三上山~妙光寺山縦走2014/2/20 [山歩き・ウォーキング]
滋賀県野洲市にある三上山と妙光寺山へ行ってきました。
古代峠・石のトンネルから見上げる三上山
場所・山行日 | 「三上山:みかみやま」「妙光寺山:みょうこうじやま」 2014年2月20日(木) 滋賀県野洲市三上・妙光寺 | ||
ルート | 御上神社P~ローソン御上神社前店~表道登山口~三上山頂上~(北尾根縦走路)古代峠 ~妙光寺山頂上~妙光寺磨崖仏(往復)~古代峠~天狗岩~(中段の道南回り)女山 ~裏道登山口~御上神社P | ||
歩行距離 | 11.7Km(沿面距離) | ||
標高差 | 最大325m 累積+2243m | ||
所要時間 注意点 | 6時間20分 7:25~13:45 (休憩・昼食時間含む) 実測ルート図はここをクリック! Google earth俯瞰図はこちら ※妙光寺山付近は松茸の時期入山禁止(9月下旬~11月中旬) ※三上山、表・裏登山道の通行は9月23日~11月3日までは松茸山初穂料500円を御上神社で納めること。 |
今回の日帰りハイキングは滋賀県。琵琶湖の東側にある三上山へ遠征してきました。
端麗なピラミッド形の山容から「近江富士」とも呼ばれていてます。標高432メートルの低山なんですが、平地から標高差にして300メートルいきなり立上がっているので存在感は抜群!古代から人々の崇敬を集める山で、かの紫式部も歌に詠んだとか。野洲市観光物産協会のHPにある「登山MAP」を参考に歩きました。(リンクアドレスは2014/2/21現在 2019/12/03確認修正済)
スタートは国道8号線沿いにある御上神社の駐車場(写真)から。トイレも完備されています。駐車場の向こうに見えるのが三上山で、御上神社の御神体になっています。右下の低いピークは三上山の一部で「女山」という名前。左側の最高点が男山ということになります。AM6:59
国道を挟んで神社の反対側にあるコンビニ(ローソン)で食料を調達してから登山口へ向かいます。「妙見結社」という日蓮宗のお寺の隣にある階段を登ると猪避けフェンスの扉があり、そこが「表登山道」の入り口です。早朝からお坊様が念仏を唱えておられました。AM7:41
フェンスを過ぎてすぐに「魚釣岩」と呼ばれる岩の塊があります。案内書によると「昔はこのあたりまで琵琶湖の水面がきていて、神様がこの岩の上で魚を釣った」とのいわれがあるそうです。
しばらくは石階段道
「妙見堂跡」 かつてこのあたりを治めていた三上藩遠藤氏が妙見信仰(北斗七星信仰)に厚く、この場所にお堂を建立したということです。今は土台と石灯篭が残るのみですが、明治時代までは茶屋や宿屋もあって賑やかだったようです。そういえば登山道横に朽ちた木造の建物がありましたが、その名残なのかもしれません。AM7:53
妙見堂を過ぎてすぐ分岐。中腹をグルリと回れるように「中段の道」が付けられていて、その分岐地点です。富士山の「お中道」と同じですね。右の山頂方向へ。
中段の道分岐からは山道らしくなってきます。少し登ると「二越まで20m」の案内板があったので往復してみます。岩場の展望地があり、南方向に眺めがあります。 AM8:05
「二越」から300メートル程で登山道が左右に分かれていて、右に進むとクサリの付いた大岩がありました。AM8:15
その名も「割岩」。写真のとおり巨大な岩が二つに割れていてスキマがあります。ここは通り抜けてみるのがお約束!^_^ ザックを背負ったままではさすがに無理ですね…
岩場に生える見事な根っこのヒノキ。生命力を感じます!
