舟伏山と春の花達 2014/4/10 [山歩き・ウォーキング]
岐阜県にある舟伏山のハイキングレポートです。
桜峠から植林地を抜けると、視界が開けてこれから向かう山頂部が見えてくる。
場所・山行日 | 「舟伏山:ふなふせやま:標高1040.2m」 2014年4月10日(木) 岐阜県山県市・本巣市境 | ||
ルート | あいの森P~夏坂林道起点~桜峠~山頂~小舟伏~展望台~あいの森P | ||
歩行距離 | 14.2Km(沿面距離) | ||
最大標高差 | 約830m | ||
所要時間 | 05時間35分 06:55~12:30 (休憩・昼食時間含む) 実測ルート図はここをクリック! Google earth俯瞰図はこちら |
舟伏山はこの季節イワザクラが咲くことで知られていて、山県市観光協会ではこれを全面的にPRしています。さて、今日は会うことができるでしょうか?
「あいの森」駐車場の手前です。こに車を停めてスタート。AM6:55
一般登山道は東ルートと西ルートがあるようです。現在東ルートは写真の場所から桜峠間が伐採作業で通行禁止になっています。まだ時間が早くて作業は始まっていませんから問題なく通れるかもしれませんが、今回は夏坂林道起点まで戻って尾根道で桜峠まで行ってみることにしました。
舗装路をてくてく歩いて林道起点まで向かいます。3キロメートルほどあるのでけっこう時間がかかります。
道脇の斜面にはショウジョウバカマが咲いていました。
約50分で夏坂林道の起点に到着。登山届ボックスがあったので入れておきましょう。
この墓地の階段が尾根道の入口です。AM7:45
植林地の中を杉の落ち葉を踏みしめながら登っていきます。途中このような石仏がありました。
舟伏山は「山ビル」が出没するそうです。石灰岩質の山ですし、なるほどそんな雰囲気がありますね。でもまだ季節が早いのでお見かけしませんでした^^;
「蓮華寺の分」だと幹に直接書いてあります。
道はほとんどが尾根上のピークを避ける様に巻道が付けられています。
やがて急斜面を大きく右に巻いたところで桜峠に出ました。登ってきたルート入口には木が置いてあります。「入るな!」ってことですかね。あいの森登山口あったのと同じ注意書きあり。AM8:50
桜峠。石積みの岩屋に石仏(十方施玉仏)がいらっしゃいます。近くにスッパリ切られた桜の木がありました。峠の名前の由来になった木でしょうか?脇から細い新しい枝が巻きつく様に伸びていました。
桜峠から先の斜面は雑木林。この季節は木々の芽吹きが始まったばかりなので視界は良いです。ただ、山腹に細~い道が付けられいて、足を滑らせたらタダじゃ済まない斜度なのでとても緊張します。積雪時期に凍ったらかなり危険なルートですね。
斜面からは木々の間に山々が見えます。
ジグザグ道を登って行くと斜面に緑の草がたくさん生えています。これはキツネノカミソリ(ヒガンバナの仲間)で8月中ごろにオレンジ色の花が一面に咲くそうですよ。
「みのわ平」に着きました。広々とした台地になっています。AM9:20
南斜面にもたくさんありましたが、みのわ平にもあちこちにカタクリが生えています。まだほとんどが葉っぱ一枚だけなので花は着いていませんが、うっかりしていると踏み潰してしまいそうな程たくさんあるので注意!
ミスミソウの花。 かつてこの斜面にはたくさん咲いていたが、植生の変化と共に絶滅寸前だったそうです。復活させる為再びこうして植えつけられたそうなんですが、掘り返された跡が… いったい誰がこんなことを!
カタクリの花 開花している株が少ない分目立ちます。
トリカブト。これもけっこうありました。これから大きくなって秋に花が咲きます。同じ斜面にニリンソウも咲いていましたが、この状態だと良く似ていますね。
水たまり場の案内。寄らなかったけど、どんな所なんでしょう。
キツネノカミソリのアップ。6月になると葉は全部枯れてしまうそうです。
そしてイワザクラです!もっとたくさん自生しているのかと思ってましたが、ほんのわずかなんですね… これも大切に守っていかなくてはいけませんね。
キツ~イ登りが終わってようやく山頂部に到着。平らで広々としてます。
この植物もいっぱい自生していました。バイケイソウです。これも花が咲きます。若葉は軽くつまむとソフトビニールみたいな弾力があります。毒があり、この時期だと山菜で知られる「うるい:オオバギボウシ」に良く似ているので、間違って食べて中毒を起こす人がいるそうです!
