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伊吹山北尾根&山頂お花畑 [山歩き・ウォーキング]

 滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山。北尾根をピストン縦走した後、山頂のお花畑に立ち寄ってきました。
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 伊吹山ドライブウェイから眺める北尾根のピーク群 


場所・山行日「伊吹山:いぶきやま:1377.2m」 2014年7月24日(木)
滋賀県米原市・岐阜県揖斐川町 境
ルートドライブウェイ駐車地~静馬ヶ原~御座峰~大兀山 (北尾根往復)
山頂お花畑散策
歩行距離9.7Km(沿面距離) ※山頂部散策除く
最大標高差 約200m
所要時間06時間56分 07:15~14:11 (休憩・昼食時間含む)
実測ルート図はここをクリック!   Google earth俯瞰図はこちら

 3週間ぶりの山歩き。これ以上間が開くと禁断症状が出そうなので、以前から歩いてみたかった伊吹山の北尾根へ行ってきました。

 当初は春日川合の笹又からスタート予定でしたが、古屋~さざれ石公園までの道路が工事の為時間規制で平日通行止め。そこで伊吹山ドライブウェイで上がることにしました。早朝さざれ石公園まで入ってしまえば、帰りは通行させてもらえたかもしれませんが止めました。その代わり、もれなく山頂お花畑の散策オプション付きです!

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 以前一度北尾根を歩こうと伊吹山へ出かけたことがあったんですが、その時の山頂部はすごい風雨で結局諦めたことがありました。今日の高速度道路から眺める伊吹山頂も雲に覆われています。「またあの時の二の舞 か?」と不安がよぎる。写真は養老SAから伊吹山方向。下界は一日晴れて暑くなりそうです。

 

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 ここまで来て今さら引き返すつもりもありません。で、まずは腹ごしらえを… オリエンタルカレーを朝からお腹に放り込み、弱気な心に「カツ」でカツを入れました!^^  「レンジ・・・チン!」のポップ。ほのぼのとした感じがイイネ!AM5:45

 

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 ドライブウェイのクネクネ道を車で走って途中の展望地から。山頂部は完全に雲の中です…

 

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 山頂駐車場手前約1.5キロメートルくらいの所にあるガケ沿いの駐車地から北尾根へ向けて出発。眼下には笹又の駐車スペースが見えます。当初はこの谷を歩いて登るはずでした。AM7:15

 

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 崖沿いのトラバース道を進みます。途中から風と雨が強くなってきたのでウインドブレーカーを着込む。鞍部の 「静馬ヶ原」に着きましたが、ガスの中で視界はほとんど利きません。AM8:00

 

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 静馬ヶ原から笹道を登り返し1149mピークを進む。写真の花は「メタカラコウ:雌宝香(キク科)」。竜脳香(宝香)に似た香りが根や茎にあることからこの名前が付いたそうです。よく似たのに「オタカラコウ:雄宝香」という植物もあるそうです。AM8:35

 

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 水滴を着けた「シモツケソウ:下野草(バラ科)」の花。写真では大きく見えますが、丸い蕾の直径は2ミリくらいの小さな花です。

 

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 「ヤマアジサイ:山紫陽花」 これはけっこうたくさんありました。花はもう終わりに近いです。

 

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 南北に続く北尾根。今日は西側からの風が強く、絶えまなくガスを吹き上げてきます。天気予報では午後に向かって回復傾向らしいのですが、はたしてこの後晴れるのでしょうか…

 

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 伊吹山は石灰岩質の山。尾根道は岩がゴロゴロ露出しており、グラグラと不安定でとても歩きにくい。浸食されて尖った岩もあるので、転んだりすると大怪我するかもしれません。だから油断は禁物!手袋は必須です。また石灰岩の山特有の土は水分を含むと滑りやすく、今日も何度か転んでしまいました。普段はほとんど使いませんが、こんなコンディションだとストックを上手に使えば転倒はかなり防げるでしょう。

 

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 983mピークを過ぎ、緩く長い尾根道を登り返すと「御座峰:ごぜみね:1070.1m」に到着。今日はガスの中なので当然なんですが、晴れていても展望のないピークです。三等三角点「板波」があり。AM10:13

