経ヶ峰 360度の大展望 2013/2/14 [山歩き・ウォーキング]
三重県津市にある 「経ヶ峰:きょうがみね」 を歩いてきました。
経ヶ峰山頂展望台からの眺め。(写真クリックで拡大表示)
(ルート) 草生天神P~赤地蔵~山出ルート合流~反射板~山頂~休養小屋~山頂~反射板
~パノラマルート分岐~休憩ベンチ~林道出合(平尾大谷林道)~草生天神
(所要時間) 約6時間 : 7:20~13:16 :休憩・昼食(50分)含む
(歩行距離) 12.2キロメートル:沿面距離
(最大標高差) 約680m: 上り累積標高:2,203m 実測ルート図はここをクリック!
「経ヶ峰:きょうがみね」
合併して津市になるまでは、安芸郡(あげぐん)芸濃町・安濃町・美里村の3町村にまたがっていた山で、ガイドマップによりますと、かつては「安濃岳」と呼ばれていたが、昔このあたりを治めていた「長野氏」の家臣が、山頂に「大般若経」の経文百巻を埋めたことからこの名で呼ばれるようになったとの事です。
地域の人々に親しまれている山で、山頂に至るルートが縦横に開かれていて人気の高さが伺えます。
「比佐豆知菅原神社:ひさずちすがわらじんじゃ」 AM6:57
通称「草生天神:くさわてんじん」の駐車場からスタート。県道沿いに10台程置けます。
まずは神社に立ち寄ります。天神さんなので学問の神様なんですが、今日の山行きの安全祈願と、ついでに自分の頭がもう少し良くなるようにお願いしておきました。(^^) ちなみに神社横には水洗トイレがあります。
案内板を頼りに、舗装路(平尾大谷林道)を登っていきます。道路の先に経ヶ峰が見えていますね。AM7:20
林道終点には駐車スペースがあり、12台程停められるそうですが、しばらく工事のため通行止めです。事前に問い合せてみた所、徒歩なら問題ないとの事でした。
約500m程進むと、イノシシ?鹿?よけフェンスで閉じられた分岐地点に着きます。 縛ってあるトラロープを解いて「赤地蔵・天神尾根ルート」へ入ります。写真は元通り閉めておいた金網の入口。AM7:35
「赤地蔵」。万病にご利益があるとされるお地蔵様が20体。病気が治ったお礼にと、ベンガラを塗ったので赤いんだそうです。AM7:45
赤地蔵からは植林の尾根道をひたすら登っていきます。約50分で「長尾峠」に到着。林道奥の駐車スペースからもここへ来られます。AM8:36
広い道に出ました。山頂は右へ、左へ下ると林道の終点に出る様です。AM8:50
間もなく山出ルートとの合流地点です。このあたりからハッキリと積雪が出てきました。AM9:00
最近積もった雪ではなさそうです。薄い雪は固く締まっていて、急斜面ではないのでアイゼンなしでザクザク歩けます。しかし油断しているとやはり滑るので、なるべく雪の乗っていない小石を踏みながら登ります。
山出ルートの合流地点から約40分。なだらかになってきた所で前方に反射板と山頂ピークが見えてきました。AM9:38
反射板を過ぎて約250m、「穴倉東ルート」への分岐地点がありました。AM9:42
ガイドマップによりますと、この山には大きく分けて8つの一般ルートがあるようです。
・山出ルート(やまで)
・平尾ルート(ひろう)
・高座原ルート(こうざわら)
・穴倉ルート(あなくら)
・三郷ルート(みさと)
・細野ルート(ほその)
・平木ルート(ひらぎ)
・笹子ルート(ささご)
詳しいルートは休養施設の小屋内に大きな地形図が貼ってありますので、参考にすると良いでしょう。
そしてすぐに分岐地点です。AM9:45
大きな案内板を右に行くと「休養施設」。真っ直ぐ進めば山頂です。ここから山頂までは斜度が増して雪があるので慎重に登ります。アイゼンは着けません。
展望台が近づいてきました。山頂はそのすぐ奥です。右隣に観音堂もあります。AM9:56
経ヶ峰山頂です。二等三角点「経ケ峰」があります。
遮るもの一つ無い360度の大展望!標高は819mなのに、この開放感はどうでしょう~!
