.63m:二等三角点」2018年9月6日(木)
【山頂】岐阜県本巣市根尾・揖斐川町東杉原 境 【登山口】岐阜県本巣市根尾大井八谷 |
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ルート | 八谷登山口~雷岩~雷岩山頂 往復 | ||
歩行距離 | 10.1Km/12.4Km(平面/沿面距離) | ||
標高差 | 登山口~山頂+-930m | ||
所要時間 | 09時間00分 05:57~14:57 (休憩・昼食時間含む) Google earth俯瞰図はこちら |
今年7月に念願であった能郷白山登頂が叶いました。
ちょうど今年が開山1300年にあたり、本巣市観光協会さんが能郷白山を含む「本巣七名山」を選定。7山、あるいは3山完登すると記念品が頂けるとのことで、今回はその中ひとつである雷倉に登ってきました。
美濃には「ヤマビル」がお出ましになる山が多いのですが、この雷倉も例に漏れず。8月が終わったばかりのこの時期に入山するなど、ある意味自殺行為とも言えますが、注意していれば大丈夫だろうということで行ってきました。
以前は積雪期しか登れない藪山だったそうですが、七名山選定で八谷集落からの登山道が 「本巣山人連絡協議会」さんの手により整備され、無雪期でも歩く事ができる様になりました。
国道157号は根尾でガケ崩れの為通行止め(根尾川右岸に迂回路あり)
うすずみ温泉から見たツルベ岳(中央)と、本日登る予定の雷倉(右端)
八谷集落の手前にある駐車スペースからスタート。
【備忘録】駐車地のお向かいに黒田建設さんが写っています。たまたま本巣観光協会HPで情報収集していたところ、「食べる・買う」のページに ”さば物語” という商品名で鯖寿司が紹介されていました。その販売元がこの黒田建設さんでした。http://www.motosukankou.gr.jp/03_buy/03_09.html
福井県境に近いここ根尾には、温見峠を越えて福井の行商人が来ていたそうです。塩漬けの鯖も運ばれ、それが根尾の郷土料理「さば寿司」になったとのことです。
八谷橋を渡ります。2日前に通過した台風21号の影響で道路には折れた枝が散乱していました。通ったときには気が付きませんでしたが、橋の手前右側の、ガードレールの向こうのポールに、「No33」ポイント指標が付けてあった様です。
八谷谷(やたにだに)、流れの中央に大岩。
八谷の公民館(集会所)の前の道を行き止まりまで進みます。
畑なのか?荒れ地なのか? ラッキョウ(オトメラッキョウ)の花でしょうか?
行き止まりになった写真の場所が登山口。ヒル対策を兼ねて長靴に履き替える。
ここから山道に入ります。すぐ倒木があって乗り越えるのが面倒だったので、左へ逸れて進みました。
集落まで沢水が引かれていて、しばらくはその水路の蓋の上を歩きます。
水路の上を歩いて中又谷右岸の山腹を進むと、大津谷と合流する地点に出ます。水路に水を取り込む始点になる場所で、左手に堰堤が見えました。
この標識に従い、水路からあふれた水が流れている所を下ります。
いきなり危険個所です。写真左側は落ちたらあぶないので慎重に。
中又谷(右)に大津谷が合流する所に、古びた鉄橋が架かっていますので、これを渡る。手すりは錆びて朽ちていますが、橋自体はしっかりしており不安無く渡れました。
本巣山人会さんによって設置された指標が山頂まで誘ってくれます。
この溝を横断して左がルートでしたが、真っ直ぐ登ってしまい失敗!急斜面とプチ藪こぎで苦労する…
気温は18℃、酷暑の夏もようやく終わったようです。
山頂へ続く支尾根に乗ったら、しばらくは緩やかな登りです。ところが!この後えらい目に・・・
指標はこのプレートとピンク色のテープです。設置間隔が広いので注意しながら歩きます。登りは尾根芯を行けば問題ありませんが、下りは支尾根に迷い込まない様慎重に。
シロオニタケの雪だるま。
台風の影響で折れた枝が散乱していて、ちょっと歩き難い。
序盤から足元のヒルを気にしながらの登りでしたが、全く気配は無く安心し切っていました。支尾根の途中にある547m独標付近で一息ついた時、何時になくザックを下ろして休憩したのですが、ウエストベルトの内側に何やら赤いシミが… ま、まさか!
そのまさかが的中!ポッコリお腹と腰の部分をアンダーシャツの上から数ヶ所やられていたのでした… 居たのは2匹でしたが、いったいいつの間に?
鉄橋を渡り、斜面を登り始めて間もなく、コースミスして尾根芯まで谷間の急斜面を無理やり登りましたが、思い返せばその時だったのかもしれません…
強風で折れてしまったブナ、芯は真っ白なんですね。
どんな動物のでしょう?タヌキ?
ようやく半分くらいになりました。
所々こうした倒木がありましたが、通行に困難になる様なものはありませんでした。
標高770m付近から岩場になり、補助ロープが設置してありました。
石灰岩でしょうか?岩が散乱している急な尾根がしばらく続きます。
標高850m付近からようやく斜度が緩んできました。
何かの櫓が組んでありました。
前方に見えるピークに向かって登ります。この付近は草が茂っていて掻き分けながら進む。
一旦開けた地点に出ると、南側に視界が開けました。ツルベ岳の尾根が見えています。
一升瓶など、生活ゴミが散乱する地点を過ぎると、草が生い茂った廃林道に出ました。前方に看板が見えます。
この注意書きの裏側から先へ進みます。
振り返ると雲に隠れた能郷白山と左奥に冠山が見えました。
ミヤマシキミの実
イワウチワ 花が無いとイワカガミとの区別が難しい。
まだ残り8ポイント。
これはシロモジの実。まだ青いですが、この後黒く変わります。
この後、主稜線に向かって最後の急登が待っています。
3/33地点は雷岩への分岐になっていました。
分岐から15m程南東へ向かうと雷岩。雨宿り出来そうです。
見上げると岩の上には木が生えている様です。
ここでやっと主稜線に到達しました。
北ピークから南にある山頂へ。結構藪がかっています。
あと”1”です!