 山頂に設置された説明書きには、1960年から3年をかけて当時この尾根道を切り開いた大垣山岳協会の人達と、維持管理に協力する春日村(現揖斐川町)のことが顕彰されています。登山道は今も良く手入れされている印象でした。長い尾根道を維持管理するのはとても大変だと思います。登山者の立場としては本当にありがたいことですね!m(__)m

 

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 御座峰を過ぎて大兀山との鞍部。少しガスが晴れてきました。 天気が良ければきっと眺めも良いはずです。

 

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 途中こんな昆虫が… 青いメタリックな姿。なんでしょうね? 
※マイマイカブリの幼虫だそうです。ここは石灰岩質の山だからカタツムリが多いですもんね!なるほど~(同日追記)

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 滑りやすい急な斜面を必死に登って「大兀山:おおはげやま:1083m」に着きました。今日はここでごはんを食べて折り返すことにします。前方に見えるピークは国見岳。AM10:38~11:13

 

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 早朝カレーライスをガッツリ食べたせいか?あまりお腹が空きませんが、お昼は養老SAで買った「焼さば寿司」です。これがなかなかうまい!

 

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 すっかり濡れてしまった手袋を干しておいたらニホンミツバチがやって来ました。塩分補給のため?

 

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 再び縦走路を戻ります。振り返って見た大兀山。往きは全く見えませんでしたが、だんだん視界が開けてきました!AM11:45

 

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 西側から流れてくる湿気を帯びた空気のせいか?木の幹にはこうした苔がたくさん着生していました。日本海側の気候ですね。

 

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 4~5センチはある大きなカタツムリやヒキガエルも見かけました。

 

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 1149mピークへの登り。 左奥にドライブウェイと出発地点が見えてきました。PM0:54

 

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 1149mピークから見た静馬ヶ原とドライブウェイ PM1:50

 

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 静馬ヶ原の分岐地点(三叉路)。 往きは写真左側からトラバース道を歩いてきました。
ふと見つけたブログ記事に、この鞍部の名前の由来が載っていました。 右のリンクををクリック 「静馬ヶ原」考
静馬ヶ原の場所が間違って理解されているという内容が書かれています。

 

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 笹又からのルートにもなっているトラバース道。朝ここを通過した時はガスで何も見えなかったんですが、晴れたらかなりの急斜面で驚きました!道の東側は斜度がきつく、もし落ちたら止まらないでしょうねえ。PM2:00

 

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 北尾根縦走を終えた後、山頂駐車場にあるスカイテラス伊吹山横の展望台に上がる。平日でも観光バスが何台も来てます!PM2:28

 

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 西登山道を登っていく観光客。道の両脇に花がたくさん咲いています。石灰岩の小石が敷き詰めてあるんですが、下りで転んじゃう人がけっこう居ました。せめて運動靴を履いて歩きましょうね。

 

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 山頂手前の斜面。伊吹山の山頂部は草花の宝庫です。

 

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 山頂にある松仙館と伊吹山寺覚心堂 PM3:17

 

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 ここに来ると毎回食べるお約束のソフトクリーム

 

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 お花畑の散策を終えて駐車場へ下ります。乗用車は随分少なくなっていました。PM3:39

T)14600  b)1660 L)2490 k)6550 g)3300 s)600


 以下 伊吹山北尾根と山頂部で見かけた花の写真です。(2014/7/24) 興味のある方はご覧下さい。

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 ウツボグサ:靫草  弓矢の入れ物(靫)に形が似ているので付いた名前。夏枯草と呼ぶクスリ(利尿薬)になるらしい

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 カワラナデシコ:河原撫子 秋の七草

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 ノリウツギ:糊空木  樹液を和紙をすく際の糊に利用した。アジサイに似た花

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 キリンソウ:麒麟草 ベンケイソウの仲間。切り傷や虫さされにこの草の汁を塗るそうです

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 北尾根で見つけました。何でしょう?