ヤブレガサもいっぱいありますよ!
ようやく山頂に到着。ソフトボールができそうな程広いですね。AM10:22-11:02
駐車場から3時間20分、林道起点から2時間40分(標高差830m)。結構時間がかかりました~
南側は展望が良いですが春霞で今ひとつ。北側は背の高い木があるので眺めは良くないですが、間から雪をかぶった能郷白山が大きく見えました。
二等三角点と立て札。山県市のイメージキャラ「山県サクラ」看板と山名板と自分の顔の写った写真を三山分(舟伏山・釜ケ谷山・相戸岳)まとめて市役所に送ると認定証と粗品がもらえるそうです。(平成26年12月26日まで)
今日の山ごはんはカップラーメンと玄米おむすび。
お湯を注ぐだけの簡単メニュー… に見えますが、実はおむすびを用意するのに午前3時に起きました!^^
ゆっくり休憩した後、となりのピーク小舟伏へ向います。このあたりもヤブレガサ(写真)とバイケイソウが群生してます。
振り返って見た舟伏山の山頂。ここからだときれいな三角形に見えます。南麓から見上げると舟底のような形に見えるのでこの山名が付いたんでしょうね。AM11:15
小舟伏へ向う途中。明るい稜線歩き。
バイケイソウにきれいな虫が居ます。 何という名前?
小舟伏を過ぎて西ルート下降点付近にもキツネノカミソリの群生がありました。とにかくたくさん生えています。
西ルートの斜面も急でジグザグ道が切ってあり、ひたすら下る。西ルートにも一ヶ所イワザクラの自生地がありますが、遠くで眺めるだけにしておきたいですね。
展望台からの遠望。見えてるのが何山なのかはさっぱり…AM11:30
何スミレかな?
石仏のある地点。ここから道は尾根を外れて谷に下っていきます。AM11:48
山腹を下りきると沢沿いの道になりました。
これは何でしょう?
※ネコノメソウ属のボタンネコノメソウと判明。horoyoiさんありがとうございました!m(__)m 2014/4/13追記
岩ゴロゴロの沢沿いをどんどん下る。
こんなに大きな岩があったり… PM0:22
途中沢に架かる橋を渡って駐車地に無事戻ってきました。
舟伏山はほんとに花の多い山でした。中でもイワザクラが有名ですが数はわずか。キツネノカミソリ、バイケイソウ、カタクリなどは群生が見られるので、開花時期に合わせて登ると楽しめると思います。PM0:28
帰りに通った道のとなりに流れる神崎川の淵がとにかく美しい!濃いエメラルドグリーンで吸い込まれそう!思わず車を止めてしまいました。
おしまいは帰り道に岐阜市内から撮った金華山。前回歩いた山です。
(おまけ)
山歩き後、舟伏山から車で約50分走って日本三大桜の一つに数えられている「根尾谷の淡墨桜」を見てきました。
レポートはこちらをクリック!
淡墨桜鑑賞後、道の駅「織部の里もとす」へ立ち寄りました。
ここで手打ちしている蕎麦を食べたかったんですが、オーダーストップ間際だったので売り切れ…
じゃあ仕方ない!と、ざるうどん(620円)を食べました。 うん!けっこう美味しいですよ!
この道の駅には「織部展示館」なるものがあって、織部焼きの展示や、三代(信長・秀吉・家康)に仕えた織部のことが豪華な人形と共に解説されていて、なかなか充実した内容になっています。ここ本巣市は古田織部の出身地だったんですね。
こんな大袈裟・・もとい!立派な山門もあって、中はギャラリーになっています。この日はすぐ隣を通っている「樽見鉄道」の写真展をやってました。
道の駅で買ってきたもの。いた柿・ノカンゾウ・無農薬ばん茶・れんこんチップス。
ノカンゾウ(野萓草)はユリの仲間で灰汁がなく歯ごたえがあって酢味噌和えがおいしい。さっそく食べてみましたがなるほど!しかし…調子に乗ってたくさん食べたら翌朝お腹がゆるくなりました。一度にたくさん食べてはいけなかったみたい(^^;
その他特産品備忘録(本巣市ガイドマップより)
・マクワウリ:真桑瓜・・・ここ本巣市の真桑からとった名前だったんですね~知りませんでした。
・富有柿・・・・・・・・・言わずと知れた柿の王様
・イチゴ・・・・・・・・・濃姫というブランド
・ポットローズ・・・・・・日本一の出荷量
・セントポーリア・・・・・全国シェア30%
T)11517 b)580 K)2990 L)1890 m)1789 g)3768 S)500
こんにちは。
イワザクラ可愛いですね。まだ実物見たことないので、めちゃくちゃ行きたくなりました。終盤の草花はネコノメソウに似ていますけど、色が少し違うかな??
