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竜ヶ岳 中道から裏道 2009/8/21 [山歩き・ウォーキング]

三重県いなべ市の宇賀渓から鈴鹿山脈の竜ヶ岳(りゅうがたけ)を歩いてきました。
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写真は裏道から見た竜ヶ岳山頂部。一面笹に覆われた丸い大きな山。「360度の展望が欲しいまま!」のはずだったんですが…
 


宇賀渓~中道(ヨコ谷道)~竜ヶ岳山頂~裏道(ホタガ谷道)~宇賀渓
ハイキングの総所要時間 約8時間  総歩行距離(沿面距離)約15キロメートル
参考ガイドブック 鈴鹿の山 万能ガイド   実測ルート図はここをクリック!

 午前4時15分ごろ豊田市の自宅を出発。伊勢湾岸道から東名阪道へ入り桑名インターへ、インターからは国道421号を登山口の宇賀渓まで車で走り、2時間弱で到着。宇賀渓には有料駐車場があるが、入り口手前200メートルの国道沿いに無料の駐車スペースがあるのでここへ駐車。停まっているのはまだ私たちの車だけだ。
 
 
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 まずは宇賀渓の売店やキャンプ場を横目に見ながら登山口を目指して林道を歩く。ガイドブックのとおりに計画を立てれば国道421号を石榑峠(いしぐれとうげ)あたりまで車で行って、そこから登山を始めるはずだったのですが、昨年の豪雨で石榑峠付近の道路が寸断されて通行止めらしいので、宇賀渓からスタートすることにした。
 
 
 
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 沢沿いの林道を歩くと間もなくキャンプ場の入り口になっている吊橋がある。河原にテントを張ってキャンプを楽しむ家族連れが見える。こうして自然の中でゆっくり家族や仲間内と時を過ごせば溜まったストレスもきっと発散できますね。
 
 
 
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 林道を行き止まりまで進んだ地点が裏道(ホタガ谷道)登山口だ。地元商工会設置の休憩所とトイレがある。裏道は帰りに使う予定なので、さらに沢沿いを長尾滝方面へ向かう。
 
 
 
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 写真の簡易吊り橋を渡ったり、所々谷が崩れている箇所を慎重に横切りながら進む。
 
 
 
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 魚止滝を過ぎたあたりで沢沿いの道と山沿い道との分岐にでる。沢方向(左)に進んでみるが、やがて踏み跡が判らなくなってしまう。どこでどう間違ったのか?この先はとても危なくて進めそうもないのでもう一度分岐まで戻り今度は分岐を右に進む。
 
 
 
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 しばらく進むとまた滝が現れる。五階滝だ、滝からの涼風が実に心地よい。このままここで涼んでいたいが今日は長丁場なのでそうもいかない。このあたりは滝が多いので、滝めぐりだけでも十分楽しめそうだ。
 
 
 

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 さらに進むとまた分岐に出る。右上が中道への近道で、まっすぐが長尾滝と案内があり今回はまっすぐ進む。ところがいつの間にか谷まで降りてしまい、何度か沢を渡渉しなければならなくなった。
 
 
 
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 細いロープが対岸に渡してあるが、これにつかまって渡る勇気はない。トレッキングポール(ストック)を水中に突きながらバランスをとって慎重に石を踏んで渡る。ポールはこんな時にも抜群の威力を発揮します。
 
 
 
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 こうしてようやく中道の起点に到着。ここからヨコ谷の左岸を行く。この先幾つかの堰堤越えが待っている。
 
 

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 この内の二つはコンクリートに埋め込まれた鉄ハシゴを使う。けっこう長いので下を見ないように登る。
 
 
 
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 谷の左岸を登ったり降りたりを繰り返して幾つか堰堤を過ぎると大きなガレ場が見えてくる。ここでようやくヨコ谷に別れを告げて右上の斜面に取り付いて行く。 ここからが体力的に一番辛い地点。小休止を繰り返しながら登る。口数もぐっと少なくなってきた(^_^;)
 
 
 
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 疲労が極限?に達した頃、一気に視界が広がる尾根の先端に到着。迷わずここで小休止。ここから山頂まで開放感あふれる笹の大海原が続く。天気予報は悪くないが、あいにく雲がかかって展望はいまいち。休憩の後山頂まで進む。笹の切り開きの道は遠くからは歩きやすそうに見えるが、実際には深くえぐられて溝状になっており結構大変でした。
 
