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各務原アルプス縦走 2011/6/9 後編 [山歩き・ウォーキング]
猿啄(さるばみ)城址展望台から見た木曽川上流と坂祝町(さかほぎちょう)。川の右側は愛知県です。
前編では、JR坂祝駅からの列車移動と伊吹の滝から芥見権現山(あくたみごんげん)までを紹介しました。その続きです。
(ルート) 城山登山口P~JR坂祝駅~JR蘇原駅~伊吹の滝不動~各務原権現山~芥見権現山~桐谷坂峠~
向山~ 岩坂峠~金山~大岩見晴台~多賀坂峠~迫間山~明王山~城山(猿啄城址)~城山登山口P
(総所要時間) 約10時間40分:5:00~15:40:内電車移動・待ち時間約40分
(総歩行距離)約23キロメートル:沿面 実測ルート図はここをクリック!
芥見権現山からは、まず東の桐谷坂峠を目指します。このルートはあまり歩く人がいないようです。踏み跡はあるんですが、伸びてきた植物に覆われ始め藪漕ぎ気味の道で、案内板もほとんどありません。写真は数少なかった古い案内板。ここにも「松茸山入山禁止」のシールが貼ってありました。
一本だけササユリの花を見つけました。めずらしい。
所々草を掻き分けながらの下り道。またもや連れにアクシデントが… 今度は踏み跡に張り出していた太目の枝に腿をぶつけてしまったのです!枝による直接的な外傷はなかったのですが、ズボンのサイドポケットに入れてあったプラスチック製の折りたたみヘアブラシが強く当たったらしく、見る見るうちに血だらけに!(@@;)
道の両脇に枝葉が生い茂っていたので、張り出していた枝が見えなかったのです!幸いすぐ出血も止まり。水筒の水で洗って絆創膏を貼り、事なきを得ました。最近流行りの「山ガール」ファッションで、スカートにタイツだったら大怪我になっていたでしょうねえ!ズボンで良かった!って、オバサンには全然関係ないか…(^^)
今回の教訓
・急な下りでは手袋を装着する!
・衣服のポケットには硬い物を入れておかない!
・何が起こるか分からない。応急処置用の医療品はどんな山でも携帯!
・怪我した部位を洗うには水が最適。持って行くならお茶やジュースではなく絶対真水!
今後気をつけようと誓ったのでした…(^^;)
少々心配ですが、当の本人は何事も無かったかのようにアッケラカンとしてます。歩かなくては帰れないので予定通り進む事にしました。
途中踏み跡が交差していたりして、迷いかけた箇所もありましたが、基本的に尾根芯を外さなければ大丈夫。桐谷坂峠が近くなってきたあたりで、谷沿いを下ります。車の音が聞こえてくると舗装路に出合う。
その舗装路を300mほど北へ進むと、県道17号線の桐谷坂峠(きりやざかとうげ)に出ます。向こう側のガードレールの切れ目が入口なんですが、意外にもこの地点が今回最大の?難所だったのでした!
渡りたい所が、ちょうど大きなカーブになっていて、見通しの悪さはこの上ない!しかも峠なので思いっきり加速しながら自動車が走ってくる。それに交通量の多いこと多いこと!右から左からひっきりなしにやってくる。多少遠回りしてでも、もう少し見通しのいい場所で横断した方が身のためです!冗談抜きホント!
と、そう書いておきながら、私達は一か八か!エンジン音が途切れたところを見計らって猛ダッシュで横断してしまいました!m(__)m
やっとの思いで横断したあとは、お地蔵さん横の階段を登ります。緩やかに200m程登ると峠に到着するので、そこを右折します。
稜線にでてからは、小さなアップダウンを2~3回繰り返して、写真の向山へ出ます。展望はイマイチ。
向山からさらに500mほどで向山見晴台に到着。各務原方向の眺め良し!
