釈迦ヶ岳・三池岳 ミズキノ~赤坂谷~八風谷周回2016/5/1 前編 [山歩き・ウォーキング]
ゴールデンウィーク前半は鈴鹿の山へ行ってきました。
写真は鈴鹿中部にある釈迦ヶ岳の北西側を流れる赤坂谷にあった小滝(写真クリックで拡大表示)
場所・山行日 | 「釈迦ヶ岳:しゃかがたけ:1091.93m」 「三池岳:みいけだけ:971.50m」 滋賀県東近江市・三重県菰野町 境 | ||
ルート | 八風谷橋~ミズキノ~カシラコ谷~赤坂谷(遡行)~釈迦ヶ岳~仙香池~中峠 ~三池岳~八風谷~八風谷橋 | ||
歩行距離 | 19.8Km/22.0km(平面/沿面距離) | ||
標高差 | 駐車地~ミズキノ最高点+440m ミズキノ最高点~赤坂谷出合-170m 赤坂谷出合~釈迦ヶ岳山頂+320m 釈迦ヶ岳山頂~八風峠-140m 八風峠~三池岳+20m 三池岳~駐車地-480m | ||
所要時間 | 11時間16分 05:04~16:20 (休憩・昼食時間含む) 実測ルート図はここをクリック! Google earth俯瞰図はこちら |
今回は鈴鹿山脈にある釈迦ヶ岳と三池岳。三重県側から登るのが一般的な山ですが、天邪鬼の私達は滋賀県側からアプローチしてみました。
国道421号線・石槫トンネル西側にある八風谷橋横をスタート。滋賀県造林公社の作業スペースのようです。作業期間中は注意。
このスロープが植林地への入口。
林道はかなり先まで続いている。右側を流れているのは荒谷です。
造林公社の注意喚起看板。これよりミズキノから赤坂谷に至る植林地は良く手入れされている様子でした。
マムシグサの仲間 テンナンショウ属は種類が多く、同定は面倒なので止めときます^^;
荒谷に流れ込む1つ目の支谷を渡渉して写真の尾根に取り付きました。この先にある大き目の支谷を越えてからでもミズキノへ行けそうです。
ここは標高約600mあたり、今イワカガミの花が盛りでした。
足の置き場に困るくらいたくさん生えていました。
これは五葉松みたい。
標高680mの尾根先端ピーク。 朝陽がアセビの新芽を照らす。
一旦鞍部に下ってから急な尾根の登り返し。イワカガミがたくさん。
途中にあった大きな岩、左から巻いて進みました。
リョウブの新葉。 飢饉の際に食料にしたという救荒植物。幹がまだら模様になります。
ちょっと切れ落ちている場所。
ウスギヨウラク:薄黄瓔珞 ツツジの仲間。仏像の装身具に花の形が似ているところからの名前。これは淡い黄色ですが、ヨウラクツツジには紅くて鮮やかな種類もあります。
斜度が緩くなってくるあたりから植林に変わりました。
シロヤシオ 葉の縁が赤くなっていてお洒落。 花はこれからのようです。
ミズキノ(水木野)に到着。 割山(領地境界の意味)の別名あり 「鈴鹿の山と谷」によると、ミズキノは杠葉尾集落側の呼び名だそうですが、このピークを指す名かどうかはっきりしない。この辺り一帯を指す「なだらかな水源地」という意味かもしれない。
三等三角点「黄和田2: 898.74m」
気温は14度C 寒くもなく暑くもなく。
この山の最高点はさらに西側にあるので行ってみます。途中から見えた天狗堂と右端は鈴ヶ岳。
最高点はシャクナゲジャングルでした^^;
三角点まで戻って西の尾根へ このあたりはなだらかな為か?尾根が複雑なので地形図とにらめっこしながら慎重に進む。写真の地点から尾根を乗り換えました。
尾根の真ん中にあった大石
尾根を下って行くと林道に出ました。
地形図で見て、当初歩こうと思っていた尾根沿いにずっと林道が付けられていました。写真の様に崩れている地点もあった。
この角度から鈴鹿山脈の稜線を見るのは初めてです。写真は最初どこの山だろう?と思いましたが、なんと!これから向かおうとしている釈迦ヶ岳でした。あそこまで行かなくてはならないのか~遠いなあ…
