御嶽山が噴火!2014/9/27 (追記あり:最新2015/10/12) [山歩き・ウォーキング]
木曽御嶽山がまさかの噴火!驚きました。 今回噴火した地点と思われる地獄谷の写真(2012年撮影)
平和な御嶽山頂・剣ヶ峰(2012年夏)
剣ヶ峰にある御嶽神社奥宮(2012年夏) 現在はどうなってしまったでしょう?
頂上直下の階段と山小屋。パニック時、この階段を降りて逃げるのは大変。
小屋は噴石が落下して屋根から一階まで貫通したと報道されています。逃げ込んだ人達は生きた心地がしなかったことでしょう…
剣ヶ峰の西側は逃げるにも難しい岩場。こちら側は噴石の落下が一番激しかったのではないかと想像されます。写真に写っているたくさんの岩も過去の噴石なんでしょうね。無事帰還した人のお話で、「軽トラック大の岩が降って来た」というのが報道にありました。
剣ヶ峰から見た王滝頂上と三笠山(王滝口/ 田の原ルート)
3000m峰でありながら手軽に登れる御嶽は、この田の原ルートを歩く人が一番多い。今回の噴火地点に一番近かったのもこのルート。
この写真に写っている範囲は、現在大量の火山灰が降り積もってまるで別世界になってしまっていると思われます。現時点でのニュース映像を見る限り、まるで雪が積もった様な状態になっているようです。
今年夏に宿泊した五の池小屋。(2014年8月撮影) 今回何もなければ水曜日にお世話になるつもりでした。この小屋は今回噴火した地点から一番離れていますが、被害が少ないといいのですが…
追記(2014/10/17) 気象庁が「火山登山者向けの情報提供ページ」を開設
「気象庁では、平成26年9月27日に発生した御嶽山噴火を踏まえ、当庁が発表する最新の火山情報を登山者等にも迅速かつ的確に提供するため、気象庁ホームページに火山登山者向けの情報提供ページを新たに設け、平成26年10月10日17時から提供を開始します。」 ※気象庁HPより抜粋
御嶽山を見てみると、火山性地震の回数速報値、警戒エリア図、 防災マップなどが表示されています。
追記(2014/10/21) 内閣府防災情報・「御嶽山の噴火状況等について」平成26年10月17日資料リンク
追記(2014/10/21) 政府が中央防災会議に「火山防災対策推進作業グループ」設置
平成26年10月20日、御嶽山噴火を受け、山谷防災担当大臣を中心とする第6回防災対策実行会議において、火山防災対策推進ワーキンググループの設置が決まり、年内中にも具体策の取りまとめを行うと発表。あわせて土砂災害対策検討ワーキンググループも設置
追記(2014/10/30) 南沢山付近からみた御嶽山
御嶽山の噴火で死亡・行方不明となった63人の内、登山届の提出が確認されたのは11人だった。
岐阜県は12月の定例会で、御嶽山と焼岳について登山届の提出を平成27年4月から義務付ける条例改正を提案することになった。乗鞍岳や白山についても同様に義務付け化をを目指していく方針が示された。(平成26年11月1日読売新聞掲載記事より)
追記(2014/11/9)
・上部が入山規制区域にあるスキー場「おんたけ2240」12月営業開始見送り。他の2つのスキー場は予定どおり営業。※11/5:yahooニュース
・気象庁の火山噴火予知連絡会の専門家チームが8日、御嶽山の噴火後初めて、二ノ池などの山頂付近で現地調査を行った。※11/9:yahooニュース
追記(2014/11/11)
・御嶽山噴火による被害における罹災品修理対応について
噴火で壊れたニコン製品を特別割引価格で修理。※11/7:ニコンサポート最新情報HP
・火山防災協議会が置かれていない14火山にも、年度内に協議会が設置される見通しとなった。大雪山(北海道)、蔵王山(山形、宮城県)、乗鞍岳(長野、岐阜県)などで未設置となっていた。※11/11:読売新聞記事
追記(2014/11/22)
・火山噴火予知連絡会の専門家グループの調査発表によると、噴出した火山灰や噴石などの総量は50万トン前後と推計され、35年前の噴火とほぼ同じ規模だったということです。※11/18NHKニュースWEBより
35年前に御嶽山が有史以来の噴火が起こった時は本当に驚きました。今回の噴火はあの時と同等だった様です。そのときは沈静化して登山可能になるまで2年半の歳月がかかったそうですが、今回はどのくらい時間がかかるのでしょうか…
追記(2014/12/10)
・御嶽のライチョウが危機 火山灰で影響の恐れ
噴火で降り積もった火山灰が、国特別天然記念物のライチョウに影響する恐れが出ている。灰によって、すみかやエサとなる高山植物が枯れる可能性があるという。 ※12/4 中日新聞WEBより
追記(2014/12/22)
