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【近江鈴鹿】小又谷から土倉岳&土倉谷(後編)2021/4/8 [山歩き・ウォーキング]

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 明るい土倉谷を遡行する。


場所・山行日 「土倉岳:はぜくらだけ:1049.39m:三等三角点」
滋賀県東近江市君ヶ畑町 2021年4月8日(木)
ルート  小又谷駐車場~小又谷林道終点~土倉岳~ヘリポート跡地~土倉谷~土倉岳
~(土倉岳西尾根)T字尾根3-レスキューポイント~P918~ 小又谷駐車場
歩行距離 12.6Km(平面距離)
標高差  小又谷P(+140m)林道終点(+385m)土倉岳(-110m)ヘリポート跡地
(-210m)土倉谷(+320m)土倉岳(-120m)小又谷上流(-390m)小又谷P
所要時間 08時間32分 06:31~15:03  1.5Km/h(休憩・昼食時間含む)
Google earth俯瞰図はこちら


 鈴鹿山脈北部にある土倉岳周辺散策行の後編です。
前編では小又谷から土倉岳に登頂し、土倉谷まで下ったところのレポートでした。続きは土倉谷の遡行からスタートです。(前編記事はこちらをクリック!

 ※小又谷林道終点~土倉岳間、土倉谷周辺、土倉岳~T字尾根(P697)間のルートはバリエーションで案内表示やテープマーカー等はありません。地形図・コンパス・GNSS機器等でルートファインディングを要す。土倉谷からの登りで使ったルートを歩く場合は、滑落の危険性が高いので登り方向を推奨。

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 渡渉を繰り返しながら上流へと進みました。


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 ヤマネコノメソウ


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 紫色が鮮やかなキクザキイチゲ。


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 この二俣は右へ。


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 シロバナネコノメソウがたくさん咲いていました。


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 谷が狭くなったところ、はたして通過できるかな?


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 狭い部分はミニゴルジュになっていました。右岸(写真右側)をヘツって何とかクリアできました(振り返って見たところ)。


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 このまま土倉岳まで詰めるのは、装備もない我々ではおそらく無理でしょう、さてどうする?



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 小滝(落差3mほど)の手前50m付近から南の斜面へ登り返すことにしました。



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 ほんのり紫色を帯びたキクザキイチゲ。



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 ミヤマカタバミはお目覚めのようです。



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 転落したら危険な急斜面を登る。下は土倉谷です。



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 標高900m付近で一旦緩くなってヤレヤレ。後ろは藤原岳のピーク群。



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 この尾根もイワカガミがビッシリ群生していました。



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 周りをイワカガミに取り囲まれ孤軍奮闘のイワウチワ。



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 青息吐息で登っているところ。



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 土倉岳主稜線の標高970m地点まで登り返してきました。



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 イワカガミロードを土倉岳山頂へ。



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 本日2度目の土倉岳山頂を通過します。



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 山頂からは西に延びる尾根を下ってみました。



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 途中の平坦な所でランチ。御在所、雨乞、綿向山が見えました。



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 天狗堂を正面に見ながら下ります。



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 平坦で広々とした地点(標高970m付近)は雰囲気が二重丸、勝手に ”土倉ダイラ” と呼ぶことにしました。



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 ここにも大きめのブナがありますね。



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 地形図で予習したときは下れそうに思った尾根でしたが、小又谷に落ちる部分が激急で引き返しました。



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 やむを得ず隣の支谷を下ってみますが…



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 積もった落葉の下に積雪が隠れていて、ズボズボ踏み抜いて足を取られます。



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 落葉と倒木に難儀しましたが、大きな段差や滝がなく幸いでした。



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 無事小又谷まで下ってきました、T字尾根への登り返しは急です。



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 下るつもりだった尾根を谷底から見上げる。一応ロープは持ってきましたが無理をしないで正解でした。



