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雨の富士山 2017/8/15~8/16 [山歩き・ウォーキング]

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 砂走館からの日の出

場所・山行日  富士山 ふじさん 3775.51m 剣ヶ峰:二等三角点 2017年8月15日~8月16日
 静岡県富士宮市
ルート 1日目:富士宮新五合目~富士宮頂上~剣ヶ峰~御殿場ルート頂上~赤岩八合館~砂走館
2日目:砂走館~七合目~宝永山分岐~宝永山~宝永第一火口~富士宮新六合目~新五合目
歩行距離 1日目:8.4/9.0Km(平面/沿面距離)
2日目:4.4/4.5Km(平面/沿面距離)
標高差  富士宮新五合目~剣ヶ峰+1380m 御殿場口頂上~砂走館-580m 砂走館~宝永山-430m
宝永山~第一火口底-260m 第一火口底~新六合目+66m 新六合目~新五合目-115m
所要時間
1日目:04時間39分 04:39~13:44(休憩・参拝時間含む)
2日目:01時間43分 06:55~08:39(休憩時間含む)
実測ルート図はここをクリック!   Google earth俯瞰図はこちら

 「一生に一度は日本一の頂に立ちたい。」普段山には興味を示さないSクンの希望を達成するべく、一緒に富士山へ行ってきました。今回のメンバーは4人です。「極端な悪天候でなければ決行」の意向でしたので、曇り空の中予定通り富士山へ。五合目に着いた頃には頂上付近も見えていましたが、やがて雲に覆われ終始雨模様に、試練の富士登山となりました…

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 午前0時頃愛知県を出発、新東名高速・清水PAで朝食です。フードコートは何軒もあるのに、この時間開いているのはラーメン屋のみ… もうちょっと何とかならないのかな?

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 富士宮ルートのマイカー規制中は水ヶ塚公園駐車場が指定されています。シャトルバスの始発はAM6:00からなので、並んでいるタクシーに乗車しました。AM3:50

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 約40分で富士宮口新五合目到着。写真の場所で保全協力金1000円を渡して入山します。

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 ここからスタート

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 雲の上に出ていますが、さらに高い雲で覆われています。

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 この時点では一応山頂は見えていました。

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 新六合目には雲海荘と宝永山荘がある。

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 500mlが300円です。なんと吉田ルート頂上にも自販機があるんですよ、日本一高い所にある自販機でしょうね(^^)

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 宝永山荘の横から登山道は続いています。

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 南海上の雲は変わった形、お天気が崩れる兆候でしょうか?

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 富士宮ルートは登り下りが同じ道になっていますが、この時間のこの地点では、ほとんど下山者とすれ違うことはありませんでした。写真の場所だけ、ほんの少し上下線が分離されていました。

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 こんな栄養の無さそうな地質でも咲くオンタデ。

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 新七合目の御来光山荘です。

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 順調に高度を上げて、

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 元祖七合目・山口山荘到着

スカイライン終点が3.5合目から新5合目に変わり、下の小屋が新7合目になったので、ここは区別の為”元祖”と名乗ることになったそうです。

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 地形の変化もなく、眺めも変わらず、ただ黙々と歩を進めていく、これが富士登山。

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 短パン生足にビーチサンダルだって!? おいおいっ!

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 8合目池田館手前で下山者渋滞発生 雨が強くなってきたのでレインスーツを着ました。体力・持久力的には全く心配のないSクンでしたが、唯一懸念されていた高山病の症状が出始めペースダウン。様子を見ながら休み休み登りました。

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 鳥居の柱はご覧の通り…

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 こんなことしても、御利益はないと思うけど…

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 九合目・萬年雪山荘

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 さらに登ると残雪。これが萬年雪山荘の名前の由来。今年は残雪が多い様に見えます。

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 九合五勺・胸突山荘 Sクンがかなり辛そうなので、しばらく小屋で休憩することにしました。

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 何かオーダーしないと休ませてもらえないので、コーヒーとココアを頼みました。
写真は金剛杖に焼印をしているところ。焼小手ではなくて、ヒーターで熱した焼印の上を、徐々に転がしながらの作業なので時間が掛かるみたいです。今日は雨で濡れた杖が持ち込まれるので、最初に乾かしてから作業していました。

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 いきなりですが、富士宮頂上に到着しました!雨が降っているので、おっくうでなかなか写真が撮れません。写真は浅間大社奥宮の中。参拝して御朱印を頂きました。初穂料は富士山価格ですよ^^;

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 最後の気力を振り絞って剣ヶ峰へやってきました。富士宮頂上からさらに標高差60m、最後の急坂がとてもキツイんです^^; ここで測定したSpO2の数値は90~91くらいでした。
 
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 Sクン(左端)登頂達成おめでとう!ここまでよく頑張りました!

