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【上越】火打山ハイキング 2019/8/12 [山歩き・ウォーキング]

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 池塘に写る逆さ火打、天狗の庭にて


場所・山行日  「火打山:ひうちやま:2461.73m:三等三角点」2019年8月12日(月)
 新潟県妙高市・糸魚川市 境
ルート  笹ヶ峰キャンプ場~富士見平~高谷池~天狗の庭~ライチョウ平~火打山山頂
~ライチョウ平~天狗の庭~高谷池~茶臼山~黒沢池~富士見平~笹ヶ峰キャンプ場
歩行距離 17.4Km(沿面距離)
標高差  笹ヶ峰~ +750m富士見平~ +40m高谷池~ +360m火打山山頂~ -40m高谷池
+150m茶臼山~ -245m黒沢池ヒュッテ  黒沢池~ +130m富士見平~ -760m笹ヶ峰
所要時間 12時間26分 03:46~16:24  1.6km/h(休憩・昼食時間含む)
Google earth俯瞰図はこちら

  遅くなりましたが夏休み中のレポートです。

 2019年のお盆休みウィークは台風10号の影響で週後半はお天気が荒れました。そのため急遽前半に遠征してきました。アクセスが遠方になるのと、自分達の体力を考慮して日帰り山行・前後泊にしました。中日のハイキングは丸々一日時間を気にせず自分達のペースで歩けますし、最終日は観光を組み込んで帰る予定を立てました。

  理想ルートは「笹ヶ峰~火打山~小屋泊~妙高山~燕温泉」ですが、小屋の予約もしていませんでしたし、今回は笹ヶ峰から火打山一本に絞りました。

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 初日は登山口にあるキャンプ場に着ければOKなので、一般国道をトコトコ走りました。ちゃんとした朝食を食べてなかったので道の駅に寄りますが、お食事処の営業時間はどこも10時過ぎ、3ヶ所くらいやり過ごして「道の駅 木曽ならかわ」まで来ました。
 漆器の町らしく、茶碗や菓子器など、高級品から比較的安価なものまでたくさん置かれていました。圧巻だったのはワインや日本酒のお土産コーナーが充実していたこと。目移りしましたが、ここは我慢しました(^^


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 幸いレストランは9:30から営業していました。冷房していませんでしたがとても涼しいです。AM9:40


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 この時間は蕎麦のみとのことで「三枚ざるそば」1,566円也 お味は…


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 次は長野県生坂村にある道の駅「いくさかの郷」で休憩。AM12:00


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 ここで買った饅頭の具。野沢菜は定番ですが、”おから”が具になっているのは目からウロコ!なかなか美味しかったです。


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 松本市街と長野市街を抜けるのに時間を要しましたが、あとは順調(写真は長野市街地) 途中のスーパーで買い出しをして目的地へ向かいました。



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 自宅のある愛知県から走ること約8時間、登山口近くにある笹ヶ峰キャンプ場までやってきました。お盆休み中でフリーサイトは大賑わい。さて、どこにテントを張りましょうか。


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 かなり広い草地のサイトは200張りは設営可能だそうで、ハイシーズンでもスペースに困る事はありませんでした。ただ、駐車場から一番遠い場所になりました。


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 冷たい水の出る炊事棟が複数あります。


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 こちらはフリーサイト内にあるトイレ、水洗です。


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 周りのテントにランタンの火が点りだしました。


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 私達も明かりを眺めながら乾杯!幸せなひととき。


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 翌早朝になりました、満点の星空です。AM3:30


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 キャンプセンター(管理棟)です。有料シャワー完備、24H使用可能なトイレ、午後7時頃までは缶ビールや氷も販売しています。


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 キャンプ場から近い笹ヶ峰の登山口、火打山登山の表玄関になります。この前にも駐車スペースがあるのですが、この時間ですでに満車。ちょうど車が入ってきましたが、駐めるスペースが無く出ていきました。ここで登山届けを提出。AM3:45


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 延々と続く木道をひたすら登っていきます。


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 沢の音が大きくなった所で黒沢橋を渡る。黒沢池(湿原)の水がここまで流れてきています。AM4:43


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 十二曲がりはこのコースで一番斜度がキツイところ。所々階段が整備されていました。


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 ダケカンバの巨木。暗くて良く見えなかったけどブナの巨木も多数ありました、さすがは豪雪地帯ですね。


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 ここで十二曲りが終わり尾根歩きになります。AM5:24


