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御池岳 伊勢尾から鈴ヶ岳~丸山~T字尾根周回 [山歩き・ウォーキング]

 鈴鹿山脈北部にある御池岳へ、紅葉を見に行ってきました。
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 T字尾根から見上げた御池岳。紅葉の先に見えるボタンブチ:左端ピークとボタン岩:右端ピーク(写真クリックで拡大表示)

 


場所・山行日 「鈴ヶ岳:すすがたけ:1130m」・「御池岳:おいけだけ:1247m」
 滋賀県東近江市 2015年10月29日(木)
ルート御池橋~伊勢尾~鈴ヶ岳~鈴北岳~御池岳丸山~ボタンブチ~ボタン岩
~T字尾根~御池橋 (周回ルート) 
歩行距離11.6Km(平面)   13.2Km(沿面)
標高差 御池川~鈴ヶ岳取付+340m 鈴ヶ岳取付~鈴ヶ岳山頂+180m ヒルコバ~鈴北岳+124m
真の谷分岐~丸山+117m 丸山~ボタンブチ-53m T字尾根下降点~T字尾根鞍部-300m
T字尾根交点~御池川-300m
所要時間08時間27分 06:03~14:30 (休憩・昼食時間含む)
実測ルート図はここをクリック!   Google earth俯瞰図はこちら

※注意)今回歩いた場所の大部分はバリエーションルートで歩道や案内板などの整備は一切ありません。歩くには地形図・コンパス・高時計・GPSなどで現在地や進行方向の確認が必要です。鈴ヶ岳南西斜面は斜度40度以上で浮石が非常に多いので特に注意が必要です。参考にされる場合は以上の点をご理解の上、慎重に行動して下さい。 
 
 今回はアザミ谷南西側にある尾根(そのあたりを伊勢尾と呼ぶようです)から鈴ヶ岳を登り、御池岳丸山を経由しT字尾根を西の端まで歩いて周回してみました。T字尾根付近の紅葉がお目当てだったのですが、今年は随分早く色づきが進んでいる様なのでどうでしょうか。
 
 
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 木地師の里・君ヶ畑集落を抜けたところの駐車スペースです。今年6月に土倉岳から御池岳を歩いた際に起点にした場所ですが、今日は御池林道をさらに奥まで車を進めます。
 
 
 
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 参考にしたレポートにあった駐車スペースは工事で運ばれた土砂が積んであり使えませんでしたので、橋の手前の道路脇に駐車しました。夜が明けてから行動開始。写真は御池橋を渡り適当な地点で谷に降りたところです。前方に見える左半分植林でもう半分が雑木林の尾根が伊勢尾への取り付き。 
 
 
 
 
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 最初に渡渉します。水深が浅かったので難なく渡れました。
 
 
 
 
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 流れを再度渡渉して写真が取り付き地点。流れは御池川の本流なのか支流なのか? 
 
 
 
 
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 いきなり急な植林地を登る。
 
 
 
 
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 標高差約200m弱の急な登りが終わると806mピークに到着。ここから北西に進路を変えて進む。雑木林は色づいています。
 
 
 
 
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 鞍部からの登り返しは一部やせ尾根もある。尾根の左と右で植生が違いますね。良くある日本の里山風景です。
 
 

 
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 この季節の雑木林の楽しみのひとつがフカフカ落葉の上を歩くこと。
 
 
 
 
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 朝陽が差し込んで色づきも一段と鮮やか。木々の向こうに少し見えるのがこれから登る鈴ヶ岳。
 
 
 
 
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 894mピークから北東に向きを変え、鈴ヶ岳が近づいてきました。
 
 
 
 
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 今日は晴れですが、御池岳の日中は雲が多くて風が強い予報。現在AM7:40、気温は7度Cです。
 
 
 
 
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 そしていよいよ鈴ヶ岳への取り付き地点を少し登った標高980m付近。万が一の事態を想定してヘルメット装着でいきます。まだこのあたりは普通の斜度っていうか、急だなと言う程度でしたが…