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 下りたのは小又谷の上流域になります。



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 谷に落ちていた中身入りボトル(かなり古い)。登り返すと君ヶ畑から御池岳へのメジャー登路ですが、きっとそこから落としてしまったのでしょう。この場所では誰も拾ってくれそうにないので持ち帰りました。



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 小又谷から登り返した地点の標識。



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 P967を過ぎて少し下ったところの展望地から御池岳のボタンブチあたりを見上げる。



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 反対側は小又谷の先に銚子岳と静ヶ岳が見えます。



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 マンモスか象を連想させる木(ミズナラの変木)



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 P918 T字の縦棒・横棒の交差点。



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 イワウチワの葉っぱの特徴がよく分かる個体、名前のとおり団扇そっくりな形です。



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 T字横棒のいちばん東のあたりです。ここから御池林道に向かって下って行きます。



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 天狗堂が良く見える。



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 タチキランソウか?あるいは ニシキゴロモか?



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 シハイスミレ



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 膝がガクガクになってきた頃、ようやく登山口が見えてきました。



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 林道わきの法面に咲くタチツボスミレ。



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 清流・御池川



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 無事駐車場まで戻ってきました、お疲れさまでした。



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 帰りに朝立ち寄った道の駅で自分土産を買い、飲食コーナー「ふる里まなびや」で眠気対策に珈琲をオーダー。



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 ドリップコーヒーがクッキー2つに紙ナプキンまで添えてあってたったの100円。ここのメニューはどれも良心的なお値段です。



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 政所の平番茶は葉っぱそのまんまの形、軽く潰して淹れます。無農薬でカフェインが少なく優しいお茶です。


※三献茶
 観音寺の小姓だった石田三成が、鷹狩り帰りの秀吉に出したとされる「三献茶(三椀の才)」の逸話。三成が秀吉に才気を見い出されるきっかけとなった話ですが、それが「政所茶」だったのでは?ということです。後の創作話だとも言われていますが、秀吉は終生「政所茶」を好んだそうですから、あながちウソではないのかもしれませんね。


(あとがき)
 谷沿いに造られた林道は上空が開けて明るく、林道脇の法面は野草が自生する条件が整っています。小又谷の林道沿いではヤマルリソウの花や、タムシバ、キブシ、シロモジ、クロモジ、ミツバツツジなどの花が咲いていました。
 稜線上では群生するイワカガミの黒ぽいツヤツヤの葉っぱの中に混じってイワウチワが可憐な花を咲かせており、土倉谷沿いにもシロバナネコノメやヤマネコノメがたくさん咲いていました。

 ヘリポートから鉄塔巡視路のヤセ尾根を怖々下った後は、登り返しをどうするか決めていませんでしたが、土倉谷を少し遡行し、土倉岳山頂から600mほど東側の稜線に乗り上げました。なるべく緩やかに見える場所から取り付いたのですが、下の方は浮き石の多い裸地の急斜面、下手をすると数十メートル滑落する危険があり、後続に落石を当てないよう慎重に登りました。

 
 君ヶ畑から鈴鹿の山を歩くのは実に2年ぶり、コロナウイルス感染症の影響もあったのですが、ほんとうに久しぶりでした。花鑑賞が主目的ですが、teppanは奥永源寺 道の駅で売っている「政所・平番茶」が大のお気に入りで、それを買ってくるのもこの日の重要な目的のひとつでした(^^




(備忘録)
【小又谷出合・登山者用駐車場】
 滋賀県東近江市君ケ畑町
 マップコード:290 214 374*45

【道の駅・奥永源寺渓流の里】
 滋賀県東近江市蓼畑町510番地 TEL0748-29-0428
 毎週火曜日・年末年始(12月29日~1月3日)定休
 ※火曜日が祝祭日の場合は、翌日水曜日が定休日、駐車場・トイレは24時間ご利用可
 道の駅には「鈴鹿10座ビジターセンター」が併設されています。

タグ:鈴鹿の山
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