巨岩を巡る金勝アルプスハイキング 2016/7/7 [山歩き・ウォーキング]
滋賀県湖南地区にある「金勝山:こんぜやま」を歩いてきました。
天狗岩から眺めた鶏冠山と右奥は三上山(写真クリックで拡大表示)
場所・山行日 | 「近江湖南アルプス(金勝アルプス)」2016年7月7日(木) 滋賀県大津市・栗東市 境 | ||
ルート | 一丈野野営場P~桐生キャンプ場~(天狗岩線谷ルート)ゴリラ岩~ 耳岩~天狗岩~鶏冠山~落ヶ滝~一丈野野営場P | ||
歩行距離 | 9.8Km/10.8Km(平面距離/沿面距離) | ||
標高差 | 駐車場~耳岩+360m 耳岩~落ヶ滝線分岐-175m 落ヶ滝線分岐~鶏冠山+-120m 落ヶ滝線分岐~駐車場-185m | ||
所要時間 | 07時間06分 06:28~13:34 (休憩・昼食時間含む) 実測ルート図はここをクリック! Google earth俯瞰図はこちら |
今回は滋賀県の南東、一丈野・金勝山国有林内にある「近江湖南アルプス自然休養林ハイキングコース(一丈野地区)」を歩いてきました。通称「金勝(こんぜ)アルプス」と呼ばれています。
金勝山(こんぜやま)はこのあたりの山塊の総称で、「龍王山:りゅうおうさん」・「鶏冠山:けいかんざん」などの主なピークがあります。(※金勝山という名の単体の山もある)
この山域は琵琶湖に注ぐ草津川源流地の一つです。旧草津川は草津市街地より高い部分を流れる天井川で、国道1号線や東海道線も川の下を通っていましたが、2002年に放水路(現草津川)への切り替えが行われ廃川となりました。徳川家康の朱印状により、金勝山のほとんどが金勝寺(こんしょうじ)領だった時代があったとのことです。
目的地は伊勢湾岸道、東名阪道、新名神高速を使って2時間半ほど。途中で新名神土山SAで「土山特製ぶっかけ飯」の朝食。
「まずアジの叩きで一口、二口目はオクラをかけて味わい、そして最後にゴマスープをかけてさっぱりと。三度味を楽しめる一品です」※夏の新メニュー案内より抜粋
オクラまでは良かったけど、ゴマスープはあっさり?どころか塩っ辛かった・・・
一丈野(いちじょうや)野営場駐車場です。ここが今回のスタート地点。AM6:08
駐車料金(環境整備推進協力金)は写真のとおり。・4月~7月20日(土日祝のみ有料)・7月21日~11月末日(平日・土日祝有料)ということで、本日の徴収はありませんでした。
水洗トイレ前にハイキングマップと登山届ボックス(郵便受け)がありました。
駐車場奥から林道をしばらく歩くと写真の分岐地点に出ます。左は鶏冠山ピークへ、右がキャンプ場方面。AM6:42
携帯電話の電波が届く地点を選んで「コールポイント」が設けられています。ハイキングマップにも書かれているので、現在地確認の参考になりますね。
分岐を右折して間もなく奥池に出ました。トウモロコシ畑や、
ミツバチの巣箱が置かれた広場がありました。以前自分も養蜂していたことがあるのですぐ目がいってしましますね。(^^) 蜂は忙しそうに出入りしていました。臭いに敏感な昆虫ですからよそ者はすぐ判ります。あまり近づくと攻撃されるかもしれませんから程ほどに・・・
この道をそのまま真っ直ぐ行くと落ヶ滝線。今日はここから右に入り、奥池の周囲を歩いてキャンプ場へ向かいます。AM6:50
シダの生い茂る道をアップダウンしながら歩いて行くと、ポンと舗装路に出ました。このまま道を右へ進めばキャンプ場です。AM7:06
桐生キャンプ場のトイレです。この後はありません。
ここポイントT6が天狗岩線(谷沿いルート)の入口です。天狗岩線には「尾根ルート」と「谷沿いルート」の2つがあり、ポイントT4で合流します。AM7:12
何度も沢を横断しながら進んでゆく。今日は蒸し暑いんですが、水辺が近いこのルートは幾分涼しい気がします。
このエリアにはオランダ人「デ・レーケ」氏の技術指導で造られた「オランダ堰堤」があるそうですが、他にも写真の様な石積み堰堤を幾つも見かけました。同じ頃に造られたものでしょうか?
こうした浅い砂地の沢は水が近くて癒やされますね。ただ、水は手が切れるほど冷たいと言う感じはなく、水道水くらいの温度かな?
ポイントT6です。ウラジロシダが生い茂る谷沿いを歩きます。AM7:27
こんな石垣もあったり、
この後道が無くなって左岸をへつる様に進まなくてはいけない地点か1カ所ありました。そこには案内も無く判りにくかったです。
ここから谷を離れて尾根に取り付きました。AM7:58
手すりの付いた山腹のジグザグ道。このあたりから主稜線が見えるようになります。写真中央上が天狗岩。AM8:02
天狗岩線・尾根コースに合流して展望地。今朝走ってきた新名神高速や琵琶湖が見えます。AM8:26
巨岩が多くなった尾根道をアップダウンして写真のT2ポイント、「ゴジラゴリラ岩」地点到着。AM8:33
隣にあった重なった岩の上に登ってみますが、最初の取っかかりに手間取りました。
岩の上からの眺めがこれです。霞んでいますがいい眺めです。
振り返って見たゴジラゴリラ岩と、右奥のピークが耳岩で左端が天狗岩ですかね。
せ、せまい・・・^^
このあたりから巨岩奇岩がたくさん現れてきます。AM9:01
砂ザレの急斜面を登っているところ。
耳岩(K11ポイント)に着きました。各ルートの分岐地点になっています。AM9:10
耳岩を過ぎた所の展望地から。手前に天狗岩、すぐ右奥が鶏冠山です。(写真クリックで拡大表示)
天狗岩の付け根に着きました。
いきなりロープが垂れている岩登りですよ。
たわむ鉄橋を渡って、
ザレた溝を登り、さらに岩場を上がると・・・
天狗岩の上に出ます。AM9:37 この写真はどこから撮ったかと言いますと・・・
ここをよじ登って、
撮りました
落ちたらアウトだよ~!
