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台風せまる八ヶ岳 薪ストーブの一夜 2017/10/28~10/29 [山歩き・ウォーキング]

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 硫黄岳への登りで 後方は箕冠山、根石岳、東西両天狗、遠くに蓼科山(左奥)

場所・山行日  「オーレン小屋・硫黄岳:2760m独標:2741.9m三等三角点」
 2017年10月28日(土)~10月29日(日)長野県茅野市・南牧村 境
ルート
 1日目)桜平上P~夏沢鉱泉~オーレン小屋~夏沢峠~硫黄岳~赤岩ノ頭分岐~オーレン小屋(泊)
2日目)オーレン小屋~夏沢鉱泉~桜平上P
歩行距離 10.0Km(平面距離)
標高差  桜平上P~オーレン小屋+-410m オーレン小屋~硫黄岳+-440m
所要時間
1日目)03時間46分 11:44~15:30 (休憩・小屋受付時間含む:小屋~硫黄岳往復約2時間)
2日目)00時間58分 07:10~08:08 (休憩時間含む)
 山行きから一週間たってからのレポートで恐縮です。この日、山友のkameさんとは、当初全く別の山をへ公共交通利用で行く予定でしたが、台風接近により運休の恐れが出て来たため、急遽方向転換。雨を承知で小屋で寛ぐのを目的に八ヶ岳へ向かうことになりました。

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 中央道諏訪ICを下りてすぐ、おぎのやさんのドライブインで昼食。峠の釜めしは久しぶり。

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 駐車場からの紅葉。中央道沿線も駒ヶ根あたりは紅葉した木々が綺麗でした。後に見えるのは守屋山付近です。

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 別荘地(三井の森)の中の一本道。写真では伝わりませんが、紅葉がものすごく綺麗でした。

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 舗装路から林道になってしばらく、この分岐を右へ入ります。左は昨年天狗岳を歩いた際のスタート地点、唐沢鉱泉へ行けます。

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 林道脇のカラマツも美しく黄葉していました。

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 八ヶ岳連峰の南寄りに位置する桜平(上)駐車スペースです。先週の台風で林道が一部崩れたため、ここから約3キロ手前の桜平(下)駐車場から登山口のあるここまで歩くつもりでいましたが、この日の朝までに復旧工事が済んで、通行止めが解除されたみたいで一番上まで入る事ができました。(kameさん撮影)

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 雨がポツポツ降っていますので、レインスーツを着てスタートします。(kameさん撮影)

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 桜平上駐車場から300mほど戻ると登山口です(写真)この先で工事が行われている様で、重機の音が聞こえてきます。

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 下り切って橋を渡った所に簡易トイレがありました。トイレは今月中で閉鎖されます。

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 工事現場を通過。「床固工(とこがためこう)、工期は今年12月21日まで」と表示してありました。川底をコンクリートで階段状に固める工事の様です。

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 途中にある夏沢鉱泉です。ここは通年営業で、稜線上にある硫黄岳山荘と根石岳山荘と同じ経営母体の様です。ここから雨足が強くなってきたので、レインスーツの下も装着。

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 さらに進むと、今宵お世話になるオーレン小屋の車が道沿いに駐めてありました。

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 さらに進むと小屋と説明書き。どうやら発電小屋の様です。オーレン小屋の電力は水力発電でまかなわれているみたい。下の写真はさらに上にあった沈砂槽(発電機を通す前に砂を取り除く設備)。(kameさん撮影)

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 水力発電小屋付近は少しうなり音がするだけ、ディーゼル発電機と違ってものすごく静かです。小屋はさらに上の方にあるので夜は静寂そのもの。排気ガスの臭いもない素晴らしい設備です。導入した小屋番さんの思い入れが伝わってきますね。(2002年導入とのこと)


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 雨のせいか沢の水に勢いがありますね。

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 さらに登ると雪が出てきました。慎重に橋を渡ります。

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 ケルンを積んでゲートの様になっていました。木は枯れていましたが、当初は生きていたのかもしれませんね。

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 シラビソと苔の道。ここは南八ヶ岳エリアですが、北八ヶ岳の雰囲気です。
 
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 登山口から1時間ちょっとで目的地のオーレン小屋に到着。

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 まずは宿泊の受付を済ませます。台風が接近中のこの日も、小屋には数人のハイカーが休憩中でした。

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 今日の最終目的地は小屋だったのですが、一番上の駐車場からスタートできたおかげで、まだ時間に余裕があります。風雨も弱く、せっかくなので硫黄岳まで足を伸ばしてみる事にしました。荷物を小屋にデポして出発です。夏沢峠までは森の中を歩きます。積雪が少しありますが、凍ってないので大丈夫。(kameさん撮影)

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 夏沢峠に着きました。こんな天候にも拘わらず硫黄岳がクッキリ見えてます。

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 小屋を過ぎて斜度がきつくなった所でチェーンアイゼン装着。写真前方のピークは峰ノ松目。(kameさん撮影)

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 硫黄岳の爆裂火口横です。

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 長い稜線歩きが終わって、

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 ようやく山頂に到着。雪はわずかです。

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 爆裂火口を真横から。(kameさん撮影)

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 おそるおそる下を覗くと大迫力!(kameさん撮影)

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 南には大同心。横岳には雲がかかっています。

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 赤岩ノ頭手前の鞍部を目指して下降中。

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 鞍部から斜面を下ってオーレン小屋へ向かいます。雪の上に形の良い葉っぱが。ミツバオウレンかな?

