山本山から賤ヶ岳 戦国の要衝を歩く2014/5/2 [山歩き・ウォーキング]
戦国時代の合戦地、琵琶湖北東岸の山々を縦走してきました。
賤ヶ岳山頂から南方を望む(写真クリックで拡大表示)
場所・山行日 | 「 山本山:やまもとやま」~「賤ヶ岳:しずがたけ」縦走 滋賀県長浜市 2014年5月2日(木) | ||
ルート | JR河毛駅~山本山~賤ヶ岳~大岩山~JR余呉駅 | ||
歩行距離 | 19.6Km(沿面距離) | ||
最大標高差 | 約330m | ||
所要時間 | 06時間50分 06:00~12:50 平均時速2.7Km/h (休憩・土産物色時間含む) 実測ルート図: 前半はこちらをクリック 後半はこちらをクリック Google earth俯瞰図はこちらをクリック! |
今日は滋賀県まで遠征。戦国時代、要衝の地となった琵琶湖北東岸の山々を歩いてきました。賤ヶ岳周辺の山々は羽柴秀吉方と柴田勝家方の決戦の場として有名です。
山歩き後に木之本と長浜の散策を予定しているため、まずはJR長浜駅近くの駐車場に車を停めて、電車で河毛駅(写真)まで移動しました。AM6:00
駅から山本山までは約5キロメートル、歩くと1時間かかります。下山後の予定もあるのでタクシーを呼ぼうとしましたが、早朝の為か?電話の応答は無し… コミュニティーバスもあと1時間半待たねばならない様なので、仕方なく歩いて向かうことにしました。
高時川を渡ります。大きな川なのに水が流れてませんねえ~ どうしてでしょう? 前方に見えるのが山本山。
ここ湖北は平地が広く、どこまでも農地が続いています。一面の麦畑。
田んぼの先に見えるお椀を伏せたような「山本山」。低くても存在感のある山です!
舗装路歩きに疲れた頃、ようやく山本山の南東麓にある「朝日山神社」に着きました。ここで今日の安全祈願。AM7:03
神社入口左手、朝日小学校の裏手に山本山の登山口があります。少し登って常楽寺を過ぎるとまた鳥居があり、獣除けフェンス扉を開けて入ります。
山頂にある二等三角点・標高324.39m。山本山城跡となっています。平安時代には「山本義経」がここを本拠地としていたそうです。また戦国時代には浅井氏の出城があり、秀吉の浅井攻めの際に攻め込まれたと案内板にありました。AM7:46
山頂部は広く土塁や堀切が残っており、城があったことがうかがえます。西側に眺めがあり、琵琶湖に浮かぶ竹生島が見えます。
熊野越。今はこの下に片山トンネルがあります。「昭和37年までは、湖畔にある片山地区の児童は内陸側の熊野地区にある(小保利小学校)までこの峠を越えて毎日通っていた」と壊れて地面に置かれた案内板に書いてありました。AM8:24
このあたりの稜線上は「小保利古墳群」と呼ぶ国指定史跡になっていて、3世紀~7世紀頃の古墳がたくさんあるようです。こんもり盛り上がっているのがそうなのでしょうか?