・先月末から今月にかけて、御嶽山北部にある2つのスキー場がオープン。開田高原マイアスキー場に出かけてきた人にこんな案内を見せてもらいました。(写真クリックで拡大表示)
万が一の噴火に備え、最上部に避難用のシェルターが設置されたそうです。約50名が避難できる。他に300名分のヘルメットも用意されているとのことです。気象庁から噴火情報が入ったらサイレンやアナウンスでお客さんに知らせると書いてあります。
オープンした2つのスキー場があるのは今回の噴火口から4キロ以上離れているので、これまでのところ危険が及ぶ可能性はほとんど無さそうですが、安全をアピールすることでスキー客の減少に歯止めをかけたいという事なのでしょう。
追記 (2015/1/20)
御嶽山の噴火警戒範囲が火口から3キロメートルに縮小
1月19日に行われた気象庁の火山噴火予知連絡会の拡大幹事会で、「火山活動は引き続き低下してきており、現状では去年9月の噴火と同程度か、上回る規模の噴火が発生する可能性は低くなっている」とする見解がまとめられました。これにより警戒範囲が4キロから3キロに縮小されることになったようです。
御嶽山の火山活動に関する火山噴火予知連絡会拡大幹事会見解
これにより営業を見送っていたスキー場「おんたけ2240」は、2月26日の営業開始を目指して準備に入ったそうです。
2015年シーズン営業開始のお知らせ(おんたけ2240インフォメーション)
ここは私が生まれて初めてスキーをした場所。もう随分御無沙汰しているんですが、オープンしたら久しぶりに出かけてみようかなあ…
追記(2015/2/28)
おんたけ2240スキー場オープン!
2015年2月26日(木)御嶽中腹にある3つのスキー場の内、唯一営業を見合わせていた「おんたけ2240」がようやく営業を開始しました。その日、私も賑やかしに出かけようと思っていたんですが、諸事情で行けませんでしたので身内が撮ってきた写真をアップしておきます。
雪がパラつく生憎のお天気。オープン2日間は一日券が1,000円ということもあってけっこうな車ですね。
ニュースによると、噴火に備え、サイレンや緊急放送の設備を整備したり、緊急時の避難誘導の手順を定め、ヘルメットを配備するなどの安全対策を講じたとのことです。
待ちわびていた人たちが大勢集まったようです。 中には仕事を休んで来た方もいらっしゃったとか…
御嶽山は雲で見えません。この日のゲレンデはガリガリであまり良いコンディションではなかったそうです。 でも、今シーズン中に営業できる様になって良かったですね! 営業は5月10日までの予定。
追記(2015/2/28)
2015/2/18火山噴火予知連絡会の検討会が行われ、火山が噴火した際、発生から1~2分後をめどに携帯電話会社の緊急速報メールで登山者らに噴火を伝える「噴火速報」を新設することを決めた。気象庁は夏ごろまでに運用を始める方針を示した。※「2/18 朝日新聞digital」より引用
火山噴火予知連絡会 火山情報の提供に関する検討会(第5回)の概要について
2015/2/24第131回火山噴火予知連絡会が開催される。全国の火山活動について検討が行われ、御嶽山の現況について発表があった。「御嶽山の火山活動は低下してきており、昨年(2014年)9月27日と同程度ないし上回る規模の噴火が発生する可能性は低くなっています。火口列からの噴煙活動や地震活動が続いており、今後も小規模な噴火が発生する可能性はあります。」とのことです。
第131回火山噴火予知連絡会 御嶽山の火山活動に関する検討結果
追記(2015/4/1)
2015/3/31気象庁は御嶽山の警戒範囲を2キロメートル(一部2.5キロ)に縮小した。(警戒レベルは3のまま)
これにより御岳ロープウェイ山頂駅周辺や、五の池小屋が警戒範囲から外れることとなった。小屋を管理する岐阜県下呂市は五の池小屋の小屋開きを7月初め頃を目標に準備することを決定。※2015/4/1読売新聞記事より
ロープウェイも5月下旬から営業開始予定だとのことです。地元の観光業に活気が戻るといいですね。
追記の追記(2015/5/30)
警戒範囲縮小に伴い、岐阜県側の濁河温泉から入山可能になる。五の池小屋の営業開始は7月1日を目標に準備中。継子岳や三ノ池あたりまでは散策可能になると思われます。
御岳ロープウェイは6月6日(土)より営業開始。現在6合目中の湯から入山禁止となっているが、7合目の行場山荘までの散策ができるようになる予定。
追記(2015/5/30)
鹿児島・口永良部島で爆発的噴火 警戒レベル5
29日午前、鹿児島県の口永良部島の新岳で爆発的な噴火が発生し、噴煙が9000メートル以上の高さまで上がったほか、火砕流が新岳の南西側から北西側にかけて流れ下ったことが確認されました。※2015/5/29NHK NEWS WEBより
