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春の花散策 2021/4/15 [お出かけ]

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 ミツバツツジと青い花咲く湿地 愛知県昭和の森にて


 この日はランチを兼ねて春の花を愛でに愛知県緑化センターと昭和の森へ出かけてきました。今月初日に訪れて以来半月ぶりになります。植物観察の備忘録を兼ねたレポートなので、調べ事がいろいろ書いてありますがご容赦下さい。

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 緑化センターを訪れる前に、豊田市鞍ヶ池公園近くにある古瀬間御嶽神社に立ち寄りました。丘全体にミツバツツジが植栽されていて見事だと聞いて来ましたが、残念ながら花はほとんど終わっていました。ボランティアの方々でしょうか?何人かで作業をしていらっしゃいました。


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 咲き残っていたミツバツツジ。種類は数多くありますが、この地方で多く見られるのは「コバノミツバツツジ」で、雄しべがミツバツツジの5本に対して10本なのが特徴です。



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 歩道脇で見かけた白い花。



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 調べてみましたがコバノガマズミではないかと思われます。



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 こちらは道路沿いに咲いていた桐の花、淡い紫色でかなり目立ちます。遠くからだと藤の花の様に見えますが、枝先に房状に咲く花は垂れ下がらず上を向いています。



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 幹は直径50cmくらいの大きなものでした。若木の頃は傘にできそうなくらい巨大な葉が付いたりします。



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 ひとつの花がこれです、結構大きいですね。桐材は軽くて防湿・防虫効果があり、タンスの材料に向いている事は良く知られています。古くなると耐火性にも優れるそうです。また、良質の桐材は箏の材料になるとのこと。



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 愛知県緑化センターにある「全国育樹祭記念広場」まで移動してきました。平成15年(2003年)に開催された第27回全国育樹祭の式典会場になった場所です。現在は広々とした芝生広場になっています。



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 お隣に愛知県立の高等技術専門学校(造園科)の実習棟があり、広場の周りは造園に関連する展示林になっています。写真はタイサンボク(泰山木)、モクレンの仲間で初夏にハスの花に形が似た白い花が咲きます。



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 ハルジオン どこにでも見られる北米原産の帰化植物ですが、色も形も可愛いです。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。



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 「終了庭園」には訓練生の実習で造られた庭が並んでいました。



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 株立ちに仕立てられた杉



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 モミジバフウの名板と果実の殻。周りにはこの木の殻がいっぱい落ちていました。



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 樹高15mくらいあるでしょうか?カエデに似た大きな葉は秋に美しく紅葉して目立ちます。若葉が出始めていました。

 


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 新緑を眺めながらランチ なぜかカラスがたくさん集まっていました(小さく写った黒い点々がそうです)。

 相棒に教えてもらったのですが、ハシブトガラスとハシボソガラスは歩き方に違いがあるそうです。ハシブトは”ぴょんぴょん”と両足でホッピングするのに対して、ハシボソは ”とことこ” と足を交互に動かして歩く事が多いとのこと。だとすると芝生広場に居たのはハシブトガラスですね。(どちらの種類とも両方の歩き方ができる様ですが)



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 白っぽい薄緑色の花はトキワマンサク。落葉するマンサクと違って常緑なのが名前の由来だとか。紅花種もあります。



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 シジミバナ 名前の由来は八重咲きの様子がシジミ貝の身(内臓)に似ているからとのこと。花の写真を拡大してみると、八重桜に似たバラ科らしい姿です。



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 丸いハート型の葉はカツラ(桂)。新緑の時期は優しい黄緑色。秋になると甘い香りが漂ってくる樹木です。

(カツラの香り)
 キャラメルのような、クッキーのような甘い香り。樹木そのものではなく積もった落葉が香る。しっとりとぬれているような時に香りが強い。
 香りの元は「マルトール:maltol:C6H6O3」という有機化合物。多糖類(麦芽糖など)を加熱した時に生成される物質で、プリンのカラメルやクッキーなどの焼き菓子に含まれる。材は碁盤、将棋盤に使われる。2021/4/18追記


