高賀山 いにしえの修験道を歩く 2015/7/15 [山歩き・ウォーキング]
岐阜県中濃地方の最高峰、「高賀山:こうかさん」に行ってきました。
麓の高賀神社・大鳥居から見上げる高賀山(写真クリックで拡大表示)
場所・山行日 | 「高賀山:こうかさん:1224.22m」 2015年7月15日(水) 岐阜県関市洞戸・板取 郡上市八幡 境 | ||
ルート | 高賀の森公園P~御坂峠~高賀山頂上~峰稚児神社~御坂峠~高賀の森公園P | ||
歩行距離 | 6.5Km(平面距離) | ||
標高差 | 高賀の森公園P~御坂峠+620m 御坂峠~山頂+-150m 御坂峠~峰稚児神社+-60m 御坂峠~高賀の森公園P-620m | ||
所要時間 | 06時間00分 06:47~12:47 (休憩・昼食時間含む) ルート図はここをクリック! |
今回歩いた高賀三山の主峰・高賀山。”こうか”と濁らないのが地元の呼び方みたいです。
まずハイキングに先立ち、麓にある高賀神社で今日の安全を祈願しました。奈良時代創建の由緒ある神社だそうです。写真は新しい拝殿の奥にある本殿で江戸時代に再建されたもの。 AM6:20
神社前にある妖魔「さるとらへび 」を退治する藤原高光公の像 瓢ヶ岳と高賀山にまつわる伝説。
神社からさらに林道を登ると「高賀の森公園」の駐車場があり、ここがスタート地点になります。(簡易トイレあり)AM6:52
広い道を登って行くと「力石」の案内。この岩の上に石を投げて乗せると力が出るそうです。自分も乗せておきました。
一旦林道に出て、休憩舎のある広場の反対側から山道へ。AM7:16
良く手入れされた植林地横を進みます。
白い花はアカショウマ?
谷道には大きな岩がたくさん。どれも苔生しています。
「垢とり場」の案内板。修験者はここで身を清めてから登ったそうです。AM7:24
ここの木橋は乗るとかなりたわみますが…
下から見上げるとこんな感じでかなり傷んでますねえ~
印が刻まれた標石や自然石の階段は信仰の歴史を感じます。
この辺に木地師の屋敷があったらしい。階段や岩の下から水の流れる音が聞こえてきます。伏流水になっているようですね。AM7:31
大きなキノコ
沢沿いの道はとても涼しくて気持ちがいい!ただしこの季節は湿度が高くてベタベタしますが…
道脇で見つけた今日イチオシの草花。群生していました。
中央にピンク色の小さな花が二つ着いていてキランソウに似た形の葉と花。調べてみたら「ヤマジオウ:山地黄」というシソ科の草花でした。漢方薬になる”地黄”(※アカヤジオウ)に葉の形が似ているのでこの名が付いたらしい。
これは最初ヤブレガサだと思ったんですが、葉が手のひら程度と小さいのでモミジガサ?
つぼみが着いていました。
美しく力強い姿のスギ
途中にあった岩屋。すぐ下にもう一つありました。以前不動明王が祀ってあったと書いてあります。AM8:22
おもしろい造形の木ですね~
急で辛い登りもようやく終わり、御坂峠が見えてきました。峠のすぐ北側に林道が通っていて、数台の車に分乗してきた団体さんがちょうど反対側から登ってくるところでした。AM9:03
鉄パイプの鐘。備え付けのトンカチで「キーン!」と AM9:32
峠から尾根道を約30分ほどで山頂が見えてきました!先ほどの団体さんで賑やかです(^_^;) AM9:32-AM10:20
皆さん同じ方向を見ていますが…
雲の切れ間から噴煙をあげる御嶽山が頭を出しています。行方不明者の捜索活動も間もなく再開されると思いますが、一日も早く見つかってくれることをお祈りします。
方位板にいっぱい書かれた登頂記録。ノートの代わりにここに記入する様になっているんですね~
金華山や伊吹山方面。登って来た尾根方向以外はグルリと展望が開けています。今日は雲が多くて遠くは見えませんでしたが、条件が良いと、南北中央アルプス、白山、御嶽、乗鞍、伊吹山など、中部の主要山岳がズラリと眺められる素晴らしい山頂です。
団体さんも下山されて静かになりました。ではここで腹ごしらえを!頂きものの冷や汁です!豆腐・大葉・キュウリにミョウガをプラスしていただきま~す!メチャ(゚д゚)ウマー 暑い夏にはピッタリ! 水鵬さん、どうもありがとうございました~ とても美味かったっす!
