別山 花の稜線ハイキング 2016/7/20-7/21

　白山国立公園内にある「別山」を歩いてきました。この季節は花が多く楽しめる山です。
写真は御手洗池に写る逆さ別山（写真クリックで拡大表示） 

場所・山行日	「別山：べっさん：2399.31m」2016年7月20日（水）～7月21日（木） 石川県白山市・岐阜県高山市　境
ルート	上小池～六本檜～三ノ峰避難小屋～三ノ峰～別山平～別山（ピストン）
歩行距離	16.9/18.5Km（平面／沿面距離)
標高差	登山口～六本檜+-490m　六本檜～剣ヶ岩+-250m　剣ヶ岩～三ノ峰避難小屋+-400m 三ノ峰避難小屋～別山平+-120m　別山平～別山山頂+-200m　登山口～刈込池+-160m
所要時間	（１日目）10時間14分　07:02～17:16 （休憩・昼食時間含む） （２日目）05時間22分　05:26～10:48 （休憩時間含む） 実測ルート図はここをクリック！　　　Google earth俯瞰図はこちら

 　今回の山行きでは花の写真をたくさん撮りました。こちらで紹介しています→「別山の高山植物と越前大野散策」

 

 　愛知県から東海北陸道経由で国道１５８号線に入り、九頭竜湖駅の道の駅で休憩。ここには動く？ティラノサウルスが居ます。 

 

　JR越美北線「勝原駅：かどはらえき」前から県道１７３号線を小池へ向かいます。注）列車には乗りません、無人駅のホームから。 

 

　途中、下打波地区の白山神社にある大カツラの木を見に寄りました。「千三百年祭」のノボリが立っていました。 

 

　小池までの中間地点にある鳩ヶ湯は日帰り入浴できるのですが、７月６日～３１日まで臨時休業中。倒壊した旅館を９月１日オープン目指して新築中でした。 

 

　狭い県道を約４０分走り上小池の駐車場に到着。チップ制の水洗トイレもあります。ハイキングはここからスタート。

 

　スタートしていきなり下ります。道は泥濘んでいる所があり靴がドロドロに(^^;)　
写真は途中にあった「大栗の木」推定樹齢は３５０年だそうです。

 

　下り切って打波川沿いの林道に出たら上流へ向かう。右手の階段は刈込池への分岐。

 

　しばらく林道を歩いて、

 

　林道に出てから約７００ｍ歩いてようやく登山口。

 

　最初は良く整備された階段道

 

　やがて泥濘んだ地点が何度も出てきて、靴やズボンがさらにドロドロに･･･

 

　登山道脇にはアジサイがいっぱい咲いています。

 

　外来種を持ち込まない為のマット。靴底の汚れを落としてから先へ。

 

　ブナやミズナラの森を行きます。

 

　太陽光を透過したカエデの新緑が美しい。

 

　六本檜に到着。ここで打波ノ頭へ続く支尾根に乗ります。ここまでに８人ほどの登山者に先を譲りました。水場がないせいもあって避難小屋泊まりの荷物の重いこと^^;  

 

　この付近にはヒノキの大木が何本かあるので、六本檜の名前が付いたのでしょうね。 

 

　これから歩く予定の稜線と三ノ峰が見えます。まだ遠いなあ･･･　 

 

　南側の谷間の先に福井県唯一の百名山・荒島岳が見えます。 

 

　六本檜からしばらく歩くと、だんだんと高い樹木がなくなってきます。前方の三ノ峰は存在感ありますねえ。 

 

　笹原の中にミヤマシシウド 

 

　泰澄大師が剣を突き立てたという”剣ヶ岩”に向かって急登の始まり。登山口近くにある刈込池に白山の大蛇を封じ込めたという伝説にまつわる岩場。

 

　樹木はなくなり開放的な草原の尾根道になりました。 

 

　オオバギボウシの先に見えるピークに向かって必死に登る。 

 

　稜線上にはトンボがいっぱい飛んでいました。アキアカネですね。 

 

　重い荷物ですでにヘロヘロ。すこし登っては立ち止まり、また少し登っては立ち止まりの繰り返し。 

 

　標高が上がるに連れてガスがかかってきました。 

 

　ここまで来れば後は小屋までほとんど水平移動です。 

 

　昭和46年、新婚ご夫婦の遭難慰霊碑　手を合わせておきました。 

 

　やっとの思いで三ノ峰避難小屋に到着。途中どうなることかと思いましたがヤレヤレ。 

 

　綺麗で広々とした小屋です。ここで昼食後、荷物をデポして別山へ。 

 

