歩き納めは猿投山へ 読図トレーニング山行 2016/12/29 [山歩き・ウォーキング]
猿投山最高点とお猿のぬいぐるみ
申年もあとわずかになった29日は猿投山へ。久しぶりに読図トレーニングを兼ね、ほとんど誰も歩かないバリルートを踏んできました。道も案内も無い初めてのルートをGPSもコンパスも使わずに歩く(迷ったら答え合わせはアリで)、地形図というパズルを解き明かすのは山を歩く楽しみの一つです。※「猿投山は愛知県豊田市と瀬戸市の境にある里山です」
※今回歩いたルートは道や案内が全く無い個所が多くあります。歩く場合は地形図・コンパス・GPS等でルートファインディングを要します。参考にされる場合はご注意ください。 実測ルート図はここをクリック!
まずは今年一年間のお礼に猿投神社へ参拝。ブルーシートは大晦日の「お焚き上げ」用の材木です。大晦日には露店が立ち並んで賑やかになります。中学生の頃は毎年友達とここへ来ていました。
お札や注連縄などを「お焚き上げ」していただく為、ここへ納めてきました。
何かを数えるための木札。
今日はバリルートを歩くため、神社から離れたここへ駐車してスタート。猿投神社は年末年始には大勢の人が訪れて、道路が渋滞するほど賑わいます。
豊田市棒の手会館。実はまだ入った事がありません。(^^;)
棒の手会館を過ぎて大池の北側まで歩いてきました。ここから農道へ入りました。
文字が消えてよく判りませんが、この先通行為止めと書いてあるようです。
野生動物の「はこ罠」。表示にはイノシシ、ニホンジカ、ニホンザルの他に、ハクビシン、アライグマ、タヌキ、ヌートリア、ノウサギ、アナグマの名前も書いてありました。
コーン!と音がする方向を見ると鹿威しが!古来の獣除けです。
草むらのヒーロー。 たぶんトヨタカローラかスプリンターの90系セダン。
別所池という名前のため池です。
堰堤を歩いて写真の場所から山へ。県有林のようです。
ここから当分は道や案内はありません。地形を見ながら現在地を判断して進みます。でも里山なので必ず人が入った形跡があるものです。ピンクテープ指標を所々で見かけました。
小さなピークを過ぎて谷に向かって急斜面を下っています。地形図には表せない起伏が結構あるんですね。
谷からすぐに登り返して別の尾根へ取り付く。乗ったら北西方向へ。
シダをかき分けながら、
207m独標ピーク到着。
207mピークを下ると峠。荒れ果てていますが、車が走れる幅の道がありました。おそらくですが、東昌寺の墓地の横から続いている道ではないかと思われます。
グルグル巻きにされたコナラ?の木。
この彫りの深い木肌はアベマキ。コルク栓の代用にしたと聞きます。猿投山ではこの木をたくさん見かけますね。
こんな尾根をサクサクと進む。
ひねくれた木。まるで私の性格の様です^^;
強力に締め付けられていますね、可愛そうなくらい。(;゚Д゚)
標高260m付近の尾根。写真の北東方向に下る事にしました。反対方向に登ればあとわずかで東昌寺からの東尾根ルートに合流できる地点です。
これは牡鹿の角研ぎ跡で、低い位置から付いています。秋に遭遇したら怖い生き物です。
アベマキの株立ち三連チャン。
踏み跡もしっかりある、歩き易い尾根です。
カンアオイ。寒い時期でも青い葉っぱだから「寒葵」。ギフチョウの幼虫の食草のひとつ。
途中から尾根を外れて深見新池(本当は違う名前らしい)まで降りてきました。池の右側を歩きます。
道路に出ました。右へ行けば国道419号線。左へ行けば東尾根ルートにつながる登山道の起点です。
一番奥にある住宅に行く橋を渡ってすぐ右へ入ったところ。ここからまた別の尾根に取り付きます。ここにもピンクテープ指標が疎らですが付いていました。
綿毛になったコウヤボウキの花。
また別の尾根に乗りました。この杭のある場所から北方向の藪の中へ突入します。今日は深見三角点のある尾根を登る予定なので、もっと東へ出る為です。よ~く見ると、下の方にピンクテープ指標もありました。
ため池まで下って来ました。池の南側にある藪がかった踏み跡を進んで堰堤の上に出たところ。水鳥が一斉に飛び立ってビックリ!驚かせてゴメンなさ~い。
ため池から谷を下ると、迫集落から続く林道に出ます。今は使われていない小屋がありました。ドラム缶を半分に切ったものや流し台が置いてあるところを見ると、バーベキューなどをして楽しんでいたようですね。
ビデオテープがいっぱい! 人には見せられないような内容が記録されていたりして…^^;
わずかな谷間の耕作地は荒れていました。
もう少し集落寄りにある堰堤池付近からも考えましたが、今日はここから深見三角点尾根へ取り付きました。ここは今から7年前に来て以来久しぶりです。その時は写真の場所に降りてきました。
7年前の記事はこちら→http://teppan.blog.so-net.ne.jp/2009-12-10
尾根の先端付近は藪がかっていますが、すぐに歩き易くなりました。途中にあった雨宿り岩(teppan命名)。
しばらく歩いて三角点に到着。
三等三角点「深見:316.67m」、ここも7年ぶりです。
三角点の頭の十字は東西南北を示しています。コンパスを置いてみると、真北と磁北はこんなにもズレているんですね。でも、これはあまりにもズレ過ぎてますね。コンパスが何かの影響を受けているか、それとも三角点の向きがズレているのか?
