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伊吹山 2018/8/9 [山歩き・ウォーキング]
伊吹山2合目上からの琵琶湖。
場所・山行日 | 伊吹山:いぶきやま:1377.33m:一等三角点 2018年8月9日(木) | ||
ルート | 上野登山口ピストン | ||
歩行距離 | 14.5/15.0Km(平面/沿面距離) | ||
標高差 | 駐車場~山頂+-1,170m | ||
所要時間 | 10時間43分 05:04~15:47 平均速度1.4Km/h(休憩・昼食時間含む) Google earth俯瞰図はこちら |
2週間近く前の山記事で大変恐縮です。この後に1週間前の山歩き記事も控えておりまして、重い腰を上げてようやく書いている次第です。この頃はどうも面倒になっていけません。(^^;)
※山SNS・ヤマレコの方にはすでにアップされております→「まっ白 伊吹山」
今年初の伊吹山ハイク、今回は山友の ”げんた” さんと一緒に歩いてきました。
伊吹山の登山道は遮るものがほとんどなく、晴れるととてつもなく暑いので、当初ご来光目当てのナイトハイクを提案しましたが、それだと”げんた”さんが前日午後9時ごろの自宅出発となってしまい大変なので、午前5時登山口発という事になりました。
よく利用させてもらう、個人(高橋さん宅)の駐車場からスタートです。トイレや更衣室と洗い場完備です。
よく利用させてもらう、個人(高橋さん宅)の駐車場からスタートです。トイレや更衣室と洗い場完備です。
登山口の小屋が立派になっていました。早朝で無人なので、入山協力金300円/1人をボックスに入れて伊吹山へ向かいます。
登山口には「ケカチの水」が湧き出ていて、下流に以前には無かったこんな場所が造られていました。石灰岩の伊吹山には沢がありあませんが、麓にはこうして豊富に水が湧き出ています。
植林のジグザグ道を登り切るとパッ!とあたりが開けて、一合目にある伊吹高原荘に着きます。ジュースやビールの自動販売機があるので、水分はここで調達可能です。ちなみに五合目と山頂でもジュース類は入手可能ですが、お値段はかなり高いです。
かつでスキー場のゲレンデだった斜面を登って二合目へ向かいます。現在はパラグライダースクールが使用しています。
三合目付近に着くと、あたりはすっかりガスの中に。おかげで暑くなくて助かるのですが、どうも展望はあきらめないとダメそうです。写真の花はヒオウギ。良く見ると、終わった花がクルクル捩れてますね、面白い!
調べてみると、”檜扇”とは古代使われた木製のオウギの事らしい。写真にはありませんが、葉っぱの付き方が扇子状になっているからこの名になったみたいです。
三合目の休憩舎で一息。トイレもあります。
六合目付近。晴れていれば眺めが抜群なのですが、このとおり。反面、灼熱地獄からは解放されました^^;
トモエソウ オトギリソウの仲間だそう。
イブキジャコウソウ ”伊吹”の名前が入った低木で、日本に自生するタイムの仲間。葉を揉むと良い香りがします。
八合目の休憩ベンチ。以前ここには祠があったのですが、今は影も形もありません。
しきりに囀っていたホオジロ。かなり近くに寄っても逃げませんでした。
実はこの伊吹山、山頂直下まで車道(伊吹山ドライブウェイ)が通っていて、バスツアーで寄る観光地になっているんです^^; 頂上台地のお花畑を散策しに来た観光客が、間違って登山道を下ってしまう事があるみたいで、こんな立て札がある訳なんです。
山頂部の端っこに着きました。伊吹山の山頂部はとても広く台地状になっています。
近年鹿による食害で、豊富な高山植物に危機が訪れました。そこで、こうしたフェンスが巡らされています。
山頂にある伊吹山寺・覚心堂の中です。宿泊はできませんが、避難小屋としての役割も併せ持っています。
荒ぶる伊吹山の神を、草薙の剣を持たずに退治にやってきた日本武尊は、実は神であった白い猪を、ただの使いと侮って敢えなくやられてしまう・・・ そんな伝説がある伊吹山です。
イブちゃん
ルリトラノオ、シモツケソウ、ジャコウソウ、クルマバナなど、まるでどこかのお宅の花壇みたい。これらは植えたものではなく、すべて自生している花々です。
日本武尊像 山頂部があまりに広いので、ここを山頂と勘違いする人が多いのですが、実はここから150m程東に山頂はあります。
一等三角点 伊吹山 標高1377.31m こちらが山頂です。
キリンソウ
かなり痛んでいますが、キヌタソウでしょうか?
