仙ヶ岳 南尾根~白谷道 2011/12/15 [山歩き・ウォーキング]
三重県亀山市安坂山町の石水渓付近から、仙ヶ岳(せんがたけ)を歩いて来ました。鈴鹿南部に位置するこの山はピークが二つある「双耳峰」です。2年前に小岐須渓谷から登った事があり、今回が2度目です。
石谷川沿いの林道入り口にある茶畑から見上げる仙ヶ岳 (写真クリックで拡大表示)
(ルート) 駐車地~営林署小屋~滝谷不動~仙の石~山頂~白谷道口~御所谷分岐~営林署小屋~駐車地
(所要時間) 約7時間15分:6:45~14:00:休憩・昼食含む 往路:2時間50分 復路:2時間50分
(総歩行距離) 約13キロメートル:沿面
(参考書) 地図で歩く鈴鹿の山 ハイキング100選 西内正弘著 実測ルート図はここをクリック!
早朝4時頃自宅を出発。今頃は一年で一番日が短い季節。さらに鈍足ハイカーなので、早めに現地入りする為こんな時間です…う~ん眠い(^^) いつものように御在所SAで朝食を食べ、お昼を仕入たあと、鈴鹿ICを降りてまだ暗い中を登山口へ向かいます。
石水渓へ向かう道の、ちょうど新名神高速道路の高架の真下が林道への入口。東海自然歩道の案内板も立っています。
高架橋と朝焼けをバックに
茶畑を通り過ぎ、真っ暗な林道を走る。鹿が照らし出されてビックリしたり、崩れたコーナーをヒヤヒヤしながら通過したりで午前6時30分頃、大きな堰堤横の駐車スペースに到着しました。うっすらと明るくなり始めてはいますが、まだあたりは暗闇です。
駐車スペースから西側を見上げると、以前歩いた「鬼ヶ牙」が月と一緒に私達を見下ろしています。
しばらくは林道を歩き、山道に入って沢に架かる木橋を渡ると南尾根道と白谷道の分岐地点に到着。奥に見える建屋は営林署小屋で、今は廃屋です。駐車スペースから約30分。
序盤はイタハシ谷の右岸の登り。2~3回窯跡の横を通ります。写真は朽ちかけた木橋の架かる登山道
途中から水の無くなった谷の中を歩きます。源頭に近づくほど斜度を増す谷は岩がゴロゴロで本当にキビシイ!落石があったら避けられそうにありません…右へ左へ移動しながら必死に登る。
長~いガレ谷を登り詰めるとようやく尾根の鞍部に着きました。ホッと一息!山頂は左ですが、右へすぐの「滝谷不動」へ寄り道します。
朝陽を浴びる「お不動様」。今日の山歩きの安全を祈願。ここまで来るのは大変でしょうに、脇には新しい菊の花が供えてありました。信仰の深さが伝わってきますね。(写真クリックで拡大表示)
お不動様の岩の横にハシゴが作ってあり、登ってみるとそこにも3体の像と菊の花。上からは朝陽に光る伊勢湾が眺められます。
再び戻った鞍部からは、いきなりロープが垂らしてある岩場が現れます!南尾根は花崗岩の岩場が多く御在所の中道的雰囲気。
眺めの良い尾根をアップダウンを繰り返しながら登って行きます。光る伊勢湾の眺め。残念ながら今日は北西から雲が流れてきていて天気は今ひとつ…
これから越えて行く南尾根のピーク群。一番右奥のピークが「仙の石」がある東峰です。
展望は抜群のルート。落葉樹が多いので紅葉の時期に訪れると、きっと素晴らしいでしょうね!