箱根の大涌谷と言い、ここ最近各地で火山活動が活発になっていますねえ…
追記(2015/6/10)
長野・岐阜の調査隊、御嶽山に入山
行方不明者6人の再捜索に向け、長野、岐阜両県の調査隊約50人が10日早朝入山した。※2015/6/10 YAHOO ニュースより
いよいよ捜索開始に向けて動き出した様ですね。早く見つかってくれる事を願っています。
木曽町発表の登山道規制について、6月5日現在の状況は以下の通り。
御嶽山黒沢口七合目(行場山荘手前)より入山禁止
御嶽山黒沢口不易の滝(油木美林入口)より通行禁止
御嶽山開田口登山道入口より入山禁止
今後の規制緩和の予定は、登山道及び周辺施設の状況を確認次第、7月1日(水)から七合目(ロープウェイ山頂駅舎付近)から八合目(女人堂)までの規制を解除する予定です。
【情報第2号】御嶽山噴火に伴う入山規制(H27.6.5現在).pdf(1.60 MB)
とのことです。
追記(2015/8/31)
行方不明者6名の再捜索は7月29日に始まり、早々に1名の方の遺体が見つかりました。しかしその後発見には至らず、8月6日をもって捜索は打ち切られることになりました。ひと冬越えて火山灰が固まり、捜索は困難を極めたそうです。残り5名の方の遺族の無念さは計り知れないものがあります。改めてご冥福をお祈り申し上げます。
長野県の阿部守一知事は記者会見で、「捜索はやり切った。(不明者の)ご家族の気持ちを察すると無念だが、新たな手がかりがない中、火山活動が続く3千メートルの高地での捜索はこれ以上継続できない」と説明した。(2015/8/6朝日新聞DIGTALより)
追記(2015/8/31)
現時点での御嶽山立ち入り可能区域を整理しておきます。
・小坂口(濁河温泉)登山道:登山口~五の池小屋・継子岳周辺・三の池周辺
・日和田口登山道:登山口~継子岳周辺・三の池周辺・五の池小屋
・開田口登山道:登山口~三の池周辺・五の池小屋
・黒沢口登山道:油木美林遊歩道・ロープウェイ7合目・六合目~8合目女人道まで
(※女人堂~三の池ルートは通行禁止)
・王滝口登山道:田の原遥拝所まで
御嶽山規制情報(下呂市HPリンク)
追記(2015/9/23)
9月19日(土)午前10時より、登山道の入山規制が一部解除されたようです。
・8合目「女人堂」から9合目「石室山荘」まで(現時点では山荘は営業していません)
・女人堂~三ノ池ルート約1キロ (一部分のみ)
御嶽山噴火に伴う入山規制(H27.9.18現在) 木曽町HPより
追記(2015/10/12)
10月8日(木)より、五の池小屋から摩利支天山までの立ち入り規制が解除されたようです。
御嶽山規制情報(H27.10.8現在)下呂市HPより
(*^・ェ・)ノ コンチャ♪
何と今週登る予定だったんですか!!
登っている時ではなくて、本当に良かったですね。
私は昨年2回登ったので、今年は行く予定は無かったので・・・
今年は恵那山・・・を考えて・・・って感じです。
ただこれだけ科学が発達していても、やはり予知は難しいですね。
下手に不安がらせてもダメだし。
自然の怖さを改めて感じました。
by 水鵬 (2014-09-28 16:54)
いやーびっくりしました。
最初ネットでニュース見たときは思わず
「マジでか!?」と声出ましたが、人は多いかもしれないが
ごく小規模なものだろうと高をくくっていたんです。
それが夜にニュース映像見たらアレで、ヤバいなと。
本当、自分ならどう動いただろうかとか考えたり。
これで当分御嶽はおあずけですね。
なんか以前から飛騨の小地震も多いし焼岳とかも心配。
by teln (2014-09-28 18:11)
この行楽日和の土曜日などを考えるとやはり相当数の人が登っていたと思いますよね。特にあの剣ヶ峰の山頂の階段は急だし、高所で空気が薄い中で急いで逃げるなどを考えると想像しえません。未だに連絡が取れない家族の事を考えると到底人ごとには思えず、心から不明者の無事を祈らずにはおれません。
by 水鵬 (2014-09-28 18:33)
水鵬さん、telnさん>こんばんは!
御嶽の噴火にはホント驚かされましたね。
自分は来週半ばに登る予定を立てていたので、とてもショックです!
噴石と熱い火山灰に飲み込まれて生還できるかどうかは、
運の良し悪ししかないような状態だったのでは。
その中に自分が居たとしたら、どう行動したら最善なのか…
生還した人への取材で、
「山頂付近で噴石が当たって苦しんでいる女性が居たが、どうすることも出来ませんでした…」というのを聞いて、
その人が自分だったら、どうしたら良いだろうか?と考えてしまいました。
by teppan (2014-09-28 19:45)