う~ん… 何の? けっこう大きいね。
何かが木にしがみ付いてる? と思ったら 大きなコブですね~
四等三角点・西山:360.39m のあるピークを通過。AM10:18
変わった花を見かけました。何という名前でしょうか? この時期この稜線に花は少なく、他に見かけたのは「イワカガミ」「マムシグサ」などでした。
※イカリソウという草花だそうです。2014/5/7 追記
山本山の麓から歩き始めて3時間半。ようやく賤ヶ岳が見えてきました。この縦走路はよく整備されています。分岐が多いのと、所々倒木があるのを除けば安心して歩くことができます。ただ、樹木に遮られて展望地がほとんど無いのが残念。
賤ヶ岳への登りで東側に見えた木之本の町。北国街道の宿場です。西側にはようやく琵琶湖が見えてきました。
賤ヶ岳リフトの終点に出ました。ゴールデンウイーク中なのに行楽客が少ないですね。AM10:54
さらに登って行くと合戦で命を落とした人の慰霊地。
このあたりの野山に点在していた慰霊仏をここに合祀してある。
賤ヶ岳山頂には以前のNHK大河ドラマに乗っかった浅井三姉妹顔出し看板と、”精根尽き果てた感” を良く表現した武者像が。今また地元木之本や長浜ではNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」にあやかった博覧会開催中。AM11:00
そしてお約束の山頂パノラマ画像3連チャン! ^^;
余呉湖と北部の展望(写真クリックで拡大)
南部の展望。 歩いてきた山本山からの稜線、琵琶湖、小谷山、伊吹山など。(写真クリックで拡大)
琵琶湖の眺め。遠く小さく浮かぶのは「竹生島:ちくぶじま」(写真クリックで拡大)
とにかくこの山からの展望は素晴らしい!戦国時代の雄が合戦の拠点に選ぶのも頷けますね。
賤ヶ岳から余呉駅に向かうルートは植林が多く退屈な道。食害防止に巻かれた無粋な梱包用テープがやたら目立ちます。
ルートから逸れた場所にある中川清秀の墓。秀吉に味方して、ここ大岩山に砦を築いて戦ったが善戦及ばすここで全滅したとのことです。PM0:10
神社の横を過ぎると麓です。江土と呼ばれる集落に到着。PM0:36
登山口から300m程歩いて余呉湖観光館となりにある「はごろも市」でお土産に水飴を買いました。余呉湖には天女の羽衣伝説があるのでこの名前なのでしょう。PM0:40
北陸本線の電車はこの時間帯1時間に1本しか無いので急いで余呉駅へ。駅前の駐車場は3日以上連続でなければ無料で使って良いようです。余呉駅を起点に賤ヶ岳を歩いて木ノ本駅へ周回する時などで利用できそうです。もちろん今回の山本山まで行って河毛駅からここへ戻るのもありです。
余呉駅です。小さな田舎の駅ですがホームは立派。ちなみに今回は「manaca」を使って乗車しました。「ICOCA」エリアでも相互利用可能なのでとても便利でした。PM0:50
今回のハイキングはこれにて終了。余呉湖と賤ヶ岳を眺めながらノンビリと電車を待ちます。20キロメートル近い距離を歩いたのでさすがに疲れました。電車に乗って次なる目的地「木之本」へ向かいます。PM1:10
次回の記事は木之本と長浜の散策レポートです。
T)21,842 b)1,550 k)5,100 L)3797 m)6375 g)3,720 S)1,300
おはようございます。
「どこの山だぃ?山本山だね~ぇ!」って感じですね~(古いCMですみません・・・)
賤ヶ岳ですか、中々の遠征ですね^^b
あの「う○こ」は犬っぽいですね、指が近くてドキドキしますw
20kmとはご苦労様でした^^;
こんな小さな駅でもmanacaが使えるとは、知りませんでした。
私は結局このGWの山は京都の大文字山のみで、昨日は名岐BPが超渋滞だったので途中で引き返してきました><;
新居で初めてゆっくりしたかもそいれませんw
by 水鵬 (2014-05-05 10:36)
水鵬さん>こんちは!
やっぱり「上から読んでも山本山、下から読んでも山本山」って呟きながら登りましたよ! ^^)
例の「う〇こ」は指が近く見えますが上下方向には十分空間がありますので…
賤ヶ岳は意外に人が少なかったです。それに今回賤ヶ岳に着くまで誰にも会わなかったです。昔ながらの観光地なので飽きられてしまったのかな?反面、木之本や長浜の町は結構賑やかでした。
名岐バイパスで何処の山に行く予定だったんでしょう?
まあ、言い尽くされた言葉ですけど、「山は逃げない」ので落ち着いた時期に歩いた方が楽しめます。
by teppan (2014-05-05 11:24)
山本山。山本義経さんの居城だったんですよね。
真島 という苗字 が 山本宣義 という 義経さんの弟?さんの 屋号
か何かだという文献をみて、一度、行ってみたい、、と思ってました。
大変そうですね。
ひとりで行くのは、少し、、危険でしょうか?
by 真島美保 (2014-12-08 10:58)
真島さん>コメントありがとうございます。
山本山には平安時代、近江源氏・山本義経の居城があったとされるそうです。時期に違いがあるでしょうが、義経は二人居たんですね。
詳しくはわかりませんが、「真島宣義」をネットで検索してみましたら、源氏の系図をまとめたページに載っていました。ご自分の名前に因んだ場所を訪れてみるのもいいですよね。
山本山は遊歩道が整備されていて危険な山ではありません。明るい昼間なら大丈夫です。
by teppan (2014-12-08 13:14)
明るい昼間なら、女性一人でもOK!
なんだか、楽しみになってきました。温かくなったら行ってみますね。
ありがとうございます。
by 真島美保 (2014-12-08 23:03)