スマートTV vs. Apple TV

　最近買い換えたテレビはネットに接続できます。その「スマートテレビ」なるものは一体何ができるんでしょう？

　最初に断っておきますが、これはあくまで私が購入した東芝REGZA 40G9というモデルでネットを試してみた感想です。他メーカーにはもっと優れたスマートＴＶ機能が備わっているものもあるようなので、その辺を考慮に入れてご覧になって下さい。 

　まずは東芝のクラウドサービス「Time On」に登録します。要するにテレビがパソコンと同じように、インターネットで情報を拾ってきて表示するといわけです。 テレビがネットに繋がったら何が良いかと言えば、ネット上の映像サービスを、テレビの大画面でみんなで観られるというところでしょう。早速You Tubeで動画を見てみることにしました。

　でもこれが使いづらくてしょうがない！　何しろボタンが多くて押しづらいテレビリモコンで操作しなきゃならないので面倒なことと言ったらありません…　検索するのにテンキーに書いてある小さなカタカナを見ながらガラケーみたいに入力するしか方法がない。え～い面倒だ！こんなのやってられるか～！(-"-)

　　　　　　　
　そしたら他に良い方法がありました。手持ちのスマートフォンのYou Tubeアプリとテレビを通信させれば手元で操作できるようになり、検索する際の入力も可能なんですね。　通信させる為にはテレビに表示される設定コードをスマホ側に入力して認証が必要です。 

　手元のiPod touchで操作できるので楽ちんです。　ただ、ソースの解像度が高くないとテレビの大きな画面で見た場合ぼやけて残念な感じ。ＨＤ動画ならかなりきれいに視聴できます。

　と、しばらくは喜んで見ていたんですが、突然落ちました… 
「メモリ不足のため、コンテンツを表示できませんでした」と出て、勝手にテレビ画面に戻ってしまいました。

　説明書には「他のウインドウを閉じて再読み込みをします。再読み込みをしても同様のメッセージが出る場合は、このページを見ることはできません。」とありますが、それ以前の問題でクラウドサービスメニューすら表示できない。
テレビにも当然メモリが搭載されていると思うんですが、容量が極端に少ないんでしょうね。パソコンと違って増設もできないし…　　

　で、再び大きな声で独り言を…
「これじゃ使いものにならんじゃないか！　仮にもネットのコンテンツが観られると謳うなら、そのくらい対応しとけやバカヤロー！」　^^;

　ＳＮＳ　ＴＶ　　番組内容ごとにどのくらいの割合でツイートされてるかを、投稿と共にグラフ表示。これはちょっと面白い。

　その他、録画に関連したサービスが幾つかあるようですが、まだ録画用ＨＤを用意してないので試してません。

　肝心のブラウジング（ネット閲覧）なんですが…　いきなりバカヤロー！もの。
まず第一に遅い！　パソコンでのブラウズに慣れてるんでとにかく遅い。ホームは東芝のページなのは当然として、そこから検索して他のページに移る際に、リモコンによる文字入力がとてつもなく面倒。こりゃ誰もが一度試したら二度とテレビでブラウジングしようなんて思わないでしょうね。

 

　ショッピングはどうでしょう？　クリックしてみると、ただスマホで読み取る為のＱＲコードでリンクが貼り付けてあるだけ…
なんだこりゃ？ こんなのが大部分。東芝側もショップ側も全然力が入ってないです…

　ということでスマートTVの現況は、とりあえずネットができるというだけで実用性に乏しいというのが正直な感想。テレビとパソコンが融合して一つの機器となるには、もうしばらく時が必要なようです。

 

　そしてもうひとつ試したかったのがスマートフォンを直接テレビに接続して、保存してある音楽を再生したり、写真とか動画をテレビ画面で見ること。 自分の持ってるiPod touchとテレビをHDMIケーブルでつなげばできるのですが、iPhone や　iPod touch　用のHDMI変換コネクタのお値段が高いんです！￥5000以上もする。う～ん…

　そんなとき、Apple TV　のことが思い浮かびました。今までなんだか良くわからなかったモノですが、これがあれば対応機器がワイヤレスでテレビと接続できる。しかもiMacもOK！お値段は倍の￥9800だけど、ケーブルだけだと出来ることも限られているので、どうせなら！と家電店で買ってきちゃいました。

　中は何の変哲もない黒い小さな箱とリモコンだけ。

 

　こんな大きさ

 