ここ降りるんだけど登るより怖い・・・ ^^;
ニホントカゲの成体を見つけたので、すかさず捕まえたら手袋噛まれた~
外そうとしてもなかなか取れない、アゴが強力です。素手で噛まれたら痛いでしょうねえ^^;
よく見たら尻尾が2本もあったよ!?
トカゲに離してもらえたので、ちょっと早いけど昼ごはんにします。良く冷やしたノンアルコールはこの季節欠かせませんね^^
暑いので今日は氷をブチ込んで冷たいカップそうめん。ただし、最初はお湯で作るので、氷が少ないと生温いそうめんを食べる羽目になります。
ここには他にも大きな岩がいっぱい!古い鎖がありましたが、この下にルートがあるのかも。
微妙なバランスで成り立っています。
1時間30分くらい時間をつぶした天狗岩を後に鶏冠山へと向かいます。写真は天狗岩を振り返ったところ。AM10:55
稜線上の道は眺めが良く開放感にあふれていて飽きません。
三上山(近江富士)をズーム。2年半前に歩いたことがあります。
快適な尾根道をひたすら歩いてポイントK6・落ヶ滝線分岐地点に着きました。帰るのはここを左に行くんですが、一つくらい三角点峰に登っておかないと気が済まないので、ここから鶏冠山をピストンします。AM11:21
で、途中を略していきなり山頂です。「三等三角点:荒張:490.84m」がありました。AM11:47
再びK6分岐に戻って落ヶ滝線に入ります。水が流れている道を歩く。
花崗岩の一枚岩のロープ場。岩は滑ることなく下れました。PM0:20
この落ヶ滝線も水辺を歩く気持ちの良いルート。
落ヶ滝へはここを入って約5分です。PM0:41
これが落ヶ滝。水量は少なめですが、落差は結構あって20メートルくらいかな?なかなか見事ですね。PM0:46
サルトリイバラのつるを誰かが結んだみたい。トゲがあって痛いですからねえ。(^^;
暑いので水辺は嬉しい。
そして無事駐車場に戻ってきました。朝は1台も無かった車がたくさん。あらためてこの山の人気の高さを感じました。PM13:30
バス停にあった飛び太くん(飛び出し坊や)
最初に作ったのは八日市市(現東近江市)社会福祉協議会だそうです。
帰りの新名神高速道路から見た天狗岩
(今日の植物)
ノギラン
モウセンゴケ?
オオバノトンボソウ
サルトリイバラ(山帰来)
リョウブ
おしまいはノアザミ
(おまけ)
ハイキングの帰りに草津市内にある酒蔵へ地酒を買いに寄ってみました。
太田酒造さんの道灌蔵ショップ
ここは日本酒だけでなく焼酎やワインも製造している様です。「道灌:どうかん」という銘柄は、室町時代に江戸城を築城した「太田道灌」という武将にちなんだものだそうです。後に北条や徳川の居城となったのは言うまでもありませんね。そしてその道灌を先祖に持つ方が営んでいるのがこの酒造会社。ショップの2階は道灌ゆかりの品などが展示されていて見学もできます。
そしてもう一軒が古川酒造さん
コクのある酒にこだわる酒蔵さんで、親切で気さくなご主人が応対して下さいました。
近江酒造好適米の玉栄使用 山廃・特純「道灌」と、滋賀県産みずかがみ100% 特純「天井川」
なら漬けとあま酒は、それぞれの酒蔵でオマケに頂きました。
見事な奇岩の連続!
奇岩と言えば鈴鹿との思いが強いのですが、ここも負けていませんね。
と言うよりは、一段と奇岩!?です。
帰りの高速からの写真なんて、迫力満点。
新名神ができる前は、1号線で土山や甲賀市や竜王町に良くいきましたが、こんぜアルプスの存在は全く知りませんでした。
旧名神の竜王ICも竜王山と関係があるのかな?
by totok (2016-07-10 07:29)
totokさんこんにちは
この近くでは三上山へ行きました。(私がヤマレコデビューの山です)
そこにも花崗岩の大岩が幾つかあり、自然石に彫り込んだ磨崖仏もあって、今回の金勝山と似た感じの山でした。調べてはいませんが、湖東の山は皆このような地質なのかもしれませんね。
以前新名神を走っていた時、今回と同じ場所で天狗岩が見えました。「どこの山だろう?」と思っていましたが、ここだったんですね。
竜王町には龍王寺があるので、それが由来かなあ?雪野山(龍王山)という山もあるみたいです。
by teppan (2016-07-10 09:31)
へ~ 良いですね!
奇岩沢山で面白そうですね。
この地方にも新名神が出来て行きやすくなりましたね。
ちなみにこっち方面はヒルは出ないのかな?
どうも、三重県~滋賀県はヒルが多いイメージがあるので^^;
中々この暑い時期は登る山の選択に難儀しますw
by 水鵬 (2016-07-10 19:18)
こんばんは水鵬さん
いいですよこの山、お勧めです。
花崗岩質の山でヒルは居ませんでしたね。
虫もほとんど気になりませんでした。
今は暑いけど、涼しくなったらぜひお出かけ下さい。
by teppan (2016-07-10 22:09)