右後方は「御所平」
東峰がぐっと近づいてきました!よく見ると他にも仙の石みたいなのがいっぱい点在してるんですね。
その後もアップダウンを繰り返し、ようやく「仙の石」に到着しました。
これがお決まりアングルからの「仙の石」。アンバランスさがいいですね~
ここを訪れた人のHPを見ると、よくこんな記念写真が載っています。私も真似をして倒れないよう少し起こしておきました?!って、動くわけないか…(^^)
さて、まだ午前10時前ですが、早めのお昼?ごはんにしました。写真が前回鳩吹山へ出かけたときに持っていったクッカー。その時はライターを忘れて点火出来ずに大失態(^^ゞでした。今日こそ試してみます。 このアルコールクッカーを使った感想は、「お湯を沸かすくらいなら充分ですが、調理するには火力が今ひとつ」かなあ…でも風には強いことは判りました!
昼食後、西峰(山頂)へも足を伸ばしてみます。写真は山頂から見た南尾根。仙の石も小さく写っています。
ガレガレの白谷。花崗岩の岩で白っぽいからこの名前なのかな?舗装されている道路のようにも見えますね。
最初は涸れ沢の右岸を、そのうち左に行ったり右へ行ったり。やがて水流が現れてきた後も左右へ渡渉を繰り返し、時には高巻きしたりと忙しいルート。進路の判断に迷ったら、まずは赤や黄色のテープを探してから下るようにします!
一ヶ所堰堤が現れますが、左岸に急な道が付いているので慎重に下ります。
御所谷の分岐を過ぎ、左岸の高巻きになったところで木橋が2ヶ所ありました。踏み外すと命に関わる高さなのでとても緊張します。ホント木橋は大嫌い!もし雨で濡れてたりしたら危なくてとても渡れません。そこで、そういう時の為に簡易アイゼンをザックの中にいつも入れてあります。
そして例のアルミハシゴが2つ見えてきました。手前のを降りて向うのを登り返します。他の人のHPで見て怖そうだなあと思ってましたが、実際ちょっとしたアクシデントが起こったのでした…
ハシゴは上からワイヤーで片側だけ吊ってあるんですが、一番下を固定してあるはずの針金がちぎれて無かったんです!だからハシゴの左側に足を乗せた瞬間にグラッ!ときましたよ~(>_<)写真のようにハシゴが斜めになってしまいました。びっくりしたな~もう… なるべくハシゴの右側に体重をかけるようにして降ります。ここを通過予定の方はご注意を!
再び登り返す。結構高いですよ~
ハシゴから間もなく鎖場。別に頼らなくても通過できますが、写真向かって左側は絶壁で落ちたらおしまいです!谷の高巻道は多くが道幅も狭く、いつも冷や冷やします。実際事故が起きているのも高巻き道の下りが多いですから、細心の注意を払って歩かなくてはいけません!
ほんとはちゃんとした木橋だったんでしょうけど… (^^;)
落ち葉の浮かぶ沢の淵。緑色で美しい!人の身長より深そうです!
廃屋の中には昔懐かしい「かまど」がありました。羽釜を乗っけて薪で炊くと美味い御飯が食べられるんですよね!昔、私の実家でも外にこれが置いてあり、年末になるともち米を蒸してお餅をついたものでした。
再び林道歩いて駐車スペースに無事帰還。すぐ近くに案内板があり、「白糸の滝 15分」とあったので行ってみたのがここ。滝壺がエメラルドグリーンで綺麗でした!(写真クリックで拡大表示)
駐車スペースまでの間の林道崩壊箇所。朝来たときは真っ暗だったので通過するのが恐ろしかったです。いづれ通れなくなりそうですね。この林道はけっこう道がえぐれていたりするので、ごく普通の乗用車にはちょっと酷な道です。通るのが不安ならば、石水渓のバンガロー付近に駐車して、尾根を一つ越えて石谷川を渡れば先の堰堤横まで道が付いていますので、そちらがおすすめです。
更新してましたねw 中々ハードな道ですね~
でも変化があって、面白そうw
この時期は朝はまだ暗いので、6時代とは言えまだまだ夜ですね^^;
by 水鵬 (2011-12-20 08:16)
水鵬さんこんにちは!
ちょっと注意が必要な場所(白谷下り)もありますが、楽しいコースです。紅葉の時期にもう一度行ってみたいですね!
by teppan (2011-12-20 11:58)