SEROW225 (4JG5) エンストで整備など

　1997年式のSEROW225を中古で購入して15年（2021年現在で24年前のモデル）久しぶりに動かしてみたら、走行中にエンストして再始動できませんでした…

　過去にも一度、走行中にエンストして再始動出来ず、２キロの道のりを押して帰ったと言う苦い経験があります。今回は走り出して300メートルくらいだったのが幸いでした。以前のは点火系の不良でステーターコイルASSYを交換、部品代が２万円以上掛かりましたが、またまた高額出費となるのか？

　内燃機関は「良い圧縮」「良い混合気」「良い火花」の３つのいずれかに問題があれば、まず始動しない。最初に疑うのはガス欠だが、満タンにしてから大して走っていないのであり得ない。次に疑うのは火花だ。プラグを外して確認すると一応火花は飛んでいる…　でも弱い感じがするので交換してみることに。劣化したプラグは大気中では問題なく火花が飛んだとしても、高圧縮の混合気中だとまともにスパークしないのは良くある事。

　 NGKのイリジウムプラグ「DR8EIX 4816」



　純正のプラグキャップは「ねじ式プラグ」用だが、前オーナーにより社外品（NGK製）のプラグコードに交換されていたので、プラグ先端のキャップを付け替えました。
　交換してスターターを回すとあっけなく始動！やれやれ…　スパークプラグですが、実は15年前にこのバイクを手に入れてから一度も交換してなかったのです。ケチらないでもっと早く替えとけよ！(^^;



　ついでにエンジンオイルも交換。WAKOS PROSTAGE-S 15W50 ２輪車対応のMA規格。



　久しぶりにエアクリーナーエレメントでも掃除しておこうと、フタを外したらエレメント（ウレタンスポンジ）がボロボロで跡形もなくなっていた(ﾟДﾟ)　エレメント交換だけならケース本体を外さなくても出来るのですが、中がどうなっているかは取り外さないと確認できないのでこの様になりました。これが後でとても苦労する事になるのですが…（汗）



　ケースの中身を洗浄して、



　エアクリーナーエレメント、ケースのパッキン、ドレンホース接続部の上に入るスポンジを新品に交換（写真クリックで拡大表示）



　エレメントは湿式、新品補給部品にはすでにオイルが染みこませてありました。エレメントを洗浄した場合は、エアクリーナ用のオイルスプレーを吹き付けるか、エンジンオイルを適度に染みこませる必要がある。



　エアクリーナーケースは半ば無理矢理で外すことが出来たのですが、横からではどうしても元の場所に入らない。外れたのだからコツが分かれば入るはずなんですが、何度トライしても出来なくて埒が明かないので、仕方なく後輪を外して後ろから取り付けました(^^;

　大仕事になってしまいましたが無事装着完了。またもやついでにですが、前後ブレーキのエア抜きをやっておきました。（結構エアを噛んでいてブレーキのフィーリングが良くなりました）



　備忘録を兼ねているので、走行距離の写真を載せておきます。

　2006年にSEROWを購入した時は社外品のメーターが付いていて、オドメーターは6,700Kmくらいでした。その後2009年（9,760Km）に中古純正メーター（143Km表示）に付け替えたので、15年間で約5,700Km走った計算です。年間にすると僅か380キロほど、もう少し乗ってやりたいところですが、”おじいさん”の域に達したteppanにとって、単車を転がすのって結構しんどいんですよね(^^;

　このクラスのオフロードバイクは二輪車メーカーのカタログからほとんど姿を消しています。理由は排気ガス規制や安全装備の義務化などで、製造コストが高騰してしまった為。
　2019年に発売されたSEROWの最終型は本体価格で535,000円と驚くほど高くなりました。今後の新規制に対応するためには更なるコストアップが避けられず、初代から35年間をもって生産終了となりました。

　手頃な大きさで舗装路も林道も走れるこの種のバイクは、”バイクに乗る楽しみ”を知るにはうってつけの存在だったのですが、消えていく運命なのが残念なことです。
　コロナ過の影響もあってか？一人旅ができるバイクは引っ張りだこだとか。teppanのSEROWも購入した当時と変わらない値段で取引されている様です。

　感染症の流行が収まったら、一度SEROWに乗ってハイキングに出かけてみたいと思っています。

　YAMAHA SEROW XT225WE(4JG5) 1997モデル　ダークシアンメタリック2