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御池岳 タテ谷・みぶな野・真の谷 2017/10/18 [山歩き・ウォーキング]

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 滋賀・三重県境の鈴鹿山脈の一峰 御池岳へ 赤く色づき始めたオオイタヤメイゲツ。

場所・山行日  「御池岳:おいけだけ:1247m(丸山)独標」2017年10月18日(水)
 滋賀県東近江市茨川町・君ヶ畑町
ルート コグルミ谷登山口~タテ谷分岐~鈴北岳~丸山~カタクリ峠~真の谷
~白瀬峠~カタクリ峠~タテ谷分岐~コグルミ谷登山口
歩行距離 12.6Km(平面距離)
標高差 
登山口~鈴北岳+650m 丸山~カタクリ峠-290m カタクリ峠~真の谷分岐-75m
真の谷分岐~白瀬峠+150m  カタクリ峠~登山口-390m
所要時間 09時間34分 06:00~15:34 (休憩・昼食時間含む)
Google earth俯瞰図はこちら

 ※タテ谷道はほとんど廃道状態です。途中の案内表示等はなく、はっきりとした踏み跡も見つかりませんでした。歩く場合は地形図・コンパス・GPS等でルートファインディングを要します。コグルミ谷分岐からしばらくは急斜面が続き、滑りやすい土質で歩きにくく、あまりお勧めできるルートではありません。
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  三重県側のコグルミ谷登山口をスタート。AM6:00

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 序盤は階段整備された高巻き道です。谷沿いの道は大雨が降る度に崩れてしまいますが、このルートも例外ではありません。整備に感謝です。

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 石灰岩が露出した谷は伏流水になっているみたいです。

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 コグルミ谷ルートをそのまま登れば御池岳の最高点「丸山」直下に出ますが、この日は写真の分岐からタテ谷ルートへ入りました。

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 地形図で想像はしていましたが、いきなり急登が始まりました。前日までの雨でヌルヌルの斜面は滑りやすく悪戦苦闘。

 40度近い急斜面を標高差約250m登ります。入口に標識があっただけで、道案内もテープ指標も見当たりません。以前は道だったと思われる溝付近を必死に登ります^^;

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 ジンジソウです。
ダイモンジソウにそっくりですが、花びらの上3枚が短いので”人字”ということらしい。

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 鋸歯が細かくギザギザで印象的な葉。マメザクラの仲間でしょうか?

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 これは50~60センチ大の落石が枝に引っかかっているところ。いかに斜面が急だか良く分かりますよね(汗)

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 タテ谷の本流は尾根を西へ1つ越えた先なので、トラバース気味に移動しながら向かいます。このあたりは植林でした。

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 下に石灰岩が露出した白い谷が見えて来たら、そこがタテ谷です。谷底に降りて登りました。確かめた訳ではありませんが、地形図で見る限り谷の下部はかなり狭く急峻です。きっと危険なのでコース設定がないのでしょう。

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 やがて緩やかになったあたりで開けてきました。


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 谷の南側は二次林の開放的な斜面が広がりとても良い雰囲気です。鞍掛尾根の1056mピークから続いている尾根です。
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 ズルズルスリップしながら必死に登った序盤の斜面が嘘のように緩やかになってホッと一息。

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 谷3本が合流する地点 中央の尾根に取り付き「みぶな野」を目指します。

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 ふと足元を見るとアミカサタケがありました。

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 石灰岩の山なので、カレンフェルトやドリーネも点在しています。苔むした石灰岩がこの山の特徴のひとつ。

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 チョロチョロと可愛いらしい生き物が・・・
シマリスの仲間は北海道に居るのを除いて外来種ですが、ここでは市民権を得ているようですね。

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 落ち葉の斜面を登ります。

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 ブナの木をチラホラと見かける様になってきました。

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 やがてシダの生い茂る開放的な斜面に出ると、

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 一気に景色が開けました! 霊仙山、伊吹山、北アルプス、乗鞍、御嶽、中央アルプス、恵那山などが一望です。(写真クリックで拡大表示)

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 そしてこの山!霊峰白山です。ここからだと別山は御前峰の右側になります。

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 さらに登って行くと、ブナを見つけました。幹周り2メートルを超える大木です。

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 すぐ下にもう一本のブナ。

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 さらに下って見上げると3本の大木が並んで見えます。ここが「みぶな野」と呼ばれる場所に違いない。ただし、一番下の木はミズナラでした。

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 さらにもう少し下ると大きなブナの木がありました。

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 若狭湾から抜けてくる季節風の影響で、比較的積雪が多い鈴鹿山脈にはブナが結構ありますが、この場所にある様な大木は少ないです。貴重ですね。

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 中里ダムが見えます。アースダムとしては日本一の体積だそうです。湖は鈴鹿山脈と養老山地に挟まれているので、鈴養湖という名前だそう。

