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ミツバチさんゴメン!m(_ _)m [ニホンミツバチ]

 タイヤに巣を作ったミツバチ、順調に蜂数が増え巣もすいぶん大きくなった。しかし、このままでは無防備そのもの。最近スズメバチが近くをうろうろし始めるようになってきた。そこで新しい巣箱に引っ越しさせたらどうかと考えはじめた。しかしすでに巣は大きくなっていて引っ越すにはかなり無理がある。それでもやろうとする理由、実はスズメバチが危ないからという大義名分?のせいではなく、「人間」の勝手な都合(私自身の)の成せるわざなのです…。

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 7月5日に撮ったタイヤの巣の状態

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 すぐ上の写真が5月28日の状態。最初の写真と比較すれば、いかに巣が大きくなっているのかが解る。

 どこからともなくやってきてタイヤに住み着いたミツバチ。最初は駆除してしまうのも可哀想だし、自宅で観察できればいい…程度の考えだったが、最近どんどん巣が大きくなってきた。このままではいずれ困るだろうし、どうせなら継続して「ハチミツ」を採ってみたいと考えるようになってきた事(人間の欲深さ)が引っ越しを決行した理由。でもそれがどんな事なのかは実際にやってみて初めてわかりました。そこにはとんでもない修羅場(もちろんミツバチにとって)が待っていたのです…。

 7月16日決行と決め、2週間前から準備にかかる。まずは巣箱の購入。ニホンミツバチ専用(重箱式)の巣箱を手に入れる。ニホンミツバチはハチミツの採れる量の少なさと、やや神経質な面があり、商業ベースで養蜂している所は数少なく、ほとんどが個人の趣味でやっている。そんな人たちが製作した巣箱をネットオークションで購入。桧や杉板で作った巣箱はそのままでは香りがきつくて蜂が敬遠するそうなので水の中に何日も漬けておいたり、雨ざらしにしてから使用するとの事。自分はそこまで余裕がないので気休めに浴槽のぬるま湯に1日漬けておいてから乾燥させておいた。

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 浴槽の湯に浸けられる巣箱。上に置いた水入りバケツは巣箱が浮き上がらない為の重石

DSCN1662.jpg乾燥中の巣箱

 問題は蜂をどうやって捕獲すればいいのか?という点。飼育用の巣箱から別の巣箱へ移動させるならともかく、タイヤの中に作られた自然巣からの引越しなのでやっかいだ。慣れた人ならば蜂が居たままでお構いなしに巣を切り取って移し変えてしまう様だが、経験値ゼロのド素人がやろうというのだから100パーセント不可能に思える。いくら考えても他に良い方法など浮かぶはずも無く、どうしたものかと思い悩んでいた時、何気なく本で見つけたのが掃除機を利用した捕獲方法。これしかない!と、本にある図やネットの画像を参考にみようみまねで製作してみる。プラスティック製のコンテナ、金網、木切れ、洗濯機排水用の延長ホース、網袋などで作ったのが下の装置

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 あまり吸引力が強いと蜂へのダメージが大きくなってしまいそうなので、ティッシュペーパーを千切っては吸い込ませて実験しながらケースに調整用の穴をあける。でもいくら調整したところで掃除機で蜂を吸い込むなんて邪道。蜂にとって良いはずはありません。捕獲できても失敗(群れの逃去・女王の死亡など…)してしまう可能性があるかもしれない。

 DSCN1676.jpg
 前日までにほぼ準備が完了し、いよいよ決行の日。午前3時半ごろ起きだす。慌ただしく兵器?をセットし作業を始める。写真奥のベニヤ板の裏にミツバチの巣がある。手前の箱が吸引捕獲装置(装置と言う程のものでもないが…)この箱の穴の一方に掃除機のダクトをセットしていよいよ作業を開始する。 さすがに作業中は必死なので写真を撮っている余裕などありませんでした。m(_ _)m 

 最初は面白い様に蜂達が吸い込まれて行くので旨くいったと思ったが…。吸えども吸えども切りがない!出来れば女王蜂を確認しょうなんて思っていましたが、とてもそんな余裕など無かった。思った以上に巣は大きく、しかも何層にもなっていて、巣の隙間やタイヤの中を逃げ惑う蜂達をすべて捕獲するなんてとてもじゃないが無理!素人の考えは甘すぎたのでした…。また早朝を選んだのがそもそもの間違いだった。素人は暗い内に引っ越しを済ませれば、明るくなった時点で逃げた蜂も新しい巣箱に戻るだろう…ともくろんでいたんですが、明るくなるにつれて蜂達は大騒ぎになり、収集が着かない状況に…。

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 大部分の蜂達を捕獲したときに撮った写真。その大きさはかなりのもの。タイヤを持ち上げるのも一苦労な程蜜が詰まっていました。まだこれでもかなりの数の蜂達がタイヤの中に残っています。 もうこれ以上吸引をしようとしても、あたりも明るくなってきて、あちこちに蜂が分散し始めた為兵器の効果は無くなってきた。ここで掃除機の出番は終了した。

DSCN1680.jpg
  捕獲器から取り出して脚立に吊した網の中の蜂達。網の中で恐ろしい程の数がうごめいている。

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 もうこれまでだと開き直ってタイヤの中の巣を包丁で切り出し板の上に並べる。巣にはまだけっこう蜂が群がっているのだが、お構いなしに切り刻む。もう怖いもの無し(と言うより焦ってやぶれかぶれなだけ!)

