SSブログ
 
 
[次項有]てっぱん家の地域別-山記事リストはここをクリックしてください!!
  teppanお気に入りのウェブページは下のリンクをクリッ 
[次項有]山歩き 関連のお気に入り
[次項有]ミツバチ関連のお気に入り

茶屋川から巡る 静ヶ岳・竜ヶ岳・銚子岳 2016/10/13 [山歩き・ウォーキング]

DSC07818.JPG
 鈴鹿セブンマウンテンのひとつ、竜ヶ岳山頂へ続く笹原の一本道。 


場所・山行日「静ヶ岳:しずがたけ1088.52m」「竜ヶ岳:りゅうがたけ1099.30m」
「銚子岳:ちょうしだけ1019m」  2016年10月13日(木)
 滋賀県東近江市・三重県いなべ市 境 
ルート茨川林道駐車地~太夫谷出合~静ヶ岳~竜ヶ岳~銚子岳~駐車地 
歩行距離11.6Km/13.2Km(平面/沿面距離)
標高差 太夫谷出合~静ヶ岳+580m 静ヶ岳~鞍部+-165m 鞍部~竜ヶ岳+-175m
セキオノコバ~鞍部-100m 鞍部~銚子岳+120m 銚子岳~駐車地-490m
所要時間08時間06分 06:28~14:34 (休憩・昼食時間含む)
実測ルート図はここをクリック!   Google earth俯瞰図はこちら

 10月も半ば、ようやく涼しくなってきて里山シーズンが来ました。この日は久しぶりに鈴鹿の山へ足を伸ばしてみました。

 滋賀・三重の県境に連なるこの山脈は、西側と東側とで雰囲気が随分違います。三重県側は急峻で荒々しいのに対して、滋賀県側は比較的緩やかに尾根が拡がっていておだやかな感じ。特に水の流れは対照的で、滝の様に流れ下る三重県側に対して、滋賀県側の茶屋川は御池岳北の真の谷から、神崎川は雨乞岳北にある杉峠から、どちらも山脈沿いを迂回しながらゆったりと流れて愛知川となり琵琶湖に注いでいます。二次林が多いのも滋賀県側の特徴で、落葉樹の多い谷沿いの明るい雰囲気にはとても癒やされす。
 紅葉にはまだ少し早いのですが、この日はそんな近江鈴鹿の秋を先取りしに茶屋川沿いから周回ハイクです。 

DSC07739.JPG
 国道421号・石榑トンネルを滋賀県側に約1.2キロ程下った所から茨川林道へ。凸凹や水たまり多数。車高の低いクルマや綺麗にしているクルマは走るのは止めた方がいいかも。私達はポンコツ軽四駆なので、おかまいなしに突入^^AM5:37

 

DSC07741.JPG
 国道をそれて約8キロ、林道分岐地点の空スペースに駐車しました。ここからスタート。林道をこのまま奥まで行くと廃村になった茨川の集落があります。AM6:04

 

IMG_4493.JPG
 太夫谷出合まで茶屋川を眺めながら約1キロ程歩いて戻ります。

 

IMG_4498.JPG
 クサギの青い実とピンク色のガク。

 

IMG_4504.JPG
 太夫谷出合に着きました。AM6:50


DSC07746.JPG
  左岸を谷に入ってすぐの急な斜面へ取り付きます。色あせたPPテープが枝に巻かれていた。 

 

DSC07748.JPG
 取り付いて右に少しトラバースしたら標高差約100mの急登です。道は無いので適当に登る。

 

IMG_4515.JPG
 切り株に栗のイガ。中身は?

 

DSC07753.JPG
 必死に登って緩くなったら、後は静ヶ岳山頂までそれほど急なところはありません。

 

DSC07755.JPG
 平らな広い部分にヌタ場。水が濁っていて最近ヌタバったばかりだ!AM7:56

 

DSC07763.JPG
 尾根に倒れかかっていたスギの大木。枯れ木かと思ったら、どっこいこれでも生きている!

 

DSC07769.JPG
 標高900mを越えたあたりからイワカガミがビッシリ。踏まないように歩くのが難しいくらいです。

 

DSC07771.JPG
 紅葉したイワカガミの葉。重なって光が当たらなかった部分は緑のまま。

 

IMG_4521.JPG
 枯れ木は苔むして

 

DSC07774.JPG
 尾根上部は植林は無くなり明るくなりました。

 

DSC07778.JPG
 ポッカリ空が抜けたところに出ました。静ヶ岳山頂到着です。AM8:57

 

DSC07783.JPG
 三等三角点 賤ヶ谷 1088.52mあり。

 

DSC07781.JPG
 手前に竜ヶ岳と釈迦、御在所岳が見えました。この角度から竜ヶ岳を眺めるのは初めてです。

 

IMG_4526.JPG
 山頂のコケコケ

 

IMG_4531.JPG
 山頂から南東へ下って県境道に合流。分岐地点です。AM9:20

 

DSC07791.JPG
 静ヶ岳山頂東側の広い平らなこのあたりを”セキオノコバ”と呼ぶそうです。”コバ”とは杣人の休憩場所あるいは集積基地(木場)のこと。”オ”は"尾”で尾根の意味。”セキ”は何だか良く判らないそうだ。
 2重山稜になっていて、間に池が3つあります。写真はその中で一番大きい池。竜ヶ岳山頂を往復したら、ここへ戻って山ごはんにしよう!

