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富士山歩記 その1 富士宮新五合目~山頂 2012/8/29 [山歩き・ウォーキング]

今年目標としていた富士山への登頂を果たすため、富士宮ルート新五合目へやってきました。無事山頂へたどり着けるか不安いっぱい^^;

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 新七合目を過ぎたあたりから雲海の相模湾を見下ろす。 

 

 


(ルート) 1日目:富士宮新五合目~富士宮口山頂~剣ヶ峰~お鉢廻り~御殿場口山頂~赤岩八合館
2日目:赤岩八合館~日ノ出館~下り六合~宝永山~富士宮新六合目~新五合目

(所要時間 ) 1日目計:9時間40分 2日目計:2時間25分
休憩時間含む 5時間30分:新五合目~富士宮口頂上   
2時間20分:富士宮口頂上~剣ヶ峰~御殿場山頂(お鉢巡り):昼食時間含む
1時間15分:御殿場口頂上~赤岩八合館
1時間05分:赤岩八合館~宝永山 
1時間20分:宝永山~富士宮新五合目 

(総歩行距離) 1日目:約10.1キロメートル 2日目:約5.6キロメートル :沿面距離

実測ルート図はここをクリック!


  今からウン十年前、一度だけ友人達と数人で富士の頂上を目指したことがありました。季節は10月、山頂部はすでに冠雪もあったというのに御来光を拝む為の夜間登山。今思えば知識も装備も貧弱で、若さ故の無謀なチャレンジだったです… 

結局寒くて8合目あたりでバテて敢え無く敗退。閉じられた山小屋の前でグッタリしたまま陽が昇るのを待っていました。

 でもその時、すっかり明るくなった八合目から見た駿河湾の、まるで地図帳の様な海岸線の美しさは強烈な印象として残っています。そして下山ですれ違う普段着と普通の履物で登ってくる人達を見て、自分たちが惨めでバカみたいに感じたのもよく覚えています。以来山歩きはしても、再度富士に登ろうとは思う事のないまま、これまで過ごしてきました。 

 なのに今年、普段里山歩きばかりの私が急に行く気になった理由とは…
いや、別にそんな深い意味はないんですけど、今頃になってあの八合目に置き忘れてきた感動をもう一度味わいたいっ!って事なんでしょうね、きっと…(*´∀`) 

さて、前置きはこのくらいにしてレポートへ

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 登山前日の午後5時頃に愛知県の自宅を出発。快適な新東名を走って富士宮の新五合目に午後9時過ぎに到着しました。富士山スカイラインの終点は一方通行のループになっていて、その道路脇に500台程駐車できる様になっているんですが、殆ど満車状態。グルっと回って駐車場スペースの終わり頃に数台分だけ空きがあったので、ここで車中泊することにします。この時間はよく晴れていて、下界の街の灯りと富士山の山腹に山小屋の灯りが見えました。 

 ちなみに、マイカー規制がある日は何キロも手前の水ヶ塚公園に駐車してシャトルバスで来なくてはなりません。 規制が無い日でも駐車スペースがいっぱいの場合は下り車線に縦列駐車。多い日は随分下の方まで駐車車輌がつながるようです。実際に今夜も途中から道路に点々と駐車されている車を見かけました。時間帯によって上部の駐車スペースの空き具合が変化するようです。 

 狭いジムニーでの車中泊では相変わらず熟睡できません。^^;午前3時半に起き出して無理やりコンビニおにぎりとバナナをお腹に放り込みます。

 参考までに、レストハウスのトイレは夜間は閉じられていて女性用のみ離れにトイレがあります。男性用は登山道を100メートル程登った所の「公衆トイレ(100円)を使え!」と貼紙がしてあります…何でや~! 
※朝行ったらレストハウス右側にもトイレがありました。 

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 五合目のレストハウス屋上からの朝焼け。手前の盛り上がりが愛鷹連峰(あしたかれんぽう)。もう少し向こうの雲海の中に見えるのが伊豆の山並みでしょうか?AM5:06(写真クリックで拡大表示!)
 この愛鷹連峰の最高峰が標高1,504m。私がよく登る鈴鹿の山よりずっと高いのに、ここから見ると足元です。  

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 レストハウスとなりの「富士山総合指導センター」(写真)を過ぎ、横断歩道を渡った所の階段が新五合目登山口。 

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 最初のゴツゴツした火山岩の道を過ぎ、山腹のなだらかな道になると下界がよく見えます。真下の駐車スペースと愛鷹連峰。(写真クリックで拡大表示!) はやる気持ちを抑え、あえてゆっくりと歩きます。これも高山病対策の為。 

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 尾根の上に着くと間もなく新六合目の「雲海荘」と「宝永山荘」があります。売店もあり、金剛杖や酸素缶なんかも置いてありました。二つの小屋を過ぎてすぐ左へ90度カクッと向きを変えて山頂方向へ。AM5:30 

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 新七合目の御来光山荘を過ぎると、だんだんと道がゴツゴツとしてきました。すれ違う外人さんの軽装なこと! 


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 このあたりからいよいよ富士登山道の本領発揮!とりあえず真上に見える山小屋を戦国時代の足軽よろしく1つ1つ攻略していく! 