観光スポットと名木を併せて、また見事なお出かけコース!いただきます!
by horoyoi (2014-04-12 16:26)
こんばんは!
花たちが可愛い季節になりましたね。春先は道草が多くなり
歩く距離が伸びないですねぇ〜^^;
ヤブレガサがかわいいですね~!
by げんた (2014-04-12 21:13)
horoyoiさん>こんばんは~
自分もイワザクラを一度見てみたくて出かけてきました。
実物はとてもかわいいです!名前の通り岩の割れ目にだけに生えてました。
鎌ヶ岳の谷道にも咲く場所がある様ですよ。
ネコノメソウで調べてみたら当たりでした!
写真のはボタンネコノメソウという種類だと判明しました。ありがとうございました!
by teppan (2014-04-12 22:00)
こばわ~ 舟伏山行ってきたんですね~
私も昨年このぐらいの時期に登っているので、思い出があります^^b
カタクリ・ヤブレガサ・バイケイソウと色々思い出しましたw
ここはヤマビルが多いので登るならこの時期ですからね^^;
山県サクラの写真は舟伏山では撮ったけど、釜ヶ谷山に一昨年登った時はまだこのキャラは無かったので・・・・
まだ登っていない山は相戸岳だけかな~
ここもヤマビルポイントですけどね・・・^^;
by 水鵬 (2014-04-12 22:12)
げんたさん>こんばんは~
そうなんですよ!もう道草ばかりでなかなか前に進めませんね^_^;
ヤブレガサはたくさん生えてました。開き切っちゃうと可愛くなくなりますが…
この山ですれ違った人から、これは何かと尋ねられたので「ヤブレガサ」っていう草ですよ!って答えたら、「食べられそう!」と言われました。
そこで、帰ってからネットで「ヤブレガサ 食べ方」で検索すると…
食べられるんですね!「へえ~」 でした。
by teppan (2014-04-12 22:12)
水鵬さん>こんばんは~
舟伏山はけっこうキツイ山なんですね。
あと、斜面が急で冷や冷やしながら通過する場所もありました。
ヤマビルはいかにも出そうな感じの山。
そうそう、ダニはもうズボンに着いてきましたよ!小さかったけど。
暖かくなって山日和になりましたが、ヤマビルやダニにとっても山日和なんですね~
by teppan (2014-04-12 22:23)
むむ、ここは電車バスではムリでしょうか(^。^;)?
ちょっとみなさんとは違う目線で…
山で「ラーメンとおむすび」、まさにテッパンですね!!
最近CMで『カレーメシ』ってやってますけど、
あれお湯で作っちゃいけないんだろーかと気になって。
でもお湯で作るカレーって各社から出てますよね。
それを山でやってみたい!あとアマノフーズの各種。
それと古田織部!!『へうげもの』、おもしろいですよ。
主君を見る目と茶の湯でその地位を築いた文化部大名!
でも最終的には徳川に切腹命じられちゃいましたっけか…。
by teln (2014-04-13 00:58)
telnさん>おはようございます
そうですね~この山は電車バスで日帰りはちょっと無理でしょうか
カレーメシってのがあるんですね。
ググッてみると、最初からカレーが混ざってるのはカレーライスじゃない!
ということで、すぐリニューアルされたらしい。
お湯はダメ!で水指定になってますが、実際に入れたらどうなるんでしょ?
アマノフーズはバリエーションがメチャクチャ豊富ですね。
確かに便利で豪華だけど、インスタントはラーメンやコーヒー程度にしておいて、
できるだけ自前でやってみたいですね。
「へうげもの」ってのがあるんですか?知りませんでした。
織部のマンガなんですね。機会があったら読んでみます。
by teppan (2014-04-13 11:40)