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【奥三河】大笹山 東薗目・長泉寺から 2021/4/21 [山歩き・ウォーキング]

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 神野山・御園富士・小岩岳など、大笹山の伐採地から眺める奥三河の山々。


場所・山行日 「大笹山:おおざさやま:853m:独標」2021年4月21日(水)
 愛知県北設楽郡東栄町東薗目
ルート  長泉寺~大笹山往復
歩行距離  6.9Km(平面距離)
標高差  長泉寺P(+-330m)林道出合(+-135m)大笹山
所要時間 04時間50分 09:59~14:50  1.6Km/h(休憩・昼食時間70分含む)
Google earth俯瞰図はこちら


 愛知の130山巡り、この日は軒山と大笹山を歩いてきました。2山目のレポートは愛知県東栄町東薗目にある大笹山です ※1山目の軒山レポートはこちらをクリックしてご覧下さい

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 東薗目ふれあいプラザ(公民館)前の駐車スペースからスタートします。



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 まずは長泉寺へ。



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 道中の安全を祈りました。



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 境内に真っ赤なカエデが目立っています。



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 「紅枝垂れ」と呼ばれる春も紅葉するカエデで、葉の切れ込みが深いのは「手向山」という園芸種だそうです。花も咲いていますね。



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 お寺の右から取り付きます。



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 萌える山肌、新緑の山も良いです。
 


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 ここから山道、鉄塔の案内表示があります。



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 薄い踏み跡を辿って植林の谷間を詰めていきます。



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 No17鉄塔に出ました、周りが伐採されていて明るい。



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 鉄塔から少し登ったところで振り返ると、午前中に歩いた軒山が見えました。



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 火の用心



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 尾根に乗りました、一部自然林で明るい雰囲気。



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 ポツンと一輪だけフデリンドウが咲いていました。花茎1センチくらいの小さな花ですが、青いので目立ちます。



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 No16鉄塔に到着。



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 鉄塔案内板の示す方向は左ですが、そのまま真っ直ぐ尾根を進みます。



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 710mピーク、ここを西(右)へ下ります。帰りに気が付いたのですが、山腹にこのピークを通らずに行ける巻き道がありました。



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 舗装林道がヘアピンカーブになっている所に出ました、ここは左へ行きます。



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 次はあの鉄塔を目指します。白蛇伝説のある「丸山」がこの左にあるみたいなんですが、良くない事が起きるといけないので訪れるのは止めておきました(^^;



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 法面に咲くタチツボスミレ。



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 ミヤマキケマン。”ミヤマ”と名が付きますが低山で良く見かけます。



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 雲ひとつない快晴です。このまま林道を進んでもOKですが、せっかくなのでここから右手の尾根へ上がってみます。



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 自然保護区の看板、東方向が開けて眺めが良いです。



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 右が大笹山の山頂です。植林と自然林の境目がクッキリしていますね。



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 ちょっと鉄塔まで寄り道して西側の展望。奥三河の盟主・三ツ瀬明神山の凛々しい姿。



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 こちらは東方向です。手前が離山から続く尾根で中央が803mピーク、左遠方に静岡県の竜頭山が見えています。



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 いったん林道に降りて、写真のテープの所が南側の登山口。



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 急斜面の山腹に付けられた細い踏み跡を登ります、道路側に落ちたらアウトなので慎重に歩きます。



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 尾根に乗ると枯れ笹が出てきました。数年前に三河地方のスズタケが一斉に花が咲かせ枯れましが、ここも同様ですね。山名が示すとおり昔は笹藪だったに違いない。



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 大好物の新緑透過光です、清々しい季節になりました。これはアカシデではないか?と思われます。



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 ここを歩いたレポートで良く見る登山靴マーカーがぶら下がっていました。履いて来た訳ではないですよね。



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 もうすぐ山頂です。



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 ここが大笹山の山頂、展望はありません。



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 お地蔵様が彫られた味のある山名標識。



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 大笹山 標高853m(独標)



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 北へ下る途中の伐採地で、小岩岳と大岩岳を眺めながらランチにしました。



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 この日のランチはマルシンハンバーグライスバーガーです。自宅で仕込んできたライスバンズを焼いて作りました。



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 北側の登山口へ下山します、アセビの新芽が真っ赤で花が咲いたようですね。



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 これはナナカマドの一種ですね。
 ※ニワトコという木の花でした。奇数羽状複葉・対生・細かい鋸歯・梅雨の頃実が真っ赤になる。2021/4/27追記



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 ランチ休憩した伐採地を振り返る。



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 緩やかに下って林道に出ました。



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 こちらが北側の登山口、広場に何台か駐車できます。



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 東の樹間から見えた離山。奥三河でも最奥に位置する130山のひとつ。



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 遠方に雪山が見えます。南アルプスの最南部あたりでしょうか?



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 林道名の表示杭。道の途中にあったんですが、起点と言われてもどこからなのか?曖昧で良く分かりませんね。「下モ山」とはどう発音するのかな?



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 カナヘビの子どもです。春のハイキングは登山道脇でカナヘビやトカゲが”カサカサ”と落葉の中で頻繁に音を立てるのですが、なかなか捕まえられません。この子は開けた場所に出て来たので、ちょっと付き合ってもらいました(^^

 余談ですが、teppanは子どもの頃からこの手の爬虫類を全部 ”トカゲ” と呼んでいました。でもトカゲとカナヘビは似て異なるものなんですね。私も10年くらい前からようやく違いを意識するようになりました。
 カナヘビの肌は鱗がザラザラしていて光沢が無く、尻尾が長く体がスリムで、人間に例えれば10頭身。対するトカゲは肌がテカテカして光沢があり、胴体はポッチャリで尻尾が短くズングリムックリの6頭身といったところです。ニホントカゲの幼体は尻尾が青くとても綺麗です。


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 タチキランソウでしょうか?



