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鈴鹿の秘境・イブネを歩く 武平峠から5山周回 後編 2015/5/6 [山歩き・ウォーキング]

イブネ北端から御在所・鎌ヶ岳
 イブネ北端から、県境に連なる国見岳・御在所岳・鎌ヶ岳の眺め。(写真クリックで拡大表示)

 


場所・山行日 「雨乞岳:あまごいだけ:1237.71m」・「イブネ:伊船:1160m」
 「クラシ:暮尾:1140m」・「銚子:ちょうし:1120m」・
 「御在所岳:ございしょだけ:1212m」
 滋賀県東近江市・甲賀市・三重県菰野町 2015年5月6日(水)
ルート 武平峠~クラ谷道経由・東雨乞~雨乞岳~杉峠~佐目峠~イブネ~クラシ
 ~銚子~イブネ北端~小峠~上水晶谷左岸尾根経由・御在所岳~武平峠
歩行距離 16.7Km(平面)・19.3km(沿面)
標高差  武平峠P~雨乞岳:+430m ・雨乞岳~杉峠:-195m 
 杉峠~イブネ:+120m ・イブネ北端~神崎川:-380m ・  
 神崎川~御在所岳国定公園記念碑:+470m ・御在所岳~武平峠P:-380m
所要時間 12時間05分 05:33~17:38 (休憩・昼食時間含む)
 実測ルート図はここをクリック!   Google earth俯瞰図はこちら
 
 イブネ・クラシのハイキングレポート後編です!  ※前編はこちらをクリック!
 
 
イブネからのパノラマ
 なんとか辿り着いたイブネ。まずはパノラマ写真から(クリックで拡大表示)
 
 
 
 
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 ハイカーが休憩していた地点にも”イブネ”の立札がありましたが、さらに50メートル程進むと写真の位置にまたイブネ山頂を示す立札が… 地形図で判断する限りこの写真の場所が独標の測量地点に一番近いみたい。まあ、だだっ広い平原なのでどこを山頂と称しても差し支えなさそうですがね… AM10:29
 
 
 
 
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 とにかくイブネの山頂部は広い!写真の一番向こうに見えるのが北端で、そのさらに先にクラシがある。どこも標高1100mを超えている。
 
 
 
 
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 一旦下って登り返した所のピークが「クラシ:暮尾」の山頂。木々に囲まれて展望は利きません。AM10:45
 
 
 
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 これからが見頃のシャクナゲがたくさん生えています。
 
 
 
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 イワカガミとツクバネソウがちりばめられた地面
 
 
 
 
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 クラシから引き返す途中の丘。苔がビッシリ絨毯の様に生えています。昔は笹原だったと聞きましたが、植生がまったく変わってしまったんですねえ。AM10:54
 
 
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 フカフカの苔絨毯越しに御在所岳 
 
 
 
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 イブネ北端に戻る途中から北西へ。次は「銚子」に向かいます。前方の赤土のピークがそれ。中央やや左奥に見えるのは綿向山。
 
 
 
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 尾根筋の踏み跡をたどって銚子ヶ口・杠葉尾方面への分岐地点へ向かいます。
 
 
 
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 振り返って見たイブネ。右端に見えるのは雨乞岳。
 
 
 
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 分岐を左に折れると間もなく銚子の山頂。
 
 
 
 
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 写真が銚子の頂上。立木に黄色いテープが巻かれていました。AM11:09
 
 
 
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 分岐に戻ってブナの木陰で山ごはんにします。今日は冷えたノンアルコールビールを持ってきました。ここで杠葉尾から歩いてきたと言うお二人が登ってきました。ここまでの道中にシャクナゲがたくさんあったそうで、「花が咲いたらスゴイことになりそうです!」と言っておられました。AM11:15-11:47
 
 
 
 
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 ブナとザック。今日は色々入れてきたので約10キログラムになりました。自分としてはこれでも重い方です(^_^;)
 
 
 
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 ブナも新葉が開く季節。この樹種は独特の葉縁をしていて、優しく柔らかな感じが大好きです!
 