別の林道との交差点に出た。王子製紙の所有林もあるようですが、どの辺なのかはわかりません。右へ進みました。
法面のネットを潜り抜けて花を咲かそうとするイワカガミ。 植物は逞しい。
キランソウの仲間 葉脈色、上唇、花色などで種類が特定するのですが、良く判らない。写真のは葉も花もすごく小さいです。
赤坂谷へは折れた案内板から林道を外れて進むらしいのですが、このまま林道を行きました。
タチツボスミレだろうか?スミレも交雑し易く多種多様だと教わりました。 区別すること自体無意味なのかも…「そんなの関係ないね~」と、一生懸命に生きている
カシラコ谷の上流部 県境稜線にある中峠への分岐地点。 きれいな沢水が道を横断していました。
せっかく切り開いても、人の手が入らなければこうして崩れて行くの図。
林道はまだ先まで続いていましたが、なんか面白くないので適当な所から逸れて植林地の中を歩く。「赤坂谷へ出られればいいや」くらいのいい加減さで歩いていたら、あれっ?どんどん下流方向へ進んでるぞ!まずい!
しかたなく写真の尾根を無理やり登って方向修正。GPSが無かったら判らなくなるところでした。まだまだ全然ダメだな…
そして無事赤坂谷にたどり着きました。ここからは流れに逆らって登れば、いづれ釈迦ヶ岳に到達するはずです。
広々とした川原を持つ明るい谷はビバークにも適している。あまり感心はしませんが、たき火の跡もありました。
谷を渡渉してすぐの所にあった倒壊小屋。王子製紙か造林公社か?どちらのもかは判りません。ちょっとネットで調べると、造林公社は当初の利益が見込めず、全国各地で窮地に立たされている様です。滋賀県のHPには公社再建問題について書かれていました。
赤坂谷ルートは何度か渡渉もありますが、基本高巻道です。
明るくて気持ちの良い谷
流れ込む支谷を何度も渡渉しなければいけません。
カエルだ! 無事帰るからね^^
冒頭写真にある滝つぼ。 真夏に水浴びしたら気持ち良いだろうなあ~
標高が高くなってくるとミツバツツジがお出迎え。本種は標高が低いところでは葉が出る前に花が咲きますが、このあたりでは葉も同時に出ていますね。
沢歩きする技術があれば水の中を行きたいところです。
亀のような歩みですが、一歩一歩着実に詰めていきます。
こんな立派な案内板もありました。これに従えば県境稜線まですぐですが、このまま真っ直ぐ沢沿いを進みました。
最後は谷が幾つにも分岐してくる。適当な支尾根を指標を追いながら登ります。
クロモジの花と新芽 和菓子の楊枝に使われる香りの良い木がこれです。
もうあと少しで県境稜線 がんばれ~
うわっ!シマヘビだ~ 踏んづけるところでした^^;
満身創痍の体で稜線に到達 疲れて足取りも重いですが、まだ今日の予定の半分です…
お釈迦様の頂上は7年ぶりになります。この分岐を右へ、まずは松尾尾根の頭へ向かいました。
とてつもなく長くなりそうなので、今回は2部構成です。続きのは後編はこちらをクリック!
おはようございます。
5/1の釈迦とは私とニヤミスですね!
11kmとは中々のロングコース!
きっと私の宮指路岳~仙ヶ岳の8.8kmよりハード。
さすがですw
by 水鵬 (2016-05-05 08:36)
こんにちは水鵬さん
ほんとニアミスでした、これならご一緒すれば良かったですね。
またよろしくお願いします。
釈迦は久しぶりでした。ゴールデンウィーク中で県境稜線上には人がいっぱい、
ところが滋賀県側では誰一人として遭遇しませんでした。それくらいマイナーなルートだったので静かな山歩きでしたよ。鈴鹿の中南部は三重県側からのルートが定番ですが、滋賀県側から歩いてみるのも面白いですね。
by teppan (2016-05-06 18:30)