伊勢の里山 観音岳~堀坂山周回 2015/3/12 [山歩き・ウォーキング]
伊勢の里山を2山周回してきました。
県道45号線から見た早朝の「堀坂山:右奥」(写真クリックで拡大表示)
場所・山行日 | 「観音岳:かんのんだけ:605.47m」・「堀坂山:ほっさかやま:757.22m」 三重県松阪市 2015年3月12日(木) | ||
ルート | 松阪市森林公園~(東尾根)観音岳~堀坂峠~堀坂山~(東尾根)高山 ~森林公園第2駐車場 [周回コース] | ||
歩行距離 | 12.2Km(沿面距離) | ||
標高差 | 最大630m | ||
所要時間 | 07時間08分 7:21~14:29 (休憩・昼食時間1H含む) 実測ルート図はここをクリック! Google earth俯瞰図はこちら |
今回はちょっと遠征して三重県伊勢の山を歩きに出かけてきました。2山を周回しましたが、いづれも地元松阪では良く親しまれている山で、少しコンディションが悪い中でしたが、たくさんのハイカーを見かけました。
午前6時少し前、伊勢自動車道・安濃SAに到着。ここで朝定食¥600と、山ごはん用に人気No1パンを買いました。さて山で食べたその味はどうだったでしょう?
松阪市森林公園からスタートなので管理棟下の第1駐車場へ向かいましたが、まだ早すぎたみたいで入口が虎柵で閉まってました(゚Д゚;) 仕方なく川の反対側に戻って県道沿いの駐車場に停めました… AM7:02
県道入口付近の案内標識。「堀坂山・観音岳・白米城」のシルエットが型取られていますね。白米城とはここから尾根続きの枡形山にある「阿坂城:あざかじょう」のことです。ここから通しで約20キロのロングコースが取れるのでトレランする人も居るようです。
堀坂川に架かる橋の上から。きれいな水が流れています。左岸は森林公園の一部になっています。
再び森林公園に戻ってきました。ここには綺麗なトイレがあります。そう言えば県道沿いの駐車場で準備をしている最中に、道路を走っていく軽トラを数台見かけましたが、すべてここの関係者だったみたい^^ この時間なら第1駐車場に入れたでしょうが、まあ今さらですね。AM7:30
ほお~ 今日日はキャンプ場にもシャワー室があるんですか~ 芝生広場沿いにはサクラ並木があります。もう少しすると花見客で賑わうんでしょうね。
芝生広場から西側の眺め。一番右端に見えるのが堀坂山です。今日の後半はこの写真に写っている尾根を右から左に縦走して戻ります。(写真クリックで拡大表示)
芝生広場の縁を登っていくと左手の植林地に展望台への入口がありました。AM7:35
ここが東尾根の取り付きで展望台まで300の丸太階段!今回この周回ルートをネットで下調べましたが、ほとんどの人は地図で見て時計回りに歩くようです。天邪鬼な私はあえて左回りで行くことにしましたが、その選択が原因で苦労することになるのでした^^;
きつい階段歩きの終点に立派な屋根付き展望台がありました。階段入口の案内には「天気が良いと伊良湖岬も見える」とありましたが、残念ながら今日は霞んで見えません。ここの双眼鏡はかつて2分間100円だったようですが、現在はお金を入れなくても見ることができます。AM7:49
展望台からは植林地の尾根道。観音岳への道でこのあたりが一番キツイ部分です。 標高を上げていくと、だんだん雑木林に変わっていきます。
標高450m付近を過ぎると明るい尾根道になりました。所々堀坂山や観音岳の山頂部が見えるので気持ちも軽やか!