 

DSC07794.JPG
 上の写真のすぐ下にあった池。もうひとつの池は先の写真の分岐地点の北にありますが、水は少しだけでした。 

 

IMG_4541.JPG
 赤い実は何の木でしょう? 

DSC07807.JPG
 こんな実(球果?)が落ちていました。何でしょう? 
※このホップみたいな実の正体はクマシデという木の実でした。木にたくさんぶら下がっていました。2016/10/17追記

 

DSC07810.JPG
 急な山腹に付けられた細い道を慎重に歩いて分岐に到着しました。登って来た方向を振り返った写真です。右へ行くと遠足尾根(宇賀渓)左が竜ヶ岳山頂。AM10:04


IMG_4559.JPG
 遠くから見る溝道は歩きやすそうに見えますが、石ころが多く意外に歩きにくい。

 


IMG_4568.JPG
 笹原に点在するシロヤシオ。初夏に真っ白な花がたくさん咲いて、まるで牧場に居る羊を連想する風景となります。秋は紅葉しますが、この日はまだ赤くなり始めたところでした。

 

DSC07825.JPG
 竜ヶ岳山頂です。 二等三角点「竜ヶ岳1099.30m」あり さえぎる物の無い360°展望の山頂です。AM10:25 
 

DSC07831.JPG
 だんだんと青空が見えてきました。写真は鈴鹿中部の山々。手前から三池・釈迦・御在所・イブネ・雨乞岳など。この日は伊勢湾に注ぐ木曽三川、雲の上の御嶽山、琵琶湖なども見ることができました。

 

DSC07844.JPG
 山頂で単独の男性ハイカーさんと少しお話しました。今日出会ったのはこのお一人だけ、意外でした。山頂は風が強くて長居せずに戻ります。

 

DSC07840.JPG
 笹原の緑に秋の雲と青空、爽快な気分になる取り合わせですね。

 

DSC07846.JPG
 序盤歩いてきた静ヶ岳 形もスッキリとしてなかなか立派な山容ですね。奥まっているので名前の通り静かな山です。好きな山に挙げる人が鈴鹿通の中には多いとか。

 

DSC07848.JPG
 シロヤシオの中にはこんな真っ赤に紅葉した木もありました。バックの山は静ヶ岳。

 

DSC07849.JPG
 三重県側の麓と伊勢湾です。

 

DSC07856.JPG
 遠足尾根分岐に戻って北方向を見たところ。前方のガレ山がこれから向かう銚子岳。遠くに御池岳も見えます。AM11:00 

 

DSC07860.JPG
 尾根道の先に見える静ヶ岳はなかなかカッコイイ。

 

DSC07870.JPG
 竜ヶ岳~静ヶ岳の間にある鞍部は大井谷の源頭になっています。御所平の小太郎谷源頭の雰囲気に似ていますね。後ろに見えるのは竜ヶ岳。AM11:20

 

DSC07884.JPG
 往きに立ち寄った池に戻ってきました。晴れてきて良い雰囲気になりました。

 

DSC07886.JPG
 静かな池のほとりでマッタリと山ごはんにしました。贅沢なひと時です。AM11:30~PM0:00

 

DSC07881.JPG
 牛テールスープ味のカップ麺。味は・・・^^;

 

DSC07895.JPG
 セキオノコバ付近は雰囲気がいいです。大井谷と太夫谷に南北から挟まれた源頭部にあたります。

 

DSC07891.JPG
 午前中通過してきた分岐に戻ってきました。立て札のところを右へ入って治田峠方面へ。PM0:09

 

DSC07900.JPG
 セキオノコバから下り切って鞍部から登り返すと前方に銚子岳が見えてきた。PM0:29

 

DSC07902.JPG
 東側の眺め。員弁の町の先に養老山地が見えます。左方に見える長い尾根は藤原岳から続く孫太尾根。

 

DSC07903.JPG
 斜面が大きく崩壊しているのは遠足尾根から伸びる支尾根です。

 

DSC07911.JPG
 銚子岳への登りは一直線の急登がキツイ!振り返ると竜ヶ岳山頂も見えていますね。 

 

DSC07912.JPG
 先ほどまで居た竜ヶ岳をアップで。宇賀渓から登って来ると丸いお椀型に見えるんですが、この角度から眺めると長い山なんですね。 

 

DSC07905.JPG
 登りの途中にはこの草がたくさんありました。テンニンソウでしょうか?

 

DSC07914.JPG
 赤い実はガマズミか?オオカメノキか?

