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「過去山行5」 荒川三山&赤石岳1989/8 [山歩き・ウォーキング]

 山歩き備忘録 第5回目は南アルプス中央部の「荒川岳」と「赤石岳」。1989年8月11日~14日のことです。
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 荒川岳(悪沢岳と中岳の中間あたり)から見た、南アルプスの盟主赤石岳。

 

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 大井川の上流部にある畑薙第一ダムに車を停めてスタート。山麓の登山基地「椹島:さわらじま」を目指します。
椹島には宿泊施設があり、そこの宿泊者に限りダムからバスで送迎してくれますが、お金がもったいないと林道を18キロ歩くことに。 それがどれだけ大変なのかはその時はまだ分かっていませんでした…

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 畑薙大吊橋

 

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 大井川に架かる中ノ宿吊橋 

 

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 写真は椹島の登山基地に着いて休んでいる所。
 実は私がまず途中で音をあげ、なんとか辿り着いたんですがここで戦意喪失(^^ゞ 当初は「千枚小屋まで行けたら行ってしまおう!」なんて考えていたのですが、それがいかに甘かったかを思い知らされる。 結局ここでテント泊。どうせお金を払うんだったら最初からここに宿泊予約してバスに乗せてもらえば良かった… 

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 小石下 翌日は体力も回復し、

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 千枚小屋に向けて快調に登って行きましたが…

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 千枚小屋手前でまたもやバテて動けなくなりました。若かったので体力はあったんですが、この頃は途中でエネルギー補給をしなくてはシャリバテになるという知識が無かったのです… それに椹島から千枚小屋までの標高差は1500メートルもありましたから無理もないですよね。

 初日に20キロ近く林道歩きをして、しかも「できたら千枚小屋まで行ってしまおう !」なんて、超甘い計画を立ててしまったのは若気の至りでしたね。

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 写真の千枚小屋テント場で2泊目

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 翌日は良く晴れて絶好のコンディションでした。

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 この日はようやく森林限界を超える稜線歩き。

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 悪沢ノ頭から悪沢岳。

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 塩見岳(手前)の向こうに間ノ岳と農鳥岳。

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 荒川岳の山頂に到着。荒川岳には前岳・中岳・東岳の3つのピークがあって、写真は標高3,141m、東岳(悪沢岳)の頂上です。槍ヶ岳に次いで、日本で6番目に高い山です!

 

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 山頂から南アルプス南部のパノラマ。 中央に赤石岳の勇姿。右は次の中岳ピーク。写っているのは山岳雑誌記者の二人です。(写真クリックで拡大)

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 赤石岳をバックに。

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 富士山が目の前です。
 

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 甲斐駒と間ノ岳。

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 ライチョウを見かけました。

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 中岳の登り。
 

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 南アルプスは3000メートル越えでも北アルプスに比べて緯度が低いため緑が多いです。

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 荒川小屋へ向けて下っているところ。正面は悪沢岳と千枚岳。

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 荒川岳南面カールは一面のお花畑。

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 荒川小屋から大聖寺平を経て赤石へ。

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 大聖寺平から登り返して北方向を見ると、午前中に歩いてきた荒川岳がもうあんなに遠くなっています。 

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 そしてここが南アルプス、別名「赤石山脈」の盟主赤石岳の頂上。一等三角点「赤石岳:3,120.06m」あり。先ほどの悪沢岳に次いで、日本で7番目に高い山です。

 

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 高山ならではの雲海。まるで河の流れのように山にぶつかってきます。赤石小屋まで足を伸ばす予定でしたが、疲れ切ってしまって山頂近くにある避難小屋で一夜を過ごすことになりました。 さすがに水場は無かったので、残雪を溶かして水を作りました。

 

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 こちらが夕闇迫る富士山。この夜は満天の星が素晴らしかったです!

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 北部の山々。 

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 そして翌朝の富士山。これを見るだけでも南アルプスに登った甲斐がありますね。

 最終日は早朝から速攻下山し、お昼前には椹島に着いたのですがここからがイケなかった…
また同じ林道を延々と歩いて畑薙ダムまで戻るんですが、どうせなら少しでも往きと違う道を歩こうと考えた。
登山地図(昭文社)を見てみると、鳥森山の東側に登山道が描いてありました。信じて藪を漕いでいったら道の崩落が数ヶ所あって、必死の思いで乗り越えていったら最終的に大井川を渡る橋がない…  

 結局椹島まで戻る羽目になってしまいました。もうほとんど遭難状態。 満身創痍で椹島に戻った時はすでに夕方。それから大人しく林道をトボトボと18キロ。途中で日が暮れて真っ暗になり、畑薙ダムに着いたのは午後9時過ぎになっていました… 

 帰りのサービスエリアで遅い夕食をたべるのに、レストランの階段を登るのが一苦労。筋肉痛で一歩登るごとに「イテテッ!」と声がでてしまう有様。肩もパンパンに張ってしまい、この時ばかりは肩こりで悩む人の気持ちが解りましたね。 

そして悟りました!「登山道が整備された高山より、麓の低山がいかに危険か!」と言う事を…^^; 

でも、今や懐かしい思い出です。^^


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水鵬

こばわ~ ステキな写真ですね~ そうなんですよね。低山の方が危険だったりハードだったりする事は多いって言いますからね。
そういう私も・・・ですからw
今少々バタバタして当分山には登れそうに無いので、秋の山を楽しめない可能性が出てきました^^;
ブログも更新出来ない状況です。。。
まぁ山は逃げないのでw
落ち着いたら今の状況をまたメールさせて頂きます。
by 水鵬 (2013-10-22 21:33) 

teppan

水鵬さん こんばんは!

ホント「低山を侮ってはいけない!」です。

里山の秋はまだこれからですよ!
それに仮に秋が過ぎても冬の山はまた暖かいラーメンが旨いですしね。
いつ出かけても楽しめる山はどこにも逃げませんから大丈夫です!
by teppan (2013-10-22 22:11) 

リョースケ

teppanさんはじめまして。
こちらの記事の中ノ宿の写真をおかりしました。
ブログにリンクも貼らせていただきました。
事後報告ですみません。
今の大井川しか知らな私には、この写真は目から鱗でした。
水が多いですね。
by リョースケ (2016-07-24 00:22) 

teppan

リョースケさん、こんにちは

渓流日和拝見しました、良いブログですね。写真が少しでもお役に立てば幸いです。

大井川の水量が以前とは違うとは知りませんでした。釣りをしない人間ですから川に無頓着なせいですね。もう少し意識を持つようにしてみます。



by teppan (2016-07-25 14:13) 

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