御在所岳から雨乞岳往復 後編 2011/11/3 [山歩き・ウォーキング]
御在所岳から雨乞岳往復山歩き 後編です! 前編記事はこちらをクリック!
コクイ谷出合付近の神崎川(愛知川) 滋賀県側の鈴鹿山地は二次林が多く、紅葉も美しい!
(画像クリックで拡大表示)
(ルート) 御在所御嶽神社~クラ谷道出合~三人山~東雨乞~雨乞山頂往復~七人山~コクイ谷出合
~上水晶谷~国見峠~御在所山上公園
(所要時間) 約7時間:9:10~16:10 :ロープウェイとリフトの移動時間は含まず
(歩行距離) 約12.6キロメートル:沿面) 実測ルート図はここをクリック!
御在所岳の御嶽権現から郡界尾根を歩いてここまで約3時間。
東雨乞山頂が近づいてきました!展望地を過ぎるとさらに笹が深くなって、ガサゴソと手で掻き分けながら進みます。
そして、ようやく着いた東雨乞のピークは広々とした裸地になっていました。邪魔ものが一切無い360度の展望です!これでお天気が良ければ言うことないんですが、まあ今日は曇りでも周りの山々が良く見えるのでまずまずでしょう!
西に目をやると、笹原に包まれた雨乞岳山頂が見えます!標高1237.7メートル、鈴鹿山地・第二の高峰。東雨乞だけでも充分満足なんですが、せっかくここまで来て行かない訳にはまいりません…休憩もそこそこに笹を掻き分けながら行ってみました!
途中 稲ヶ谷の分岐を過ぎ、笹の海を泳ぎながら雨乞岳の山頂 (写真)に到着。東のピークとは違い、笹に囲まれた、せまい山頂。三等三角点が設置されています。
背丈より高い笹を潜ると、山頂の北東すぐの所に池があります。この池は「大峠の沢」と呼ぶそうなんですが、なんで「沢」なんでしょうかね?この池は水が枯れることがないと聞いてます。
この後 早々に東雨乞へ引き返します。モタモタしていると帰りのロープウェイに遅れてしまいますからね。「帰りのチケットも買ってあるしね!」 って、まだ言うか(^_^;)
再度戻って、東雨乞からの下山口(写真左下の笹切り開き部分)付近から東方向の眺め。すぐ手前の茶色っぽいのが、これから向かう七人山、その後ろに御在所岳、左奥が国見岳。序盤は深い笹の切り開き道を下っていきます。
途中から激しくえぐれた溝に沿って右側を歩きます。おそらくこの溝は昔登山道だったんじゃないかなあ… 登山者が自然破壊している現実を見せつけられ、なんだか後ろめたい気持ちに…(´・ω・`)
左(北方向)を見るとイブネがデン!と座っています。いつか行ってみたい山。
斜面を下りきると峠(七人山のコル)に到着。ここを右に折れるとクラ谷道で、武平峠へ行けます。今日はここを真っ直ぐ行って七人山をめざします。
七人山の登りで振り返って見た雨乞岳。緩やかな斜面はもう、どこでも好きなとこを歩いてチョーダイ!状態。(画像クリックで拡大表示)
七人山の頂上を示すブナの木。誰かがナイフで刻み込んだんでしょうけど、ちょっと可哀そう…
ここは東西に広々とした山頂部を持っていて、落葉のカーペットでふかふか!テント泊をする人もけっこう居るみたい。自分やってみたいと思うんですが…なかなか実行には移せず、いつも頭ん中でテント張ってます!(^^ゞ
ところで、「七人山」ってどう発音するんでしょう?「ななにんやま」?それとも「しちにんさん」? ご存知の方、誰かいらっしゃいません?