 
 
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 こうしてようやく竜ヶ岳山頂へ到着。笹も無く広々とした山頂には三角点と木彫りの仏像がありました。写真は方位板
本来ならば素晴らしい眺めが約束されているはずだったが、今日は雲がかかっていて薄っすらとしか見ません。それでもかすかに藤原岳や釈迦ヶ岳などが眺められました。午後からは天気が良くなる傾向だったが帰りも長丁場なので残念ですが下山を始めることにしました。
 
 
 
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 帰路は北側の裏道方面に進む。笹原の中を遠くの尾根まで道が続いているのがはっきりと見える。このあたりは笹原に点々とシロヤシオがキノコのように立っている。初夏は花で白い玉のように、秋には紅葉して赤い玉になるそうです。よく見ると一部の葉の縁がうっすらと赤くなっている木も見受けられた。山の秋はすぐそこまでやってきているようだ。
 
 
 
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 竜ヶ岳の山頂付近は霊仙山と同様なだらかで広く、積雪がある時や、ガスで視界が利かないような天候の場合注意が必要。途中竜ヶ岳を南に眺められるあたりで昼食にする。
 
 
 
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 昼食後は竜ヶ岳を背に裏道方面を下る。笹の尾根を下ってなだらかな鞍部に着くと、そこが治田峠(はったとうげ)への分岐。右の尾根伝いに進めば宇賀渓。左にそれれば静ヶ岳・治田峠方面。山頂からここまでも鈴鹿北部の山や麓の展望が良い笹分け道でした。
 
 
 
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 遠足尾根の分岐を過ぎるといよいよ谷に向かって降下が始まる。相変わらず笹に囲まれた切り開きの道。所々背丈を越えるような笹で足元も隠れるほど茂っていて道の状態が確認しづらい。道は深くえぐれており石もゴロゴロしていて注意が必要。鹿が笹の斜面を飛び降りてゆくのが見えたりしてビックリしました。
 
 
 
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 やがて笹が無くなるとようやく森の入り口。最初は石ころだけだった谷にだんだん水音が聞こえてくる。
 
 
 
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 透き通った水を見て思わず休憩をとる。ここの水は冷たくて気持ちがいい。生き返る感じがします。

 分れ滝のあたりからだんだん谷から道が離れてくる。この道は下るにしたがって所々谷からかなり高い位置を登山道が通っている。狭く足場の悪いところが時々あり虎ロープが渡してあるが注意が必要です。登りに使ったヨコ谷は花崗岩の谷でしたが、ホタガ谷はどうやら地質が違うようで、谷川脇の岩はどれも黒っぽい。ところで、今日出発前に山ビル対策の為スパッツを装着して入ったのですが、ここまで一度もお目にかかることはありませんでした。
 
 
 

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 写真のような丸太橋を渡る地点も数箇所程あった。丸太だけだと不安ですが、角材がヨコに打ち付けてあるので安心して渡れました。

 このあたりからどんどん谷と登山道が離れて谷底がはるか下の方に見える様になってくる。実は今年の5月にこのあたりの登山道から滑落して二人の方が亡くなっている。谷底まで100メートル以上はありそうで斜度も30度近く。滑り落ちたらおそらく助からないだろうと思われるような場所も度々通過する。亡くなった方々は登山経験豊富だったそうです。何故?と思う人もたくさんいるでしょうが、事故は疲労に加え些細なきっかけで起こるもの。また中年以上の方にはバランス感覚等を含めた体力の衰えも無視できない。経験を積んでいるから大丈夫ということはありません。「危険を感じる場所では気を抜くことなく、細心の注意が必要!」ということをあらためて自分自身に言い聞かせる。
 
 
 
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 さて、ホタガ谷から遠ざかって別の谷(小瑞谷)に沿って下り、30分程で始めに通過した休憩所に到着しほっと一息。
 
 
 
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 ここから林道を歩いて宇賀渓の駐車場へ戻る。朝よりたくさんの人々で賑わう河原を横目に見て、
 
 
 
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 皮肉にも下山後は天気が良くなって、さぞかし眺めが良いだろう竜ヶ岳の山頂を振り返りながら駐車場へと戻りました。
 
 
 

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 最後は釈迦ヶ岳方向の遠望







タグ:鈴鹿の山
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