油日岳から旗山 鈴鹿最南端の山を歩く 2014/7/3 [山歩き・ウォーキング]
三重・滋賀県境に連なる鈴鹿山脈。その最南端に位置する山々を歩いてきました。
油日岳山頂にある岳神社
今日の天気予報は「くもり後雨」。訳あってこの後3週間ほど出かけられないので、天気が崩れるのを承知でやってきました。本降りになる前にどこまで歩けるかが勝負?^^;
場所・山行日 | 「油日岳:あぶらひだけ:693m」・「三国岳:みくにだけ:690m」・「旗山:はたやま:649m」 | ||
ルート | 奥余野森林公園P~油日岳~三国岳~ゾロ峠~小平山~旗山~森林公園P | ||
歩行距離 | 13.5Km(沿面距離) | ||
最大標高差 | 430m | ||
所要時間 | 06時間40分 07:10~13:50 (休憩・昼食時間含む) 実測ルート図はここをクリック! Google earth俯瞰図はこちら |
国道25号(名阪国道)伊賀ICから余野公園へ。さらにその奥にある奥余野森林公園の駐車場からスタートします。写真は倉部川を渡渉して対岸から駐車場を見たところ。AM7:10
川を渡ってすぐに立て札があります。「油日岳」の方向ではなく「遊歩道」方向へ進む。(調査済)
右岸を進んだ先から尾根に取り付くのですが、草刈りされた道はここまで… その先は「どこが遊歩道?」ってくらい草が茂っていてどう進めば良いのやら… とにかく尾根に乗るしかないので草を掻き分け半ば強引に登ります。
この公園から油日岳に登る場合、ほとんどの人が駐車場からさらに林道を歩いた先の「三馬谷:さんばたに」ルートを歩くようです。遊歩道と名が付いていますが、今回のルートは整備が行き届いていない様なのでおすすめできませんね。
尾根に乗ったら踏み跡も判り易くなりました。所々写真のような痩せ尾根道です。
「フォッフォッフォッ!」 とか言いそう。^^
県境稜線に合流したところ。一応案内が立っていました。AM7:44
尾根上には幾つか「油上共」と入ったコンクリート杭が埋まっています。
この季節は花が少なく、唯一咲いていたのがこれ。イバラですが種類は判りません。
天然の苔玉もありました!なんか動物みたいですね。
三馬谷ルートとの合流地点です。AM8:26
途中の鞍部にあった案内。「高間展望コース」と書いてあります。 滋賀県側に下るコースの様ですが、分岐を見る限りほとんど歩かれていないみたい(写真右)。
大きな杉もあるよ!
山頂手前はけっこう急です。必死に登って油日岳の山頂に着きました。 AM8:33~8:45
この山頂には「岳神社:だけじんじゃ」があります。
「油日」という印象的な名前は、「山頂に油の火の光と共に油日神が降臨した」との言い伝えによる様です。麓の「油日神社」は聖徳太子が建立したと伝えられていて、この山自体が御神体。奥宮がこの岳神社という位置づけです。里宮は名前から全国油業者の信仰を集めているって!なるほど。
山頂の西側にある参籠所。本来は展望が良い場所だそうですが、今日はほとんど見えません。
山頂を後にして三国岳方面へ。間もなく滋賀県側への分岐地点。油日駅へ2時間半とありました。AM8:50
すごく小さな花。何でしょうね?
「加茂岳」という名前の山も通り過ぎましたが、特に印象は無し。
アセビの実
イワカガミかイワウチワカか? たくさん自生しています。
ザレた痩せ尾根。
鈴鹿中北部の展望地。 那須ヶ原山が目の前に見える… はずなんですが真っ白で視界ゼロ AM9:07
痩せ尾根歩きは楽しいな~♪
稜線から少し外れところにある忍者岳。このあたりにピッタリの名前。何しろ甲賀と伊賀の境目ですからね。今日の山歩きで一番高い地点ですが特にこれといって見どころなし。
望油峠。 三国岳手前の鞍部です。ここから駐車場まで不動谷沿いにルートがあるようです。以前はここに「不鳥越峠」の立て札があり、間違っているとの指摘で撤去されたみたいです。AM9:23
三国岳手前の急斜面。フィックスロープがたれています。
三国岳の山頂。那須ヶ原山への分岐地点です。南方向のゾロ峠へ向かいます。AM9:30
三国岳を少し下ったところ。不鳥越峠手前の岩場。AM9:34 ほんとは素晴らしい眺めでしょう。残念…
ここから一旦左に巻いて「不鳥越峠:とりごえずとうげ」に出て、倉部山の立て札があるピークを乗り越えます。
林道脇の土手なんかで良く見かけるやつ。いつも何という植物なんだろう?と思ってました。
「ヒカゲノカズラ」とう名前のシダ類。右の写真はその胞子嚢。
ゾロ峠に到着。東海自然歩道がここで交わります。西へ向かえば朝車を置いた駐車場へ。少し登って東へ向かえば加太方面へと自然歩道が続く。今日は真っすぐ南へ登り返します。AM10:11
「ぞろぞろ峠」と表示してあります。正しいのはどちらなのか?これもネットでよく取り上げられています。20年ぐらい前のガイドブックには「ゾロとは崖が崩れている場所をいう」と書いてありましたが…
ゾロ峠を過ぎてしばらく進んだところで、とうとう本降りになってきました。上半身だけ雨仕様にしてさらに進みます。写真は北打山への道。AM10:53 西側が大きく開けていて、今回のルートの中で一番の展望地なんですが、雨だしね…
以前は笹原が広がっていて素晴らしい景観だったそうです。今は笹はほとんどなくなってシダがいっぱい生えてます。シカに食べられてしまったんでしょうか?