全国的に雪が降った昨日、この山にも積もったみたい。写真はイワカガミの群生。ここには多く自生しているようです。
ここが観音岳の東ピーク。観音様の祠があります。三角点のある山頂(西ピーク)とほとんど同じくらいの標高。AM9:12
野鳥の森コースの分岐を過ぎて、東西ピークのちょうど中間地点にまた分岐。右が鉢ヶ峰・白米城方面で前方に進むと観音岳頂上。時計回りだと間違えそうな地点ですね。AM9:15
分岐地点から登り返すと山頂。二等三角点「観音岳:605.47m」が埋まっています。天気が良ければ絶景が楽しめるはず。AM9:20
南東方向の眺め。里山が連なって見えます。
南側にはこの後歩く予定の堀坂山。存在感タップリです!まだまだ遠いなあ…
堀坂峠に向かって下ります。こちら側の尾根は比較的なだらかで明るく、ノンビリ歩くことができます。
植林地に入りました。うっすら昨日の残雪が出てきましたが、特に滑り止めは要りません。そう言えば珍しくイノシシが斜面を駆けあがって行くのを見ました。
真下に駐車場と県道が見えてきたらそこが「堀坂峠」です。数台の車(+バイク一台)はすべて地元の方のもので、ここから堀坂山をピストンしているみたい。ここからだと山頂まで最短距離で標高差300m弱。毎日歩くなら丁度良い場所ですね。AM9:58
峠にあった案内板。「悠庵 」は蕎麦屋さんで、「伊勢山上」というのは「飯福田寺:いぶたじ」というお寺にある表行場・裏行場のことです。ネットで色々レポートされてますが、スリリングな岩場を巡る修行コースがあるそうです。私も行ってみたいんですが、高所恐怖症なので止めておいた方がよいかも。 ^^;
さて、お次は峠の県道を横断して向かいの鳥居の所から堀坂山への登山道へ入ります。すぐに郵便受けみたいなのがあって、登山届ボックス かな?と思ったら「登山者名簿に名前を書いて下さい」とありました。
峠からのコースは急な尾根道が大部分。北側斜面なので雪が多く残っています。
大きな岩が見えてきました。
岩の脇には大日如来様が いらっしゃいます。AM10:22
標高が上がるに連れ、雪で滑りやすくなってきました。持ってきたチェーンアイゼンで歩くには雪が少ないので、着けずに足の置き場を選びながら慎重に登る。下りなら滑り止めを着けた方が無難です。
山頂に近付くと南側の日当たりの良い道になり、小屋が見えてきました。
尾根道を少しそれた場所にも如来像と役行者像があります。
屋根が見えてきたら山頂に到着です! AM10:41-AM11:42
広々とした堀坂山の頂上。三等三角点「堀坂山:757.22m」があり、眺めは素晴らしい! 今日は遠くは見えませんでしたが…
山頂には祠があります。伊勢湾や、この山と共に「伊勢三山」に数えられる白猪山、局ヶ岳なども見える。御来光を眺めるには絶好の山です!
石積みの上に屋根を伏せた造りの小屋が二つあり、その前で山ご飯にしました。
例によって山専のお湯で作ったカップ麺と、
これ!
安濃SAで買ってきた「伊勢うどんgaパン」 ¥210。 「パンにうどん」だから「小麦+小麦」だよね…
名古屋圏には焼きそばパンがあるけど、これは「うどん」。 うまいのか?半信半疑で食べてみると…
ええっ!美味しいよこれ!
湯種を使ったもっちり生地のパンと、うどんの食感がよく合ってるし、具の味付けが良い!意外でした。
さらに今回はデザートもプラス。頂き物の手作りチーズケーキ。もうお腹いっぱい(^_^;)
山頂にずいぶん長居してしまいましたが、ようやく下山します。「勢津登山口:せいづとざんぐち」の表示が示す南方向に降ります。
山頂下をぐるっと回って東に向きを変え、こちら側もしばらく積雪の尾根道が続きます。凍ってはいないので滑り止めは無しで大丈夫。
分岐地点です。右の谷へ下る道は勢津方面へ。森林公園へは正面の坂を登って尾根を進む。AM11:52
北側には今朝歩いてきた観音岳の稜線が見えます。
分岐地点に着きました。AM11:59(と言うか、分岐だと思い込んでいたのがまず最初の失敗)
左に行くと森林公園方面の案内。正面の坂を上れば雌山です。今日下りで歩く予定の東尾根は一般道の雲母谷ルートではなくバリルート。雌山を乗り越えて先に進むものと思い込んでいました…
雌山の頂上には石の祠があり、仏像が安置されていました。 東方向の眺めも良い場所です。
地形図で尾根の付き方を見て、東尾根ルートはこの立札の「・・・× 」の方向だと思い込む。
斜面を下ると間もなく写真の様な石洞がありました。中は空っぽで広い部屋になっています。
さらに下ったところで気になった。「おかしい… 目で見る限り、行きたい尾根は谷を挟んで一つ北側だ…」 GPSで確認して、このまま尾根を下ると勢津へ出てしまうのにようやく気が付く。やれやれ、かなり下ってしまったが雌山へ引き返すことにしました。PM0:05
結局雌山へ登る前にあった案内立札の場所を、素直に森林公園方向へ行くのが正しかったのでした。実際に付けられる道と言うのは、地形図では表現できない形状に左右される(例えば障害物になる大岩やピークを巻いたりする)ので、方向だけで進路を決めるのは間違う場合があるんですね。
写真の場所から右へ折れて別の尾根に入ります。ロープで通せんぼしてありますが、ここは尾根なりに真っ直ぐ行ってしまいそうな地点なのが地形図で見るとよくわかります。PM0:19
548m独標地点に着きました。「雲母谷の高」と書かれた表示板があります。PM0:48
