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長靴登山のススメ [モノ・道具]
最近長靴登山の快適さにハマってます^^
ハイキングや登山と言えばトレッキングシューズが定番。厚い靴底でアッパーは防水透湿、近頃の山用シューズは性能向上著しく、足に合った靴で歩くとハイキングはより快適で楽しいものです。
しかし… こと沢の渡渉があるルートだと、多くの皆さんが苦労されているのではないかと思います。
最終手段は靴を脱いで渡渉となる訳ですが、水は冷たいし、デリケートな現代人の足の裏では、これもなかなか大変です。
その苦労を一気に解消してくれるグッズがあります! そう、それが長靴(^^
その苦労を一気に解消してくれるグッズがあります! そう、それが長靴(^^
渡渉を繰り返しながら沢沿いのルートを歩く際、水に濡れない場所を探しながら進むわけですが、長靴はその面倒を一気に解消してくれるスグレモノです。ルート取りに悩む事なく水の中を歩けるので、時間短縮にもなります。
かといって岩場が苦手か?と言いますと、そんな事はありません。
よく長靴だとが柔らかくて足を挫きやすいと思われがちですが、実際に歩いてみて全く逆だと思いました。柔らかい靴底は、地面の凹凸が良く伝わり、アッパーも柔らかいので足首が自由自在に動かせ、返って足は挫きにくいと感じました。そしてもうひとつの長所が履きやすいという点、靴擦れの心配も少なく、歩くのがものすごく楽なのです。ズボッと履いて靴紐を結ぶ事なくすぐスタート、この手軽さがまたいいです!
こんな場所でも何のその!
不安定な飛び石を怖々渡る気苦労は全くありません。
登山道でも岩場でも大丈夫。
今回私が試したのは「ミツウマ・ベールノース7030」という長靴。農作業用ですが何色かあり、街歩きでも恥ずかしくないデザインです。靴底はこんな感じで、濡れた岩でも意外に良くグリップしてくれます。
このモデルの特徴は材質がPVC(ポリ塩化ビニル)一体成形であること。いわゆる”ソフビ”というやつで、独特の臭いのするアレです(※可塑剤が環境ホルモンで問題提起されています)。一般的なゴム系長靴と違うのは、PVCが耐候性に優れ、衝撃や切り裂きに強いという点。岩場の多い沢歩きには向いた材質です。その代わり少し重いのが欠点。
内側には足入れを良くする処理が施されています。
そして折り畳みできるのも長所のひとつ。私の最近の山歩きでは場所に応じて長靴とトレッキングシューズを履き替えながら歩きましたが、おかげでザックスペースの占有が少なくて済みました。
折り畳みができる長靴は、例えば日本野鳥の会の「バードウォッチング長靴」など数多く出回っています。今回の長靴がベストチョイスかどうかは分かりませんが、この長靴は一足2000円程度とコスパにも優れています。
【欠点は?】
・まず何と言っても蒸れるということ。
これだけはどうしようもありません。私も汗っかきに類する人間なので、長靴を履くのが嫌いです。山歩きの終盤では靴下はグショグショ… 長時間歩く際には換えの靴下が必要です。
・まず何と言っても蒸れるということ。
これだけはどうしようもありません。私も汗っかきに類する人間なので、長靴を履くのが嫌いです。山歩きの終盤では靴下はグショグショ… 長時間歩く際には換えの靴下が必要です。
・積雪期には向いていない。
まず保温力が全くない。靴底が柔らかすぎてアイゼンは装着できない(簡易アイゼンやチェーンアイゼンなら可能か?)し、固い雪ではキックステップもできません。残雪期の腐った雪なら、長靴の強みを発揮できると思います。TPOに応じた使い分けが必要ですね。
まず保温力が全くない。靴底が柔らかすぎてアイゼンは装着できない(簡易アイゼンやチェーンアイゼンなら可能か?)し、固い雪ではキックステップもできません。残雪期の腐った雪なら、長靴の強みを発揮できると思います。TPOに応じた使い分けが必要ですね。
・靴底が薄いので、足裏が痛くなる。
これはインソールを他の物に変えたりすることでカバーできます。
これはインソールを他の物に変えたりすることでカバーできます。
・中で足が動いてしまう。
不安な人は下記画像のように、ストラップや紐で縛れば動きにくくできます。
ちなみに、写真は私が持っているもう一つの長靴「岩礁」です。主に林業関係者向けのモデルで、底にスパイクが付いています。