 
 
 
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 再び来た道を戻る。途中で見た竜ヶ岳。写真には写っていませんが、もっと左には御池岳も見えました。
 
 
 
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 台地上には谷間もあって、なんと標高1000メートルを超えているにも関わらず水の流れがありました! 浄水装備があればテン泊した際に水も確保できますね。
 
 
 
 
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 でも・・・ こんなのを見つけました。たき火をした跡です!緊急の止むを得ない場合を除いて、たとえ細心の注意払っていたとしても、山でたき火をするなんて常識外れです。近頃の山ブームでネット上には私のようなハイクレポートがたくさんアップされていますが、たき火をする写真を平気で載せている人をたまに見かけます。見た人が真似をするので止めてもらいたい。万が一誰かが山火事を起こしたら、もう取り返しのつかない事になってしまうのだから…
 
 

 
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 もう一度国見岳と御在所岳。次はあそこまで行くのかと思うと気が遠くなってきますね…(^_^;)
 
 
 
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 苔もいっぱいありましたが、このヒカゲノカズラもたくさん生えていました。よく見ると花を着けている株もあります。
 
 
 
 
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 次はイブネ北端から小峠につながる尾根を下ります。この尾根にもシャクナゲがたくさんあって、今にも咲きそうなツボミも…PM0:29
 
 
 
 
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 やせ尾根があったり、シャクナゲが密生していて迂回したりの尾根歩き。テープ指標もあるが数は少ないです。下りだと間違いやすいので、進路には注意が要ります。
 
 
 
 
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 ガケ地の岩場をトラバースしているところ。もちろん落ちればタダでは済みませんから慎重に。PM0:47
 
 
 
 
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 標高が下がって来ると開花したイワカガミがたくさん見られるようになってきました。
 
 
 
 
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 そして激下りを終えて小峠へ降りてきました。ここからまた難儀な下りが待っていた… PM1:24
 
 
 
 
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 虎ロープがフィックスされた急な谷です。ここはロープの手ごたえを確認してから慎重に下る。 
 
 
 
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 ご覧の通りのV字谷。足の置き場を選びながらの下りで難儀をしました。写真は撮らなかったですが、動物の白骨死骸があったりして薄気味悪い場所でした。 
 
 
 
 
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 ようやく神崎川が見えてきました!ホッと一息。
 
 
 
 
 
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 神崎川と上水晶谷が出合う地点を渡渉します。ここで新兵器?を試してみました。PM1:46
 
 
 
 
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 その兵器とはこの「わらじ!」 この日のために自分で編んだやつ! 登山靴のまま履けるのも別に作りました。^^ 
 
 
 
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 水量が多くて転石が濡れていたり、苔で滑りやすい時の為に持ってきました。今回は無理して使わなくても良かったんですが、せっかくなので試してみました。 使い心地は上々でしたが、水が冷たくて長くは入っていられません。PM1:54
 
 
 
 
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 神崎川(愛知川)はいつ来ても美しいですね。
 
 
 
 
 
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 神崎川から千草街道へ出て、ここを一旦左へ上水晶谷まで歩いて御在所岳へ続く尾根の取り付き地点を物色しますが、目星を着けていた尾根を見上げるとかなりの斜度で諦める。今度は杉峠方面へ進んで別の支尾根の取り付きへ向かいました。PM2:20
 
 
 
 
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 ここから支尾根に入ります。PM2:27
ちょうどここですれ違った三人グループが、通り過ぎてから心配そうにこちらを見ています。それもそうですよね~ このとき時刻はすでに14時半頃。こんな時間に杉峠方面へ向かう私達が気になるのも無理ないです。「この時間から何処へ行くんだろう?大丈夫かな?」と言っているように聞こえます。すみません… やり過ごしてから入ろうと待っていたのですが、もう時間も残り少ないので登り始めました。
 
 
 
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 上水晶谷左岸尾根(仮称)へ取り付くため支尾根を歩く。最近の踏み跡もあり、歩く人も少なからず居る様です。しかし、ここまでの行程でもうかなり体力が消耗しているので辛いのなんのって… 疲れてどんどん無口になって行く自分がわかる。(^_^;)
 
 
 
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 必死に登って主尾根に乗りました。写真は随分進んだ所ですが、ここからがまだ長いんです… 左下は地獄谷で、右下がコクイ谷です。PM3:33
 
 
 
 
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 でも新緑は綺麗だなあ~ こんなに疲れてなければこの良い尾根を存分に楽しめるのに、今の私達にはそんな余裕はありません。とにかく気持ちを奮い立たせて必死に登る。
 
 
 
 
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 そしてガレ場の裸地ピーク(標高1155m)に到着。ここからの展望がまた素晴らしかった!朝歩いた雨乞岳の雄大な姿がいいです!PM3:57
 
 
 
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 望湖台が谷を挟んで東側に見え、話し声がここまで聞こえてきます。 御嶽権現も近くに見えるようになってきました。
 
 
 
 
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 ふと下を見るとキランソウ(ニシキゴロモ?)が… 大きさはこのくらい。
 
 
 
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 これはシクラメンの様な葉だからフモトスミレか?
 