見晴台から200m程進んで向井山(須衛山?)のピーク。四等三角点「須衛」321.81mが埋まっています。見晴らしは利きません。
向井山からは急降下が待っています。所々トラロープが結んでありました。
急降下の後は、ピークのアップダウンを4~5回繰り返して写真の鉄塔に出ます。このあと向こう側の山へ移ります。ちょうどその谷間が岩坂峠。峠の下には車道がトンネルで貫かれています。
鉄塔から下り切ると岩坂峠。分岐は真っ直ぐ行きます。
峠にある、錫杖を握った道祖神は古そうです。
岩坂峠から金山までの登りは残りのルートで最もきつい所。途中振り返ると、先程まで居た鉄塔が見えました。
峠から約800m程で、金山の三等三角点347.68mに到着。山頂には反射板も設置されています。もうお昼を過ぎた所なので、そろそろ昼食タイムですが、展望の良さそうな「大岩見晴台」まで、もう少し進むことにします。
金山から約500m、12:30頃大岩見晴台に着きました。各務原市側と関市側両方に展望が利くので休憩にはピッタリ!ここで昼食にしました。
見晴台から、さらに500m程進んで分岐地点。実はこのあたりでかなり疲れてきました!右は「各務野自然遺産の森」方面、左は縦走コース。最短距離を進みたいので左へ…
アップダウンしながら多賀坂峠へ向かう途中、前方に明王山と金毘羅山(右)が遠くに見えました。まだあんなに遠い所まで歩かなくてはならないのか~疲れた…
多賀坂峠を越え迫間山へ。もう疲れてしまって気力も残り少なくなってきました。そこで迫間山頂上への分岐はパスし、巻道を進む(^^;) しばらく行くとこのようなものが現れました。
天狗様の石像が祀られています。
コンクリート道になり、さらに進むと迫間不動奥の院に到着しました。
奥の院付近にも展望地があり、関市方向が見渡せます。
明王山への道。実は写真左側にはちゃんと登山道があるようですが、もう疲れてしまって舗装路を惰性で歩く。思い起こせば蘇原駅から登山口までの4キロを歩いた事が、今頃になってボディーブローみたく効いてきたようです。(T_T)
舗装路をだらだらと歩き、電波塔横を通りやっとの思いで明王山の展望地に辿り着きました。
明王山から歩いてきた山々を振り返る。黄色の矢印のあたりから歩いてきたと思われる。いや~よくぞここまで歩いてきたものだ!それにしてもこの山の展望は素晴らしい!標高は低いのに眺めは一級品!
実はまだ山歩きは終わってはいないんです… 城山(猿啄城址)はまだこの先。この写真で見える真ん中の尾根の先端あたり。疲れていてなかなか重い腰が持ち上がりません。このままいつまでも休んでいたいけど…そうもいかないので、疲れた身体に鞭打って歩き出しました。
ひたすら下って猿啄城址の展望台が近くなってきました。
展望台に登ると、今朝列車に乗った坂祝駅と線路が良く見えました。
展望台からは急斜面の植林地をひたすらジグザグに下ります。いや~最後は長く感じましたね~。休み休み最後の力を振り絞り、ついに麓へ辿り着きました。
写真の水場で顔を洗ったら気持ちよかったなあ~!生き返りました。赤い橋を渡って舗装路に出れば、今朝の駐車スペースはすぐそこ。愛車が待っていました!今日はホントに疲れました。家に帰ったらビールが待ってる!今日はさぞかし旨いだろうなあ~。さあ!早く帰ろう!(^^)
蛇 足
「各務原」の正式な呼び方は「かかみがはら」だそうですが、JR高山線の車内アナウンスでは「かがみがはら」と濁点が入るし、近県の人からは、「かがみはら」なんて短縮して呼ばれたりしています。「茨城」も、今まで「いばらぎ」だとずっと思っていたのに「いばらき」と濁らないのが正しいそうで、ホント漢字の読みは幾通りもあってむずかしいですねえ…
ちなみに今回歩いた地域の固有名詞の中にも「坂祝:さかほぎ」「猿啄:さるばみ」なんて絶対に読めないのがありました。^^;
山歩きの場合でも、ガイドブックや地図を見ると、山名は漢字で書いてあっても、ふりがなが振ってあることは殆どありません。だから、時々山の話になった時に自分の呼び方が全然違っていて、恥ずかしい思いをしたりしたことはありませんか?