岩礁の靴底 凍った場所では強そうですが、岩場ではピンが多すぎてゴム部分が接地せず、逆に良く滑るのが欠点。
不安な人は下記画像のように、ストラップや紐で縛れば動きにくくできます。
ちなみに、写真は私が持っているもう一つの長靴「岩礁」です。主に林業関係者向けのモデルで、底にスパイクが付いています。
岩礁の靴底 凍った場所では強そうですが、岩場ではピンが多すぎてゴム部分が接地せず、逆に良く滑るのが欠点。
【まとめ】
いろいろと書きましたが、何度か長靴登山をして感じたことを箇条書きにしておきます。
(長所)通常の登山道[岩場]でも十分歩ける・渡渉が楽々できる・足の圧迫や靴擦れが少ない・靴紐を結ぶ手間がない・足を挫きにくい・スパッツ不要・泥道では最強・洗うのが簡単・お値段が安い
(短所)蒸れる[夏場は特に]・岩にぶつけると痛い・保温力なし・固い雪は適さない
※長靴が渡渉の強い味方だと書きましたが、最強なのは濡れてもお構いなしの沢登り装備である事を付け加えておきます。
アルプスの小屋番さんの中にも長靴を常用している方がいらっしゃると聞きますし、たまに白い長靴を履いて登山されている人を見かけます。(魚市場や食品工場などで使うやつで、やはりPVC製)
玄人が認める長靴登山、私は今後も渡渉が多いルートなら迷わず長靴を履いて行こうと思います^^
玄人が認める長靴登山、私は今後も渡渉が多いルートなら迷わず長靴を履いて行こうと思います^^
こんにちは。
我が家も、長靴購入して、何度か沢歩きに使ってみました。
ワークマンの作業用長靴で、ちょっと硬くて折り畳みができません。
やっぱり長靴と言ったらミツウマ印が良いのかな?
長靴は便利ですが、我が家では急な下りはちょっと無理っぽいです。
やっぱり折り畳みタイプがベストかな!?
次に買うときは、試してみます!
by totok (2018-05-25 19:03)
こんばんはtotokさん
ミツウマ以外にも良い長靴はたくさんあると思います。
ただ、ここは業務用長靴のメーカーなので、自分的には信頼度が高いです。
下りはつま先が当たりますが、登山靴みたいに痛くならないのが良いです。長靴での下りは不安な気がすると思いますが、慣れれば大丈夫だと思います。
by teppan (2018-05-25 20:50)
膝までと云う場合には長靴がいいですね。幌尻岳に登るとき渡渉用のシューズを買いましたが、見事に滑って沈没しました。大きなゴミ回収用のビニール袋をザックに入れて荷物は事なきを得ましたが、カメラがNG。それに懲りて防水コンデジにしました。
by Jetstream (2018-05-27 10:43)
こんにちはJetstreamさん
渡渉が多いと分かっていれば、長靴は本当に便利です。
それに登山道も意外に問題なく歩けました。ルートによっては長靴もアリですね。
幌尻岳は沢沿いルートなのでしょうか?カメラNGは痛かったですね。
私も防水コンデジ持ってます。P社のやつですが写りが満足できなくて、今はほとんど使ってません。O社のモデルは定評があって良さそうですね。
by teppan (2018-05-27 11:33)
長靴登山!賛成!
山ねずみも山友から勧められて3年くらい前から長靴登山をしていますが、山ねずみは(スパイク付き長靴)専門?です。特に冬の鈴鹿山脈はこれが最高!まず滑らない!脱着?が簡単!アイゼン不用!足が濡れない!上部に締紐が付いているので靴内に雪が入らない!鈴鹿の冬山はこの長靴一筋?です。
ただし雪のアルプスは雪が深いので矢張り登山靴+アイゼンが安全でしょう。
それに無雪期でも雨上がりや雨の日の登山はスパイク付き長靴が安全&快適だと思います。
これからも安全快適な長靴登山を楽しみましょう。よろしく~!
by 三重、津、山ねずみ (2018-07-04 19:17)
こんばんは山ねずみさん!
なんと!
私が尊敬する山ねずみさんからコメントを頂き、大変恐縮しております!m(_ _)m
長靴はホント良いですよね!脱着の簡便さが何よりの優れた点だと思います。あの面倒な登山靴の紐縛りやアイゼンの脱着も全くなし!あの簡便さを体験したら、登山靴の窮屈さが馬鹿馬鹿しく思えます。
適材適所で、長靴はこれからもteppanの重要な装備のひとつです。
コメントありがとうございました!
by teppan (2018-07-05 19:13)