花の終わったクガイソウ。花穂は初め真ん中に一本だけですが、終わり近くなると脇から数本出てくる様です。
山頂にある山小屋で食事をしたいのですが、まだお昼には早いので、ドライブウェイの終点がある駐車場まで散策道を下ってみます。
散策道脇には花がたくさん咲いていて、眺めはありませんが楽しめます。写真はアカソ。
コイブキアザミ
キオン
キアゲハの幼虫です。人参などセリ科の草が食草です。
近づくと頭を振って威嚇する面白い毛虫。調べてみたらフクラスズメという名前で、毒はないそうです。
こんな感じの遊歩道の両脇に高山植物がたくさん咲いています。
ここが山頂北側にあるドライブウェイの終点、スカイテラスの駐車場です。トイレ・展望台・レストラン・お土産売り場などがあります。ここも真っ白ですね。
サラシナショウマの花。あと一週間ほどで見頃になりそうです。(注)8月9日の写真。
写真がありました、最盛期のサラシナショウマは、この様になるようです。
シシウド
クサボタン クルリと反り返った萼片が可愛いです。実になると、この写真とは想像も付かない姿に変化して面白い花です。
伊吹山にしか自生しないルリトラノオは見頃を迎えていました。パッと見、クガイソウにそっくりなのですが、良く見ると違いが分かります。
コオニユリ
イブキボウフウ
駐車場から再び登り返して、日本武尊像の所まで戻ってきました。写真のえびす屋さんでお昼にします。
店内は広く、写真に写っているのは三分の一ほどです。
中華そばと山菜うどん。具がタップリです。
最近は他のお店の種類豊富なスジャータマシンに押されて、ここでも導入したそうですが、以前からあるこのイチゴソフトは美味しいですよ。ゆっくり休憩した後、どうも晴れそうにないので下山しました。
カワラナデシコ
六合目下の避難小屋です。
こちらが五合目。山価格の自販機があります。上は何も見えませんが、晴れていれば壁の様な急斜面がドーンと広がっています。
三合目です。ここまで下って、ようやくガスが晴れました。三合目にも野草の花がたくさんあるので、少し散策してみました。前方に移っている建物がロープウェイ駅とホテルの跡。
営業を止めて久しいロープウェイ。雪が良く積もる伊吹山スキー場も、南向き斜面のため安定した積雪が得られず、おまけに高速道路網の発展に伴い、他エリアのスキー場に客を奪われ廃業を余儀なくされました。
関西スキー生みの親、中山氏の胸像ですが、どこか寂しげです。
二合目まで降りてくると、ようやく琵琶湖が見えてきました。晴れていれば山頂からずっと見えていたはず。
一合目まで戻ってきました。伊吹高原荘の看板犬”りんちゃん”です。かなり年老いてきました。お昼寝中に起こしちゃってごめん!
伊吹山名物の炎天下、その片鱗を少しだけ見せました。かなり下山してからで良かったです(^^;
岩だらけで歩きにくい道を下って、登山口まで降りてきました、お疲れ様でした!
【感想・その他】
この日の伊吹山は関東地方を通過した台風の影響で雲が掛かり、残念ながら一日中ガスの中で視界は開けずじまいでしたが、日差しが遮られ、強めの風が吹いて、この季節の伊吹山とは思えない程涼しく歩けたのは良かったです。
山頂のお花畑では、この日もたくさんの花が咲いていました。伊吹山でしか見られない「ルリトラノオ」は、今ちょうど開花の最盛期で、こんなにたくさんあったのか!と驚くほどでした。
また、サラシナショウマも中登山道の周囲に群生していて、あと一週間で見頃を迎えそうでした。いつ訪れても花いっぱいの伊吹山、花の百名山に相応しい山だと、あらためて認識した次第です。
山頂のお花畑を鑑賞し、ランチも終えて下山中、相棒にアクシデント発生!8合目すぐ上の岩場で足を踏み外し、2メートル下に後ろ回り一回転!同伴者二人はただ傍観するのみでした。
幸いにして、腰と腕の打撲、スネの打ち傷(出血)、頭に小さいコブを2つこしらえただけで済みました。もし打ち所が悪ければ大事に至った可能性がありましたが、運が良かったです。長袖・長ズボン・そして帽子をかぶっていたのも幸いしました。後ろ向きに落ちましたが、背中はザックで守られ無事。上手い具合に頭を岩で強打する事なく、クルンと回りました。^^;
先頭を歩いていた私のコース取りも良くなかったと反省、もっと後続に気を使わなければと思いました。
※2018年8月10日、東邦航空の群馬県防災ヘリが墜落し、航空会社と消防隊員の皆さんがお亡くなりになりました。私達登山者のために命をかけてお仕事をされている方が、この様な事故に巻き込まれてしまい、とても胸が痛みます。ご冥福をお祈り申し上げます。
タグ:愛知県外の山
おはようございます^^
ルリトラノオは真っ直ぐに立ち上がったクガイソウのようでもあり(笑)
奥様、大事なくなによりでした(><)
やはり下りでの足の置き場は油断なく気を付けないといけませんね。
by よしころん (2018-08-22 07:44)
teppanさん、こんにちは。
コチラの方でも、ヤマレコ同様の濃い内容で真面目なteppanさんが
垣間見えますね。ブログ読者さん≠ヤマレコ会員さんではないので
この方がいいんですよね?分かっているんですが、どうしても億劫に
なってしまいブログ側をサボってしまいます。
今度、伊吹山へ行ったときはぜひ!「影伊吹」をこの目で見たいと
思っています。その時はお付き合いください。
自ブログの方にリンクを貼らせていただきます。
by げんた (2018-08-22 12:06)
おはようございます、よしころんさん
ルリトラノオにも似たような仲間があるようで、違いはサッパリわかりません^^;
おっしゃるとおり、クガイソウは斜めに伸びていることが多いですよね。盛りの時期は少し時期がずれていますが、伊吹山では同時期に咲いているので、パッと見て区別するのは難しいです。
ありがとうございます、相棒は運良く軽傷で済みました。瞬間的な判断になりますが、足の置き場選びは重要ですね。
by teppan (2018-08-24 08:48)
おはようございます、げんたさん
真面目と言いますか、このブログは自分のための備忘録日記の性格が強く、あとで見返した時にすぐ分かるように作っているので、休んでしまうとダメなんです。でも最近は、自分もげんたさんと同様に面倒になっていけませんね^^;
影伊吹、ぜひ一緒に見に行きましょう!リンクありがとうございます。
by teppan (2018-08-24 08:54)