この「イセ AOKI」さんの手書き表示板は他の山でも見かけたことがありますね。このあと、今日2回目のルート間違いが…
日当たりの良い快適な尾根道をどんどん進んでいきます。
「雲母谷の高」から250m程進んだ場所から補助ロープの付いた急な下りになりました。踏み跡もしっかりあり、延々とロープが設置してある間違い様のない道。 ところが、これは雲母谷へ下る一般道だったのです。今日予定していたバリルートの分岐に気が付かないまま、いつの間にか通過していたのです(゚Д゚;) PM1:00
(実測したGPSログを見て頂くと解りますが、実はここでもう一回違う尾根に入り込んでしまい引き返しています^^;)
急斜面を登り返し、地形図とGPSを見ながら分岐だと思われる地点へ戻ってきました。何の変哲もないただの尾根道の通過点ですが、実はここから東方向を見るとなだらかな尾根が続いていて、この場所こそ今日の予定ルートへの分岐地点だったのでした。
もちろん案内などはなく、言われなければ通り過ぎてしまう様な場所。標識杭の上部に板を取り付けられる様な凹があるのは、バリルート入口の方向板が以前は着いていたからかもしれません。PM1:20
分岐から入ると、始まりは微かだった踏み跡も途中からはっきりとしてきました。今回が初めての山で、しかも案内のないバリルート、登りで歩けば間違えたりしませんが下りはホント難しい… 時計回りで歩いていれば問題なかったのですがねえ…
そして今回も感じたのは、GPSレシーバーは現在地の確認はすぐにできますが、先読みには向いてないということです。近頃のスマートフォンの画面は大きくなりましたが、それでも広い範囲を見たい時には全然足りません。だから地形図は持って歩きたい。また、進行方向を定めるのはGPSでは無理で、ここはやはり地形図とコンパスの出番です。逆にGPSが無くても、地形図+高度計があると、現在地の特定はかなり正確にできるものだと、あらためて実感したハイキングとなりました。
道迷いで遭難する場合、ほとんどが下りで起こると思われます。たとえ人の多い里山ハイキングと言えども、ルート読み能力を磨いておくに越したことはありませんね。
立木に付けられた傷跡。鹿の角研ぎの痕跡でしょうか?
草の茂る静かな456m独標ピークに着きました。 PM1:32
「高山」と書かれた山名板が立木に取り付けてありました。ここから先の踏み跡は判りますが、念のため地形図とコンパスで進行方向を確認します。
この様な樹皮が剥がれてツルツルした木を所々で見かけます。ヒメシャラか、あるいはリョウブでしょうか?
地形図で見てあらかじめ注意が要る場所だと予想はしていましたが、はたして判りにくい分岐地点に来ました。PM1:46
尾根なりに真っ直ぐ行ってしまいそうなので木で塞いであります。ここは右へ「本当にここを入るの?」と思う様な方向へ下る。ここも登りなら間違い様がありませんが、下りだと難しい。
すぐにフィックスロープが着けられた急斜面を下ります。
だんだんと麓に近づいてきました。今日も結構な負荷で足腰も疲れてきました。ここはもうひと踏ん張り。
林道が見えてきました!(写真左)。林道に降りて振り返って見ると、入口も判り難いですね。黄色い杭が目印です。PM2:21
右前方が森林公園第2駐車場。正面に見える山並が今朝歩いた観音岳へ続く尾根です。
県道に出たら駐車場まで舗装路を歩いて本日のハイキングは終了。PM2:25 結構疲れました。 ^^
帰りに立ち寄ったベルファームの駐車場から見た今日の山々。展望の素晴らしさ、変化に富んだ道と複数のルート、そして適度な標高差。山歩きの楽しさがギュッと詰まった、とても良い里山でした!
T)14352 K)5450 G)3250 B)1200 L)720 M)3732
(あとがき)
今日は野草の花ほとんど見かけませんでしたが、駐車場に咲いていた雑草2種。オオイヌノフグリとハコベの花。いつの間にか踏みつぶしてしまう様な小さな花ですが、アップで見るとなかなかどうして美しい。
帰りに松阪IC近くにある「松阪農業公園・ベルファーム」に立ち寄りました。イングリッシュガーデンというのがあったので見てきましたが…
この季節、花が少ないのは止むを得ませんが、それにしても見るべきものがほとんど無い… 写真の温室も特に見所なし。
その中でもゴクラクチョウカ(ストレリチア)は目立っていました。植物の造形って面白い!
(伊勢うどんgaパン)
伊勢自動車道下り線・安濃SAの売れ筋。パンの具がうどん!これが意外に美味しかった。
(今日の酒)
家に帰ってひと風呂浴びて、最近お気に入りのこれで一杯やりながら充実感に浸る夜です^^
こんにちは~ またこれは!知らない山です!!(*´∀`*)
12kmは結構なボリュームですね。
それにしても伊勢うどんパンは美味しそう~ 見つけたら絶対に買います!
安濃SAですね。要チェックだ!
by 水鵬 (2015-03-14 12:26)
水鵬さん>こんばんは!
今回はちょっと遠くへ出かけてきました。
この山は松阪では誰もが知っている里山のようで、風が強くてイマイチな天気でしたが、結構たくさんの人を見かけました。
例のパンは美味しかったですよ!
水鵬さんの興味を引く為、日夜ネットでこうした情報を仕入れているのです!(*^_^*)
by teppan (2015-03-14 18:07)