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 二等三角点:富士山 3775.51m 。一番奥には電子基準点もあります。

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 そしてここが富士の最高地点です。大内院は全く見えず。現実の日本最高所は後ろにある観測所跡に建つ櫓の天辺なんですね~これが…^^;

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 お鉢回りは断念して御殿場ルートを下山。写真は以前泊まったことのある赤岩八合館。

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 八合館前にあった ”大根のしっぽファミリーズ” ^^

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 今回付き合ってくれたGクンもかなりお疲れみたいです。^^

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 今宵の宿、砂走館が見えてきました。山頂の写真にも見えますが、下を撮ってます。

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 山小屋の中です。ハイシーズンなのですが、この日は余裕があってゆったりと寝られました。1泊2食付きで7500円。ここは土日割増料金はありません。夕食は定番のカレーライスでおかわりは何度でもOK。


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 翌16日早朝の砂走館 霧雨が降っています。

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 ヤカンでお湯を湧かして朝食準備中。ミニ扇風機で風を送ってます。

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 ここ数日はお天気が優れないみたいで、小屋のスタッフも太陽が恋しいんだね。

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 今年7月に設置されたベンチ。「宝永テラス」と書いてありました。小屋のFBで設置の様子が見られますよ。https://www.facebook.com/akaiwasunabashiri/

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 小屋前の斜面に群生するミヤマオトコヨモギ。
 
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 少し青空が覗いていました、秋の雲ですね。

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 さて、出発しますか。

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 一晩お世話になりました!

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 晴れてさえいれば、ご来光が良く見える御殿場ルートです。

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 金ちゃんヌードルが静岡県民のソウルフードだってご存じでしたか?地元徳島に次いで売り上げ堂々全国二位ですって!

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 日の出館(休業中)前に捨てられていたお弁当。その他にもスイカを食べた残り、タバコの箱など、ゴミが目立ちました。山を趣味とする人だけでなく、ありとあらゆる種類の人間が集まる富士ならではの光景と言えます。

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 大砂走りルートと宝永山分岐地点 風で飛ばされた砂が当たって傷だらけの標識、過酷さを物語っていますね。

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 馬の背の分岐地点。真っ直ぐ宝永山へ向かいます。

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 宝永山です。一応来ましたが、ま~っ白け!

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 宝永第一火口底へ下っているところ。計画では帰りに宝永山から大砂走りを下り、双子山、幕岩を通って水ヶ塚公園まで歩く予定でしたが、天候が優れなかったため、変更してスタート地点の富士宮ルート新五合目へ下る事にしました。

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 一面に咲くオンタデ。火山灰とのコントラストがハッとするほど美しいですね。

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 おなじみのデッカイ落石。反対側の斜面から転げ落ちてきて、ここまで登って来たものと思われます(((;゜Д゜)))

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 ここまで降りてくると、オンタデ以外の花がチラホラ。これは紫色が目立つムラサキモメンヅル。

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 ここを登り返して富士宮ルート新六合目へ向かいます。

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 ヤマホタルブクロとミヤマオトコヨモギ。ここのホタルブクロは草丈が低いですね。

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 おなじみフジアザミの大きなツボミ。花はこれからです。

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 ずっと下りだったので、この登りは堪えます。

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 昨日通過した富士宮ルート新六合目に着きました。今回の山旅もあとわずかです。

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 ラムネのディスプレイ。買う時は小屋の中にあるやつです^^

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 富士山の荷揚げはこのブルドーザー。荷物箱と屋根を付けたスペシャルです。

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 ラムネと書いた箱が積まれていましたね。(^^)

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 新五合目のレストハウスが見えて来ました。

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 無事帰還です。山から下りてきたのに保全協力金の案内をされました。収受は民間に任されているみたいです。泥んこ・ずぶ濡れのままでもタクシー(写真)に乗せてくれました。

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 ”弾丸”って表現は、的を射ている様で適切ではない様な… だって弾って1度発射されたら戻ってこないですもんねえ…

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 保全協力金を払うともらえるもの。払った我々は使途が明確なのかチェックが必要ですね。

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 浅間大社奥宮の御朱印2種。初穂料はひとつ1000円でした( ゚Д゚)左は今年2017年からの新しい授与印です。


  麗しい姿でそびえる孤高の峰。多くの人々が様々な目的で頂を目指す富士山。なんと魅力的で罪作りな山なのでしょう。本当の富士の頂は剣ヶ峰でもお鉢の上でもない、登った人それぞれの心の中にあるのだと、条件の悪い中を登る、多くの登山者の生ドラマを見てそう思いました。

 「登る阿呆に見る阿呆、同じアホなら登らにゃ損そん」
富士に登ろうと思い立ったら、心の賞味期限が過ぎない内にお早めにどうぞ。たった一度でも、誰もが一生の思い出になる事間違いなしです。

 入山協力金の徴収状況は全体の50%台だそうです。地元行政はもっと徴収率を上げたいそうですが、納入した人は缶バッジをもらっても少しも嬉しくないですよね。使途を明確にするのは当然ですが、もっと払った人にメリットがある様にするべきだと思います。
「払った人はトイレが無料になると良いのに」と、同行したGクンが言っていました。山小屋の有料トイレは、現金を投入すると入口のドアロックが解除される仕組みが多かったのですが、カード方式にして入山協力金を払った人は何回分か無料で使える様にすれば良いのではと思いました。