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 クガイソウ:九蓋草  輪生する葉が9段くらいあるのでこの名が付いた(九階草)

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 シモツケ:下野 バラの仲間  良く似た名前のシモツケソウとは別の植物

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 イブキトラノオ:伊吹虎ノ尾  伊吹山に多いが各地に自生する

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 イブキフウロ:伊吹風露? フウロソウの仲間は似たような花が多くてよく判りませんね

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 イブキジャコウソウ:伊吹麝香草  山頂の日本武尊像の近くにたくさんありました。ジャコウの香りがするんでしょうか?

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 オオバギボウシ:大葉擬宝珠  若葉は山菜の「ウルイ」 花もきれいなんですね

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 キバナカワラマツバ:黄花河原松葉

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 シシウド:猪独活  イノシシが根っこを食べるからこの名がついた?  

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 キンバイソウ:金梅草 

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 クサフジ:草藤  マメ科 紫色の花が目立ちます。カラスノエンドウみたいな草。

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 シモツケソウ:下野草 バラの仲間  シモツケは木でシモツケソウは草だそうです 

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 おしまいはこの記事の初めの方で紹介した メタカラコウ:雌宝香 


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水鵬

teppanさん>いいですね~北尾根 一度行ってみたいのです^^b
このルートで歩けるんですね。
そして・・・焼き鯖寿司も美味しそうw
伊吹山に最近行ってないので、行きたいのですが現在少々膝に不安があるので・・・完治してからかな^^;


by 水鵬 (2014-07-27 06:18) 

teppan

水鵬さん>こんばんは!

北尾根は展望が良くておすすめです。晴れればですが… ^^
ただし、ドライブウェイは歩行禁止です。
山頂駐車場までの道があるといいんですが道路以外には無いんですよ…

膝は大丈夫ですか?自分も山歩きの時間が長いと膝裏が痛みます。
by teppan (2014-07-27 19:00) 

horoyoi

てっぱんさん、こんにちは!

北尾根はガスが湧きやすんですね。笹又の登山口確認に行ったことありますがその時もガスガスでした。でも本峰の山頂と違って人が少なくて花が豊富なのはやっぱり魅力的。夏場はなかなか山に行けませんが、ここならドライブウェイから入れるので今度行ってみたいと思いました。

みなさんやはり膝は悩みの種ですね。私もてっぱんさんと同じくこの頃ひざの裏が痛みます。憧れのアルプスは遠い夢でしょうか…
by horoyoi (2014-07-29 10:43) 

teppan

horoyoiさん>こんにちは~

夏の伊吹山は「午前中雲の中で午後から晴れてくる」
というパターンがけっこう多いようですね。
以前北尾根を断念した時もすごい風雨だったんですが、
午後になったら晴れてきて山頂のお花畑を散策できました。
琵琶湖から抜けてくる空気の状態にかなり影響を受けている感じがしますね。

膝の痛みはまあ仕方ないですかね…だからと言ってアルプスが夢ってことはないです!上手に付き合っていけば大丈夫だと思いますよ。
by teppan (2014-07-29 12:01) 

あかり

初めまして~

今度、5月にお花を見に、伊吹北尾根を国見岳方向、(大禿山辺りで時間かなと思いますが、)に歩きピストンしようと思っていますが、
駐車するところが、静馬ケ原のドライブウエーのところでしょうか?
10年程前の昭文社の地図には、P と書いてありますが・・・
それが、良くわからなくて、調べています。

よろしくお願いします。
by あかり (2016-04-23 23:19) 

teppan

あかりさん>こんばんは

駐車スペースはドライブウェイの脇(ガケ側)にあります。静馬ケ原のすぐ南東のカーブ地点と、私がこの時停めたのは、そこから少し下った次のヘアピンカーブの所にあるスペースです。静馬ケ原付近では昨年ツキノワグマが目撃されています。心配ないと思いますが、念のためクマ鈴などを鳴らしながら歩いてください。

この記事の表の中にある「実測ルート図はここをクリック!」のリンクを開いていただくと、地形図にその場所が記してありますのでご覧ください。

花が多い尾根です、ぜひ楽しんできてください。
by teppan (2016-04-24 00:12) 

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