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メスティン3兄弟 2020/10/9 [モノ・道具]
最近ひとつ増えて合計3つになったメスティン。
スウェーデン・トランギア社のクッカー「メスティン」、近頃は各社から同様な製品が販売される様になりました。そんな中、今年6月に100円ショップチェーンのダイソーから500円(税別)のメスティンが売り出されました。
一時品薄状態になり、ネットフリマやオークションで高値(元値の3倍くらい)で転売される始末。teppanも500円ならひとつくらいあってもいいな!と思ったのですが、気が付いた時はすでに店頭に在庫はなし。折を見て何度か近くのお店に足を運びましたが、一向に販売される気配はありません。
すでにオリジナルのメスティンを持っているので、わざわざ高い値段でフリマやオークションで買うつもりはありませんでしたが、気になっておりました。
そんなことで約2ヶ月くらいが過ぎたある日、知人から「今近くのダイソーに居るんだけど、例のメスティンが置いてあるよ!」との連絡があり手に入れる事ができました。感謝ですm(_ _)m
そんなことで約2ヶ月くらいが過ぎたある日、知人から「今近くのダイソーに居るんだけど、例のメスティンが置いてあるよ!」との連絡があり手に入れる事ができました。感謝ですm(_ _)m
パッケージの横書き。このメスティンは1合炊きでオリジナルよりもひとまわり小さいです。ソロでキャンプする時などにご飯を炊くにはちょうど良い大きさです。
パッケージには「火力調整要らずの半自動炊飯」と大きく書かれていて、ご丁寧に固形燃料・アルコールストーブ・ガスストーブでのご飯の炊き方の説明書まで入っています。半自動炊飯はネット動画などで紹介されていて、キャンパーの間ではすでにお馴染みです。
材質はトランギアと同じくアルミニウム。違う点は表面がアルマイト処理されていること。トランギアはアルミ生地そのままなので、お米の研ぎ汁などで煮て酸化皮膜を作る儀式(シーズニングと言うらしい)をしたりしますが、ダイソーメスティンには不要です。まあ、アルミ生地のクッカーでもお米を炊けば皮膜はできるので、不要と言えば不要なんですが。
トランギアは端面がギザギザで、手を切りそうなくらい荒れているので、ペーパー等で修正が必要ですが、このダイソーメスティンは比較的綺麗な端面でペーパーで整える必要はありません。ハンドルの材質がステンレスなのも本家より優れています。気になる点と言えば、ハンドルに被せてあるシリコンチューブが緩くてクルクル回ってしまうことくらい。
トランギアメスティンTR-210(上)とダイソーメスティン(下)の大きさ比較。側面を見ての大きな違いは、トランギア製は上蓋のストッパーになるプレスラインが入っていること。ダイソーメスティンの方が深さがありますが、蓋をした状態での内高(深さ)は同じくらいです。
トランギア製の上蓋はやや嵌合がキツく蓋を持って持ち上げるくらいでは外れませんが、ダイソーモデルはスカスカで簡単に外れてしまいます。
そしてこれ!ダイソーメスティンはオリジナルメスティンにすっぽり収まる点が感心なところ。
調子に乗ってラージメスティンTR-209、ノーマルメスティンTR-210、ダイソーメスティンを重ねてみたところ、ラージの中に2つともフタをしたまま収納できます。(だからどうしたって?^^)
【実際にご飯を炊いてみた】
フタ付きクッカーなのでご飯は炊けるに決まっていますが、それでも一応試してみました。火力は100円ショップで買った固形アルコール燃料20gです。
まずは1合炊き。写真の固形燃料はアルミ泊カップが付いていなかったので、アルミホイルで適当に自作しました。ゴトクは半自動炊飯定番のエスビットポケットストーブ。
約19分で固形燃料が燃え尽きました、タオルで包み20分程蒸らして出来上がり。なかなか上手く炊けました。
次は半合(0.5合)を炊いてみました。
ダイソーメスティンはすり切りまで水を満たすとちょうど500ccです。半合炊くには約100ccの水を入れますが、ちょうど写真くらいの量です。(一番下のリベットにスレスレくらいで水深約1cm)
ダイソーメスティンはすり切りまで水を満たすとちょうど500ccです。半合炊くには約100ccの水を入れますが、ちょうど写真くらいの量です。(一番下のリベットにスレスレくらいで水深約1cm)
焦げ付いた時の為の保険と後片付けを考え、クッキングシートでカップを作って装着。
メスティンにお米と水をセットしたところ。1合の時とは違う場所で試したので、エスビットのポケットストーブを忘れてしまい、ガステーブルのゴトクをステンレストレイに置いて使いました。
蓋が軽すぎるので、水を入れた湯飲みを重石代わりに置きました。炊きあがった時には湯飲みの水が結構温まっていました。
固形燃料と鍋との間隔は約35ミリくらいです。固形燃料の持続時間は10~15分と表示されていますが、完全消火まで13分30秒でした。今回は室内で風の無い状態でしたが、野外だと風防で囲ったとしても風の影響を受けるので、燃料は25グラムくらいが適当かもしれません。また自作アルミ泊カップの覆い方しだいで、火力と持続時間は変わります。(最初からアルミ泊カップが付いた固形燃料なら、火力や持続時間は一定していると思われる。)
適当なものが無かったので、タオルで包んで20分ほどそのままにしておきました。ちなみにひっくり返す必要はありません。説明書にはそう書いてありますが、家庭用の炊飯器で炊きあがったらひっくり返す人は居ませんよね。^^)
ひっくり返すという儀式は、確かにteppanも林間学校の飯盒炊飯の際に先生から教えられました。小学生だったteppanは、この儀式を行うとご飯がより美味しくなると信じ、飯盒の底を草で一生懸命こすっていましたが、あれは炊き上がったご飯を蒸らす時間を利用して、煤で真っ黒になった飯盒の底を綺麗にする為の行為だったのです。第二次大戦中の炊飯でも同様に行われていたそうで、その名残が今も色濃く残っているんですね。
上手に炊きあがりました。
クッキングシートを敷いて炊くと、後片付けがとても簡単ですよ。
はい!おむすび一個できあがり~
メスティンが3つあっても、一度に全部使う機会は限りなくゼロに近い。ただの物オタクの独り言記事でした。(^^;)
タグ:物オタク
飯盒(半合?)が懐かしいです。当時はガスバーナーでなくプエブス?で空気を入れながら炊いた記憶があります。
by Jetstream (2020-10-09 19:43)
こんにちは Jetstreamさん
メスティンは近頃のアウトドアブームとコロナ禍のステイホームで脚光を浴びていて、本家以外からも製品化される様になってきました。炊飯だけでなく用途が広いのと、四角い形がウケているようです。
プエブスは日本語カタカナ表記で「ホエーブス:Phoebus」と呼ばれている、昔の山岳会で定番だったガソリンストーブですね。
余熱後にポンプで加圧して燃料を噴射させるタイプです。ガスストーブの手軽さに押されて廃番になりましたが、冬期の使用においては抜群の火力を誇っていました。
by teppan (2020-10-10 09:55)