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 ソメイヨシノの花は4月早々で終わり、今旬なのは八重桜です。
teppanが子どもの頃実家に大きな古木があって、花が見事だったことを良く覚えています。ちなみに桜の花の塩漬けには八重桜が使われるそうです。また、葉の塩漬けや桜餅に使われるのはオオシマザクラの若葉だとのこと。



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 ボール遊びより、マンホールの蓋に興味津々(^^ 向こうに見える背の高い木はメタセコイア。



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 育樹祭記念広場の一画にあるハーブガーデンに来ました。紫色のアジュガが鮮やかです。



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 「ハートシーズ」と表示されていたビオラ(スミレ)、パンジーの原種だそうです。学名は”ビオラトリコロール”



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 ボリジ(ルリジサ)
エディブルフラワー(食べられる花)。料理やスイーツの飾りや、ハーブとして扱われる。薬効あり。中央部分の蜜は甘い味がする。ボリジの青色は聖母マリアの青い衣を描く時に使われたことから「マドンナ・ブルー」と呼ばれる。白花もあるようです。



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 イングリッシュラベンダー



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 フレンチラベンダー



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 アジュガを訪れるセイヨウミツバチ。
「アジュガ」はキランソウ属の学名、園芸界では一般にセイヨウジュウニヒトエのことをアジュガと呼ぶそうです。国内に自生するキランソウは「ジゴクノカマノフタ」とも呼ばれ、薬効があることが知られています。



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 メタセコイアは黄葉・落葉する針葉樹。北半球では化石しか残っておらず絶滅したと思われていたが、説明書きにあるとおり1945(46年?)年に中国で発見され、その後日本に導入されました。高木で剪定しなくても樹形が綺麗な円錐形に整うので公園樹として人気がある。滋賀県高島市のメタセコイア並木が有名です。調べたページには”若葉は甘味があって美味しい”と書かれていました。

 ※ラクウショウそっくりの葉っぱだが、小葉が対生するのがメタセコイアで、互生するのがラクウショウ。

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 昭和の森・湿地保全地区です。今月1日にもここを訪れましたが、ハルリンドウの花はさらに増えていました。



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 宝石のような色ですね。



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 ハルリンドウの特徴である根生葉を撮ったものです。フデリンドウには根生葉がなく、花茎が根本付近ではなく先端に近い部分で枝分かれします。



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 ルリタテハ。春の野山でよく見かけますが、なかなか写真に収められずにいた蝶です。この蝶も成虫で越冬するそうで、この個体も翅が痛んでいました。



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 枯葉の中で咲くヒメハギ、10センチくらいの丈の小さな草です。紫色でなかったら気が付かなかったかもしれません。



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 アオキです、これは斑入りですね。枝も葉も一年中青いのでこの名が付いたそうです。



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 コバノミツバツツジは花が終わり葉が出始めていました。菱形の葉が枝先に3枚輪生するのが「ミツバツツジ」の名の由来。出始めの葉は裏側にカールしています。基本種のミツバツツジと違い、葉裏の白い網目模様がハッキリしているのが特色。



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 ミズナラにそっくりですが、この地方の痩せた丘陵地に多く見られるフモトミズナラだと思われます。以前はモンゴルやロシアに自生する”モンゴリナラ”と同種とされていたそうですが、現在は別種であるとの見解です。

 昔こちらで造園会社を営む方と東京へ出かけた事があったのですが、関東の街中はどこも緑が豊富、土が肥えていて羨ましいと言っていました。愛知県は赤土や花崗岩が風化した様な痩せた土地が多く、造園業泣かせなのかもしれません。逆に、このフモトミズナラやコバノミツバツツジの様に、他種と競合せずに済む、痩せた土地をあえて選択した植物が居るというのもまた面白いことです。

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