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【近江鈴鹿】男鬼山と廃村探訪 2019/4/17 後編 [山歩き・ウォーキング]
イワスの鉱山跡地から、琵琶湖が眺められます。
場所・山行日 |
「男鬼山:おおりやま:683m:独標」「向山:むかいやま:659.87m:三等三角点」
「イワス:640m」「比婆之山:ひばのやま:670m」「高取山:たかとりやま:680m」
滋賀県彦根市・米原市・犬上郡多賀町 境 2019年4月17日(水) |
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ルート | 落合集落~男鬼集落~男鬼山~向山~男鬼峠~イワス~比婆之山~高取山~落合集落 Google earth俯瞰図はこちら |
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歩行距離 | 15.8Km(平面距離) | ||
標高差 | 落合集落 +70m男鬼集落 +270m男鬼山 -150m男鬼峠 +100mイワス +35m比婆之山 +20m高取山 -340m落合集落 |
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所要時間 | 09時間09分 6:48~15:58 1.7Km/h(休憩・昼食時間含む) |
鈴鹿山地の滋賀県側(近江鈴鹿)にあるマイナー山周回レポートの後編です。
前編はこちらをクリック!→https://teppan.blog.so-net.ne.jp/2019-04-24
平らな山頂の一番高い部分にある山名標識、ここがイワスです。漢字で表記すると”岩巣”でしょうか?
石灰石の鉱山跡地になっています。
鉱山下の谷間に後谷集落が見えます。
鈴鹿北部の山々が見えます。台形の鍋尻山(左)、御池岳、高室山など。冒頭写真にあるとおり素晴らしい眺めです。
左下にあるピークがイブキ、ちょっと霞んでいますが琵琶湖が見えています。
イワスでランチしたあと、分岐に戻って比婆之山へ向かいます。途中の鉄塔展望地。
午前中に歩いた男鬼山が良く見えます。
ここを登れば比婆之山です。直登しても良いですが、左へトラバース道あり。
一旦比婆之山に荷物をデポして、約500m程下って比婆神社へ参拝に行きましょう。
普段見かけない形のカタツムリ、石灰岩の山ならではですね。
山腹にある比婆神社の入口です。
岩場に寄り添うように建っている社殿。
まだ新しいです。麓の男鬼はすでに廃村になっていますが、今も大切にされている事が良くわかりますね。
比婆之山へ戻ってきました。toradoshiさんの山名標識。
霊仙山が良く見える場所なのですが、雲に隠れてしまいました。
比婆之山の端(写真)から東(左)へ下って高取山を目指します。
ロープ場もありました。少し前から雨が落ちてきました。
尾根を横断する深い溝、山城の堀切ですかね。
高取山城跡の表示がありました。
稜線上は倒木が多く、通過に苦労しました。
オオカメノキ(ムシカリ)
高取(高取山)です。すぐ北東に同じ高さのピーク(688m)がありますが、位置的にこちらが山頂に相応しいと思われます。
付近にはこれがたくさんありました。
すぐ北東のピークにあった標識。”鈴鹿300山”とあるのは、鈴鹿の山の定番ガイドブック「鈴鹿の山万能ガイド:西内正弘氏著」の300山リストに載っているからですね。
図根点もありました。
ガスが出てきました。尾根が広いので下りは方向判断が難しいです。
霊仙山が正面に見えますが、山頂付近は雲の中。
急斜面を慎重に下降。至る所に自生しているので踏みつぶさない様に。
ネコノメソウ
ユズリハのジャングルに突入。
当初は主稜線の終端から北の尾根を下るつもりでしたが、地形図に入谷から落合にかけて描かれている破線を歩いてみようと谷間を下降しているところ。
石灰石と灌木に阻まれ、難儀しながら下ってきました。もしかしたら?と期待したのですが、やはり急斜面の山腹に道はありませんでした…
滑落の危険が伴う急斜面を必死に下ると、小屋が見えてきました。
苔むした石灰岩の斜面を降りてきました。
落合の集落(廃村)に無事戻ってきました。
橋を渡り終えて、ようやく緊張から解放されホッとひといき。