北ピークから250m程歩いて山頂に到着、かなりハードな山道でした。
(本巣七名山巡り)
2019年3月中までに、山頂標識と自分の顔が写った写真を7山分揃えて本巣観光協会に送ると、「能郷白山Tシャツ」他豪華記念品がもらえるそうなので、teppanもチャレンジしてみようかと思っています。これであと残り5山です。
二等三角点「八谷」1168.63m
山頂銘板の裏に刻んでありました。整備に感謝です!
山頂にはアキアカネがいっぱい居ました。人を恐れずどこでも留まってきます。そろそろ里に下りて行くのでしょうね。昼食休憩後に下山します。
この時期は花がほとんどありませんので、キノコの写真でも。種類はさっぱり判りませんが、テングダケ系ですかね。
南西の尾根続きにある花房山です。ここ雷倉と権現山を含めて、”小津三山”と呼ばれています。
ここから再び来たルートを戻ります。
往きに通った展望地。振り返って見た雷倉です。
同じルートを戻りますが下りだと激急です。転倒しない様慎重に。
ここはロープがあって、とても助かりました。
キノコ群生
こんな太い木も折れてしまっています。今回の台風21号は、風・雨共に強かったです。
ひたすら下って、往きに渡った鉄橋近くまで来ました。登りで間違えましたが、帰りはここから尾根を外れて下降します。
往きはここで間違えました。
鉄橋を渡ります。普段は渡渉できるくらいの水量みたいですが、この日は轟音を立てて流れていました。
水の流れる道を登って、
水路の上をひたすら歩いて、
無事登山口に到着しました。
予期せぬ献血がありましたが、遭難することなく無事戻ってこられて良かったです^^;
落ちていた長い球果。調べてみたらドイツトウヒの様です。
集会所付近、おやっ?道に何か黒い物が4つ転がっていますね。
クロネコだったのか!^^
半分野良みたいですが、すぐ逃げないところを見ると、住人に可愛がられているのでしょうね。
おしまいは駐車地に咲いていたツルボの花
【あとがき・感想】
ヒル被害に気づいたのは、まだ行程の三分の一を過ぎたばかりの地点でした。リタイヤの四文字が脳裏をかすめましたが、これしきの事で諦めては奥美濃の山々に笑われる!絆創膏で応急処置し、血のにじむお腹とともに登頂してきました。^^;
結局やられたのは先頭を歩いていたteppanだけで相棒は無事。戦々恐々としながら下った復路では、ヒル様を見る事はありませんでした。
やはりこの時期のヒル山を甘くみてはいけませんね・・・
恥ずかしながら、ヒルに噛まれてから3日目のポッコリお腹です。(^^;) お腹を3ヶ所・腰付近を3ヶ所やられました。
噛まれると、しばらくは出血が止まりません。絆創膏で応急処置して登頂してきましたが、シャツに血が滲んだままの登山となりました。駐車場に着いた頃に見てみたら、ようやく出血は止まっていました。
翌日は痒みかあって大変でしたが、3日目には治まりました。周囲はまだ赤く固くなっていて、完治は少し先になりそうです。
(根尾の薄墨桜)
国指定天然記念物で、日本五大桜の「薄墨桜」で有名な根尾ですが、今回の台風21号の強風で枝が4本折れてしまうという被害があった様です。姿が変わってしまい残念ですが、ぜひ生きながらえて欲しいものです。
国指定天然記念物で、日本五大桜の「薄墨桜」で有名な根尾ですが、今回の台風21号の強風で枝が4本折れてしまうという被害があった様です。姿が変わってしまい残念ですが、ぜひ生きながらえて欲しいものです。
※このたびの台風21号及び北海道胆振地方で発生した地震によって亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた皆様の一日も早い復興をお祈り申し上げます。2018年9月
タグ:愛知県外の山
2018-09-09 18:34
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コメント(2)
ヒルの餌食となったteppanさん、こんにちは。
彼らにやられた時って血が止まらないんで、なにか薬を持って山に入っているんでしょうか?毒が無いようなのでそういう心配は無いのでしょうが。
台風の被害がひどいですね。21号は風が強かったんで、山の木も大変だったでしょう。枯れ木はともかく、生きている木でさえも折ってしまうなんて。
by げんた (2018-09-11 10:48)
こんにちは げんたさん
いつも持って行くのは胃腸薬・頭痛薬・かゆみ止めクリーム程度で、大した物はありません。ワセリンも持ってましたが、結局救急絆創膏を貼っただけです。
絆創膏は、汗を掻いていてもしっかり貼れるこれが良かったです。
http://www.band-aid.jp/lineup/care/tough.html
ただ、強力なだけに剥がすときが痛い(^^;
(通常タイプは貼ってもすぐ剥がれてしまいました)
ふもとの根尾では電柱が倒れたり、トタンや看板が吹っ飛んだり、道路に倒木があったり。停電して大変な被害だった様です。
雷倉では所々生木が折れている程度でしたが、能郷白山では頂上にある祠が丸ごと吹き飛ばされてしまったそうですよ。
by teppan (2018-09-11 11:28)