旗山への稜線から一旦離れて「小平山:こびらやま」 を往復30分かけてピークハント。ここも「烏山:からすやま」と呼ばれていたみたいですが、どちらが正しい名前なんでしょうね? 先に進めば国道25号に出られるみたい。AM11:16
そしてここが「旗山」の頂上。この先少し行ったところに鉄塔があって、そこからの眺めがとても良いそうです。今日は行くのは止めときました。AM11:46
山頂には「三等三角点:柘植」が埋められていましたが、地形図には載ってません。国土地理院のページで見てみると「処置保留」になっていて、理由はわかりませんが現在は管理されていないみたいです。
旗山の山頂から150メートルほど下ったところの植林地で昼食。雨の中での食事はいつ以来かなあ…
こういう天候の時、山専のお湯はとても頼りになります!AM11:58~PM0:25
杉の落葉に生えていました。それにしても小さなキノコだなあ…
ヒキガエルもお出まし~ まだ小さめです。雨が降ったので出てきたか?
なんでもニホンヒキガエルは鈴鹿山脈あたりから西側に生息。アズマヒキガエルは東北から島根県まで生息しているそうですが、そっくりなので違いはサッパリ判りません。
熊鷹神社方面への分岐地点。ここを鉄塔の管理道へ右折。PM0:42
鉄塔横に出ました。PM0:51 脇に生えていたヤマゴボウの実はまだ青いですね。
植林地の中をひたすら下って
道路に出ました。ここからは林道を歩いて駐車場まで戻ります。PM1:10
約40分の林道歩きで駐車場に戻ってきました。PM1:50 道の向こうに霞んで見えるのは忍者岳でしょうか。
雨に打たれるのを承知で来ましたが、次はぜひお天気の良い日に歩いてみたいですね。
T)12681 b)1500 k)4480 L)500 g)3520 m)2681
こばわ~ 油日岳ですか! 私が持っている「名古屋周辺の山200」で見たことがあると、確認しましたらやはり載っていました~
良い感じの山ですね~ 是非年内には行ってみたいです。
もちろん天気の良い日にねw
痩せた尾根に惹かれます!
3週間は山をお休みですか^^;
まぁ山は逃げないので。。。
あとブラジリアンカップヌードルは美味しいですね!先日食べて気に入りました^^b
by 水鵬 (2014-07-06 20:07)
水鵬さん>こんばんは
このあたりの山からは国道の反対側にある錫杖ヶ岳が近くに見えるはずです。標高は低いけど展望地からの眺めはきっと良いと思います。
(きっと、と言ったのは雨だったんで眺めを確かめられなかったから)
今回歩いた山の頂上は、皆樹木に囲まれて眺めが無いので、
もし食事をするなら油日岳山頂西にある小屋か、三国岳南側の展望地か、旗山頂上から少し南に下った所の鉄塔下が良いと思います。
それと、北打山手前から旗山までの西側斜面は木が無くてずっと眺めが良いですよ。一度歩いてみてください!
日清のカップは最近イケてますよね!「SIO」とか「チリトマト」も好きです。
by teppan (2014-07-06 22:35)
こんばんはー。こちらも『名古屋周辺の山』愛用してます!
公共交通機関で行けるところが多くて自分にぴったりで。
カップヌードルのシリーズは味もいいですが
サイズがちょうどいいです。スープ無理なく飲み干せて。
ここは鈴鹿山系でもヤマビルは出ないんですかね?
雨ならと期待していたのですが(^。^;)。
by teln (2014-07-06 23:53)
telnさん>おはようございます
電車登山といえば、油日岳・旗山は柘植駅から周回する人も居ますねえ。
カップ麺を山で食べるとスープ捨てるわけにはいかないので、
大きいやつだと飲み干すのきついですもんね。確かに丁度よい大きさです。
今回の山はヒルが出たと聞いた事はないですね。
歩いてみると花崗岩質の山だったので、ヒルは居たとしても少ないのかも。
by teppan (2014-07-07 08:46)