　ブラシで靴底を掃除して、まず三ノ峰へ。 

 

　斜面には色んな花がいっぱい咲いています。 

 

　三ノ峰頂上　独標2128m

 ガスに覆われ別山は見えません。 

 

 　爽快な稜線　斜面にはニッコウキスゲが咲いています　 

　別山平を過ぎて山頂へ最後の登り 

 

　神社の上が山頂です。白山とはこのあたり一体の山々の総称で、ここ別山も含まれるようですね。 

 

　別山神社　 

 

　別山山頂です。残念ながらガスに覆われて景色は見えず。 

 

 

　二等三角点　別山　2399.31m 

 

　御前峰方向も雲の中。たまに青空が見えたりしますが時間切れ、あきらめて戻ることにします。 

 

　下山途中で晴れくるというお決まりのパターン^^;　別山平と御手洗池は雲上の楽園です。 

 

　別山平　霊峰白山への参詣道として栄えた道は今、ニッコウキスゲが静かに咲く草原となった。（写真クリックで拡大表示） 

 

　三ノ峰へ戻る途中の様子。　ガスが晴れて稜線歩きは爽快です！ 

 

　再び三ノ峰頂上に戻ってきました。軽い荷物で楽々、別山から１時間半でした。 

 

　今宵の宿　三ノ峰避難小屋に無事帰還。　小屋のすぐ南にあるピークが標高2092mの打波ノ頭で福井県最高所。 

 

　小屋に戻ってきたら夕食を準備しているお二人が居ました。石徹白から歩いてこられたそうで、今晩のお仲間です。

　山飯です。「スパゲティーパスタ・トマトソース」と、カタカナにすると聞こえが良いです^^ 

 

　担ぎ上げたカルビとワインで、ささやかに四人宴会。 

 

　雲海に沈んでゆく夕陽の撮影会　この日は疲れてグッスリでした。 

 

---

　２日目の朝がやってきました。 

 

　東には北アルプス・乗鞍・御嶽・中央アルプスなどが雲海の上に（写真クリックで拡大表示） 

 

　西側には雲海の上に月が輝き、沈むのを嫌がっているようです。 

 

　大海原に浮かぶ御嶽山　噴煙は収まっているように見えます。その右は南アルプスか？ 

 

　別山を経由して南竜ヶ馬場へ向かう予定のお二人を見送った後、我々も下山しました。 

 

　赤兎山や経ヶ岳を真下に見ながら花の稜線を下る。 

 

　銚子ヶ峰から石徹白（いとしろ）へ続く尾根が見える。 

 

　打波ノ頭を振り返る。 

 

　このあたりでようやく御前峰を見ることが出来ました。 

 

　アキアカネ 

 

　ひたすら下って六本檜に到着。　三ノ峰と打波ノ頭（右端）　下ってきた尾根も見える。 

 

　登山口が見えてきました。六本檜からが随分長く感じました。  

 

　せっかくなので刈込池へ行ってみます。長い林道歩きの後、吊り橋を渡って急な階段を登る。 

 

　２日間の疲労でもうヘロヘロ。急な階段を何とか登り切ったら見事なブナ林が待っていてくれました。 

 

　ベンチのある休憩場所。ブナに囲まれて素晴らしい雰囲気。 

 

　泰澄大師が白山に居た大蛇を封じ込めたという刈込池　ベストポジションからの風景。
福井の紅葉観賞スポットとして有名で、シーズンには大勢の人が訪れるそうです。ガスで隠れていますが、正面の山が三ノ峰です。（写真クリックで拡大表示）  

 

　帰りは西側の端まで歩いて階段の激下り。幅ヶ平という高台にあるので、行きも帰りも急斜面です。階段はなんと６８６段もあったとさ(^^; 

 

　吊り橋を渡って、約３００ｍ程登り返すと駐車場。今回も無事戻ってこられました。 

 

　今回見かけた高山植物の写真と大野市街の散策記事は下記リンクをクリック！
　別山の高山植物と越前大野散策

タグ：愛知県外の山

場所・山行日	「別山：べっさん：2399.31m」2016年7月20日（水）～7月21日（木） 石川県白山市・岐阜県高山市　境
ルート	上小池～六本檜～三ノ峰避難小屋～三ノ峰～別山平～別山（ピストン）
歩行距離	16.9/18.5Km（平面／沿面距離)
標高差	登山口～六本檜+-490m　六本檜～剣ヶ岩+-250m　剣ヶ岩～三ノ峰避難小屋+-400m 三ノ峰避難小屋～別山平+-120m　別山平～別山山頂+-200m　登山口～刈込池+-160m
所要時間	（１日目）10時間14分　07:02～17:16 （休憩・昼食時間含む） （２日目）05時間22分　05:26～10:48 （休憩時間含む） 実測ルート図はここをクリック！　　　Google earth俯瞰図はこちら