次は七人山の北東尾根(標高差300m)をほぼ一直線に下ります。もちろん道なんてありません。所々赤テープ目印はありますが、まばらなのであまり役に立ちません。時々コンパスと地形図で方向を確認しながら下ります。
途中ブナの大木(古木)がありました。裏側は大きくえぐれていて中身がほとんどありません。しかし脇から新しい幹が伸びており、ちゃんと生きています!すごい生命力(゚ д゚ )
反対側はこんな感じ!見れば見るほど畏敬の念を抱きますねえ…
そして、下り切った場所がここ。いいですね~!通り過ぎるのがもったいないくらい!(写真クリックで拡大表示)
神崎川(愛知川源流)の右岸をへつっている所。すぐ手前がコクイ谷。
なんでへつってんの? って?本当はコクイ谷側に降りなきゃいけなかったのですが、間違って神崎川側に降りてしまったから…余裕が無いのに無駄な時間を費やすばかり。こうしている間にも、刻一刻とタイムリミットが迫っているのでありました!(TдT)
なんとか渡渉して神崎川右岸の快適な道を行く。だんだん川から離れていき、さらに進むと杉峠-根の平峠の道しるべがありました。このあたりの雰囲気も抜群です!今日は時間が無いので行けませんが、ここから西へ行けば、「鈴鹿の上高地」と呼ばれる場所があるそうです。行ってみたいなあ… (※画像をクリックして、大きめの写真をぜひご覧ください!)
写真が上水晶谷に出たところ。ケルンが積んであります。ここを渡渉して、今度は上水晶谷の右岸沿いを国見峠へ向かっての登りです。
上水晶谷の右岸はこんな感じ。実は!ここからが地獄だったんです… (途中地獄谷の分岐があったけどね…関係ないけど)もちろん初めてのルートなんで仕方ないと言えば仕方ないんですが、とにかく道が判りづらい。基本谷の右岸に沿って行けば良いのは解っていたんですが、それでも左からいくつも谷が入り込んでくるし、赤テープもまばら。
所々迷ったりして、意外に時間がかかる。このままではロープウェイに乗り遅れてしまうかも…と、気だけ焦って、精神的な疲れも溜まってくる。おまけに今日は気温が高い!ほんとに11月なのっ?って程高い!どうでもいいけど高い!(^^;) もう汗だくです!
で、がけ崩れ… (゚д゚)! どこをどう歩いたら良いのやらで、さらに時間を消費!結局沢の中を歩いて進む事に…
この時点でタイムリミットまで残り1時間。国見峠まであと約1.3キロメートルの地点です!さらにロープウェイ乗場までは約2キロ…平地なら楽勝ですけど、登りで足元が悪い山道、しかもこれまでの歩きで体力も限界に近づいてるし…間に合うかどうかギリギリ!もうダメかも… 内心「間に合わなくても仕方ないか… 裏道を歩いて下ると途中で日が暮れてしまうなあ…一応ヘッドランプは持ってきたけど…」と諦めかけつつも、乗場を目指して必死に歩く!
そしてようやく国見峠に到着!ふう~っ!って、安心してる暇はありません。
時刻は午後3時50分!あと30分!(゚д゚;) 峠で休憩している山ガールの顔も見ずに挨拶だけして先を急ぐ!
頑張れば何とかなりそう…うん!きっと間に合う!がんばれー!と、自分自身に暗示をかけながら、残り少ない体力を振り絞って必死に登り坂を進みます!
国見峠から山上公園までの登りは、ザレた溝道が続きます。歩いた事のある人なら分かると思いますが、けっして楽ではありません… もう生きるか死ぬかの瀬戸際(注・この程度で死ぬわけありませんけどね…)、とにかく必死でわき目も振らず乗り場を目指します… 山上公園の遊歩道に出る直前の最後の段差を登るのが、それはそれは厳しかった事!最後は太ももが攣ってしまいました。でも何だか騒がしいなあ…ワイワイガヤガヤ人の声がする…
やっとの思いで辿り着いた、その場所で見たもの… それは、ロープウェイで下界に降りる為、順番待ちをする人の列だったのでした… その人達は、いきなりポン!と現れて、大きなリュックを背負い、汗だくで息絶え絶えの私達を見て、「何なの?この場違いな人は?」と、思ったに違いありません。だけど、ここまで我々がどれだけ必死な思いをしてきて、今ここに居るか…なんてどうでもいいことだし、それを説明する必要もありません。間に合った事が何よりです。
最後尾は90分待ちだと、スタッフが拡声器で吹いています。そして、「本日は時間延長して運転しま~す!」だって…
今日一日、時間に追われながら山歩きを続けた私達、あれはいったい何だったの?最初っから判っていたら、あんなにも必死に歩かなくても良かったのにね…(^_^;)
その後、約1時間待って、ロープウェイに乗る事が出来たのは、すでに陽が落ち始めた頃でした… おしまい!
ダラダラと長い記事でゴメンなさい!最後までご覧下さった皆さん、ありがとうございました!m(__)m
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