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 ここが元祖七合目「山口山荘」。下にあった小屋が新七合目だったから、ここは当然八合目だと誰もが思うんですが、さにあらず!さっきは「新」で今度は「元祖」だって… この「合目」の付け方ってどうなってるんでしょうね?ここが標高3,030m。AM7:20 


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 さらに40分程歩いて八合目「池田館」前。奥に見える銀色の建物は臨時の診療所。毎年高山病で受診する人がたくさん居るとか…今年は8月20日頃でおしまい。池田館もすでに閉まっていました。AM8:00


 ここは標高3,250m もう日本でこの場所より高い山は他にありません。いよいよここからは自分も未体験ゾーン!実は私、前の晩五合目に着いた時から少し頭が痛いんです。高山病?まさか…でも空気の薄さは感じます。座って靴ひもを結び直す為に前かがみになるだけで息苦しくなる。前かがみだと肺が窮屈になり呼吸が浅くなるからダメみたいですね。座ってるより立ってる方が呼吸が楽です。


 あと、水分補給をこまめにするのも高山病対策だそうです。 あるテレビ番組の受け売りですが、富士登山に必要なカロリーは4,000Kcalだそうで、これはフルマラソンに必要な2,300Kcalを大きく上回っているんだそうです!だいたい成人男性が1日に必要とするカロリーの倍くらい…驚きです! だから水のほかにもこまめなエネルギー補給も必要だって事なんですね。朝食抜きなんて論外!若い頃富士登山でバテてしまったのはこんな理由もあったんですね!  

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 ここから先ではこの様に寝転がってる人の姿が時々見られました。みんな寝不足のようですね(^^)   

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 八合目を過ぎると鳥居が現れます。そう言えば臨時診療所の前に「これより奥宮境内地」の看板がありました!富士の山頂部はどこの行政単位にも属さないと聞いたことがあります。それで地図を見ると富士山頂には県境線が引いてないんですね!
それはともかく空はもう秋の雲ですね~(写真クリックで拡大表示!) 


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 こんなのもありました!鳥居の柱だったんでしょうか?割れ目に無理やりお金が差し込まれてます!よく見ると外国のお札も… 何でこんなことするんでしょうかね…  一円玉が激しく叩きこまれて変形しちゃってます!AM8:40 

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 この付近からの合成パノラマ。右に富士宮市街地と駿河湾、左には相模湾(写真クリックで拡大表示!) 


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 山頂部はまだ遥か彼方です。見上げると気が遠くなりますね… まずは手前に見える九合目の山小屋まで辿り着かなくてはね… 


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 八合目の池田館から50分程登ってようやく九合目「萬年雪山荘」到着。標高3,460m! この山小屋のすぐ上に万年雪があるからこの名前なんですね!AM9:00 少し頭が痛いのは相変わらずですが、症状が悪化するような様子はないので大丈夫だと思うけど… 


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 次は九合目から30分登って「胸突山荘」の石垣下に着く。ふ~っ!息が切れるし、しんどいし…

 

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 ここで下を振り向くと…こんなんです!遥か右下に新五合目のレストハウスが見えます!よくぞ登ってきたなあ~(写真クリックで拡大表示!) 


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 そしてここが九合五勺「胸突山荘」 標高3,590m  この「五勺:ごしゃく」ってのが泣かせるぜ~(^^) AM9:45

よく見るとトレーナー&ジーンズなんて人も居ますねえ。「こら~っ!富士をなめとんのか~っ!」と言いたくなるような装備なんですけど、今日のようなお天気なら登頂できちゃうんですね、これが…  もうここから先には山頂まで山小屋はありません。 


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 前方に見える谷間が富士宮頂上です。見えてるんですがここからが辛い!急ごうにも思うように体が言うことを聞いてくれません。とにかく目の前にある段差を1つ1つクリアするのみ…AM10:00 


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 ヒイヒイ… まだか~(ヽ´ω`) AM10:20 

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 おおっ!石垣と鳥居だ~ もうひと踏ん張り!AM10:40 


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 そして… ようやく着いた~富士宮口頂上だ~っ! やった~!\(^o^)/ AM10:42 

 富士山歩記 その2(剣ヶ峰とお鉢廻り)へ続く!


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カメラ小僧

楽しみに待ってました!
高度が高いせいか?どの写真も空の色が違いますね!
続編もお待ちしてます!
by カメラ小僧 (2012-09-02 12:24) 

水鵬

キタ――(゚∀゚)――!!
富士山!!
勉強させて頂きます!
今まで我が家でも敢えて富士山は避けてきました。
ご来光渋滞やらを考えると中々・・・ねw
先日のアメトーークで「富士山芸人を見て少々気になりだしてきました。
でもやはり日数が掛かるので、来年~再来年と続けて受験生を持っている我が家的には当分無理っすね^^;
年一回の御獄山以外はいつもの伊吹山と御在所の日帰りを数回ぐらいかな~
老後の楽しみに取っておきますw
by 水鵬 (2012-09-02 18:59) 

teppan

カメラ小僧さん こんばんは!
富士はお天気が良く、心配された高山病も大丈夫で楽しむことが出来ました!
ただ、今回見る事が出来なかったのが「眺める富士」です。富士宮市に着いたときは晴れて山頂まで見えていたみたいですが、夜だから真っ暗だし… 山歩きを終えて、麓に下りてからは全部雲の中…
あの富士型の美しいシルエットを見る事ができなかった事が残念だったですかねえ…
でも、贅沢言っちゃいけませんね!(^^) 
by teppan (2012-09-02 20:04) 

teppan

水鵬さん!
富士山がらみの記事で、たくさんnice!&コメントをいただきありがとうございます!<(_ _)>
富士登山は、天候さえ問題なければ今回自分が歩いたルートとスケジュールならば週末-金(夜・名古屋発)~土~日で楽々往復できます。7月~8月の週末で、比較的混雑の少ない頃を狙えばいいと思います!
ただし…山頂での御来光が絶対条件だと、渋滞覚悟の富士登山になるでしょう…

by teppan (2012-09-02 20:33) 

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