電車で行こう!百々ヶ峰 2016/3/31 [山歩き・ウォーキング]
岐阜市の最高峰「百々ヶ峰」ハイキング 岩崎から六本松反射板ピークへ続く尾根の途中から眺めた市街地(写真クリックで拡大表示)
場所・山行日 | 「百々ヶ峰:どどがみね:417.86m」2016年3月31日(木) 岐阜県岐阜市長良・三田洞 | ||
ルート | 戸羽川バス停~六本松反射板~西峰~百々ヶ峰山頂(東峰)~権現山~白山展望地 ~萩の滝~松尾池(昼食)~百々ヶ峰山頂~権現山~三田洞公園~三田洞バス停 | ||
歩行距離 | 12.0km/13.7Km(平面/沿面) | ||
標高差 | ・岩崎登山口~西峰+320m ・西峰~山頂+74m ・権現山~白山展望地-120m ・白山展望地~松尾池-186m ・松尾池~山頂+348m ・権現山~峠-190m ・峠~三田洞公園-120m | ||
所要時間 | 07時間10分 07:58~15:08 (休憩・昼食時間含む) 実測ルート図はここをクリック! Google earth俯瞰図はこちら |
山歩きのほとんどはマイカーアプローチですが、年に何回かは公共交通機関で出かけております。そう、山歩き後すぐビールを飲みたいが為に^^;
名付けて「山を降りたら大手を振ってプレミアムモルツ飲んじゃうぞ~!ハイキング2016」
第1弾は岐阜市内で最高峰の百々ヶ峰です。
名古屋鉄道・豊田市駅の始発電車に乗り込んで出発です。AM5:08
途中は省略して、あっという間に名鉄岐阜駅に到着。速っ!AM6:50
バスターミナルに移動し、岐阜バスの三田洞団地行きに乗車するんですが、タッチの差で 始発バスが出てしまった~ いきなり20分の遅れ…
通勤時間帯の岐阜市街地を窓越しに眺めながら目的地へ。
戸羽川バス停で降りて登山口へと向かいます。途中コンクリート壁に囲まれて、居心地悪そうなお地蔵様を見かけました。
朝の通時間帯、狭い道にもかかわらず車がひっきりなしに通過するので怖いです。
ん?前方の住宅の間に溶岩流の塊みたいなのが見えてますが…
実はここが今日のスタート地点。ここを登って行くと秋葉さんの祠があるのですが、地域の秋葉講(秋葉神社は火防守護の神様)の為の道だと思われます。AM8:02
少々藪がかっていて岩場があります。落葉で滑る斜面を慎重に登っていきます。ハイキングとしては結構ハードな尾根ですよ。
祠に到着。眺めがいいです。ここなら多くの家々を見守れそうですね。AM8:12
展望は抜群!左奥には金華山も見えます。 (写真クリックで拡大)
なだらかになった所に鉄塔。「北岐阜北町線・第七号鉄塔」とありました。AM8:25
ふり返ると歩いてきた尾根が見えました。結構岩だらけだったんですね。
このあたりの里山でよく見かける「ヒトツバ」
そして春の里山はミツバツツジ。葉が出る前に紫色の花がたくさん咲くので良く目立ちます。見た目は全く変わらないコバノミツバツツジとの相違点は雄しべの数だと教わりました。ミツバツツジ=5本 コバノミツバツツジ=10本。
置いてある枝を跨いで、同じ岩崎の諏訪神社からのルートに合流。下山で間違って入らない為の配慮。AM9:13
良く踏まれた尾根道の真ん中に標石。国土地理院の三角点とは違う様です。
六本松反射板ピークに着きました。標高は約330m。2基向かい合わせに建っていますが、電波の向きを大きく変える為でしょうか?
岐阜メモリアルセンターの競技場・ドーム・長良川球場など(写真クリックで拡大表示)
先へ進んで鞍部に分岐地点。金華山と同じく、四方にルートがあるようです。
こちらが西峰頂上。かつてはこちらが百々ヶ峰山頂とされていた。”真福寺山”という名前が付いている様です。
四等三角点「下岩崎:341.40m」AM9:30
なだらかで広々とした尾根道を山頂へと向かいます。
新芽も開き始め、本格的な春になりました。
そしてこちらが百々ヶ峰の山頂(東峰)です。立派な展望台は解説板が邪魔で景色が見難いよ~AM9:58
三等三角点「百々峰:417.86m」は刻まれた文字が古いです。点の記を見てみると設置は明治21年。点名のふりがなは ”ももがみね” となっていました。
展望台の側面に鳥の羽根。緑っぽいのはアオバトかな?