それと、いつも混乱してしまうのが、「山」は「さん」なのか「やま」なのか?です。元々無かった漢字が後から中国より伝わってきたので、音読みと訓読みの二つの発音ができてしまった。だから日本の山の呼び方は統一されずに「さん」と「やま」が入り乱れています。まあ、どう呼ばれようとも、その「山」は世界にたった一つで普遍のもの。どっちでもいい、と言われればそれまでですが…
山名は、地元の人々が使っている呼び方が正解です。せめて各地の行政の観光案内ホームページには、山名にふりがなを振っておいて欲しいと思う私です。m(__)m
タグ:愛知県外の山
いや〜後編も大変な行程でしたね。
それにしても奥方のズボンの流血にはビックリ!
手の怪我だけでも災難だったのに・・・。
山行きには真水。覚えておきます。
行程もブログも大作でご苦労様でした。c
by カメラ小僧 (2011-06-12 09:55)
カメラ小僧さん
前回記事と合わせ、ご心配頂き恐縮です。一瞬出血が多かっただけで、傷自体はそれほどでもありません。今はキズの近くに大きな青アザが出来てます。(^^)
山歩きに限らず、喉がカラカラになった時、スポーツドリンクやジュースが良さそうに思うかもしれませんが、実は全然ダメなんです。口の中に味が残り、ネバネバするので、またすぐ水が欲しくなってしまいます。今回みたく、傷口の洗浄に使う為にも、真水を多めに持って行くのをおすすめします!
今回一人当たり、冷やした麦茶500ccと真水1000ccを持ってきましたが、最後には足りなくなってしまいました。夏場は最低でも一人2000ccは必要ですね!
by teppan (2011-06-12 10:17)
お久しぶりです、今回はご苦労様でした。
一ヶ月ばかり、山に行けてません...(>_<)
雨、休日出勤、実家へ帰省、雨、休日出勤...
貧乏、暇無しです。
歩く時間や時間帯によって、持っていく水の量は変わりますね。
夏場のハイクでは、昨年から「塩あめ」が必需品になりました。
by げんた (2011-06-12 21:38)
げんたさん いらっしゃいませ!
一ヶ月も山に行けないと落ち着かない気分になりますよねえ…
よくよく考えてみると、山歩きなんてわざわざ疲れに行くようなものなのに、しばらく歩いていないと、どうして禁断症状みたいなのが現れるんでしょうかねえ!ひょっとして、山を歩く人は皆「マゾ・・・」なんでしょうか?(^^)
「塩あめ」 これからの季節の山歩きには欠かせませんね!
by teppan (2011-06-12 23:01)
おはようございます。
各務原アルプス・・・知りませんでした^^;
でも凄い良い感じですね~
全長17~8kmってw(´゜ω゜):;*.’:;ブッ
山登りで日帰りで歩く距離ではないですねw
私は異常な汗かきなので、これからの時期の山登りでは水分は3ℓぐらい持ってあがります。重すぎです・・・(´・ω・`)
この山々は何回かに分けて是非登ってみたいです!( ・`д・´)b
by 水鵬 (2011-06-14 07:03)
水鵬さん こんにちは。
各務原アルプス良いですよ!私も初めて行ったんですが今回は欲張りすぎて疲れました^^;
この山域は、それぞれの山へ幾つかの登山ルートがあるみたいなので、何回も楽しめそうです。今回のルートでは、各務原権現山と明王山が眺めが特に良かったです。
by teppan (2011-06-14 12:02)