表登山道の上部は岩場が多く、所々視界が開けて眺めが楽しめます!手すりも整備されていました。
途中の尾根道から見た近江盆地。琵琶湖の向こうには比良の山々。向かって左端が大津の街あたりか?(写真クリックで拡大)
手前の展望地で景色を楽しんだ後、すぐに三上山の山頂に到着。鳥居と御上神社奥宮があります。正面には注連縄がかかった岩がありました。昔この山に大ムカデが住んでおり、俵藤太という人間が退治したとの伝説から、「ムカデ山」とも呼ばれるそうです。AM8:54
社の奥が山頂で標高は432メートル。周りは木々に囲まれて眺めはありませんが、こじんまりとして良い雰囲気です。低山とはいえさすがに琵琶湖周辺の山。残雪が凍っていました。
山頂東側から下っていきます。急な斜面のジグザグ道で、凍っているのでとても怖い… こういう状態だと足裏全体にちゃんと荷重できるかどうかで差が出ますね。へっぴり腰になればなるほど転びやすくなります。「アイゼンは持ってるけど面倒なので着けたくない!」で何度失敗した事か…^^; でも今回はなんとか無事通過できました。
この山は斜面にシダ(ウラジロ)がたくさん茂っています。
急な斜面には直線道とジグザグ道が所々交差しながら付けられています。なんだか良く判らないまま下って、中段の道への分岐地点に着きました。(写真左) 真っ直ぐ行くと花緑公園方面。今回は左へ中段の道を歩き、300メートルほど進んで北尾根縦走路への分岐を右に入りました。(写真右)AM9:34
北尾根縦走路です。眺めが良くて快適な道。これから正面に見えているピーク群を歩いて妙光寺山へ向かいます。花崗岩質の砂ザレ道です。どことなく岐阜の里山・鳩吹山の雰囲気に似てますね。
振り返ると三上山。整った三角形はピラミッドみたい。 こういう富士山型の山は火山が多いそうですが、この山は雨水によって周りが浸食され、固い地盤が残ったことにより出来上がったそうです。今歩いている北尾根付近とは地質が違いますね。
古代峠にある石のトンネル。見る限り自然にこうなったとは思えないけど、古代人が積み上げたのか?実際はどうなんでしょう?AM9:54
尾根上のピークを幾つか通って進みます。大きな花崗岩があちらこちらに点在してます。
分岐ピーク。妙光寺山は左。右へ行くと田中山方面。 三上山一帯には通報ポイントが各所に設置されています。AM10:15
先ほどのピークから一旦下って登り返すと妙光寺山です。周りは雑木に囲まれていて静かです。山頂手前の道はイノシシに掘り返されて畑のようになっていました。AM10:35
山頂から鞍部の分岐まで戻ります。左に下り「妙光寺山磨崖仏」を見に行きました。谷間からは琵琶湖と雪をかぶった比良の山が見えました。
しばらく谷を下って案内を左に行くと岩屋があり、さらに奥に進みます。AM10:51
「妙光寺山磨崖仏:みょうこうじやま・まがいぶつ」。磨崖仏とは自然石に彫られた仏像のことです。
160センチといいますから、ちょうど人の身長と同じくらいのお地蔵様が彫られています。西暦1324年・鎌倉時代のものだそうで、沓:くつ を履いているのはめずらしいと案内板にありました。
再び北尾根を戻ります。ここから眺める三上山のシルエットは富士山そのものですね~ 左に見えるのは菩提寺山
歩いてきた北尾根を往復するのではつまらないので、一段下に並行している花緑公園の散策路を行きます。AM11:35
こかげのコル(写真左)。案内もあってしっかり整備された道は快適そのもの。この階段はちょっと手間かけ過ぎ…
お昼は休憩舎でカップラーメン。最近は手間をかけてません。^^ ちょっと遠い場所なので、ゆっくりしていられないってのもあるんですが…AM11:58
天狗岩。 なるほどね…PM0:29
そして三上山の東側登山口(花緑公園側登山口)に出ました。(写真左) 少し登ってすぐ中段の道分岐に出るので、そこを左に行きます。(写真右)PM0:36
「中段の道南回り」 雑木林の山腹道をのんびり進みます。多少のアップダウンがあります。
「打越」という分岐地点を一旦南に進み、女山へピークハント。標高は270メートルちょっと。標石がありますが、他には特になにもありません。PM1:10
分岐に戻って裏道(女山の谷)を下ります。
神社の屋根を葺く為の「桧皮:ひわだ」を取る大事なヒノキだと立て札に書いてありました。
この猪避けフェンスの扉が裏登山道の入口。その先には駐車場と江戸時代の天保一揆を顕彰する「天保義民碑」と「保民祠」がありました。PM1:30
麓の自治区掲示板には「ふれあいハイキング」の案内が…中段の道をグルッと回ってくるようです。三上山は地元の人々にとって身近な存在だということがよく解ります。 御上神社の駐車場に到着。PM1:46 低くても歩き甲斐のある山でした!