汗ふき峠方面の林道はまだ工事中で、関係車両が出入りしていました。
平日は登山道も閉鎖中、早朝や休日なら通れそうです。
駐車場に戻ってふと足元を見ると… もうヤマビルが!ヽ(゚Д゚)
(あとがき)
後半歩いた比婆之山~落合までの稜線を歩いた方がいるのは知っていましたが、急に歩く事になったので予習はしていませんでした。
地形図を見てみると落合集落付近の急斜面の下降が一番の懸念材料です。当初尾根終端から比較的斜度が緩い北側の支尾根を下ろうと思っていましたが、地形図に入谷から落合へ続く破線路が描かれていたので、確認を兼ねて歩いてみることにしました。
地形図を見てみると落合集落付近の急斜面の下降が一番の懸念材料です。当初尾根終端から比較的斜度が緩い北側の支尾根を下ろうと思っていましたが、地形図に入谷から落合へ続く破線路が描かれていたので、確認を兼ねて歩いてみることにしました。
実際に歩いてみると危惧していたとおり道はなく、滑落しそうな急斜面を恐る恐る下って何とか帰還できました。もし次に歩く機会があったら、この場所を下るのは止めておきます。(^^;
廃村「落合」と「男鬼:おおり」
今回山歩きの一環で廃村を訪ねることになりました。鈴鹿山脈の近江側にはこうした廃村が多くあります。まずこんな山奥に集落があること自体驚かされますが、残された集落でかつての生活の名残を実際に見たとき、哀れさを感じたのはもちろんですが、不便な場所で生活を営んでいた人々の強さに尊敬の念を抱きました。
(備忘録)
【落合集落~男鬼集落】
約2キロの車道歩きで危険個所なし。途中沢沿いの道が崩れているので車は通行止めになっている。仏生寺からなら車で男鬼集落まで入る事が可能。
【男鬼集落~男鬼山】
男鬼集落から分岐まで約1キロ車道を歩き武奈方面へ曲がる。さらに約400m歩いてヘアピンカーブ手前から山道へ。尾根に乗ったら西方向を目指せば男鬼山頂。途中車道を横断する地点あり。
【男鬼山~向山】
山頂から西方向へ下り林道に出る。さらに西へ進み尾根に乗ったら北方向へ進む。向山手前の鞍部へ出るには、尾根なりに進まず途中から北(左)へ下ること。
【向山~イワス】
向山から往路を戻り、適当な尾根を南に下って男鬼峠に出ました。倒木が多く道はありません。途中「東」「西」を刻んだ石柱があります。舗装路が男鬼峠までつながっているので、そちらの方が遠回りですが安全確実に歩けます。
男鬼峠からイワスは尾根伝いを登って行く。途中から植林の急斜面に変わり、登り切った所が分岐地点。向かって左が比婆之山で右がイワス。右の尾根の途中から南に外れて下ると堰堤があるので、その上を歩いて少し登った所がイワスの最高点。石灰石の採掘鉱山跡地になっている。
【イワス~比婆之山】
分岐地点まで戻り、左(東方向)の尾根を行く。途中鉄塔がある展望地あり。比婆之山から広い尾根を北へ500m程下ると比婆神社がある。
【比婆之山~高取~落合集落】
比婆之山の端から東へ尾根芯を進む。倒木が多く歩きにくい個所あり。673m独標から先は尾根が広く、下りに使うと進行方向の判断が難しいので注意。
尾根終端近くから急斜面を下れば落合集落ですが、地形図の破線ルートは廃道で踏み跡すらありませんでした。今回歩いた落合集落手前の急斜面のトラバースや下降は滑落の危険を伴うのでお薦めできません。尾根終端にある540mピークから北の尾根を下った方が安全だと思われますが未確認です。
タグ:鈴鹿の山
こんにちは。鈴鹿でも北部や滋賀方面は行ってないんで、登ってみたいです。まもなく、仕事から完全に足を抜けそう?なんで東海の山も行けそうです。teppan さんの記事が参考になりそうです。連休は天気がいまいちのようなんで予定はなし、天気が良ければさっと出かけたいです。これから夏にかけて登山シーズンですが、新緑前の木枯れの道は明るくていいですね。
by Jetstream (2019-04-27 11:38)
こんにちはJetstreamさん
鈴鹿山地でも滋賀県側は比較的なだらかで二次林(落葉樹)が多く、初夏は新緑、秋は紅葉が美しいです。最近は滋賀県側ばかり歩く様になりました。
人は少ないですが、その分静かなハイクが楽しめます。時間に余裕ができましたら、ぜひ歩いてみて下さい。
by teppan (2019-04-27 14:10)