 

DSC07916.JPG
 やっとの思いで治田峠分岐に着きました ここは細長い銚子岳山頂部の東側にあたります。PM0:54

 

DSC07920.JPG
 緩やかな尾根を山頂へ。木々の間からは藤原岳が見え隠れします。

 

IMG_4589.JPG
 銚子岳山頂 「1019m独標」 静ヶ岳同様ひっそりとした山頂です。PM1:00

 

DSC07921.JPG
 地理院の地形図には載っていませんが、「山」文字が刻まれた図根点がありました。

 

DSC07924.JPG
 帰りは銚子岳から西に伸びている尾根に入る。テープ指標は少ないので要所は慎重に方向確認しながら下ります。

 

DSC07925.JPG
 御池岳です。その手前は左にT字尾根、手前にノタノ坂、そして土倉岳。ちょうど一年ほど前にもあそこからこちらを眺めていました。

 

DSC07929.JPG
 斜面にこんな花が! キッコウハグマです。とにかく小さくて可愛いいです。指と比べてみて下さい。

 

DSC07931.JPG
 植林の中の紅一点。見上げると真っ赤な葉を着けた木がありました。

 

DSC07933.JPG
 所々急な地点もありますが、総じて歩きやすい尾根でした。

 

DSC07937.JPG
 標高900mあたりに尾根が長さ100mくらい平坦になっている場所があります。ヌタ場が連続していました。PM1:27

 

DSC07939.JPG
 途中また御池岳が見えました。

 

DSC07940.JPG
 切り株に目印の石が積んでありますね。

 

DSC07942.JPG
 尾根の途中にもう一つ図根点が埋まっていました。市町村などが地籍調査の為に測量した地点だと言うことです。山の境界を示しているのでしょう。

 

DSC07944.JPG
 ひたすら下って前方が明るくなったところで林道に出ました。「清水谷林道 第一支線」の杭があった。PM2:10 道を横断して先の尾根も歩けそうでしたが、今回は林道を下ります。

 

DSC07949.JPG
 入口からすでに通行止めでしたが、ご覧のように崩壊していて車は走れません。

 

IMG_4598.JPG
 林道脇の斜面に咲いていたセンブリ。日本三生薬のひとつ。苦~い薬だそうです。

 

DSC07952.JPG
 林道にはこの植物の株がたくさんありました。

 

IMG_4604.JPG
 それはアケボノソウ。綺麗に咲いていたのは少なかったです。花弁5枚が標準的なんですが、もっと多弁の花もあるようなので探してみましたが、4枚のものと5枚のものだけでした。

 

IMG_4612.JPG
 野菊も咲いていました。ノコンギクでしょうか?

 

DSC07958.JPG
 林道起点に到着。今日も無事戻ってこられました。これにて今日のハイキングは終了です。PM2:33


 山上池でのランチタイムはとても寛げました。またマッタリ空間を求めて山へ出かけてみようと思います。


(おまけ)

 

DSC07966.JPG
 帰りに寄った道の駅で。
休憩舎に居たおばさんはピクリともしません。良く見たら案山子様でした~(゚Д゚)

 

DSC07961.JPG
 今や全国区になった「飛出とび太くん」のカップルバージョンです。この道の駅ではミニとび太くんを売っている様です。なんだか欲しくなっちゃった^^;


タグ:鈴鹿の山
nice!(6)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 6

コメント 5

水鵬

私も今日は竜から静ヶ岳と思ったのですが、御池岳にしました。
この晴天だと、色々迷いますね。
このコースは知りませんでしたが、私の車では無理だなw
さすがに竜ヶ岳はいつ見ても絶景ですね。
風の無い時間に余裕がある日にまたゆっくり登ってみたいです^^b
by 水鵬 (2016-10-16 17:02) 

teppan

こんにちは水鵬さん

そうだったんですか?
でも竜のシロヤシオの紅葉はもう少し後なので、
歩くなら来週か再来週の方がいいかもしれませんね。

御池岳は寒かった様ですね。風は嫌いですが寒さは対策すればなんとかなるので、これからの低山歩きはどこへ行くか迷う楽しみが増えますね。
by teppan (2016-10-17 09:40) 

よしころん

竜ヶ岳、素敵ですよね~
こういうまったり山容のお山、大好きですヽ(^o^)丿
シロヤシオの時期のこちらのお山を拝見したことがあり、本当に素敵でした♪
近くならしょっちゅう訪れてしまうと思います^^
by よしころん (2016-10-19 20:48) 

よしころん

追伸
おばさん案山子のクオリティの高さにびっくりです( ゚Д゚)!!!
by よしころん (2016-10-19 20:49) 

teppan

よしころんさん、こんにちは!

竜ヶ岳を歩かれた事がありましたか。
鈴鹿の山々の昔の記録を見たりすると、笹原の山が幾つかあった様なんですが、今はこの竜ヶ岳と雨乞岳くらいになってしまいました。貴重な存在なので、いつまでも笹原が存続していって欲しいと願っています。

案山子なんですが、他にも乳母車を引いているものと、商品陳列カートを覗き込んでいるものと2体ありまして、パッと見人と疑わない程良く出来ていて驚きました^^
by teppan (2016-10-22 13:52) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0