鳩吹山とカタクリ 真禅寺から周回 2013/3/28 [山歩き・ウォーキング]
岐阜県可児市の鳩吹山(はとぶきやま)ハイキングレポートです。北麓にあるカタクリ群生地の様子も見てきました。
氷場ルート展望地からの木曽川と可児市街地
場所 | 鳩吹山・両見山 岐阜県可児市 :2013年3月28日(木) | ||
ルート | 真禅寺奥駐車スペース~西山口~両見山~鳩吹山頂~氷場~カタクリ群生地~小天神休憩舎~大脇ルート~パノラマルート~真禅寺~駐車スペース | ||
歩行距離(沿面) | 約9.3キロメートル | ||
最大標高差/登り累積標高 | 275m/1380m | ||
所要時間 | 5時間35分: 8:20~13:55 (休憩・昼食・カタクリ及び真禅寺散策時間含む) 実測ルート図はここをクリック! |
鳩吹山のカタクリ群生地には、開花した頃に訪れてみたいと以前から思っていました。
なかなかタイミングが合わずにいましたが、今回ようやく行ってみることになりました。
今年の春は、なんだか「突然やって来た!」という感じですね。すでに各地で桜の開花のニュースが流れています。
鳩吹山のカタクリは「もう見頃です!」という4~5日前のネット記事もあり、「今年もタイミングを逃したかな~」と半ば諦め加減で出かけました。
雨がパラつく中、高速を使って登山口へと向かいます。今日はグズついた天気予報。カタクリの花は開いて居てくれるでしょうか?
可児市西帷子(かにし・にしかたびら)にある真禅寺(しんぜんじ)の霊園奥にため池があり、さらにその奥が登山者用駐車スペースになっています。10台程駐車可能。池の鯉に餌を撒いている人の他に、ハイカーの車はありません。お天気が良くないせいか?今日はこの時間でも一番乗りの様です。AM8:10
まずは駐車スペース前の林道を北西方向へ進む。車止め(写真左)を潜り、しばらく進んだ所のカーブの所に西山ルートの登山口(写真右)がありました。AM8:35
眺めの良い尾根道を、時々振り返りながら登っていきます。
やがて鳩吹山からのルートと合流。続けて登って登山口から約30分程で「西山休憩舎」に到着しました。AM9:06
さらにダウンアップ?で両見山。標高339.9m・鳩吹山塊で一番高い場所です。AM9:23
両見山から北へ下り、登り返した先から「栗栖遊歩道」を西に下った所にある「第五展望台」に行ってみました。絶壁の上から坂祝(さかほぎ)の街が眼下に、そして東美濃が一望できます。AM9:35
再び戻って北廻りルートを進む。写真のような急な道を降ります。所々雨で濡れているので慎重に。
一休さんピークを過ぎてから、沢に架かる橋まで一気に下ります。写真は滝場ルートへの分岐。行ったことはありませんが、危険な場所があるので注意喚起の看板が立っていました。AM10:10
ここ鳩吹山塊は、木曽川の流れている北側斜面が岩場の断崖になっています。その断崖に危険な箇所があるルートがあって、けっこう歩かれているみたいです。事故も起きているので、この様な看板が立った様子。軽い気持ちで立ち入ってはいけない様ですね!
橋から尾根まで登り返し、次は鳩吹山の山頂(写真)へ向かいます。AM10:35
山頂手前に良い展望地があり、蛇行した木曽川が眺められます。白い水しぶきが立っていて、流れが急な様子が伺えますね。AM10:45
今日はこれからカタクリの群生地へ向かう予定なので、山頂とは反対方向の氷場ルートを下るんですが、せっかく来たので山頂へも足を運んでおきますか…
山頂に着くと男性が一人だけ。せっかく静かな雰囲気を楽しんでおられる様子なので、邪魔しない様そっと引き返しました。(^_^)AM10:48
再度展望地に戻って、今度は北方向に伸びる尾根を下っていきます。300メートル程下った、やせ尾根の頭で立ち往生。真っ直ぐはガケ、引き返してみますが右も左も急斜面で踏み跡無し。さ~て、どうしたものか… (´Д` )
降りられるところはないかと、もう一度よ~く探してみると、尾根の先端右下の岩から左へ回り込むように踏み跡が続いてました!良かった…AM11:05
すぐに分岐地点。左はバッテンが書いてある丸太が置いてあります。この先左ルートには危険箇所があるから。氷場とカタクリ群生地は右へ進みます。
下る途中岩場の展望地がありました。先ほどの迷った尾根の頭から見下ろした際に、人が居るのが見えた場所です。足元に木曽川が見える断崖絶壁の上です! 落ちたら一巻の終わりですが眺めは抜群!ここでお昼ご飯にしました。AM11:10~11:36
写真の真ん中あたりが氷場とカタクリの群生地になります。
今日のお昼はいつものコンビニおにぎりです。でも、今回はちょっとだけ豪華?に。家から温かい味噌汁をサーモスに入れて持ってきました。
マグカップに糸寒天と干し椎茸を入れてさらにリッチなお味噌汁に?(^_^;)
干し椎茸は自分で加工しました! 生椎茸をスライスして一日天日干しただけなんですが、深い香りが滲み出て、
メッチャ (゚д゚)ウマー です!(なんかテレビショッピングの宣伝みたいになっちゃった…)
ここ鳩吹山は私有の山。持ち主のご好意でハイキング道が整備されています。過去に山火事が起きたことがあり、それ以来「火気厳禁」となったそうです。それを知らずに、未だバーナーで煮炊きする人が居るようで、登山口に注意書きがありました。「入山禁止!」なんて事にならない為にも、決まりは守らなくてはいけません!