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 雪の重みで大きくたわんだオオシラビソ。火打に分布するオオシラビソ群落は、豪雪で針葉樹が育たない日本海側では貴重だとのことです。


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 残念ながらガスが出てきて遠望は利きません。


 
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 延々と続く笹ヶ峰コースの木道、よくぞこれだけ設置したものです。ありがたや~


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 富士見平に到着、高谷池と黒沢池(妙高山方面)の分岐地点になります。AM6:30


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 ガスに覆われて遠望ゼロですが天候回復に期待


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 高谷池ヒュッテに到着、前方に見えるのが火打山山頂です。まだ遠いです。


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 小屋は増築の真っ最中でした。雪の重みに耐えるためか?屋根は鉄骨なんですね。


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 ヒュッテ前のベンチで休憩。AM7:23


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 狭いテント場は立木の無い炎天下、夏の昼間はキビシそうですね。


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 高谷池は高層湿原、晴れてなくて残念ですが素晴らしい雰囲気です。


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 黒沢池ヒュッテ(妙高山)方面はここを右手へ入ります。火打山頂は真っ直ぐ。


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 高谷池から天狗の庭へ向かう途中の平原、前方に火打山を見ながら歩きます。イワイチョウの群生がありました。

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 まるで田植えを終えた水田みたいな池。


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 そしてここが火打山ハイキングのハイライト、天狗の庭です。AM8:00


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 山頂はガスの中でしたが、素晴らしい雰囲気です。復路の晴れ間に期待して山頂へ向かいました。


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 巣作りの為?一生懸命枯れ草を集めるウソ。近づいてもなかなか逃げません。


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 湿原から尾根に取り付く地点、ここからは火打のピーク(中央)を眺めながら歩けます。


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 盛夏だと言うのにまだ雪渓が残っています、さすがは豪雪地帯ですね。


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 登山道脇は高山植物の宝庫です。半月~1ヶ月早ければもっと多くの花に出会えたことでしょう。


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 ライチョウ平のベンチでちょっと休憩。AM8:47


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 直江津方面の展望、日本海は霞んで良く分からなかったけど感動です!


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 歩いてきた方向を振り返る、妙高山をバックに天狗の庭や高谷池も見えます。


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 火打山頂上に到着、比較的早い時間帯ですが賑わっていました。なんと!私達が着ていた能郷白山Tシャツを見て声をかけられました(^^ AM9:28


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 三等三角点「火打山:2461.73m」


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 西方向の展望。手前が影火打でその先が焼山、その左下にチョコンと頭を出す雨飾山、そして遠方の小蓮華山(後立山)は新潟県最高峰です。


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 ここから影火打・焼山方面のルートは通行止めでした。


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 どこからが海でどこからが空か区別がはっきりしませんが日本海が見えています。見通しが良いと佐渡島も見えるとか。



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 遠方には後立山北部の山々が見えています。


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 天狗の庭と高谷池のアップ。


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 山頂で眺めを楽しんだら来た道を戻ります。歩いてきた尾根を眺めながらの爽快な下り。


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 高山植物が咲く斜面。


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 アサギマダラ蝶もたくさん見かけました。


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 天狗の庭に戻って池塘のワタスゲ、7月ならハクサンコザクラなど華やかな高山植物が咲きみだれるそうです。


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 30分待って逆さ火打をゲットできました。AM11:10


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 高谷池に戻ってきました。後ろは黒沢岳。AM11:28


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 ヒュッテ前のベンチでランチ、箸を忘れて小屋に泣きついたら快く貸して下さいました、感謝です!m(_ _)m


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 高谷池ヒュッテのトイレは小屋と別棟で、靴を脱いで使います。100円カンパ。


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 小屋から黒沢池へ向かいます。高谷池を振り返って見たところ。後方の山は高妻山と乙妻山。PM0:19


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 木道を歩いて行くとハナニガナが歓迎してくれました。


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 巨大なサンカヨウの葉っぱ。この植物は時々こんな大きさのを見かけますね。


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 茶臼山の頂上は単なる通過地点。PM0:43


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 茶臼山から下りに入ると黒沢池湿原のパノラマ。後方で雲に隠れているのは妙高外輪山。


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 眼下には池塘がたくさん見えます。


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 南方向には高妻山と乙妻山


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 天文台のような黒沢池ヒュッテ。


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 ヒュッテ前のベンチではハイカーが大勢休憩していました。私達もここで小休止。PM1:15


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 大倉乗越への分岐地点、妙高山にも登頂したいけど身の丈に合わせてここは笹ヶ峰へ戻ります。PM1:30