 
 
 
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 御在所岳がいよいよ近づいた頃、残っているアカヤシオを見かけました。標高1200m近くではまだ咲いているんですね。
 
 
 
 
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 最後に笹をかき分けてここに出ました。御在所岳・国定公園記念碑です。PM4:25
 
 
 
 
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 ここでしばし休憩。山頂と望湖台はすぐ目の前ですが、もう登る気力が残っていないのでパス。ゼリー飲料でエネルギー補給。ああ~美味い!
 
 
 
 
 
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 武平峠へ向かって峠道を下ります。最初はこの溝道を滑るように歩く。
 
 
 
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 立ち入り禁止柵のパイプに鹿の角が刺してありました。
 
 
 
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 ここから見る鎌ヶ岳がいちばん整った姿で美しい。何度見ても凛々しいお姿です。
 
 
 
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 駐車地が確認できます。もう車は停まってないみたい。当たり前か…
 
 
 
 
DSC03812.JPG
 もう限界近くまで歩いてきたので下りも辛い。 もう少しだ!ファイト~ いっ発~つ!
 
 
 
DSC03814.JPG
 おおっ!武平峠だ! 右へ下ります。PM5:27
 
 
 
 
DSC03816.JPG
 そしてやっと戻ってきました~ ホントに長い一日でした。  PM5:38

タグ:鈴鹿の山
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コメント 6

水鵬

こんちわ~
やはりかなりハードな行程でしたね^^;
山飯はトムヤムクンヌードルですねw
わらじは自分で編んだんですか!すごw

長旅お疲れ様でした~

by 水鵬 (2015-05-09 16:34) 

teppan

水鵬さん>こんにちは!

ヘロヘロでした…(^^;

トムヤムクンヌードルは後入れのタレが辛いんですが、
スープは酸っぱくて後味さっぱり。山ヌードル認定ですかねw
わらじは自作ですよ~ ネット動画で見よう見まねですが…
by teppan (2015-05-09 17:46) 

たそがれ高洋

てっぱん家さん、長旅ホントにお疲れ様です。
最近の山行が結構長丁場だったのも下準備だったんですね。
それにしても、足をひねった後でも計画変更しないのはいかがなものかと思います。急坂の多いところですから。だから、無茶なようで相当にタフな方々だと感心しています。これでぐんと山の世界が広がりますね。
by たそがれ高洋 (2015-05-12 00:51) 

teppan

たそがれ高洋さん>おはようございます!

おっしゃるとおりです。
足を捻った時は、戻るなら雨乞の頂上しか無かった…
その時、自分の足の様子をみて、「何とかなりそうだ」と判断して予定通り進んだわけですが、ご指摘のとおり、もしその後悪化すれば戻るのは大変でした。

「せっかくここまで来たのに…」と、無理して進んでしまうのは典型的な遭難のパターン。最初の危険地帯を疑わずに通過してしまった事と言い、今になって反省しております。「達成感を得たい」という誘惑と、安全とを天秤にかけた時、まだまだ前者にウエイトが乗ってしまう自分です。
by teppan (2015-05-12 08:52) 

teln

最近ヘロヘロになるくらいの長距離やってないなぁ。

コメントからですけど、
「足をひねった後でも計画変更しないのはいかがなものか」、
まあ“勝てば官軍”で、こうして戻ってこられてるんだから
判断は間違ってなかったんですよ結果論かもしれませんが。
自分のことは自分が一番わかっている…はず。
ただ正常性バイアスについては誰しも持ち合わせてるもので
気をつけなきゃあなりませんね特に自分(^。^;)。
by teln (2015-05-13 18:43) 

teppan

telnさん>こんにちは!

正常性バイアスなんて言葉があるんですか!
”勝てば官軍” 結果的にはそうなんですが、
あの時はやや無茶だったかな… と思ってますよ(^。^;)
元々自分達にはちょっとハードな計画でしたしね…
最後の御在所を登っている時は、捻った足首は大丈夫でしたが
体力的にかなりキツかったです。
by teppan (2015-05-15 08:58) 

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