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 新しい巣箱の一つに切り取った巣をぶら下げる。竹ひごを巣に差し込んで、さらに針金で巣箱の支柱に縛り付ける。あれだけ大きな巣だったのに助けられたのはたったこれだけ…。ミツバチさん本当に申し訳ない…ゴメンなさい…この後、捕獲した網に居る蜂達を、巣の一部をぶら下げた巣箱に移動させるのだが、閉じた網を開いて新巣箱に被せる時にとうとう刺されてしまった!たしかミツバチは刺したら死んでしまうはず。痛いけど刺された人間はそれくらいでは死んだりはしない。何だか不公平だ。人間社会の中でも不公平な事はよくあるけど、ミツバチは自分の役割を全うしようとしか考えていない。たとえその行く先に「死」が訪れようとも、それが不公平な事などどは微塵も感じていないに違いない。時には人間もこのミツバチの様に行動する事が出来れば、きっと犯罪も減るのではないだろうかと思う。

 その後もズボンの裾から這い上がってきた蜂に太ももを刺されてしまう。アシナガバチに比べればまだいいが、けっこう痛いです。

DSCN1690.jpg
 最初は巣箱の下に捕らえた蜂が入った網をぶら下げて上に這い上がらせようとしたんですが、その移動速度のあまりの遅さに業を煮やし、とうとう新巣箱の上蓋を開けて上から一気に蜂の塊を放り込んでしまいました。もう刺された痛さなんてそっちのけ!とにかく早く作業を終わらせたい一心でした。

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 こうして巣箱の入口に蜂達が出入りする状態までにはなったんですが、これからが大変だったんです!日が高くなるに連れ、恐ろしい程の数の蜂達が巣箱の周り5~6メートルの範囲を乱舞し始めたのです!この光景を見て、やるべきではなかったと本当に後悔しました。この引っ越しで幼虫やサナギ、卵などの大量虐殺!成虫もかなりの数を殺してしまいました!こんな悲惨な引っ越しなんてやるべきではなかった…。後悔先に立たず。今となっては、せめて残った巣に女王バチが健在でありますようにと祈ることしかできない自分が情けない…。

DSCN1684.jpg
 したたり落ちる垂れ蜜。一生懸命ミツバチが貯め込んだやつを横取りする。しかも多くの犠牲をはらって…。後悔しながらも、その蜜の美味しさは格別でした。一部は残ったミツバチたちに返しましたが、今回は酷いことをしてしまいました。新巣箱に女王蜂が無事生き残って居る事を祈るばかり。これはいずれはっきりすると思います。


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コメント 4

カメラ小僧

お疲れ様でした!
私は昔、付き合っていた彼女のお母さんがミツバチに刺されて無くなったのを聞いてから蜂は苦手です。
よくこんな作業しましたね!
巣箱まで用意してご苦労さまでした!
by カメラ小僧 (2009-07-22 10:08) 

teppan

 引っ越しから1週間、現在巣箱は平穏な状態に戻り、花粉を付けた蜂も出入りしているので、おそらく女王も無事なのではないかと思われます。(まだ安心はできませんが…)

 日本ミツバチですが、基本的には人を刺したりすることはほとんど無いそうです。今回の場合、状況が状況なだけに2回程刺されてしまいました。でも、こんな場合でも蜂自ら積極的に攻撃してくるような事はまったくありませんでした。掴んだり素速く払ったりしない限り刺すような事はないようです。 一方的にやってきたミツバチ達。状況が許す限り管理して行こうと思ってます。
 因みにですが、現在食料品として売られている「ハチミツ」のほとんどが「西洋ミツバチ」のもので、中国などからの輸入品が多い。日本の商業養蜂もほとんど「西洋ミツバチ」で行われています。西洋ミツバチは気が荒く、巣を扱うときは「燻煙」を行うのが一般的です。(最近ミツバチに関わるようになったばかりなのでただの知識の聞きかじりです。これまで恥ずかしながらミツバチに在来種と外来種があることすら知りませんでした(^_^;) 今回少しだけ採ったニホンミツバチの蜜はとても美味しいと評判でした!)
by teppan (2009-07-23 11:30) 

ルドブン

はじめまして、通りがかりのものです。
一連のお引越しと、さらに刺されながらも途中経過を写真に収めるなんて、大変お疲れ様でした。

それに引越し後も落ち着いたようで、何よりで、
ミツバチにとってもよかったのではないのでしょうか。
by ルドブン (2009-08-05 00:17) 

teppan

ルドブンさんコメントありがとうございます。
おかげさまで、ミツバチは落ち着いてくれたようです。今度はアリが巣箱をウロウロし始めたのでいろいろ対策中ですが、これといった決定打がなく思案中です。
by teppan (2009-08-05 12:45) 

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