 
 
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 だだっ広い斜面は登るにつれどんどん斜度が増してきます。
 
 
 
 
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 これは枝の間に挟まって止まった落石です。大きさは25センチ四方くらい。苔生していてここに収まったのはかなり前のようですが、他の木の根元を見ると新しいのもあったりするので、落石が多い所みたいですね。
 
 斜面にある石灰岩は巨大なものから小さなものまで大小ゴロゴロしていて、手がかり足がかりに利用しながら登るんですが、浮石が多くてとにかく危ない。落とすとなかなか止まらずどこまでも転げ落ちていきます。巻き添えにしない為にも、大人数で歩くのは避けた方がいいです。
 
 
 
 
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 標高1050m付近。ここまで来たら、もう後戻りはできません。両手両足を使って必死に登る! 途中からヒルコバへトラバースするレポートも見ましたが、今回は鈴ヶ岳山頂へ直登します。地形図でおおよその平均斜度を割り出してみると42.5度!もうほとんどガケです…
 
 
 
 
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 モミやカヤに似た葉っぱですが、花?が着いています。何でしょう?
※どうやらイチイの雄花みたいです。2015/11/10追記
 
 
 
 
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 標高1100m付近です。灌木を掴みながらの登りが続く。 
 
 途中ハプニングが… ガサッ!と音がしたと思ったら、突然近くを駆け下りる獣の姿。ガラガラガラッ!カーン、コーン!と、たくさんの落石を巻き起こしながら急斜面を下っていきました。どうやらイノシシの様です。2人ともただ唖然として固まってしまいました^^; 人間がやっと歩ける様な激急斜面なのに、野生動物の身体能力は本当にすごい!
 
 
 
 
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 やがて斜面が緩くなってきたなと思ったら山頂部に着いていました。苔生した石灰岩がゴロゴロ。やっとの思いでたどり着いたのでホッとしたのは言うまでもありません。標高差約160mを登るのに1時間かかってしまいました。^^;
 
 
 
 
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 鈴ヶ岳の山頂から北方向
 
 
 
 
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 東の方には御池岳がこんな風に見えます。初めて見る角度は新鮮ですね。山頂付近にはマツカゼソウ(たぶん)がたくさん生えていました。
 
 
 
 
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 なぜか錆びたドラム缶があります。
 
 
 
 
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 えっ!こんな鈴鹿のマスコットがあったの?「すずかちゃん」だって… “山安全”と書かれた東近江名物の大凧がザック背負ってます。何だか違和感がありますが、安全な登山を心掛けましょう^^;
 
 
 
 
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 ヒルコバへの下降途中で。 庭園のようです。
 
 
 
 
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 鞍部のヒルコバです。名前からすると「ヒル」が出るってことでしょうか? 雰囲気は良いところです。
 
 
 
 
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 鈴北岳へ登り返す途中から振り返って見た鈴ヶ岳と琵琶湖。ここからだと台形の山ですね。
 
 
 
 
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 こんなところにオニグルミの落葉。 
 
 
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 落ちていたクルミの実に穴が! リスでもかじったのでしょうか?
 
 
 
 
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 尾根の途中に黄色テープ、なんでしょう?
 
 
 
 
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 かなり深い穴が開いていました。石灰岩の山ですから落とし穴もけっこうありそうですね。
 
 
 
 
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 鈴北岳へ続く踏み跡 シダが枯れて赤茶色
 
 
 
 
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 鈴鹿最北端の霊仙山と、右奥に見えるのが伊吹山。
 
 
 
 
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 歩いてきた稜線を振り返る。 必死に登ってきた鈴ヶ岳は小さく丸くなりました。
 
 

 
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 そしてすぐ鈴北岳頂上  “岳”と言うより御池岳テーブルランド上の1ピークですが、鞍掛峠から登ってくると山らしく見えます。眺めは360度ですばらしい。 もう頭しか見えない鈴ヶ岳の向こうに琵琶湖が見えます。
 