 　今回の山行きでは花の写真をたくさん撮りました。こちらで紹介しています→「別山の高山植物と越前大野散策」

 

 　愛知県から東海北陸道経由で国道１５８号線に入り、九頭竜湖駅の道の駅で休憩。ここには動く？ティラノサウルスが居ます。 

 

　JR越美北線「勝原駅：かどはらえき」前から県道１７３号線を小池へ向かいます。注）列車には乗りません、無人駅のホームから。 

 

　途中、下打波地区の白山神社にある大カツラの木を見に寄りました。「千三百年祭」のノボリが立っていました。 

 

　小池までの中間地点にある鳩ヶ湯は日帰り入浴できるのですが、７月６日～３１日まで臨時休業中。倒壊した旅館を９月１日オープン目指して新築中でした。 

 

　狭い県道を約４０分走り上小池の駐車場に到着。チップ制の水洗トイレもあります。ハイキングはここからスタート。

 

　スタートしていきなり下ります。道は泥濘んでいる所があり靴がドロドロに(^^;)　
写真は途中にあった「大栗の木」推定樹齢は３５０年だそうです。

 

　下り切って打波川沿いの林道に出たら上流へ向かう。右手の階段は刈込池への分岐。

 

　しばらく林道を歩いて、

 

　林道に出てから約７００ｍ歩いてようやく登山口。

 

　最初は良く整備された階段道

 

　やがて泥濘んだ地点が何度も出てきて、靴やズボンがさらにドロドロに･･･

 

　登山道脇にはアジサイがいっぱい咲いています。

 

　外来種を持ち込まない為のマット。靴底の汚れを落としてから先へ。

 

　ブナやミズナラの森を行きます。

 

　太陽光を透過したカエデの新緑が美しい。

 

　六本檜に到着。ここで打波ノ頭へ続く支尾根に乗ります。ここまでに８人ほどの登山者に先を譲りました。水場がないせいもあって避難小屋泊まりの荷物の重いこと^^;  

 

　この付近にはヒノキの大木が何本かあるので、六本檜の名前が付いたのでしょうね。 

 

　これから歩く予定の稜線と三ノ峰が見えます。まだ遠いなあ･･･　 

 

　南側の谷間の先に福井県唯一の百名山・荒島岳が見えます。 

 

　六本檜からしばらく歩くと、だんだんと高い樹木がなくなってきます。前方の三ノ峰は存在感ありますねえ。 

 

　笹原の中にミヤマシシウド 

 

　泰澄大師が剣を突き立てたという”剣ヶ岩”に向かって急登の始まり。登山口近くにある刈込池に白山の大蛇を封じ込めたという伝説にまつわる岩場。

 

　樹木はなくなり開放的な草原の尾根道になりました。 

 

　オオバギボウシの先に見えるピークに向かって必死に登る。 

 

　稜線上にはトンボがいっぱい飛んでいました。アキアカネですね。 

 

　重い荷物ですでにヘロヘロ。すこし登っては立ち止まり、また少し登っては立ち止まりの繰り返し。 

 

　標高が上がるに連れてガスがかかってきました。 

 

　ここまで来れば後は小屋までほとんど水平移動です。 

 

　昭和46年、新婚ご夫婦の遭難慰霊碑　手を合わせておきました。 

 

　やっとの思いで三ノ峰避難小屋に到着。途中どうなることかと思いましたがヤレヤレ。 

 

　綺麗で広々とした小屋です。ここで昼食後、荷物をデポして別山へ。 

 

　ブラシで靴底を掃除して、まず三ノ峰へ。 

 

　斜面には色んな花がいっぱい咲いています。 

 

　三ノ峰頂上　独標2128m

 ガスに覆われ別山は見えません。 

 

 　爽快な稜線　斜面にはニッコウキスゲが咲いています　 

　別山平を過ぎて山頂へ最後の登り 

 

　神社の上が山頂です。白山とはこのあたり一体の山々の総称で、ここ別山も含まれるようですね。 

 

　別山神社　 

 

　別山山頂です。残念ながらガスに覆われて景色は見えず。 

 

 

　二等三角点　別山　2399.31m 

 