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 クロモジに似ていますが違う様です、何でしょうか?



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 先ほど通過してきた尾根に立つ鉄塔を見上げたところ。



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 ミツバアケビの花。



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 三出複葉です。他の樹木に絡みついていました。



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 サルトリイバラの花



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 ハコベの仲間(ミヤマハコベと思われる)



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 長泉寺へ戻る途中の林道から。軒山を手前にお椀を伏せたような御殿山、左遠方に鞍掛山。



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 ニガイチゴ



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 クロモジ


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 お寺の上にある鉄塔の伐採地まで戻ってきました。



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 群生するイチゴ系の小さな花。



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 植林地の谷間を下り、



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 長泉寺の上に出ました。



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 お寺の池を覗くとオタマジャクシがわんさか!メダカも居ました。



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 無事境内まで戻ってきました。



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 駐車地に到着して本日のハイクは終了です。


(あとがき)
 午前中に歩いた軒山の麓にある尾々集落へ続く町道はなかなかに狭く急で心細くなる様な道でしたが、東薗目へ続く県道も負けじと狭い。対向車を牽制するため、昼間もヘッドライトを点灯して車を走らせる。
 どこでお寺へ曲がる地点を見落としたのか?行き止まりまで行ってしまい引き返す。そう言えば途中で見かけた植林整備作業中の人達が不思議そうな顔をしてたっけなあ…(^^;

 気を取り直し、Uターンして無事長泉寺にたどり着きました。「ふれあいプラザ」の看板が掛かる立派な公民館にも、お寺にも、全く人の気配がない… 三河の山村はどこも似たようなものですが、廃屋がチラホラと見受けられ、過疎が進んでいるのを実感できます。
 立派な石垣が組まれた段々の田んぼも暗い植林に変わり、忘れ去られようとしているのを見ると哀れさを感じますが、不便な山村での生活は、趣味で山を訪れるだけの私達には、とうてい理解できない厳しいものに違いありません。

 大笹山は送電線が張り巡らされた山で、基本鉄塔巡視路歩きです。林道が整備されているので、その気になれば山頂直下まで車で上がれますが、ガイドブックに従い麓の長泉寺から歩く事にしました。

 「愛知の100山」ガイドブックには「御度の丸山:みんどのまるやま」と呼ばれる、大笹山の山中にすり鉢を伏せた様な丸い山があり、そこで白蛇を見ると災いが降りかかるとの言い伝えが書いてあり、地元の人は近寄らないと言う。改訂版の130山ガイドブックの方には場所も示されています。興味があったんですが、良くない事が起きるといけないので訪れるのは止めておきました。(^^

 大笹山の山頂は植林で展望もなく、三河らしい地味な里山でした。でも鉄塔と林道があるおかげで、所々展望があるのが救いです。こういった山はランチを楽しむのがいちばん!「マルシンライスハンバーガー」を作って食べるのを糧にして歩きました。   
 伐採地からは快晴も手伝ってとても良い眺め、自分で拵えたランチを好展望をサイドメニューにして美味しくいただきました。



(おまけ)

 東栄町の中心部を流れる大千瀬川には美しい渕が幾つかあります。その中のひとつ「煮え渕」に立ち寄ってきました。


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 吊り橋は橋脚の老朽化で通行禁止になっていましたので、左岸から渕を眺めることにしました。



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 上部はポットホールになっています。ギリギリまで近寄ってみましたが、落ちたら事なので程ほどに。



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 吊り橋を見上げたところ。



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 この上流には東栄町のナイアガラと呼ばれる「蔦の渕」が、下流には「預り渕」があります。



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 ポットホールの解説板。
 そう言えば昨日(2021年4月24日)のNHKテレビ番組ブラタモリで秩父と長瀞の話が出ていましたが、長瀞には人がスッポリ入ってしまう程の巨大なポットホールがあるようです。

 山関連の話ですが、秩父の武甲山はセメント材料となる石灰岩の採掘で北側が大きく削り取られています。番組で初めて知ったのですが、武甲山の北半分と南半分は地質が全く異なるそうで、北側が石灰岩で南側が玄武岩だとのこと。
 海底火山が活動を停止しその上に珊瑚礁が発達、そして2億年かけて現在の秩父まで移動、その間に石灰岩と玄武岩の層が縦になり、雨などの浸食で現在の形になったのが武甲山なんだそうです。このまま採掘が進むと、武甲山は縦にスパッと半分に切ったような形になってしまうのかもしれませんね。

 そして、セメント原料を運び出すために始まった秩父鉄道(の前身)は、次の一万円札の顔になる渋沢栄一氏の口利きによる資金援助で完成に漕ぎつけたとのことです。大都市東京の建築物は、この鉄道と秩父セメントに支えられて今の姿になったのです。


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 足元に咲いていたウマノアシガタ。路傍の花も懸命に自己主張している春です。


(備忘録・周辺情報)

とうえい温泉 花まつりの湯(日帰り温泉)
 愛知県北設楽郡東栄町大字下田字花田21 
 TEL 0536-77-0268 大人700円/小人380円 定休日:毎週水曜日
のき山学校・Cafeのっきい
 愛知県北設楽郡東栄町大字下田字軒山13-7(とうえい温泉から車で3分)
 0536-76-1722 定休日:毎週水曜日・木曜日
ピッコロパン屋
  愛知県北設楽郡東栄町大字下田字三ツ石67-4
  金曜日・土曜日のみ営業

タグ:愛知のお山
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