山歩きにネックファン 2020/8/25

　ネックファン（首掛け扇風機）２種、山歩きで使ったら効果はあるのかな？

　今年の夏は特に暑く感じますね。そんな夏に売れているUSB充電ができるハンディー扇風機があるのは知っていましたが、首掛けタイプがあると知り「これなら手が塞がらないので、山歩きに使えるんじゃないか？」と思った次第。何度かハイキングで使ってみましたので感想などをレポートします。

　まず一つ目の製品、このレポートでは便宜上「Aタイプ」と呼ぶことにします。

　「LEAFLESS　HANGING NECK FAN 　MODEL　S01」中国製

Amazonでの商品タイトルは、【2020年最新】ネッククーラー 冷却クーラー 首掛け ハンズフリー ポータブル扇風機　首掛け扇風機 羽なし 軽量USB充電式　ネット検索でヒットする様に、長ったらしくてツイッターやインスタのタグみたいです。価格は送料込み3000円（7月当時）。

　首の後ろに当たる部分がフレキシブルになっていて、曲げたり開いたりできます。デザインはお洒落な感じで高級感があります。

　「Aタイプ」の特徴はファン内蔵で、本体に空いている複数の穴から風が出てくること。髪の毛が長い女性でも絡みにくいのが特徴。首元から風が出るので、顔に直接当てたい人には向きません。

　充電はmicroUSBポートにケーブルで充電器と接続する（充電時間は２時間：充電器・ケーブルは附属していません）。充電中は青いLEDが点滅して、完了すると点灯したままになる。電池容量は1800mAh。電源兼風量調節ボタンは左サイド（LEDの隣）にあり、押す度に「弱風ー中風ー強風ーOFF」と順繰りに変化します。

　首に掛けてみたところ。220gでさほど重いとは感じません。

　続いて「Bタイプ」

「KINGSTAR　首掛け扇風機　折りたたみ式　MODEL KF1」中国製

　Amazonでの商品タイトルは、QLM首掛け扇風機 卓上扇風機 ファン ミニ扇風機 ハンズフリー ポータブル 10時間連続使用 USB充電式　で、こちらも負けじと長い。外箱に誇らしげに”5200mAh”と表示されている。価格は激安999円（7月当時）でした。
　

　「Bタイプ」はバッテリー容量5200mAhが売り、「Aタイプ」の３倍近い容量があります。充電は後部下面にふた付きのUSB-Cポートがあるので、ケーブルで充電器と接続する（充電器・ケーブルは附属していません）。充電中はポートすぐ横のLEDが赤く点灯、完了すると青く点灯するので分かりやすい。所要時間は４時間とのこと。

　250グラムで首にかけてもそれほど気にならない重さ。細いパイプ状の部分が曲げられるようになっているので、ファンの向きや角度は自由に変えられる。後部上面に電源兼風量調節ボタンがあり、押す度に「弱風ー中風ー強風ーOFF」と順繰りに変化するのは「Aタイプ」と同じで、長押しするとOFFになる。



　ファンの直径は約65ミリで、ハンディタイプの物と比較して大きくないので能力は小さめ、その分回転数で稼ぐ。時々首に掛けているコンデジのストラップがスキマに入り込んで止まったりします。同じ外ファンタイプでも、ファン部分が完全に覆われていて髪の毛などが絡まないタイプもある様です。

　Bタイプ（左）とAタイプ（右）　Bタイプはファンが外にあるぶん大柄です。

　「Aタイプ」の長所は（ファンが露出していないので髪の毛が絡みにくい・視界を遮らない・ケースの穴から風を送るので、外の風の影響を受けにくい）、短所は（長時間ハイクでは途中で電池切れが起きる・顔の前面に風は当たらない※顔に風が当たるのが嫌な人には長所）

　「Bタイプ」の長所は（バッテリー容量が大きく連続使用時間が長い・顔に直接風が当たるので虫よけになる？）。短所は（長い髪の人だとファンに絡む可能性あり・前面にファンがあるので邪魔になる・外の空気の流れの影響を受けやすい→ファンの風が顔に当たらない時がある）

　実際に山歩きで使ってみた感想は、「無いよりあった方が良い」です。

　微妙な感想ですが、それが正直なところ。
クーラーではないので冷たい風は出ません、過度な期待は裏切られます。自然風が吹けばファンは必要はない訳で、必要となるシチュエーションとは、「初夏～初秋の気温が高い時期に、風がない（あるいは山腹を歩いていて風が当たらない）」状態、そんな時にはあると有難いです。

　風が無く汗を掻きながら歩いていて、暑くて参ってしまいそうな時は、このファンの風が当たるだけで精神的にかなり楽になります。


　個人的にはAタイプが気に入りました。首周りに風が当たるだけでも結構涼しいですし、視界の邪魔にならないのが良いです（汗ダラダラの時はBタイプの様に顔に風が当たった方が効果があると思います）。

　ただし、1800ｍAhと電池容量が少ないのがネックです。風量や使い方にもよりますが、Aタイプは６時間くらいでバッテリー切れになりました（同じように使ったBタイプは大丈夫でした）。不必要な時はその都度OFFにして、バッテリーを持たせるようにする必要がありますね。どちらも肌に近い状態で使う製品なので、モバイルバッテリーなどで充電しながらの使用は避けた方が無難です。(バッテリーの負荷が大きくなり過熱する可能性あり）

　以上、”これはおすすめ！”と言い切れないのがスッキリしませんが、そんなに邪魔（負担）にはならないので、夏場の山歩きに持って行くのはアリだと思います。家庭でも使えますので、ひとつあってもいい商品だと思いました。ここで紹介したのはほんの一部、同種の製品は他にもたくさんあって選ぶのに迷いますが、参考にしていただければと思います。


（おまけ）
 　類似の商品にネッククーラーというものもあります。

　電荷を加えると熱交換が起きるペルチェ素子という半導体を使った製品で、内側の金属部分が冷たくなります。知人が持っていたので試しに首に着けてみると冷っとしました。放熱が必要なのでファンが回ります。（電源はモバイルバッテリーを使用　※付属していません）
　頸動脈を冷やす事で体温が３℃くらい下げられるとの宣伝文句で、結構売れている様です。はたして汗だくになる夏の山歩きで使い物になるのかどうか？試してみたいですがお値段もそこそこしますので、貧乏なteppanにはちょっと難しいです^^