　御前峰方向も雲の中。たまに青空が見えたりしますが時間切れ、あきらめて戻ることにします。 

 

　下山途中で晴れくるというお決まりのパターン^^;　別山平と御手洗池は雲上の楽園です。 

 

　別山平　霊峰白山への参詣道として栄えた道は今、ニッコウキスゲが静かに咲く草原となった。（写真クリックで拡大表示） 

 

　三ノ峰へ戻る途中の様子。　ガスが晴れて稜線歩きは爽快です！ 

 

　再び三ノ峰頂上に戻ってきました。軽い荷物で楽々、別山から１時間半でした。 

 

　今宵の宿　三ノ峰避難小屋に無事帰還。　小屋のすぐ南にあるピークが標高2092mの打波ノ頭で福井県最高所。 

 

　小屋に戻ってきたら夕食を準備しているお二人が居ました。石徹白から歩いてこられたそうで、今晩のお仲間です。

　山飯です。「スパゲティーパスタ・トマトソース」と、カタカナにすると聞こえが良いです^^ 

 

　担ぎ上げたカルビとワインで、ささやかに四人宴会。 

 

　雲海に沈んでゆく夕陽の撮影会　この日は疲れてグッスリでした。 

 

---

　２日目の朝がやってきました。 

 

　東には北アルプス・乗鞍・御嶽・中央アルプスなどが雲海の上に（写真クリックで拡大表示） 

 

　西側には雲海の上に月が輝き、沈むのを嫌がっているようです。 

 

　大海原に浮かぶ御嶽山　噴煙は収まっているように見えます。その右は南アルプスか？ 

 

　別山を経由して南竜ヶ馬場へ向かう予定のお二人を見送った後、我々も下山しました。 

 

　赤兎山や経ヶ岳を真下に見ながら花の稜線を下る。 

 

　銚子ヶ峰から石徹白（いとしろ）へ続く尾根が見える。 

 

　打波ノ頭を振り返る。 

 

　このあたりでようやく御前峰を見ることが出来ました。 

 

　アキアカネ 

 

　ひたすら下って六本檜に到着。　三ノ峰と打波ノ頭（右端）　下ってきた尾根も見える。 

 

　登山口が見えてきました。六本檜からが随分長く感じました。  

 

　せっかくなので刈込池へ行ってみます。長い林道歩きの後、吊り橋を渡って急な階段を登る。 

 

　２日間の疲労でもうヘロヘロ。急な階段を何とか登り切ったら見事なブナ林が待っていてくれました。 

 

　ベンチのある休憩場所。ブナに囲まれて素晴らしい雰囲気。 

 

　泰澄大師が白山に居た大蛇を封じ込めたという刈込池　ベストポジションからの風景。
福井の紅葉観賞スポットとして有名で、シーズンには大勢の人が訪れるそうです。ガスで隠れていますが、正面の山が三ノ峰です。（写真クリックで拡大表示）  

 

　帰りは西側の端まで歩いて階段の激下り。幅ヶ平という高台にあるので、行きも帰りも急斜面です。階段はなんと６８６段もあったとさ(^^; 

 

　吊り橋を渡って、約３００ｍ程登り返すと駐車場。今回も無事戻ってこられました。 

 

　今回見かけた高山植物の写真と大野市街の散策記事は下記リンクをクリック！
　別山の高山植物と越前大野散策

コメント 4

別山、ぜひ行ってみたいです。　付近も見どころがありそうです。
避難小屋にまだ泊まったことがありません、近くに水場はあるんでしょうか？　あればいいですね。!(^^)!
by Jetstream (2016-07-24 14:03) 

いいですね～　どの風景も夏山感満載！！
ここのところ天気がイマイチの低山ばかりなので、こういう夏山に憧れますｗ
とは言え、盆休みも山には行けそうにないので、今年は我慢の年かな＾＾；

by 水鵬 (2016-07-24 18:50) 

Jetstream さん　こんばんは

白山のすぐ南に位置する別山は、まさに白山の別荘です。
どこから見ても存在感があって、白山同様に高山植物が多く、山頂の落ち着いた雰囲気も素晴らしい、お勧めできる山です。

ただ、残念ながら南竜山荘以南には水場が無く、歩く場合は水を担がなくてはいけません。
by teppan (2016-07-24 21:13) 

水鵬さん、こんばんは

確かに暑くなると標高の高い山は涼しくて快適ですね。
でも、その分登りも長いので一長一短ですかね^^;

低山でも高山でもいいですから、落ち着いたらまたご一緒しましょう！
by teppan (2016-07-24 21:21)