 
 
 
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 秋の御池岳は初めて。左奥に藤原岳とやさしい形の最高点・丸山(右)。ここで男性一人とすれ違いました。
 
 
 
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 もうこの標高(1100m前後)では紅葉は終わってしまいましたね。日本庭園と呼ばれる台地を歩いて丸山へ向かいます。
 
 
 
 
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 真の池から歩いてきた西方向を見る。このあたりでもう一人とすれ違う。
 
 
 
 
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 丸山への登り。 苔生した石も御池岳を象徴するもののひとつ。テーブルランドも丸山から東側半分は比較的樹木が少なく苔もこれほどは生えていません。
 
 
 
 
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 野菊(種類はわかりません)が群生している場所がありましたが、こちらももう終わり。
 
 
 
 
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 御池岳の頂上「丸山」です。レポートの度に書いてますが、本当の最高点は少し南へ行った所です。このあたりでペアの登山者と挨拶を交わす。
 
 
 
 
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 丸山からいきなりこの写真。見えるのはボタンブチ(左)と天狗の鼻(右)です。ボタンブチでは一人静かに景色を眺めている方が居たので、邪魔にならない様真っ直ぐこの場所へやってきました。
 
 
 
 
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 ここは幸助の池のあるピーク。池を眺めながら早目のお昼にしました。
 
 
 
 
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 このピークからの眺めもなかなかです。これから歩く予定のT字尾根と三角形に整った天狗堂。
 
 
 
 
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 下の方の斜面はまだ紅葉が期待できそう(写真クリックで拡大表示)
 
 
 
 
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 幹が曲がってU字になった木をまたいで踏み跡を進んだ先のピークがボタン岩。
 
 
 
 
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 ボタン岩からT字尾根の下降地点付近を見たところ。ここには男性1名が居て昼食準備の真っ最中でした。あまり長居してはお邪魔なので、少し会話を交わして写真の下降点へと向かいました。
 
 
 
 
 
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 東池かな?
 
 
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 テーブルランドの東側は主に草原です。
 
 
 
 
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 シダ枯れ紅葉
 
 
 
 
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 ボタン岩遠望。望遠だと先程会った食事中の彼が良く見えました^^
 
 
 
 
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 ピンク色のマユミの実が所々で目立っていました。(写真クリックで拡大表示)
 
 
 
 石灰岩の間には幾つか花も咲いていました。
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 何タンポポ?
 
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 可愛い花は何でしょう?
 
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 ネコノメソウの仲間 
 
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 この虫は? 
 
 
 
 
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 T字尾根へ下降開始します。前回ここへ来た時はピークから下り始めましたが、今回は少し東側の谷間から降りてみました。途中から右へトラバースが必要でした。
 
 
 
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 T字尾根の根元です。黄葉した盛り上がりがきれいです。天狗堂いい形だなあ!(写真クリックで拡大表示)
 
 
 
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 ブナの黄葉
 
 
 
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 雲が多く、晴れ間を待っての撮影で、シャッターチャンスが少ない。
 
 
 
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 967m独標ピークの急な登り。 ここからしばらくはヒノキの植林とシャクナゲのやせ尾根が続く。
 
 
 
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 イワカガミロードを行く 土倉岳東側の尾根とここは初夏の開花時期にぜひ歩いてみたいです。
 
 
 
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 T字の交点手前、お湯を沸かしてコーヒータイム 。モミジを眺めながら飲むコーヒーは最高のぜいたくです。
 
 
 
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 この変木をじっくり観察してみたらミズナラでした。どうしてこうなったかは皆さんの想像力で^^
 
 
 
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 周りに落ちていたミズナラのドングリ。 粉にして灰汁を抜けば食べられるそうです。
 
 
 
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 T字の交点に着きました。写真は少し西へ下ったところにある大ブナ。“お母さんブナ”と呼ばれているやつかな?
 