山頂西側です。ここから鉄塔巡視路を使って高賀神社へのバリルートもあるようですが、藪漕ぎ・ルートファインディング要で一般ハイカーは入らない方が無難。
食事を済ませて下山開始。ふと相方のザックの後ろを見るとこんな虫が… カゲロウです! 尻尾が長くて美しいですね~
この後しばらくザックにはカゲロウのブローチが着いたままでしたが、いつの間にか居なくなってこれが残っていました。抜け殻です。ザックにしがみついて脱皮、羽が落ち着くまでくっ付いていたのですね。 ちなみにカゲロウとウスバカゲロウは仲間だと思っていたんですが、調べたら全く違う種類だったんですね…知りませんでした。(ウスバカゲロウはアリジゴクの成虫です。)
御坂峠に戻ってきました。帰りは来た道を戻るので右へ下るのですが、峰稚児神社に参拝するため一旦正面の尾根を登り返します。AM10:44
もう紅葉を始めた木がありますね。
キツイ登りでヘロヘロになりながら神社に到着。大きな岩の上にお社が乗っかっていました。名前の通り子どもの守護神で、毎年この前で子ども神楽が奉納されるそうです。AM10:57
峰稚児神社から御坂峠へ戻り、来た道をひたすら下ります。写真は岩の表面に着いた苔のアップ
垢とり場の橋の下で水に触れてみる。標高約1200mの低山ですが、水はとても冷たくて気持ち良いです。PM0:20
イトトンボ
葉っぱの水玉
やっと駐車場に戻ってきました。石がゴロゴロの道は下りだと歩きにくかったですが、雰囲気は二重丸の修験道でした。PM0:49
(円空記念館)
円空の出生地は岐阜。日本各地を修行で周ったのは知られているところですが、最後は長良川で入定して即身成仏を遂げたということです。ここ高賀神社ともゆかりが深く、多くの仏像を奉納したそうです。その高賀神社の円空仏がこの記念館に展示されています。愛用の硯や錫杖、最後の作品と言われる歓喜天も展示されていて、近くに寄ったらなら必見です。(中の撮影は禁止)
神社からしばらく下ったところに高賀神社・神水庵があります。高賀山の天然水を汲み出しています。マラソンで日本中を沸かせた高橋尚子さんが給水に使ったことで有名なったそうです。
平日の今日も次々と水汲みに訪れていました。
一回につき最大40リットルまで100円を払って汲むことができます。 もっと欲しい場合は一度出てから再度お金を払って並ぶ。大量に欲しい人が長時間占有しないための配慮です。飲んでみると確かにうまい!ちなみに「高賀の森水」という名前で販売もされています。
(道の駅美並)
熱々のステーキ皿に乗った鶏ちゃん定食と、
高山ラーメン
(日本まん真ん中温泉 子宝の湯)
ここはなんと!長良川鉄道の駅舎がそのまま温泉施設になっていて、電車で乗りつけてすぐお風呂に入れるという、とてもユニークな温泉なんです。アルカリ性単純泉でスベスベ。露天風呂が明るくて開放的な温泉でした。
おはようございます。
行きましたね~高賀山!
毎年私もこのぐらいの時期に登るのですが、今年は中々都合がつかない^^;
個人的に大好きな山のひとつです。
鬱蒼とした森の雰囲気がたまらないんですよね~(*´∀`*)
そして冷や汁ですね~ この暑い山では最高です。
私も早く山頂で食べたいぃぃぃぃ!
カゲロウとウスバカゲロウは違う種類なんですね~知らなかったです!
teppanさんのレポートだと今まで知らなかった事がいっぱい書かれていて、勉強になります^^b
私のブログは登って降りてサッサと帰ってきちゃうのでw
まだ咳が出るので、果たして明日は登れるのかな。。。@@;
by 水鵬 (2015-07-18 06:46)
水鵬さん>おはようございます!
冷や汁おいしかったですよ!ありがとうございました。
高賀山は眺めもいいですけど、途中の谷沿いの道がいいですね。
ただ、ちょっと急でキツイですけど^^;
カゲロウとウスバカゲロウは違うんですね~ 自分も知りませんでした。
写真で見るとウスバカゲロウはトンボみたいな姿なんですね。
明日は天気は良さそうです。無理をしちゃいけませんが、山行くと良くなったりするかも^^
by teppan (2015-07-18 09:40)