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 北斜面で雪が多く残る山腹道を慎重に下る。

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 オーレン小屋が見えて来てホッと一息。

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 こんなお天気でもテントが3張り。

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 オーレン小屋には展望檜風呂があり、ゆっくり疲れを癒やしたあとビールで乾杯!もう最高ですね!^^

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 そして晩御飯はオーレン小屋名物『桜鍋』。さっと火を通して柔らかい内にいただきます。(kameさん撮影)

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 今日はkameさんが奉行様です^^ 皆で囲む鍋料理っていいですね!

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 そして食事の後はお待ちかね、薪ストーブを囲んで焼酎で一杯!なんとkameさんがここまで担いできてくれました、感謝感激です!(kameさん撮影)

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 昼間いらっしゃったおやっさんは麓に出かけられて留守。薪を調節する小屋番さんから、いろいろなエピソードや苦労話を聞かせていただけて面白かったです。

 ちなみに薪の手配はどうされているのか聞きましたところ、シラビソやダケカンバの枯れ木を使うそうです。ただし、国定公園内なので、枯れ木を切るにも一本一本申請と立会いが必要だそうで、簡単に切れるわけではないみたいです。ズッシリ重いダケカンバの薪は火が付きにくく、まずシラビソの薪を燃やして温度が上がったところで投入すると良いそうです。特注のストーブは新しくなったばかりみたいで、お値段もウン十万円とかなりお高くてビックリ!これから小屋の名物として働き続けてくれることでしょう。

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 翌朝、部屋の窓から見た峰ノ松目。当初大部屋しか空いてないという事でしたが、台風接近の影響でキャンセルが出たらしく、個室でグッスリ眠る事ができました。この小屋は個室の追加料金を取らないのも良心的ですね。


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 朝5時半に朝食です。(kameさん撮影)

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 台風が近づいていますので、道路が通行止めにならない内に早めに下山しましょう。

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 順調に下って1時間弱で登山口に到着。昨日の雪の大部分は溶けていました。
直前まで様子を見て目的地変更、山小屋の手配からアプローチまで、全てkameさんにお骨折り頂きました。本当にありがとうございました。おかげで様で雨でも存分に楽しむことができました。m(_ _)m

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 オーレン小屋パンフ(拡大可)
個室追加料金なし・宿泊者は水、お湯無料・檜風呂・薪ストーブ・水洗トイレ・休憩無料・立ち寄り入浴も可(500円)アットホームな雰囲気で良心的な山小屋でした。毎年10月に地酒祭りも開催されるそうです。
※今年度の営業は11月4日(土)までです。

【アフター温泉情報】

『尖石温泉・縄文の湯』大人600円 月曜休み ←今回はこちらで入浴しました  
桜平上Pから茅野方面へ道なりに12キロ約30分  http://www.city.chino.lg.jp/www/contents/1000000763000/

『八ヶ岳縄文天然温泉・尖石の湯』 大人1,030円 営業日注意  
桜平上Pから茅野方面へ道なりに10キロ約27分  
http://www.togariishinoyu.com/togariishi.html

どちらも ”とがりいし” 名前がそっくりで紛らわしいです^^;

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コメント 4

水鵬

台風が近づいている中無事帰還お疲れ様でした。
八ヶ岳はもう雪があるんですね。
最近めっきり寒くなってきて、冬も間近ですね。
桜鍋と薪ストーブが良い味を出していますね(*´艸`)
私は石油ストーブの匂いで冬の到来を感じます。
by 水鵬 (2017-11-05 18:21) 

teppan

こんにちは水鵬さん

石油ストーブ、我が家も昨晩引っ張り出して準備しました。
ガキの頃は11月ともなれば寒くてとっくにストーブで暖をとっていた記憶があるのですが、最近は暖冬のせいか?まだ無しでも我慢できますね。

今回の八ヶ岳は小屋で暖まって一杯やるのが目的で出かけてきました。
お風呂があって薪ストーブがあって、寛げる良い小屋でした。

高い山は雪があるんですね~ もっとも、この後すぐ溶けちゃったみたいですけどね。^^
by teppan (2017-11-06 11:18) 

Jetstream

10月は週末の天気がよくなかったという印象です。
桜平への道はダートだったような記憶です。オーレン小屋は通過しただけですが、風呂はあるし、鍋料理でいい小屋のようですね、泊まってみたいです。雪の硫黄岳、クレーターも様になった風情でいいですね。お疲れ様でした。
by Jetstream (2017-11-06 23:30) 

teppan

こんにちはJetstreamさん

10月後半は2週続けて台風の接近で生憎のお天気でした。
そんな雨の中を承知で出かける私達は物好き以外の何者でもありませんね。でも、この日の小屋には10数人の泊まり客がいらっしゃって、私達以外にも同様な方々が居らしゃるのが分かってホッとしました。^^; 

桜平への道はおっしゃる通りダートでした。唐沢鉱泉への道より幾分凸凹が少ない感じではありました。
南八ヶ岳への登山口は数多いのですが、最短時間で主稜線へ到達できる登山口ですね。

by teppan (2017-11-07 15:06) 

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