(あとがき)
磨崖仏・ 山歩き終了後、近くにある「福林寺跡磨崖仏」を見てきました。
野洲中学校近くの真福寺駐車場に車を置いて歩いて行きます。
この様な磨崖仏がたくさんありました。写真上の仏像の右上にタガネを打ち込んだ跡がありますが、割り取って持ち去ろうとした痕跡です。このあたりには室町時代の磨崖仏がたくさんあったそうなんですが、いくつか持ち去られてしまったとのことです。
朝食・は午前5時半頃。名神高速道路の養老SAで食べました。
「飛騨牛カレー:880円」 名古屋ではおなじみのオリエンタルのカレーです。辛口で懐かしい味がします!飛騨牛はすごく美味かったんですが、ほんのチョッピリだった…
御上神社・ 山歩きの前後に御上神社を参拝しておきました。さほど大きくはないですが、森に囲まれた立派な神社です。
本殿は鎌倉時代後期のもので国宝指定。 他にも文化財指定の建物がいくつかありました。
地元食材・ 最後に地元スーパーでこの地域ならではの食材を物色
「マルゼン」という食品スーパー
自分の地元にあるような商品が大半でしたが、写真の2点を買ってきました。
オリバーの「どろソース」は名前の通りドロッとしていて香辛料が利いた大人の辛さです。「そばめし」にどうぞ!と書いてあります。他にはイカリソースとカゴメソースが置いてありました。ブルドックソースはさすがにありませんでしたね。
地元の味噌はほとんど無く、写真の「とりやさいみそ」ってのがあったので買ってきました。この味噌と白菜と肉だけで美味しい鍋ができると書いてあります。※白菜と鶏肉で食べてみました!何の変哲もない味噌鍋ですがとても美味しいです!調味料入りなので、味付けは他には何も要りません。湖北にある「びわこ食堂」という飲食店が出す鍋料理に使っているのと同じ味噌です。2014/2/26追記
このスーパーでは、味噌は全部冷蔵の陳列棚にチーズなどと一緒に置いてあり、カミさんがしきりに不思議がっていました。置いてあったのは信州味噌と西京味噌など。他に三河地方の豆味噌(サンジルシやカクキュー)もあったり、納豆もけっこうたくさん置いてありました。納豆なんて関西人は食べないんじゃ? 滋賀県民はけっこう食べたりするのかな…
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最近は県外遠征してるんですね!
滋賀県は、一回行きたいって思ってるけど
兵庫の自動車教習に行くときに通過したくらいで、まだ地面踏んでないな(笑)
毎度のことながら朝早くからいつもお疲れ様です。
この山の雰囲気、いい感じ。いつか行ってみたい(笑)
ここ数年、登山とか里山歩きから疎遠になってるから時間ができた時には
自力でやってみたいけれど・・・・・。
その時にはまたいろいろ教えて下さいな。
by きぐるみ (2014-02-22 18:19)
きぐるみさん こんにちは!
県外にも時々出かけてますよ。でも今回はちょっと遠かったね。
琵琶湖周辺には良い山がたくさんあるんだけど、
日帰りではキツイですね~
茨城県には高い山はないけど、手頃な山はけっこうあるみたいだよ!
トレッキングシューズとザックとウインドブレーカーがあるとよいです。
高いのは要らないけど、それなりにお金が必要。
誰かさんと一緒に登るのかな~?
by teppan (2014-02-22 18:42)
こばわ~
滋賀に遠征ですね!
この山は知りませんでした^^;
まだまだ知らない山が一杯あるな~
福林寺跡磨崖仏はすごいですね。
見ごたえありますね~
先週は引越しのゴミ集めで山に行ってないのですが、明日は・・・・
どうなるかな??
嫁の捻挫の状態で考えます・・・(ーー;)
by 水鵬 (2014-02-22 20:25)
水鵬さん>こんばんは!
今回はわざわざ滋賀県まで出かけてきました。
琵琶湖の東側には低いけど面白い山がたくさんあるみたいです。
三上山もそのひとつで、低山だけど楽しめる山でした。
磨崖仏は見ごたえがあります。よく彫ったもんだなあと…
奥様が捻挫ですか…もしかして引越作業の際ですか?
お大事にしてください。
by teppan (2014-02-22 22:34)
この三上山は以前鉄道でこの地に行った際、気になっていた山でした。いつか私も行ってみたいと思います!
by カメラ小僧 (2014-02-24 10:48)
カメラ小僧さん>こんにちは
三上山はホントミニ富士です。
麓の御上神社、磨崖仏も一見の価値ありですよ。
地元の飲食店では「近江富士カレー」なるものを普及させようとする動きもあるみたい。
山って言うのは、人にとって心の支えになったりもしますから、
故郷にこのような山があるっていうのはいいことですね。
by teppan (2014-02-24 17:17)
こんばんは。
見応えのある場所がいろいろあって、面白い山ですね〜。
お約束の岩の間は通れなさそうだなぁ...(^^)
山専ボトル、使いこなしてますね。チャンスがあったら
おねだりしようと思ってるんですが、なかなかねぇ〜。
by げんた (2014-02-24 19:27)
げんたさん>おはようございます!
三上山は良い山でした。
割岩は狭そうに見えてけっこう広かったです。
相撲取りじゃない限り大丈夫(^_^)
そして山専はあるとやっぱ便利です!
今回の山は神社の所有?らしく、火気厳禁だったみたいです。
こういう時こそ山専が威力を発揮しますね。
お許しが出たら?ぜひ手に入れてみてください。
by teppan (2014-02-25 09:05)