素晴らしいの一言ですね~。これまで歩いてきた低山の中でも超一級ランクの眺めです。(*゚∀゚*)
立派な木製展望台がまたすごい!津の市街地と伊勢湾の絶景が拡がる。
北方向には「錫杖ヶ岳」のノコギリみたいな稜線が印象的。今日は霞んでいますが、本当は鈴鹿の山々も、もっと見えるはずです。
南西方向には青山高原の発電用風車がたくさん見えます。
この時間、山頂で会ったのは男性一人だけで、他には誰もいませんでした。
展望台の手すりに雪が凍って貼り付いていたのが、温まってドサドサ落ちてきます。柱に着いていたやつを、ちょっと剥がしてみました。 ガラスみたい~(^O^)
まだお昼の時間には早いですが、山頂から北へ250m程下ったところにある「休養施設」と案内板に書いてあった、避難小屋で昼食にしました。
中にはレンガ造りの囲炉裏もあるし、奥に宿泊用の部屋もあり、すごい設備で驚きました!AM10:28
ソーラーパネルで自家発電の照明です。壁には登山番付が貼ってありました。「大横綱」は登頂1000回以上で該当者6人。スゴイですね~。 使い終わったら雨戸も元通り閉めておきましょう! トイレはとなりの別棟にあります。
昼食後、お天気がどんどん良くなってきています。もう一度だけ山頂に寄って眺めを見てから帰ることにしました。
朝と違って山頂は賑やかになっています。AM11:30
帰りは反射板を過ぎて少し行ったあたりの、右の分岐に入り「平尾パノラマルート」を行きます。AM11:49
ちなみに、「平尾」は「ひらお」ではなくて、「ひろ」または「ひろう」と読むようです。
植林地を過ぎると、視界が一気に開けてきました。休憩ベンチで一休み。パノラマの名前のとおり爽快なルートAM11:57
右下に見えるのは「長谷山」です。アセビの木にはツボミがたくさん付いていました。PM0:00
眺めが良かったのは上部だけで、後は植林地の急な尾根を下っていきます。PM0:15
写真の様な巻き道があり、狭くて急な斜面に付いているので慎重に歩きます。
ベンチから約1.5キロ・45分で平尾大谷林道の駐車スペースに出ました。土砂崩れの復旧工事をしているようです。PM0:40
普段は車でここまで入る事ができます。ここからだと山頂まで標準で1時間30分です。
通行止めと聞いていたんですが、ここに車を止めて歩いて来たという方に小屋で会いました。完全に道路封鎖してなかったみたいですね…
林道の下りは惰性で勝手に体が進んでいきます。工事現場から2.4キロ・40分弱で草生天神に到着。神社にお礼をして駐車スペースに戻ると…
朝は自分のだけだったのに計10台になってました。やはり人気の山なんですね~ PM1:16
帰りに美里総合支所(写真左)に寄って、今後またこの山を歩く時の参考にするためにハイキングマップをもらってきました。
美里町のグリーンロード付近から見上げた経ヶ峰。 良い山がまたひとつ自分のレパートリーに加わりました!
(あとがき)
お昼少し前のゴールデンタイム、再び山頂に戻ってみた時、目を疑うような光景に出会いました。
なんと!あの展望デッキにテントを張っている人が居るではありませんか!( ̄◇ ̄;)
みんなが使う場所なのに、いくらなんでもそれは無いでしょう…それもけっこういいお歳のご様子。
三脚が立てかけてある所を見ると、明日ここでご来光でも撮影するのでしょうか?まさか昼ごはんの為だけに張ったりはしないですよねえ~
いかなる理由があったとしてもこれはダメ! って言うか、ほかの人のことを考えれば張れるはずないのにね…
「この山頂には他にいくらでもスペースはあるはず。どうしても張りたいんなら邪魔にならん所にしとけや! 」と、面と向かって言ってやりたいけど、そんな勇気はないのでこのブログで報告しときます…
(*^・ェ・)ノ コンチャ♪
おお~良い所ですね~
ここも参考にさせて頂きます!φ(`д´)メモメモ...
それにしても、teppanさんのブログは色々調べてあってすごい勉強になります!
おいらのは写真貼ってごまかしているだけなので・・・^^;
それにしても展望デッキを独り占めなんて・・・
意外とお歳を取った方でこういったマナーが出来てない方を私も良く見かけます^^;
本当に困ったもんですな・・・
by 水鵬 (2013-02-16 16:06)
水鵬さん こんばんは!
加太向井とは反対側ですが、錫丈ヶ岳から近い山です
初めて歩きましたが、山頂の展望が◎です!はっきり言って「イイネ!」です。
でも、独り占めはイケマセン…よね(ーー;)
by teppan (2013-02-16 22:26)
こんばんは。
展望デッキにテント、これはいけません。やってみたいけどやりません。
確実に平らで凸凹が無い場所が確保できるけど、絶対やりません!
自分は(ベンチの無い)展望台で弁当を広げられるのも、ちょいとゆるせませんね。
低山歩きを始めた頃にやってしまったのですが...。平日で誰もいなかったので
許してください。こういう人たちは周りが見えてないんでしょうね。自己中心的というか...。
自分たちは後ろゆび指されないように、行儀良くしたいものです。
by げんた (2013-02-17 22:23)
げんたさん コメントありがとう!
写真の展望台にはベンチが置いてありました。本当はベンチなんか無い方がいいと思うんですけど、地元の学生の寄贈品なんですって。(昔の写真を見るとベンチはありません)
山頂は山を目指すみんなの目的地ですから、あまり長居するのは良くないです。ましてや展望台を占拠するなんて… ちなみに、最後の写真でベンチに後姿で写っている人はテントの持主じゃないんですよ!この時、当の本人はテントの中で何かやってました。
by teppan (2013-02-17 23:47)