おしり岩(teppan命名^^)
三角点からしばらく歩いて、ようやく写真の場所で東尾根ルートに合流です。逆ハート尾根の頭。
ルート上にあった大木。モミだと思います、20メートルはあるでしょうか?大きいですね~。
分岐地点。東の宮は左、右は枝で通行止めにしてありますが、山腹を通って猿投山最高点へ続く尾根に出ます。今日は正面を直登ルートで最高点へ。
しっかり赤ペンキでマーキングされていて、バリルートでは無くなっていました。最高点まで直登なのでキツイです。
ここが猿投山の最高標高点・632m独標です。北西にある山頂より3メートル程高い。豊田市街地から猿投山を眺めた時、シルエットの頂点に見えるのがここです。どう見てもここを山頂とした方が妥当だと思うのですが、東の宮の真上だから遠慮したのかな?
東の宮へ下って山メシ。その後再び東尾根ルートで猿投神社へ向かいました。ここまで誰にも会うことのない静かな山歩きでしたが、東の宮へ降りたとたんに大勢のハイカーを見かけました。年末でも超人気の山です。
屏風岩で。
一旦車道に出て、ここから再び東尾根コースへ。
今日は山頂へは行かずじまい、展望はほんの少しだけでした。
ここから谷道をトロミル水車へ。
橋は壊れ、倒木が増えて随分荒れてきましたが、歩く分には特に問題ありません。
ここで車道に出ます。
トロミル水車。正確にはトロンミルとかトロンメルとか言うそうです。水車でバレルを回転させて陶土を粉砕するもので、猿投焼きや瀬戸焼が盛んだった頃にはたくさんあったのでしょうね。
今まで気が付かなかったんですが、馬頭観音を見つけました。
今日は駐車場が満車だった様で、道路脇にもこうしてたくさんの車が停まっていました。市外は言うに及ばす、県外ナンバーの車も見かけました。
トンボ玉が付いたおみくじ、色々考えますね~。 猿投神社社務所前で。
今日も無事戻ってこられました。
振り返ればこの一年間、たくさんの山々に感動をもらいました。今年歩いたすべての山と、山の神様に感謝を込めて歩いた一日でした。
てっぱんさん、こんにちは。
久しぶりの“てっぱん家・猿投探索レコ”、楽しませてもらいました。
やっぱり、私のバイブル・てっぱん家は、こうでなくっちゃ!!!
てっぱん家のレコを参考に、どれだけ猿投を歩き回ったことか!!!
いよいよ申年も暮れようとしています。
そんな年の瀬に、猿投ブログ、嬉しかったです。
来年もよろしくお願いします。
by totok (2016-12-30 17:53)
こんばんはtotokさん
totokさん、今年一年間ありがとうございました。m(__)m
奥様とご一緒に歩いた山は相棒も楽しかった様で、今後も変わらずお付き合い下されば幸いです。
猿投の尾根は余程の天変地異がない限りどこでも歩けますよね。
今回のエリアは予てから探索してみたいと思っていた所です。まだ未踏の尾根は幾らでもありますが、その一つを歩けて満足できました。
猿投山の日、何か仕掛けられたらいいですね、来年もよろしくお願い申し上げます。
by teppan (2016-12-30 19:11)
こんちは~
猿投山ですね。この山はバリエーションルートが多いみたいですね。
もう数年登っていませんが、人気で駐車場を増設したのにまだ足りないらしいですね。
久しぶりに登りたいけど、そんなに混んでいるとやはり遠慮してしまいます^^;
登り納めお疲れ様でした。
今年はこちらの私用が色々と多く一緒に登れなくてすみませんでした^^;
来年こそはまた是非登りましょう^^b
それでは良いお年を~ノシ
by 水鵬 (2016-12-31 16:29)
こんばんは水鵬さん
早くしないと年が明けてしまいますから、あせってコメントしました^^;
猿投山と海上の森は自分の里山歩きの原点になった山なので、年の締めや最初に歩く事で敬意を表しているつもりなんですよ。
今年はご一緒できなかったですが、来年はぜひ実現しましょうね!
じゃあ人気の猿投山を、あまり人に会わないルートでご一緒しましょうか。
日時はまた調整するということで、予定しておいて下さいね。
今年一年間ありがとうございました!m(_ _)m 佳きお年をお迎え下さい!
by teppan (2016-12-31 18:56)