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 みぶな野からさらに登って県境稜線に出ました。ここから一旦鈴北岳へ。

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 鈴北岳の山頂、360度の大展望が素晴らしいです。(写真なしm(_ _)m)

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 気温は18度Cです。AM9:48

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 こんもりとした丘が御池岳の最高点丸山です。
御池岳はテーブルランドの別名があり、長辺約3000m、短辺が約400mの長方形の平らな広い山頂部を持つ特異な山です。平行する様に藤原岳が並んでいますが、太古はひとつの山だったと言われています。この台地に立っていると、標高1000mを越えている場所だとはとても思えません。”御池”の名前は文字通り大小の池が30程点在していることによりますが、ドリーネがたくさんあり、そこに雨水が溜まったものだそうです。
 私は”鈴鹿の空母” あるいは ”鈴鹿のギアナ高地”と勝手に呼んでいます。^^

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 台地の北西にある1182mピークから眺めたピラミダルな天狗堂。整った姿に一目惚れした山ですが、まだ未踏です。

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 お池のひとつ”丸池”

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 カワチブシの花はほとんど終わり。

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 シダを分けながら丸山を目指しているところ。

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 すっかり秋の空になってきました。

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 ここが御池岳で一番高い丸山の頂上。正確にはこの少し南側にある盛り上がりが一番高い部分です。

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 丸山から北へ下りカタクリ峠を目指します。

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 鈴北岳方面分岐から少し下った地点。道はここから大きく巻いて、尾根の反対側へ回り込んでいきます。

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 ナメコの季節です。お味噌汁に入れると美味しいですよね^^

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 カタクリ峠です。

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 峠を北へ下れば登山口ですが、反対側の真の谷へ降りて探索に行ってみます。

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 合流地点。右から合流する谷が、鈴北岳・御池岳分岐に至る真の谷本流です。

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 近くにあった大きなトチノキ。

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 水の流れが現れました。普段水があるかどうかは知りませんが、昨日までの雨で水量が多いのかも。

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 山腹を歩いたり渡渉をしたり、歩きやすい所を選びながら下流へ移動します。

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 水深はわずか。これでも水量が多い多い方なのかもしれませんね。

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 ハウチワカエデの葉、大きいですね。

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 上流を振り返る。だんだんと趣のある流れになってきました。

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 河原が広がっている地点に到着。キャンプ適地と呼ばれているところです。シートで包まれた荷物がデポされていました。ここで泊まりの人が居るのかな?

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 リコールで新品になったザック、本日デビュー。

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 本日の山メシ。”じゃがりこ”はお湯を注いでポテトサラダ風にしました。

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 40年程前にカップライスという商品が発売されたことがありますが、お湯で戻したアルファ米がスカスカで全然美味しくなかった記憶があります。技術の進歩でしょうか?現在は食感もかなり向上しましたね。teppanはカレー版よりこちらの方が好みです。

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 食後の紅茶とデザート。

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 休憩後、この地点から尾根に取り付いて白瀬峠(白船峠)へ向かいました。

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 ウリハダカエデの落ち葉。黄色に赤色、色はどの様な条件で決まるのでしょう?

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 急なジグザグ道を登った後、ブナ林の山腹道を登ります。

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 この日はまだ紅葉には早かったみたいです。赤色は少ないので目立ちます。

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 白瀬峠に到着。ここは藤原岳から尾根続きの場所です。左)コグルミ谷方面 右)藤原岳山頂方面

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 峠にはこんな案内指標が2つ。どちらへ行っても同じカタクリ峠に出ます。

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 ”区”?でしょうか?

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 写真は冷川岳(荷ヶ岳・1054mピーク)付近 北側に丸尾が接続しています。

 
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 ミヤマシキミ

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 シロモジの黄葉

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 森林火災の原因の大部分は「火入れ(野焼き)と焚き火」だそうです。

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 かなり疲れが出てきましたね(^^

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 カタクリ峠に戻ったら、今度は真の谷と反対側のコグルミ谷へ下ります。

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 急な尾根に付けられた階段道。整備に感謝です。

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 シロヨメナ

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 ようやく朝のタテ谷分岐まで戻ってきました。

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 登山口が見えて来てホッと一息。今日も無事戻ってこられました。

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 コグルミ谷登山口周辺には駐車スペースがほとんどありません。すぐ下の林道入口付近に2~3台くらい駐車可。

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 さらに下った所のスペースは不法投棄防止の為、ガードレールで閉鎖されたとのことです。

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 いなべ市内にある六石高原ホテルに寄ってお風呂。

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 離れにある六石温泉は600円にプラス200円で、フェイスタオル&バスタオルレンタルとソフトドリンク付き。

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 こじんまりとした浴室。ぬるいお湯でしたが、後でポカポカしてくるお風呂でした。

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 休憩室でドリンクをいただきました。 夜はホテルのバーになるみたいですね。

タグ:鈴鹿の山
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