山頂から北方向に下って行くと、管理車道とトイレが見えてきました。向かいの階段を登り返します。AM10:10
カサカサッ!と音がしたので、すかさず捕獲。ニホンカナヘビだ~
権現山ピーク到着。鉄塔がありました。左は尾根伝いで三田洞弘法へ。右は白山展望地へ。AM10:18
近くに祠もありました。
白山展望地付近で百々ヶ峰を振り返る。ファミリーハイキング、楽しそうでいいな~(´∀`)
白山は春霞で見えません。AM10:28(写真クリックで拡大表示)
一旦松尾池方面へ下ります。今、道の脇ではスミレが咲き誇っています。
こちらはアオキの雄花。雌雄異株だそうです。他の植物と競合しない様に森の中の日陰で生きる植物。実は真っ赤で目立つけど花は地味ですね。
切株の上にポツンとカウンター。松尾池方面から入山した場合にのみ押して下さいとのことです^^
沢は途中から滝を落としています。夏場は涼むのに良さそう。
もう少し下ると、
大き目な滝が岩盤を滑り落ちていました。AM10:52
「岩舟渓谷 萩の滝」と呼ぶんですね。
松尾池に降りてきました。灌漑用の溜池です。地震で壊れた堤を、昭和初期に当時の松尾市長が修復に尽力したことから、この池の名前がついたそうです。対岸の東屋には人が大勢居ますね。
岩舟荘は白川郷の合掌造りを移築した飲食店だったそうですが、現在は営業はしていないようです。茅葺屋根にはグレーのシートが掛けられていました。
岩舟荘近くに咲いていたハナダイコン(紫花菜)
団体さんは大きなレンズを付けたカメラで何かを撮影しているようです。聞いてみるとカワセミを狙っているとか。この季節は抱卵で忙しい為、なかなか姿をみせてくれないそうです。今日はまだベストショットは撮れていないとのことでした。
周りにモクレンの咲くベンチでお昼ご飯にします。おじいさん、おばあさんと来ていた子どもさん達は、手のひらに食べ物を乗せてヤマガラが来るのを待っていました。観察していると、アッと言う間に御馳走をさらって飛び去って行きました。AM11:12
食事を終えて、今度は直登コースを百々ヶ峰山頂に向かって登り返します。道脇に咲くヤマツツジ。貧栄養な裸地で逞しく花を咲かせていました。
直登ルートは岩場もあって楽しめます。
このルートの展望地です。先程まで居た松尾池があんなに下の方になりました。AM11:55(写真クリックで拡大表示)
さすがに2度目の登頂はキツイ(^_^;)
ヒーコラ言いながら、ようやく百々ヶ峰山頂に到着。 PM0:15
山頂から
続いて今日2度目の権現山。今度はここから直接北方向に下ってみます。PM0:28
斜面の途中にこんな穴が!何かの採掘坑跡でしょうか?
急斜面を滑るように下る。梱包用テープの目印がありますが、踏み跡は薄いです。
鞍部に着きました。ここでもミツバツツジに癒されます。
標高300mピークへ登り返すところ。バックは権現山。PM0:47
ところが… ピークを越えて下り始めたら、崖みたいな斜面で降りられない。登りならなんとかなるかもしれないが、下りはロープが無いと危険な斜度。ここは引き返して鞍部から東方向へエスケープしました。
東寄りに降りて行けば鉄塔巡視路へ出るはず。写真は途中の尾根からの景色。
ヒサカキの花
急な斜面で尻餅をつきながらも、無事白山展望地より続く鉄塔巡視路に合流できました。やれやれ… PM1:29
この巡視路は道を塞ぐ様な倒木が多く、かなり荒れ気味でした。
山腹道が終わると、写真の地点で真っ直ぐ降りるのを断念した権現山からの尾根に合流。
鉄塔を過ぎてさらに下ると鳥居のある峠に出ました。計画ではここから真っ直ぐ登り返して源太峰へ向かう予定でしたが、ここまで時間がかかり過ぎてしまったので、ここを左へ入って三田洞団地方面へ下山することにしました。源太峰はまたいずれ。PM1:48
お坊さんが彫られた石碑。何を意味しているのかは不明。
ショウジョウバカマのアップ
山腹のジグザグを下って、三田洞公園の脇に出てきました。PM2:07
団地内にある民家の庭先に咲くサクラソウが鮮やか。
川沿いの遊歩道には桜並木があって綺麗でした。すれ違う方々が皆さん気持ちの良い挨拶を返してくれるので嬉しくなりました!岐阜市って良いところだな。
スポンサーの提灯。一つ一つ教訓が書かれています。
春の麗らかな陽気の中、コンビニに寄って手に入れたプレモルで、歩いてきた稜線をバックにかんぱ~い!PM2:45
下りかけた稜線が見える。鉄塔のある番右の権現山から真ん中の300mピークまで行きました。その先がスゴい急斜面なのがここからでも良く判りますね。
ほろ酔い気分で辺りを見ると雑草の群落。ヒメオドリコソウです。これだけたくさんあると見事ですね。
こちらはホトケノザのアップ。そこいらの雑草でも驚くほど見事な造形です。
オオイヌノフグリとハコベ
三田洞バス停から乗って、PM3:08
途中下車して写真のお好み焼き屋さんに立ち寄りました。PM3:23
壁に貼られたお品書きはどれも驚きの破格値!