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 たくさん見かけたモミジカラマツの花。


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 湿原の門番、巨大なダケカンバ。PM1:37


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 ワタスゲ揺れる草原を行く、ここも素晴らしい雰囲気です。


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 解放感抜群の草原歩きが楽しめます。


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 湿地にはミズバショウやコバイケイソウ、写真のイワイチョウ(葉)やモウセンゴケなどがありました。


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 黒沢に架かる橋を渡って富士見平まで登り返し、もうかなり疲れているので、ここからの登りは体に堪えます。PM2:00


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 往きに通過した富士見平の分岐に到着、笹ヶ峰登山口へ向かいます。AM2:20


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 分岐から木道をひたすら下ります、十二曲り付近は急な階段道なので慎重に。


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 乙見湖が見えました。


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 黒沢橋では若者グループが水浴び中でした。PM3:34


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 往きは真っ暗で足元しか見えなかった木道をひたすら下ります。


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 ようやくと言った感じで、無事登山口にたどり着きました。下山届を出してお疲れさまでした。PM4:12


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 笹ヶ峰キャンプ場の駐車場は相変わらず車でいっぱいです。後ろにそびえるのは黒姫山。


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 笹ヶ峰キャンプ場に戻ってきました、昨日に比べてテントが減りましたね。キャンプセンターで缶ビールを買って二人でささやかなお疲れさま会。もう一晩ここで過ごして明日は観光しながら帰ります。その日のうちに帰らなくても良いので、ゆったり出来るのが嬉しい!


 高層湿原を持つ火打山、想像通り素敵な山でした。



(あとがき)
 火打山は深田久弥氏の著書「日本百名山」の中のひとつ。
焼山・火打山・妙高山は「頸城(くびき)三山」と呼ばれ、いづれも標高2,400mを越えています。妙高高原より北に火打山を越える高さの山はなく、新潟県では5番目の標高を誇るそうです。(1番は北アルプスの小蓮華山)
 歩いてみて特に素晴らしいと感じたのは、高谷池、天狗の庭、黒沢池の高層湿原です。高山植物の宝庫と言われ、天狗の庭では池塘に写る逆さ火打が出色です。

 火打山は山容がなだらかで、焼山や妙高山と違って麓から見えないので重きを置かれていなかったが、実際に歩いてみて初めてその真価が分かる。三山の”棟梁”はもちろん火打山である。と、深田久弥氏は日本百名山に書いています。
 確かに、笹ヶ峰から長い道のりを経て、天狗の庭に立って火打山の頂を見れば感動すること間違いなしです。
 登山道下部はほとんどが木道です。とにかくその長さが半端じゃない!よくぞこれだけ延々と設置したものだと感心しました。登山道の傷みが減りますし、何より歩きやすいので助かりました、感謝です!

 前後の宿泊はマイテント。笹ヶ峰には広大な草地のキャンプ場があり、フリーサイトは予約不要なのがマルです。ただ、夏休み中なのでとにかく人が多く賑やかなのはやむを得ませんね。
 サイトには冷たい水が出る炊事場、バーベキューグリル、水洗トイレが完備されていました。今回は使いませんでしたが、キャンプセンターにはシャワー(有料)があり、薪や氷、生ビール、缶ビールなどの販売もありました。




(備忘録)
・高谷池ヒュッテから下部は木道や階段が整備されていて歩きやすいですが、木道の無い所は岩で段差が大きい個所が多数あります。(十二曲り~富士見平)


【山小屋】
 ・高谷池ヒュッテ(妙高杉野沢観光協会) http://www.suginosawa.com/
【笹ヶ峰キャンプ場】
【日帰り温泉】
 ・苗名の湯 新潟県妙高市杉野沢2030 
  水曜日定休 10:00~20:00  大人450円 駐車場あり  
 ・妙高温泉 関川共同浴場 大湯 新潟県妙高市妙高680-12 
  大人250円 13:00~20:30 月曜定休
 ・赤倉温泉 滝の湯  
  大人500円 営業時間 9:00~17:00(木は16:00まで)温泉プール、駐車場あり
 ・燕温泉(無料露天風呂) 
  黄金の湯(男女別:タオル巻可)、河原の湯(混浴:タオル巻可)
  営業時間:日の出~日没 冬季閉鎖 月曜・金曜は午前中清掃のため入浴不可
  温泉街手前に駐車場あり
【野尻湖ナウマンゾウ博物館】http://nojiriko-museum.com/

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