(ちなみに、日本の里山はほとんどが私有地です。歩かせてもらう私たちは感謝しなくてはいけませんね)
鳩吹山ではすでにミツバツツジが所々で咲いています。紫色がとても目立つ花です。
氷場へのルートですが、急な山腹に付けられているのでけっこうハード!足場も悪く狭いのですれ違いにも気を使います。慎重さが必要なルート。ビジネス靴やサンダルでは無理ですね。
お昼を食べた岩場から約10分で麓の氷場(こおりば)に着きました。AM11:45
大正時代、写真のような石垣のプールに冬になると水を張り、凍らせた後に切り出して、対岸の坂祝(さかほぎ)から水路名古屋まで運んだそうです。「今は機械で氷を作る様になったので使われなくなった」と案内版にありました。
お目当てのカタクリ群生地は氷場の隣にありました。AM11:58
お昼頃に到着する様にルート設定したんですが、その甲斐あって花は開いていました!なだらかな斜面いっぱいにカタクリが群生していて実に見事です!
足助香嵐渓にある飯盛山の群生地もいいですけど、ここは開放感があって、より自然な感じがいいですね~!
望遠レンズと三脚を持ったカメラマンがいっぱい!中にはこんな格好で撮影してる人も…
カタクリはうつむいて咲くので、花の中を撮ろうとするとこんな姿勢になっちゃうんですよ~(^_^)
カタクリの写真はネットで出尽くしているんで今更なんですが、一枚だけアップしておきます…
今週末には「カタクリ祭り」が行われるようですが、花はまだまだ楽しめそう。主催者もホッとしていることでしょうね。
さて、カタクリの花も堪能できた事ですし先へ進みます。 写真の分岐地点から小天神休憩舎のある尾根まで登っていきます。PM0:10
午後から日差しも出てきて暑くなってきました。朝は吐く息が白かったのにえらい違いです!おまけにジグザグの急斜面…ツライですね~
ヒイヒイ言いながらも20分ほどで小天神休憩舎に到着。眺めが良い場所なんですが、今日は笠置山が辛うじて確認できる程度。曇っていて御岳山はおろか、恵那山も見えませんでした。PM0:30
小天神休憩舎からは、パノラマルートを歩く為山頂へは行かずに大脇ルートを下ります。北麓のカタクリばかりが話題ですが、大脇ルートにもカタクリを見かけました!
小天神から大脇ルートを350メートル程下った所がパノラマルートの入口です。PM0:47
正規ではなくバリエーションルートになります。
岩場の尾根で、名前の通り眺めが良いルートです。
このルート、下りだとちょっと緊張するんで登りに使うのがベストですね。
真下には国道41号線が見えています。PM1:00
岩場にはクサリが垂れていましたが、元はご覧のような細い松の木に固定されていました。使わなくても登れるので頼らない方が良さそうですね。
パノラマルートを登り切ると、真禅寺ルートに合流します。山頂は今日すでに行きましたのでパス。お寺に向かって下山しました。写真はルート途中からの眺め。前方に尾張富士が見えますね。
今回のハイキングも終わりに近づいてきました。公衆トイレの屋根が見えてきたら麓に到着です。PM1:40
真禅寺の境内には樹齢200年とも言われる彼岸桜(エドヒガン)が咲いていました。 ソメイヨシノよりも早く、春のお彼岸の頃に咲くからこの名前が付いたと言われます。可児市の名木のひとつ。
駐車スペースに戻ってみると満車です。やはり鳩吹山は人気の山ですね!PM1:55
鳩吹山ですね!!
今年のカタクリはやはり早いですね~
ん~慣れ親しんだ風景、何だか嬉しくなります。(意味不明)
カタクリを寝そべって撮影してる人・・・凄いですね。
これが山の中でなかったらほぼ職質受けちゃいますよねw
by 水鵬 (2013-03-30 20:57)
水鵬さん 鳩吹山行ってきました!
曇りがちだったのはちょっと残念でしたが、お目当てのカタクリを見ることができたので良かったです。
駅でこんな格好で撮影してたら言い訳しても即現行犯逮捕でしょう。山で良かったですね。(^_^)
一眼カメラで写真を撮ってる時ってのはファインダーでしか見てませんから周りの状況がまったくわからないんですよね~ 迷惑かけないようにしないとね…
by teppan (2013-03-31 10:54)