ミドリガメよ！どこへ行く

　仕事場の近くの公園にある池。睡蓮の様子を見ようと覗いてみたら石の上で大きなカメが甲羅干しをしていた。野生のカメを見たのは久しぶりだ！なぜかカメは見る人の気持ちを和ませてくれる。「ここの自然もまんざら捨てた物でもないなあ！」と一人納得して職場に戻る。昔、こどもの頃イシガメをつかまえておもちゃにしていたのを思い出し、「ほら！こんなカメがあそこの池にいたんだよ！」と他の人にこの写真を見せたら意外な事が判明した。

　この写真に写った大きなカメは「ミドリガメではないか？」と言うのである。でも私が知っているミドリガメは抹茶のような色だし、だいたいもっと小さくて可愛いやつだ。「もっと違う種類のカメじゃないのか？」と言い返すが「間違いないと」言う。そこでネットで　”ミドリガメ”　で検索してみた所ビックリ！なんとこのカメは「ミシシッピアカミミガメ」という種類なのだと判明！しかもこのカメの幼体こそがあの「ミドリガメ」なのであった。

　小さいうちは可愛いが、驚くほど大きくなるので困って池や川に捨ててしまう人が後を絶たない。それでこうした「野良ミドリガメ」があちこちで増えているという事もわかりました。しかも生命力が強く、日本古来種のカメが駆逐されてしまうのだそうです。

　ミドリガメを飼っている方、飼い始めたなら最後まで責任を持って管理してくれ！自分勝手な飼い主のせいで捨てられたあげく、けなげに生きているのにやっかいもの扱いの彼ら。一生懸命生きているミドリガメに罪は無いのです！

ふん！ほっといてくれ！と言ってるみたいだね。