　WiFiの設定も、ネットワーク設定済みのiPod touchをApple TVの上にポンと置くだけであっけなく完了！この辺が日本の家電メーカー製との大きな差。　こういうのを「スマート」と呼ぶべきでしょう。

 

　Apple TVのメニュー　　東芝のと比べて洗練されてますね。　出来ること自体たいした違いはないんですが、良く作り込まれていて使いやすい。

 

　Apple TVの何が良いかと言いますと、ズバリAir Playです！　対応機器をWiFiで簡単にシンクロできます。 　　　　　
　Apple TVが近くにあると写真のAir Playアイコンが現れて、タップするだけで即接続できちゃう。Remoteアプリを使うととさらに便利になります。

 

上の写真はiPod touch　のミュージックライブラリを、Apple TVを介してREGZAで再生しているところ。簡単にミラーリングできます。 

 

　当然iMacもミラーリング可能。そのままの画面をテレビで表示できるので、大人数でネットを見たい場合には重宝しそうです。

 

　上の写真はスクリーンセーバー。もちろんiPhoneで撮った写真を家族や仲間内で一緒に見ながら楽しむこともできますし、You Tubeも視聴可能。Androidスマホでもアプリで一部は対応できるみたいです。

 

　これはAppleの新製品発表ビデオ。今月ちょうどiPhone 6　の受注が始まったばかりですね！
iPhone 5（一番左）に比べてiPhone 6（真ん中）は随分大きくなりました。iPhone 6　plus（右端）はさらに巨大です。スティーブ　ジョブズが生きてたら絶対ボツになってたでしょうね。

 

　レッドブルがスポンサーになってるモータースポーツのビデオとか、

 

　韓国のショップチャンネルもあったりして ^^　結構楽しめます。 

 

　Apple TVのリモコン　シンプルそのものですが、アルミ製で適度な重さがあり高級感もあります。どこにも継ぎ目が無くて無垢に見えるんですが、基板はどうやって組み込むのでしょうか？謎です。
 

　なんだかアップルの回し者みたいな記事になっちゃいましたが、事実そのとおりなので…
アップル製のパソコンやスマホを持っている人（iPhoneだけでも）なら、Apple TVを検討されても良いかと思います。HDMIのポートを備えているテレビなら、ネット対応でなくても簡単にスマートTVに変身しますよ。

コメント 4

こんにちは('-'*) わたしはスマホは持って無いので、良く分からないのですが、テレビでネットにつないでも結局イマイチであまり活用はしてないです。(-_-)タブレットで出先から予約するぐらいかな～ 先日無料二ヶ月キャンペーンでひかりTVを契約したけどそれもイマイチで無料期間が終わったら解約するつもりです。
これからはテレビとネットとモバイル機器の有効で簡単な開発が必要ですね。('-'。)
by 水鵬 (2014-09-20 10:16) 

水鵬さん＞　
インターネットにしろ放送にしろ、要は内容が肝心ですよね。

テレビとネット機器の融合はもうすぐそこまで来ています。
今後関連企業同士の覇権争いは熾烈になってくるでしょう。
その時ユーザーにとって使いやすく、内容が充実したサービスや機器が生き残るんでしょう。

by teppan (2014-09-20 16:32) 

どうも。ガジェット（？）ネタも好きです（＾。＾；）。

テレビのネットサービス、まだまだ使えませんね。
現状はパソコンとかとテレビはセパレートでよいかと。
これじゃあパソコンなどでネットが使えない人しか
ありがたがらないでしょう。

その点アップルは昔からユーザー目線ですね。
もちろんコンテンツ次第なんでしょうけど。
私もアップル好きですが（ウィンドウズも使いますが）、
iPodやiPhoneで市民権を得た今の姿は
９０年代には想像もつかなかったです。
ツブレルトカイワレテタモン（＾。＾；）。
by teln (2014-09-23 23:49) 

telnさん＞おはようございます！

テレビのネットってホント使えないです。コンテンツも各社バラバラだし…

その点アップルが整えた環境と言いますか、仕掛けは周到でした。
まずiTunesを無償でばらまき、iPodとiTunesのセットでウォークマンを撃沈
iPhoneで携帯電話市場に殴りこみ、iTunes storeで音楽市場までも手中に。

技術的には負けていない日本企業に欠けているのは、Appleのような使いやすさの追求、目新しいアイデア、遊び心なんでしょう。

今やツブれそうになってＭＳに資金援助してもらっていた、あの会社とは思えませんね。思えば一大旋風を巻き起こしたiMacの成功が転機だったんですねえ。
by teppan (2014-09-24 09:29)