(備忘録・登山、周辺情報など)

【マイカーでの富士宮口新五合目アクセス】
(富士宮ルート・マイカー規制中の指定駐車地)
水ヶ塚公園駐車場 午前3:30到着(駐車料金1,000円)

(シャトルタクシー)
水ヶ塚公園のタクシー乗り場に待機していて予約無し乗車可
(往き:5,080円深夜割増  帰り:4,450円でした)定額ではなくメーター課金、状況によって金額が変わります。篠原タクシー:0544-26-4111・岳南タクシー:0544-26-4114・富士宮交通:0544-27-1234

(シャトルバス)(片道1,150円、往復1,800円)
富士宮口五合目行き6:00~20:00、水ヶ塚駐車場行き7:00~20:40

【登山道】
 富士宮ルートは上下山道共通です。登山者とのすれ違いがあるので気をつけて。
ゴツゴツした溶岩の道は、万が一転倒すると大ケガは必至です。前日も救急搬送された人が居たそうです。Tシャツ・短パンではなく、長袖・長ズボン、できればヘルメット装着を推奨します。

【お風呂】
「天母の湯:あんものゆ」薬草露天風呂、飲食、マッサージ ※温泉ではありません
1時間410円、3時間720円 AM10:00~PM20:00(7~8月はPM21:00)
富士宮市山宮3670-1 TEL0544-58-8851 毎週月曜日・年末年始休業

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Jetstream

お疲れ様、富士山登頂おめでとうございます。
富士山思い立ったら、機会があったらさっと登る。その通りですね。私もおんなじルートで辿りました。晴れてればよかったですね。でも、ヤマを登っていればいつか一度は登っておきたい山ですね。
ここは普通の山とは違うんですが、空気も薄く結構キツイ山だと思います。そして登った後は、他の山に登った時、富士はどこかと探し、眺めていい山である実感します。
by Jetstream (2017-08-19 00:35) 

teppan

Jetstreamさん、こんにちは、コメントありがとうございます。

 最初で最後(たぶん)で挑んだSクンでしたが、ほとんど雨の中だったので残念無念。スケールの大きな眺めと火口を見せてやりたかったです。
でも、自分の足で日本一の場所に立てたのは事実なので、充実感はあった事と思います。

 五合目からでも標高差1300m以上、延々と続く単調な登りは精神力を問われますが、どことなく人生に似ている様な気がします。他の登山者の人間ドラマ(ドキュメンタリー)を生で見ていてそう思いました。 
by teppan (2017-08-19 09:15) 

水鵬

富士山登山お疲れ様でした。
最近忙しくブログを全然やれていないので^^;
SpO2の数値が90~91とはかなり酸素不足ですね><;富士山のキツさがわかります。
それにしても、あのゴミ・・・
ろくでもない輩がこの世には多いんですよね。
本当に萎えます。
やはり富士山は見る山で登りたいとは今の段階では到底思えないのですw
基本的に私は山に登りたいのでは無く、山の中を歩きたいタイプなんですね。
ちなみに、てっきり私は金ちゃんヌードルは名古屋のソウルフードだと思い込んでいましたw
by 水鵬 (2017-08-19 09:49) 

いた

お疲れ様。御無事の下山何よりです。

「登る阿呆に見る阿呆、同じアホなら登らにゃ損そん」でなく
「富士山登らぬ阿呆に、二度登る阿呆」って習いましたけど・・・

最後に登った時は、お盆の連休で3列独立シートのバスを奮発しました
登山と運転とは本当すごいですね


by いた (2017-08-19 18:08) 

teppan

こんにちは水鵬さん
富士山は日本一高い山、それだけで登る価値があると自分は思っています。でもそれは人間の勝手な言い分で、富士山にとってはどうでも良いことですよね。

自分的には里山でも富士山でも同じ、そこに山があるから登る。
ただそれだけです(^^)

ひとつだけ弁護させて下さい
富士山も五合目以下は素晴らしい「山の中歩き」ができますよ!
皆さん上を目指すばかりで、本当にもったいないなと思います。
by teppan (2017-08-19 18:37) 

teppan

いたさん、こんにちは!

いたさんは阿呆でしたか?それとも…
私はこれで3回目なので、大馬鹿野郎でしょうか?(^^;
他のサイトにもこのレポートを上げているので、そこでも”いた”さんと同じご指摘をいただきました。

山はたった一回登っただけでは良さは解りません。スケールが大き過ぎる富士山なら尚更だと思います。先の水鵬さんのコメントの返信にも書きましたが、山頂が山の全てではありません。中腹にも麓にも良さがあるかもしれません。

今回は登頂希望者の随行で頂上を目指しましたが、以前に中腹だけを散策して富士の奥深さを知りました。守備範囲で気になった山は何度か歩いてみたい、それが私のスタイルなんです^^
by teppan (2017-08-19 18:57) 

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