 
 
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 T字尾根の横棒西側部分の尾根を下ります。南側が植林で、北側が自然林とはっきり分かれています。
 
 
 
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 この尾根には大き目のブナもあります。
 

 
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 889m独標ピーク なぜかここだけシャクナゲの群生があった。
 
 
 
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 歩きやすい尾根をどんどん下る。午前中に悪戦苦闘しながら登った鈴ヶ岳が見えてきました。
 
 
 
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 急な下りもあり油断はできません。つまずいて落下しない様に注意しながら歩きます。
 
 
 
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 岩のかたまりのあたりを過ぎてからは完全に植林になりました。途中あったヌタ場。
 
 
 
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 やせ尾根になって明るい南側に出てみると、御池川と御池林道の先に自分達の車が見えました。ここを降りれば早いのですが、それこそ鈴ヶ岳並みの急斜面なので、おとなしく右の谷へ下ることにします。
 
 
 
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 真っ直ぐ尾根の終点まで進んでも降りられたかもしれませんが、適当なところで斜面を右へ下りました。獣道ってけっこう歩きやすいです。
 
 

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 沢まで降りてきました。
 
 
 
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 あとは下流へ向かって歩くだけ。沢の中は水も少なくて歩きやすいです。
 
 
 
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 ひと際目立つ赤。 これは何でしょうね。
 
 
 
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 御池橋が見えてきました。朝は薄暗くてわかりませんでしたが、紅葉綺麗だったんですね。
 
 
 
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 朝降りた土手をよじ登ればあとはわずかな林道歩き。いや~お疲れ様でした~^^;
 
 
 
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 御池橋から見た伊勢尾とテーブルランド。思い出に残りそうな、そんな歩き応えのあるハイキングでした。
 
 

(鈴鹿10座)
 
 東近江の「鈴鹿10座プロジェクト委員会」により次の10座が選定されたようです。
御池岳・藤原岳・竜ヶ岳・釈迦ヶ岳・御在所岳・雨乞岳・イブネ・銚子ヶ口・日本コバ・天狗堂
 
 
 
 
 

タグ:鈴鹿の山
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コメント 4

水鵬

こんばんわ~ 御池岳ですか~
秋本番でガンガン登っていますねw
イノシシは襲われなくて良かったですね。^^;
鈴鹿10座に霊仙山が無いのは残念><;
またひとつの目標にしようかな~(*´∀`*)

by 水鵬 (2015-10-31 17:58) 

teppan

水鵬さん>こんばんわ~

いよいよ鈴鹿の季節がやってきましたよ~ ヒルの心配が無くなってきましたからね。

もしあの斜面でイノシシに向かって来られたら一巻の終わりでした(((;゚д゚)))

10座目標いいですね。霊仙がないのはですね、東近江市内に無い山だからです。あそこは多賀町と米原市ですから。そんなん関係なしで、ガチで全鈴鹿から10座選抜ってのも面白いと思いますけどね。


by teppan (2015-10-31 20:58) 

Jetstream

鈴鹿、懐かしいです。 学生時代、いくつか登りました。 藤原岳からの帰路迷って遭難しそうになりました。
御池岳、 鈴ヶ岳 写真を拝見するととてものどかで癒される感じです。 でも8時間以上の歩き、 存分に楽しまれたと察します。 !(^^)!
by Jetstream (2015-11-10 21:35) 

teppan

Jetstreamさん>こんにちは

鈴鹿の山はヒルが出なくなって歩きやすい季節を迎えました。
中部・関西圏からアクセスし易く、今も山ブームで人気があります。
雪も多めで冬も楽しめるのが良いですね。
藤原で迷われたのですか? 人が少ない里山の方が、有名な山よりかえって危ないですから、気をつけなくてはと思っています。
明日も、そんな鈴鹿のマイナーどころを歩く予定です。
by teppan (2015-11-11 08:51) 

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