肉玉子入りモダン焼き大盛り500円でお腹いっぱいになりました。おばさんの優しい接客 で、ゆっくり落ち着けるお店でした。
再びバス停へもどる途中、見上げると今朝歩いてきた反射板が見えました。PM3:55
そしてバスに乗って名鉄岐阜駅へ戻ってきました。帰りはこの展望車両で、
最前席に陣取って、
流れる風景を眺めながらやっぱりコレです! たまには電車もいいですね~PM4:47
(今日の花と植物備忘録)
ミツバツツジ、ヒトツバ、ヤマザクラ、コバノミツバツツジ、アオキ、スミレ、ウマノアシガタ(キンポウゲ)、ショウジョウバカマ、ムラサキハナナ、ソメイヨシノ、モクレン、ヤマツツジ、ヒサカキ、ニホンサクラソウ、ツルニチニチソウ、ヒメオドリコソウ、ニホンタンポポ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ハコベ、クリスマスローズ(ヘレボルス)
おお~百々ヶ峰ですね。
ってか、最初の登り口はすごい場所ですね。
登山口と言うより「土砂崩れ跡」ですな^^;
中々のボリュームを歩きましたね~お疲れさまでした。
お好み焼き「きんか」良いですね!!
めっちゃ気になるぅ~
今度機会があったら是非行ってみたいです^^b
by 水鵬 (2016-04-03 18:45)
水鵬さん こんばんは
行ってきました百々ケ峰。なかなか良い山でした。
あの登山口すごいですよね。普通あそこから登るなんて思いませんよね(^-^)
「きんか」さんは住宅地の中にあって静かなところです。おばさんも人あたりがよくて落ち着ける処でした。そして何より安い!穴場です。
by teppan (2016-04-03 22:19)
こんばんはー、百々ヶ峰、なんだか知らない魅惑的な
ところから入って2度も登頂して縦横無尽、さすがですね!
松尾池からの直登ルートは今度やりたいなあ。
岐阜市ってそういうお好み焼き・焼きそばのお店が多い印象。
あと岐阜ってバス王国じゃないですか?それこそバス路線が
縦横無尽。岐阜バスって独自ICしか使えないんで自分の場合
小銭握りしめてドキドキしなきゃいけなく、Suicaとかも
対応にしてくれたらうれしいなと思っています(^。^;)。
by teln (2016-04-04 20:49)
telnさんこんばんは
今回はビールを飲むのが目的の不純な山行き(*^_^*)
岐阜市にしたワケは、バスの便が抜群にいいから。で、岐阜市内の山と言えば金華山か、この百々ケ峰になるのです。岐阜バスって確か名鉄系列だと思ったけど、なぜmanaca使えんのかね~ 現金だと確かにドキドキ感あるある。ヤキソバ食べ切れないかと思うほどボリュームあり。
by teppan (2016-04-04 21:29)
とても変化にとんでいいコースですね。 岩場、里山、花・・・展望もいいミックスのルート。 焼きそばもおいしそうです。 最後は展望特急ですか。!(^^)!
交通機関だと、一杯やれますからいいです。(笑)
金華山、幼少のとき何回か行きました。 田舎の田んぼから見ることができました。懐かしいです。 記事、たのしく拝見させていただきました。
by Jetstream (2016-04-05 14:57)
こんばんはJetstream さん
岐阜県南部の山々は、皆平地にポコッと盛り上がっていて、民話に出てくるお山にピッタリの容姿でかわいいです。超低山なんですが、それでも標高差400m近くあるので、それなりに充実感も得られます。何より交通機関の発達している街の中に山があるので、縦横無尽にルートが取ることができるのが魅力。おかげで一杯やれるので、なお嬉し!です!(^^)! 何時でも好きな時に登る事ができる里山がすぐ近くにある岐阜市、良いところですね。
by teppan (2016-04-05 21:19)